バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第79話!

今回はクイズですが・・・・先に言っておきましょう。響さん、咲夜さん、明久さん、妹紅さんは一切解答しません。

「・・・・・何のために参加させられたんだ俺達は?」

「・・・・本当にね」

まあまあ。それよりも本編にいきましょう。

「ああ。本編どうぞ」


第79話

side 雄二

 

『それでは第一問・・・あ、言い忘れていましたが問題は早押し形式で正解すると加点、間違えると減点されます』

 

スタッフに扮した木下姉が出題する。

 

つうかこのタイミングでその説明って・・・・・どう考えても作者のミスだよな?(メタいこと言わんといてください雄二さん・・・・ by作者)

 

と、今はそんなのどうでもいい。とにかく問題を間違えてウェディング体験をなんとしても回避しねえと!

 

『お二人の結婚記念日はいつでしょうか?』

 

・・・・・この時、出題された俺達の心が一つになるのを感じた。

 

(((((・・・・・おかしい。問題の意味がわからない)))))

 

と。

 

ここに居る連中はまだ誰も結婚していないから結婚記念日などありはしないはずだが・・・・・問題の意味が全くわからん。

 

俺達が混乱する中・・・・

 

ピンポーン!

 

たった一人、躊躇うことなく解答ボタンを押した奴がいた・・・・

 

『では坂本夫人答えをどうぞ!』

 

押したのは翔子だった。というか夫人って・・・・

 

(何考えてんだ翔子?こん問題に答えなんてあるはず・・・・)

 

「・・・・毎日が記念日」

 

翔子の解答は俺の度肝を貫くものだった。

 

「やめてくれ翔子!!恥ずかしさのあまり死んでしまう!!」

 

翔子のヤツ・・・・なんて答えを!それに一々頬を赤くするな!!クソッ!マジで穴があったら入りたい・・・・・

 

『はい正解です!』

 

(しかも正解だと!?どうなってやがる!!)

 

俺が木下姉を睨みつけると木下姉はバチッとウインクしながらサムズアップしてきた。クソッ、出来レースってことかよ!!

 

「「「「・・・・・」」」」

 

明久達から憐れむような視線を感じる・・・・頼むからそんな目で俺を見ないでくれ・・・・なんか悲しい気持ちになる・・・・

 

(くっそ・・・・・・こうなったら次の問題は意地でも間違えて減点してやる!)

 

『それでは第二問!お二人の結婚式はどちらで挙げられるのでしょうか?』

 

ピンポーン!

 

俺は問題を聞いてすぐに解答ボタンを押した。・・・・問題の内容については敢えて突っ込まないでおこう。

 

『それでは坂本さん答えをどうぞ!』

 

「鯖の味噌煮!!」

 

これなら確実に間違えて・・・・・

 

『正解です!!』

 

「なにぃっ!?」

 

馬鹿な!?場所を聞かれたのに鯖の味噌煮が正解だと!?どうなってやがる!?

 

『お二人の挙式は当園にある如月グランドホテル鳳凰の間、通称『鯖の味噌煮』で行われる予定です!』

 

「ちょっと待て木下姉!!絶対にその別名は今考えただろ!!」

 

『え?そんなことありませんよ。この通称は広く用いられてます。それと私は木下優子ではありません』

 

「にこやかに堂々と嘘をつくな!!というかお前そんな性格だったか!?そして俺は『優子』なんて名前を一切口にしていない!」

 

『それでは第3問!』

 

「聞けよおいっ!!」

 

くそっ・・・・だがだいたいやり口はわかった。明久、妹紅ペアと響、咲夜ペアの作戦は徹底的に問題を答えないようにすることだろう。だったら俺が翔子よりも先に解答ボタンを押して間違いまくって減点していけば・・・・よしいける!

 

『お二人の出会いの場所はどこでしょうか?』

 

問題を聞いて俺はすぐさまボタンに手を伸ばす・・・が。

 

「・・・・・させない」

 

ズプッ!

 

「ぐあぁぁぁぁぁ!!目が・・・目がァァァァ!!」

 

突如翔子が俺に目潰しを仕掛け、俺の目に強烈な痛みが走った。俺の目は○ルスを食らったム○カのように視力を失う。

 

ピンポーン!

