バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
「どうした?主」
ひ、響さんこれは夢じゃないですよね?
「何がだ?」
こ、この小説のお気に入り件数が・・・・・50件を突破しました!
「そうか!それは良かったな!」
ええ、まさかここまで来られるなんて・・・響さんちょっとほっぺを叩いてください!
「わかった」
あ、やっぱちょっと待っ(バチーン!)
「どうだ」
い、痛いです・・・・・でも夢じゃなくて良かった・・・・
「そうか。よかったな。ああ、それとアンケートだが以前アリスが一歩リードだ。ただ主の別のリア友が新たに早苗を押してきたな」
はい、このままいけばアリスさんになるでしょうが、最後までどうなるかまだまだわかりませんからね。おしたいキャラがいたらどんどん感想にてお答えください。待っています。
「さて、そろそろ本編に行こう」
はい、それと東方キャラの登場を待っている方、もうすこし待っていてください。もう少しで咲夜さんの出番もありますので。
「咲夜メインヒロインなのに・・・」
そこは本当に反省しています。それでは本編どうぞ!
side 響
「無理だ・・・・・」
「そんなの勝てるわけない・・・・」
「代表、頭大丈夫か?」
「姫路さんがいたら何もいらない」
みんなが弱気にそう言った。・・・姫路にラブコールを送っている奴もいたが今はスルーだ。まあ皆がそういうのも無理はない。ユウが言ったのはそれほど無謀なことだからだ。例えるなら素手で西村先生に勝負を挑んで勝つようなものだ。
「そんな事はない。必ず勝てる!いや、俺が勝たせてやる!」
「無理に決まってんだろ・・・」
「何の根拠があって言ってんだよ・・・」
「根拠ならあるこのクラスには勝つために必要な戦力・・・・ジョーカーが揃っている」
「ジョーカー?」
「ああ。それを今から説明してやる」
するとユウは姫路の方を見て、
「おい康太。いつまで姫路のスカートを覗いているんだ?」
「・・・・・!(ブンブン!)」
「はっはわっ!?」
そう言った。コウ・・・お前またやってるのか。そして姫路、今更スカート抑えても遅いぞ。なぜ気がつかなかった?
「まず一人目だ。土屋康太。コイツがあの有名なムッツリーニだ」
「・・・・・!(ブンブン!)」
コウは必死に否定しているが、おそらく無駄だろう。
「馬鹿な!・・・やつがそうだというのか」
「見ろ!まだ証拠を隠そうとしているぞ・・・」
「ああ。ムッツリの名に恥じない姿だ・・・・」
わりいコウ。正直恥ずかしいと思う。
『ムッツリーニ(寡黙なる性職者)』
それがコウの裏の名だ。由来はムッツリとムッソリー二からきている。ひたすら性に関する知識に貪欲なことからこの名が付いた。事実コウの保健体育の成績は学年トップだからな。
「次に木下秀吉だ」
「儂もかの?」
「秀吉って確か演劇部のホープの・・・」
「ああ確かあいつはAクラスの優等生木下優子の・・・」
「「「「「双子の妹!」」」」」
「妹ではない!弟じゃ!」
ヒデが否定するが誰も聞かない。ドンマイ、ヒデ。
ヒデも戦力として大きい。ヒデは演劇部のホープで演じる能力が高い。俺が知る限りでは1番だ。その演劇能力からヒデは召喚獣の扱いが俺やアキほどではないがうまい。さらに演劇のためという理由で古典、日本史、世界史を勉強しておりこの3教科の点数は高い。特に古典は400点を超えるほどだしな。
「それに・・・」
そう言ってユウは一瞬島田さんの方を見た。島田さんは自分も戦力として紹介されると期待して目を輝かせるが・・・
「姫路がいる!」
「そうだ俺たちにはには姫路さんがついている!」
「姫路さんがいれば百人力だ!」
「姫路さん!付き合ってください!」
ユウは島田さんをスルーして姫路の名を呼ぶ。・・・というかホントさっきから姫路にラブコールしてる奴誰だよ。
「ちょっと!ウチは!」
島田さんは怒ってユウに問い詰める。
「島田、お前の数学の点数は確かBクラス並みだったな」
「そうよ!数学だったらうちだって戦力になるわ!」
島田さんがそう言うと一瞬クラスから歓声が上がるが、
「問題外だ」
ユウはバッサリ言い捨てた。
「なんでよ!」
「島田、俺は今Aクラスに勝つための戦力・・・ジョーカーを紹介しているんだ。Bクラス並みの成績でどうやってAクラスに勝つんだ?」
「うっ・・・」
話を聞くと島田さんはたじろいだ。まあ、実際は操作能力が高ければBクラス並みの点数があればAクラスの生徒には勝てる。だが俺の知る限り島田さんの操作能力はそこまで高くはない。Aクラスに勝つのは無理だろう。
「当然俺も全力を尽くす」
「確かに。何かやってくれそうだな」
「坂本って昔『神童』って呼ばれていなかったか?」
「じゃあ、坂本も本当はAクラス並みの点数が取れるのか?」
