バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第92話!

今回も少し短い・・・・・

「ちなみに理由は?」

ネタが中々思いつかなくて・・・・・

「・・・・もう少し頑張ってよ主」

善処します。

それでは気を取り直して・・・・・今回は康太さんと愛子さんが中心のお話です。

「慧音さんと永琳さんもでるね」

「なんか永琳さんが・・・・」

おっと、ネタバレになるので言っちゃダメですよ。

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ」


第92話

 

パシャッ!パシャッ!

 

「・・・・・よし、いい画が撮れた」

 

康太は写真のシャッターをきり、満足そうに言う。

 

「よかったね康太くん。その写真見せてくれるかな?」

 

「・・・・・ああ、構わない」

 

康太はすぐ近くに居た愛子にカメラを渡す。ちなみにこの際康太は極力愛子の姿を見ないようにしていた。失礼に思えるかもしれないが時間が経って多少は耐性がついたとはいえ、まだ直視してしまうと鼻血が出てしまいそうになるので仕方がないのだ。

 

「よく撮れてる・・・・康太くんはいいカメラマンだね」

 

「・・・・・そんなことない。俺なんてまだまだだ」

 

取られた写真を見て、愛子は満面の笑顔を浮かべながら康太を褒める。対する康太は謙遜しつつも頬が緩んでいるので満更でもないのであろう。

 

「ところで康太くん、この写真どうするの?」

 

「・・・・基本的には焼き増しして皆に配る」

 

「基本的には?」

 

愛子は小首を傾げて聞き返す。

 

「・・・・・一部は有料だ」

 

「あ~・・・・・なるほどね。まあ現像するのもただじゃないんだから仕方がないよね」

 

「・・・・それもあるがそれだけじゃない」

 

「え?」

 

「・・・・・俺はプロのカメラマンを目指している。プロは自分の撮った写真を売って生計を立てるものだ。だから俺も・・・・・プロを目指すものとしてそれに倣っている」

 

康太は自分の思いを熱く語った。

 

「・・・・そっか、なるほどね。だとしたら康太くんはプロとしての素質があるってことだね」

 

「・・・・どういうことだ?」

 

「だって康太くんの写真はよく売れでしょ?それって康太くんの写真に価値があるからだよ。だから康太くんにはプロとしての素質があるって私は思うな」

 

「・・・・愛子」

 

「私も同意見だな」

 

「同感」

 

「慧音さん・・・・・それに永琳さんも」

 

慧音と永琳が話に加わり、愛子に同意した。

 

「なにせあの文が弟子にしたんだからな。素質は十分だ」

 

「・・・・!?師匠の事を知っているんですか?」

 

「まあちょっとした知り合いよ。文とはよくあって話をするんだけど・・・・・大抵は弟子の自慢から話が始まるわ」

 

「それって・・・・・康太くんのこと?」

 

「文は陽気に見えるが実はあれで意外と気難しい。それこそ取材対象以外で自分から他人に関わることをあまりしないほどにな。その文が弟子をとることはおろか自慢までするんだ。それほど康太のことを買っているという証拠だ。これは誇っていいことだと思うぞ?」

 

「・・・・・師匠が俺のことを・・・・・?」

 

「良かったね康太くん」

 

「・・・・・ああ」

 

康太はいつものように微笑を浮かべる。しかし、内心では師匠に認められたことに対して強い喜びを感じていた。

 

(康太くん・・・・・・嬉しそうだな。やっぱり康太くんは文さんのことが・・・・・)

 

そんな康太の表面上ではわかりづらい歓喜を愛子は察知する。同時に康太がどれほど文に尊敬の念を抱いているのかも察し、少し落ち込んだ。

 

「・・・・どうした愛子?」

 

「え?何が?」

 

「・・・・・少し様子がおかしいぞ?」

 

「!?そ、そんなことないよ。ボクはいつも通りだよ」

 

口ではそう言っているが動揺しているのは誰の目から見ても明らかであった。

 

「・・・・・ならいいが」

 

しかし康太はあまり詮索するべきではないと判断し、それ以上追求することはしなかった。

 

「あ~・・・・・ところで康太、一つ聞きたいことがあるのだが・・・・」

 

「・・・・なんですか?」

 

「その・・・・・・妹紅の水着写真は何枚ほど撮ったんだ?」

 

慧音は恥ずかしそうに頬を赤らめながら康太に尋ねた。

 

・・・・・分かってはいたが慧音の妹紅への愛はとてつもなく大きいようだ。

 

「・・・・妹紅の写真は多めに撮ってあります。確認しますか?」

 

