バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
え~と・・・・今回はまだ水着のお披露目に入りません。
「おい主・・・・・いくらなんでも進行遅すぎるだろ」
すみません・・・・・ちょっとマジで不調でして。
「・・・・・本当に仕方の無い主だね」
マジすんません・・・・・
「はあ・・・・・もういい。本編にいくぞ」
「そうだね。それでは本編どうぞ」
side 響
「それじゃあ着替えるとするか。女子の更衣室の鍵は翔子に預けてあるからついて行ってくれ。着替えたらプールサイドに集合だ」
ユウの号令のもと皆は着替えるために男女に分かれるのだが・・・・・
「あれ?どうしてそっちにいるんですか秀吉さん?」
眞姫ちゃんの言ったこの一言でヒデは固まった。
眞姫ちゃん・・・・・確かに言ってはいなかったけどヒデのこと女だと思っていたのか。
「眞姫よ・・・・・儂は男なのじゃが」
「えぇっ!?」
ヒデの発言に眞姫ちゃんは大層驚いた様子を見せる。
「あ、あの・・・・すみません。優子さんとあまりにそっくりだったから私てっきり・・・・・」
「いいのじゃ・・・・・もう慣れておるから」
申し訳なさそうに謝る眞姫ちゃんに苦笑いを浮かべながら言うヒデ。ただその目からは精気を感じられない。眞姫ちゃんもそのことには気がついているだろう。
「秀吉・・・・・気を強く持ちなさい」
「大丈夫よ。あんたの男らしいところはちゃんとわかってるから」
「姉上、輝夜・・・・・ありがとうなのじゃ」
優子と輝夜に肩に手を置きながら慰めるられるヒデ。なんというか・・・・・若干哀愁が漂っている。
「さ、さて。ともかく早く着替えに行こう」
「そ、そうだね!遊べる時間が減っちゃうもんね!」
とりあえずこの空気を変えようと言った俺の提案に空気を読んだアキが乗ってきた。そして皆は察したように移動を始めた。
ヒデよ・・・・・お前は本当に苦労してるよ。
そんなこんなで更衣室に着いたのだが・・・・・
「・・・・はあ」
俺のテンションは本日の最低値を記録していた。
「ん?なんで響はこんなにテンション下がってるんだ?」
事情を知らない羽羅が尋ねてくる。
「ああ・・・・響は肌の露出を嫌っているんですよ。それも極端に」
羽羅の疑問に答えたのはこの中では一番俺と付き合いが長く、事情を知っているトーマであった。
「ああ、それで夏なのにそんな暑苦しそうな格好をしていたのか。だがなんでだ?」
「別に理由は特にないさ。強いて言うなら気分的に落ち着かないからだな」
「そうか・・・・なんというかまあ面倒くさそうだな。俺は逆に半袖の方が落ち着くんだが・・・・」
「まあ人それぞれということだろう。それにしても羽羅は随分と鍛えてるんだな」
水着に着替えた羽羅の体を見ながら蒼牙がいう。
「まあ生まれ持ったものっていうところもあるがな。そういう蒼牙も中々がっしりしている」
「これでも武道を習っているからな」
あ~・・・・そういえば以前そんなことを言っているのを聞いたな。確か妹を守るためだったっけ。
「武道か・・・・面白い。いつか手合わせ願いたいものだ」
「ああ。受けて立とう」
「・・・・・二人共血の気が多いね」
互いに火花を散らし合う光景を見て霖之助さんが呆れたように声を出した。まあ言っていることは尤もだが。
それにしても・・・・・
「ん?なに黙って羽羅の事見てんだ響?まさかお前そっちの趣味に・・・」
「タチの悪い冗談はやめろユーリ。ただ・・・・似てると思ってさ」
「おや?やはり響もそう思いましたか」
俺の言った言葉にトーマは同意してきた。
「・・・・・似てるって誰にだ?」
気になったらしくコウが聞いてきた。他の皆も興味があるようで俺を見ている。
「俺が屋敷に住んでる時に護身術を教えてくれた人だよ。羽羅と同じようにかなりガタイが良くて・・・・・なにより雰囲気が似てるんだよな」
ちなみにトーマが知っているのはトーマも少しだがその人から護身術を習っていたからだ。
「羽羅に似ているか・・・・・俺には想像もつかないな。羽羅並にガタイがいい奴はそんなにいないだろうし」