「おいおい、実力はAクラスレベルが二人もいるのかよ!」
そう、ユウはかつて神童と呼ばれていた。まあそう呼ばれていたのは昔で中学の頃は喧嘩に明け暮れていたから実際にはBクラス程度の点数までしか取れないが。しかし、ユウの真価は別にある。統率力、人心掌握力、判断力といった能力は神童と呼ばれるのに相応しいほど高い。ユウは頭の切れがAクラスの人間以上に高いのだ。
「おい、これはいけるんじゃないのか!?」
「よし!やってやろうじゃないか!」
自分たちに大きな戦力がついていると分かり、みんなの士気は最高潮となった。
「それにこのクラスには最強のジョーカー・・・・・吉井明久と仲渡響がいる!」
シーン・・・
俺とアキの名前が呼ばれた瞬間、クラスの士気は一気に下がった。
「誰だよ、吉井と仲渡って」
「そんなやつこのクラスにいたか」
おいおい、ついさっき自分たちが処刑しようとして逆に返り討ちにした奴を忘れるとかこいつらどんな頭してんだよ。
「いや!思い出したぞ!吉井と仲渡は俺たちの・・・・」
「「「「敵だ!」」」」
やっと思い出したか。・・・・・まあ思い出して欲しくはなかったがな。
「なあ坂本。なんでこんな奴らが最強のジョーカーなんだよ?」
「そうか。お前たちは知らないのか。なら教えてやる。こいつらの肩書きは
『観察処分者』だ!」
ユウが俺とアキの肩書きをこいつらに教えた。
「観察処分者?それって馬鹿の代名詞だろ?」
「そんな奴が最強のジョーカー?」
「坂本のやつやっぱ頭おかしくなったんじゃないか?」
「そんな馬鹿より俺の方がよっぽどマシだぞ?」
「馬鹿の代名詞が戦力になるわけないだろ・・・」
「期待して損したぜ」
「そうよ坂本!馬鹿の吉井が戦力になるわけないじゃない」
こいつら・・・・言いたい放題いいやがって。特に島田さん、お前ほんとにアキのこと好きなのかよ。そんなにアキを貶めて楽しいか?
「落ち着けお前ら今説明「貴様ら今なんて言った?」
この声は・・・・やばいな・・・。
「貴様ら!今儂の親友のことをなんて言った!!!」
やっぱり、ヒデの奴切れちまったな。ヒデは普段は温厚で自分のことでは滅多に怒らないやつだ。でも友人のこととなると別だ。普段の雰囲気からガラリと変わり、今はとてつもなく恐ろしく力強い雰囲気をまとっている。
「貴様らに明久と響の何がわかる!何も知らん貴様らがわかったふうな口を聞くな!
「は、はい!すみませんでした!」
ほんと恐ろしいな。俺やアキ、ユウでさえ少しビビるほどだぞ。
「特に島田!」
「は、はい!」
「貴様は普段明久の何を見てきた!普段の明久を見ていればそんなことは言えんはずだろ!」
「で、でも実際吉井は馬鹿で・・・私を差し置いて戦力になるはずない・・・」
「・・・島田、貴様はまた同じことを「ヒデ、そこまでにしておけ」
俺はヒデを止めようと思い言った。
「止めてくれるな、響。儂はコイツに言ってやらねば気がすまん」
「お前の気持ちはわかるし嬉しいよ。でもお前がわざわざ切れてまで言う必要はない。俺もアキも全(・)く(・)気にしていないしな」
「うん。僕も全(・)く(・)気にしてないよ」
そう、俺たちは全(・)く(・)気にしていない。俺たちのことを知らん連中にどう言われようとどうでもいいからな。もちろん島田さんも例外ではない。まあ、アキが気にしているようだったら流石に俺も切れていたがな。
「・・・わかったのじゃ」
そう言ってヒデは座った。口調が戻ってるということは落ち着いたようだ。
「え~みなさん落ち着いてください。確かに、観察処分者は馬鹿の代名詞という意味を持ちますが、吉井くんと仲渡くんは違います。二人はある事件にまき込まれてやむを得ずに観察処分者にならざるを得なくなってしまいましたので」
静まり返った教室内で沈黙を貫いていた福原先生がそう説明した。
(福原先生、やっぱりあの時のこと気にして・・・)
「あの~坂本くんいいですか?」
「なんだ?姫路」
「観察処分者ってどういうものなんですか?」
「わかりやすく言うと教師の雑用係だ力仕事とかの雑用を特例として物に触れる召喚獣でこなすんだ」
「すごいですね!召喚獣って見た目と違って力持ちらしいですし!」
姫路がキラキラした目で俺とアキ(というか主にアキ)を見ている。
「あはは・・・まあそんな大したものじゃないけどね。いいものでもないし」
「そうだな。召喚獣が受ける負担の何割かは俺たちにフィードバックされるからな」
「その上みんなと同じで教師の承認がないと召喚できないし、あんまりメリットってないんだよね」
まあ、フィードバックに関しては俺もアキも鍛えてるからあまり問題にしてないけどな。
「でもそれって召喚獣がやられたら本人も苦しいってことだろ?」
「だよな・・・。それじゃおいそれと召喚できない奴がふたりいるってことじゃないか?」