 

『はい坂本夫人、解答をどうぞ!』

 

俺が激痛に悶えている隙翔子が解答ボタンを押す。

 

「・・・・小学校」

 

『正解です!お二人はその頃からの付き合いで本日まで至るようです。なんとも仲睦まじい幼馴染ですね。きっと坂本さんにとって夫人は目の中に入れても痛くないほどに可愛い存在でしょう』

 

「こちとら現在進行形で目を痛めてんのにその言い草はないだろ!!」

 

『またまた~。そんなご謙遜を』

 

「そんなことで謙遜するか!!」

 

『ですがまあ・・・・そうですねはい。小さなお子様が真似しますと危険ですので注意しておきましょう。坂本さんは夫人への愛が非常に深いので大丈夫ですがあのように本当に目の中に入れようとすると怪我をしてしまいますので良い子は真似してはいけませんよ。お姉さんとのお約束です』

 

「俺だって大丈夫じゃねえからな!?」

 

クソッ木下姉・・・・なんであんなにノリがいんだよ!普段出番が少ないからはっちゃけてるのか?(だからメタイですって・・・・ by作者)

 

((((雄二・・・・・ご愁傷様))))

 

そして目が見えんから確認のしようがないがなんか明久達に同情の目を向けられながら合掌されている気がする。(実際やってます by作者)

 

(このままじゃ本当にウエディング体験をさせられてしまう・・・・そんな恥ずかしい真似は断固お断りだ!こうなったら翔子がボタンを押す前・・・・・問題を読み上げる前に解答して確実に間違えてやる!)

 

『それでは第4問』

 

ピンポーン!

 

「わかりません!!」

 

俺は木下姉が問題を読み上げる前にボタンを押して解答した。どんな問題だろうが『わかりません』と解答すれば100%間違いになるはずだ!強引に正解にすればギャラリーも不審がるはずだから流石に木下姉も・・・・

 

『正解です』

 

何ィィィィ!?どういうことだ木下姉ェェェェ!!

 

『問題は『恐竜が絶滅した原因はなんでしょう?』というものです。諸説は様々ありますが実際のところはわかっていませんので坂本さんの答えが正解となります。問題を予測して正解を掴み取るとは流石は坂本さんですね。これこそ愛がなせる技でしょう』

 

「木下姉ェェェェぇ!!絶対に今答え聞いてから問題を作っただろ!!」

 

『なんのことでしょうか?何を言っているのか私には全くわかりません』

 

木下姉は笑顔を浮かべながら小首を傾げる。くっそ・・・・あくまでもシラを切る気か!

 

だがまずいぞ・・・・これじゃあどうやっても問題を間違えることができない。

 

「ちょっとおかしくな~い?」

 

俺が頭を悩ませているとどこかで聞いたことがあるようなないような声が聞こえてきた。

 

「アタシらも結婚する予定なのにどうしてそんなコーコーセーが特別扱いなわけ~?」

 

あいつらは・・・・確か入場ゲートでちょっかいかけてきた馬鹿カップルか。

 

『お客様。イベントの最中ですのでお静かに・・・』

 

「あぁっ!?グダグダうるせーんだよ!こちとらオキャクサマだぞゴラァ!!」

 

注意する木下姉に怒鳴りつける馬鹿カップルの片割れの男。

 

それにしても本当にこいつら態度悪いな。周りの客も嫌そうな顔してるぞ。周りの迷惑を考えるってことができねえのか?将来絶対にあんな大人にだけはなりたくねえな。

 

「アタシらもウェディング体験ってやつやってみたいんだけど~?」

 

『いえ、ですが・・・・』

 

「ゴチャゴチャ抜かすなって言ってんだよゴルァ!俺たちもクイズに参加してやるって言ってんだボケがッ!!」

 

「「「・・・・・・(ギリッ)」」」

 

馬鹿共の物言いにあいつらキレそうになってるな・・・・特に秀吉は姉が罵倒されてるからかかなりヤバイ。

 

それでもキレて手を出そうとしねえのは・・・・このパークの評判を落とさないようにするための配慮だろうな。あの馬鹿カップルに比べてこっちの方がよほど大人だ。

 

「あ!じゃあこうしよーよ!アタシらが今トップのその二人に問題出すから答えられたら二人の勝ち。間違えたらアタシらの勝ちってことで!」

 

ザワザワ・・・・

 

随分な勝手な物言いだな。おかげで客がざわついてるじゃねえか。

 

だがまあ・・・・こいつはチャンスだ。木下姉が相手では間違えようがなかったがこの連中なら間違えることができる。あとは翔子の目潰しを封じれば・・・・

 

スッ

 

俺は翔子の手に自分の手を重ねた。

 

「・・・・ゆ、雄二?」

 

翔子は嬉しそうに顔を赤くしている。よし、これで目潰しは封じた。

 

「おらマイクよこせや!」

 

『あっ』

 

馬鹿カップルの片割れの男が木下姉からマイクを奪い取った。

 

さて、色々と手を回したあいつらや如月グループには悪いがこの問題・・・・確実に間違えさせてもらう!きやがれ!