まあユウがそういうのも無理はないだろうな。流石に羽羅並の体格をしている奴なんて普通に生活してたらまず会えないだろうし。
「・・・・・俺に似ているか。まさか・・・・」
「??どうしたの羽羅?」
何やら思案顔になっている羽羅にアキが尋ねる。
「ん?いや、なんでもない。気にするな」
羽羅は誤魔化すように笑みを浮かべながら答えた。
(・・・・何かあるのか?まあ誤魔化したってことは離したくないことかもしれないし首を突っ込むのはやめておこう)
「それより響、まだ着替え終わっていないのはお前だけだぞ。早くしろ」
「ああ。わかったよ」
羽羅に言われ、俺は急いで水着に着替えた。
「流石に女子はまだ来てないようだな」
着替えが終わってプールサイドに来たのだが案の定女子の姿は来ていなかった。
「それは仕方がないよ。女性は何かと準備に時間がかかるからね」
まあ霖之助さんの言うとおりだな。
それにしても・・・・・肌を露出しているとやっぱり落ち着かないな。
「ところで康太、心の準備はできてる?」
アキは心配そうにコウに声をかけた。
まあ女子の・・・・・それもどう考えても平均レベルを大きく超える子達の水着姿だからな。コウには刺激が強すぎるだろう。正直大丈夫だとは思えない。
「・・・・・問題ない。昨夜の内にイメージトレーニングを256パターン済ませてきた」
256パターンって。まあそこまでしておけば大丈夫・・・・
「・・・・・そして256パターンの出血を確認した」
「「「「問題大有りじゃねえか」」」」
俺達は思わず全員で突っ込んでしまった。
・・・・・コウは今日生きて帰れないかもしれないな。
「コウ・・・・そんなんじゃ愛子の・・・・」
「ッ!?」
ブシャアァァァァァ!!
俺が『そんなんじゃ愛子の水着を見たら卒倒するんじゃないか?』と聞こうとしたらコウは鼻血を噴出させた。
「コウ!?俺まだ言い切ってないぞ!?名前だけで反応するってどんだけだよ!?」
「そんなことよりも響!早く輸血の用意を!」
「っと、そうだったな!」
「しっかりするのじゃ康太!いま輸血するぞ!」
「ユウ!血管のライン確保頼むぞ!」
「任せろ!」
俺、アキ、ヒデ、ユウの4人でコウの輸血を開始する。念の為に大量に輸血パックを持ってきておいて良かった。
コウ・・・すぐに助けてやるからな!
side ユーリ
「えっと・・・・・これは一体どういう状況だい?」
「なんであいつらはあんなに迷いなく行動を起こせるんだ?」
目の前で繰り広げられる康太の輸血を見て霖之助さんと蒼牙が唖然としていた。
「あ~・・・・・まあよくあることだからな。あれぐらいはあいつらにとっては造作もねえよ」
「彼らは下手な救命医よりも高い医術を身につけていますからね」
「ハハハッ!本当にいつ見ても鮮やかな手際だな!」
ただ俺、融麻、羽羅からしたら見慣れた光景だから特に驚きはないから平静としていられるがな。
「・・・・ちょっと待ってくれ。あいつらっていつもああなのか?」
「いつもというわけではありませんがよくあるのは確かですね。康太は少々想像力が豊か過ぎますので」
「まあだからこそ保体トップになれるんだろうけどな」
「そ、そうなのか・・・・・あれが俺と康太の差なのか?」
「ん?それはどう言う意味だ蒼牙?」
「俺が保健体育が得意でな。いつか康太に勝ちたいと思っているんだ」
「ほう・・・・蒼牙も保健体育が得意なんですか。私もなんですよ」
蒼牙の一言に融麻が反応を示した。
「そうなのか・・・・なら次のテストで勝負するか?」
「ええ。望むところですよ」
なぜか勝負する流れになってるな・・・・・まあ構わねえが。
(にしても・・・・・アリスたち本当に遅えな)
俺がそんなことを考えていると・・・・
「ユーリ」
後ろからアリスの声が聞こえてきた。
そして振り返るとそこには・・・・・水着に着替えた女子たちの姿があった。
座談会は不調の為お休みいたします。
それと今後はおそらく更新が大きく遅れることになると思いますのでご了承を。
それでは失礼します。