まあそう思うのは仕方ないな。
「確かにフィードバックはデメリットだ。だが観察処分者ゆえのメリットもある。ふたりとも、今まで何度召喚獣を操作してきた?」
「いちいち数えてないからな・・・多分百は超えてるぞ」
「うん。それくらいは召喚したね」
「わかったか?俺たちは一年の時に実習で召喚したぐらいだがふたりは違う。俺たち以上に召喚獣の操作に精通しているんだ。たとえ点数が上の相手でも操作性でカバーできるから簡単には負けない。十分すぎるほどの戦力・・・ジョーカーだ!」
「うおおおおおお!」
「行ける!行けるぞ!」
「みんなこの境遇には不満だろう?」
「「「「「当然だ!」」」」」
「ならばペンを取れ!出陣の準備だ!」
「「「「「おぉーーーー!!!」」」」」
「俺たちに必要なのはちゃぶ台じゃない!Aクラスのシステムデスクだ!」
「「「「「うおぉーーー!!」」」」」
「お、おーー!」
ほんとにユウは乗せるのがうまいな。姫路も頑張って乗っている。
「まずは手始めにDクラスを狙う!須川!島田!お前たち二人が死者として宣戦布告して来い!無事対訳を果たして来い」
絶対に使者の字が違っていたな。
「ちょっと待て!下位勢力の使者ってたいてい酷い目に遭うんじゃなかったか!」
「そうよ!なんでウチらが行かなきゃなんないのよ!」
ふたりのの言うとおりだ、下位クラスからの宣戦布告は拒否できないため宣戦布告に来た人はその怒りのはけ口になるのが常だ。
「大丈夫だ。たかが学生の戦争ごっこでそんなことにはならない」
「本当か(に)?」
「あぁ、俺の言うことを信じろ」
嘘だろうな。ユウの顔は人を騙すときのになってる。まあ須川はさっき襲ってきた連中のリーダーみたいだし島田さんに関してはアキのことがあるからこの二人を死者にしたんだろうが。
「あ~ユウ、その使者俺にやらせてくんない?」
「お前が行くのか響?(なんでわざわざお前が行くんだ?)」
「まあちょっと考えがあってな。(ユウの気持ちはわかるけど一応二人も戦争の戦力だからな。いざというとき動けなかったら困る)」
「わかった。それじゃあ頼む。開戦は今日の午後からだ(気をつけろよ)」
「了解!(大丈夫だ。問題ない)」
俺とユウは俺たちの間で通じるアイコンタクトを交えてそんな会話をした。
「あ、響。僕も行くよ」
「ああ。サンキュ」
こうして俺とアキはDクラスへと宣戦布告に向かった。
あとがき座談会のコーナーINバカテス!
さあやってまいりました。今回は
「響だ」
「木下秀吉じゃ。よろしく頼むぞ」
この2名と共に座談会を進めていきましょう。
「うむ、少し緊張するのう」
「まあいつもどおり気楽に行こう」
そうですよ!私、秀吉さんとの座談会楽しみでしたし!
「そうなのか?」
はい。秀吉さんはくじで秀吉さんのフィギュアが手に入るまで粘るほど好きなキャラですから!
「あ~そういやそんなくじあったな。主1万円も使ったんだっけ?」
ええ。まあ安い出費だと思ってますよ。
「そ、そうか。それは嬉しいのじゃ」
さて!前置きはここまでにしましょう!ここからは質問タイムです。
「そうだな。この小説のヒデは結構特殊だから聞きたいことがたくさんあるしな」
「うむ。まず最初になぜ儂のヒロインが輝夜なのじゃ?」
ええ、秀吉さんはwikiで『演劇絡みでモチベーションが上がれば難解な「源氏物語」の原文を読み込むほどの力を発揮する』という説明があったので、演劇が絡めば古典が得意になる。東方で古典といえば竹取物語、そして輝夜さんと思い、輝夜さんがヒロインとなりました。これは結構自分の中ではしっくりきています。まあ輝夜さんの出番はまだまだ先なんですけどね。
「そうか。ともかく儂も恋愛ができて嬉しいぞ」
「原作だとあまり恋愛の絡みがなかったからな」
ほかに聞きたいことは?
「今回の本編にもあったが切れた時のあれはどうしてつけたのじゃ?」
アレですか。原作主要キャラには何らかの追加点をつけようと思っていまして。秀吉さんの場合は原作でそういった点が全く見られませんので付けてみようと思いました。
「その結果、ヒデはかなり魔改造されたな」
まあ二次創作の小説なんですからこれくらいしなければ。それにマイナスにはなってないですからいいじゃないですか。
「うむ、まあそうじゃな」
「ヒデがいいなら特にいうことはないな」
ではこれでいいということで!そろそろ次回予告で締めます!
次回
宣戦布告に向かった響と明久!
果たして二人に待ち受ける運命は!?
そして屋上にてミーティングが開かれる!
そこで明かされる明久の料理の実力は?
次回、バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 第6話
「「「次回もまた来てください(来て欲しいぞ)!」」」