 

『じゃあ問題だ・・・・・・ヨーロッパの首都はどこか答えろ!!』

 

(・・・・・は?)

 

俺の思考は一瞬フリーズした。ヨーロッパの首都・・・・・だと?

 

『オラ答えろよ。わかんねえのか?』

 

・・・・確かにわからないといえばわからない。俺の記憶が確かならヨーロッパというのは国というカテゴリーに属されないから首都など存在しないはずだからだ。

 

『・・・・おめでとうございます。勝利した坂本雄二さん、翔子さんには『ウェディング体験』をプレゼントいたします』

 

木下姉がどこからか取り出した予備のマイクを使って宣言した。

 

「おい待てよ!こいつら答えられなかっただろ!俺達の勝ちじゃねえかコルァ!」

 

「マジありえない!この司会馬鹿なんじゃない!?」

 

それはお前らだ大馬鹿。まさかFクラスの連中並み・・・・いや、それ以上の馬鹿がいるとはな。世界は広い。

 

「少し失礼しますお客様」

 

木下姉にちょっかいをかける馬鹿カップルの肩を秀吉が叩く。その傍らにはユーリ、羽羅、融麻がいる。4人は非常に清々しい・・・・・黒笑を浮かべている。

 

(あの馬鹿カップル・・・終わったな)

 

「ああ!?なんだよゴルァ!!」

 

「少々O☆HA☆NA☆SHIがありますので来ていただけますでしょうか?」

 

「話だと?」

 

「ええ。大事な話ですので・・・・・失礼いたします」

 

ガシッ!

 

4人は馬鹿カップルの腕をガッシリと掴んで引きずっていった。

 

「ちょ、ちょっと!放しなさいよ!」

 

「ど、どこに連れて行く気だ!!」

 

質問に答えないまま4人は馬鹿カップルをどこかに連れ去ってしまった。

 

(・・・・・ご愁傷さん。まあ同情はしねえけどな)

 

『それでは坂本雄二さん、翔子さん。別室で準備を始めてください』

 

ってそうだ!ウェディング体験・・・・ああクソッ!!もうどうなろうと知ったこっちゃねぇ!ここまで来たら最期まで付き合ってやる!!

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは木下優子さんです!

「よろしく!」

はいよろしくお願いします!それでは座談会を進めていきましょう!

「今回の話・・・・・随分と優子ははっちゃけていたな」

「だって私ってあんまり出番ないもの。たまにはボケてみたかったのよ」

「それにしたってボケ倒しすぎ・・・・」

まあいいじゃないですか。面白かったんですから。

「ほら、主だってこういってるんだからいいじゃない」

「まあ優子がいいって言うならそれでいいがな」

「それにしても・・・・僕たち本当に全く解答しなかったね」

「なんで俺達参加させられたんだよ・・・・」

仕方がないじゃないですか。3組いて1組しか参加させないなんて不自然でしたし。

「まあそうだが・・・・」

「それにしたって・・・・一問も回答しないなんて」

いえ、本当は解答させる予定だったんですよ?でもボツにしたんですよ。

「どうして?」

あまりにも・・・・アレなもので。実際にそのシーンをこの場で見せましょう。



ボツ①

『それでは問題!東方~紅○郷~にて登場するメイド長の胸は・・・・』

ピンポーン!

『はい仲渡夫人お答えをどうぞ』

「断じてPADではありません!」

『正解です』



ボツ②
『東方~○夜抄~のExボスの愛称といえば?』

ピンポーン!

『はい吉井さん』

『もこたん!』

『正解です』



・・・・とまあこんな感じで。

「「「ボツにして正解だな(正解だね)(正解ね)」」」

でしょう?あまりにも空気ぶち壊してしまいますもんね・・・・

「お前は本当にロクなこと思いつかないな・・・・・それとあの馬鹿カップルだが・・・・正直かなりムカつくな」

「同感だね」

「本当に・・・・鬱陶しいったらなかったわ」

まあまあ。あの馬鹿カップルは秀吉さん(若干キレモード)とユーリさんとトーマさんと羽羅さんとO☆HA☆NA☆SHIしたんですから・・・・罰はしっかりと受けていますよ。まあ次回になったら復活してるんでしょうけど。

「・・・・本当に厄介な奴らだ」

ですね。さて、今回はここまでにしましょう。

それでは・・・・・



「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きなさい)!!」」」」

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