「あ、ああ。是非」

 

慧音は康太のカメラを覗き込んだ。

 

「こ、これは・・・・!?」

 

カメラに映し出された写真を見て慧音に電撃が走る。

 

「・・・・・いかがですか?」

 

「・・・・・康太よ、やはり君には素質がある。今回も買わせてもらうぞ」

 

「・・・・・毎度あり(ニヤリ)」

 

「あ、あははは・・・・・」

 

目の前で商談が成立するのを見た愛子は思わず苦笑いを浮かべていしまった。

 

「まったく・・・・・慧音は相変わらずね」

 

また、永琳も友人の慧音の変わらない妹紅愛を目の当たりにして少々呆れていた。

 

もっとも・・・・

 

(私も後で輝夜の写真を確認させてもらいましょう)

 

心の中ではこんなことを考えていたりしていた。

 

永琳も永琳で相当輝夜に対する愛が深い模様。

 

(なんだろう・・・・・今永琳さんから慧音さん同じものを感じた)

 

「と、それよりも愛子、あなたに一つ言っておくことがあるわ」

 

「なんですか?」

 

「・・・・あんまりもたもたしていると後悔することになるかもしれないわよ?」

 

「え?もたもたって・・・・・」

 

「康太のことよ・・・・・好きなんでしょ?」

 

「!?そ、それは・・・・・その・・・・はい」

 

永琳に問われ、愛子は恥ずかしそうに俯きながら返事を返した。

 

「だったら早くアクションを起こしたほうがいいわ」

 

「でも・・・・・康太くんがボクを選んでくれるとは思えなくて・・・・・」

 

愛子は不安そうに表情を曇らせた。

 

「・・・・愛子、あなたは少し自分に自信がなさすぎるわ」

 

「自分に・・・・・自信がない?」

 

「そうよ。少なくとも私はあなたのことは可愛いと思うわ。そして私だけじゃなくてこの場にいる全員がそう思っている。もちろん康太もよ」

 

「・・・・そうですかね?」

 

「ええ。まああなたが今のままで構わないというのなら私はこれ以上なにも言わないけれど・・・・・でも、私は後悔して欲しくない。知人が後悔する姿は見たくないもの」

 

永琳は愛子の目を正面から見据えながら優しい声色で言う。

 

「永琳さん・・・・・ありがとうございます。ボク・・・・もう少し自信を持ってみます」

 

「わかってくれたならいいわ。まあ・・・・・輝夜みたいに自分に自信を持っているのに中々行動を起こさない子もいるのだけれど」

 

「あ~・・・・・輝夜も中々告白しないですもんね」

 

「・・・・まあ輝夜は輝夜で抱えているものがあるのだけれどね」

 

「え?」

 

「・・・・なんでもないわ、気にしないで。それよりもせっかくプールに来たのだから写真もいいけれど康太と泳いだらどうかしら?」

 

「そうですね。それじゃあ行ってきます」

 

永琳に諭され、愛子は康太を泳ぎに誘いに行った。

 

「・・・・・ふふっ、やっぱり恋する女の子は眩しいわ」

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは康太さんと愛子さんです!

「・・・・・よろしく頼む」

「よろしくね!」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!

「相変わらず愛子は自分に自身が持てないようだな」

「そうだね・・・・・今回永琳さんに言われて多少は改善できるとは思うけどやっぱり・・・・」

「う~ん・・・・僕はその気持ちわかるかな?僕もあまり自分に自身は持てなかったから・・・・・」

「・・・・・だがそれはただの杞憂だ。愛子は自分が思っているよりもずっと可愛い。俺が保証する」

「康太くん・・・・ありがとう」

「コウ・・・・・そういうことは本編で言ってやれよ」

「・・・・・俺にも心構えというものが必要だ」

「それをヘタレって言うんだよ康太」

「・・・・・明久にだけは言われたくない」

もっともですね。

「ひどっ!?」

「あはは・・・・それはそうと僕と永琳さんとの絡みなんてすごく珍しいよね」

「確かにな。あまり接点もないし」

まあ接点はあまりありませんが知り合いではありますからね。たまにはこういうのもいいでしょう。

「そうだね。新鮮だったと思うよ」

今後もこういった意外な組み合わせの絡みを増やしていけたらいいなと思います。

「・・・・・いっそ読者に募集してみるか?」

まあそれもありかもしれませんね。ですがやるとしたらとりあえずプール編が終わったあとかな?

さて、少々早いですが今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・



「「「「「次回もまたきてくれ(きてね)(きてください)!!」」」」」

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