バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第77話!

今回は明久さんと妹紅さんのターン!

「そして当然のように現れる邪魔者・・・・」

「・・・・もうあの二人にはため息しか出ないよ」

・・・・ドンマイです。さて、本編にいきますか。

「本編どうぞ」



第77話

side 明久

 

「こ、これは・・・・・」

 

「・・・・やっぱり恥ずかしい」

 

僕と妹紅は目の前に飾られている写真を見て顔を赤くさせた。

 

その写真に映るのは腕を組みながらカメラ目線で笑顔を浮かべる僕と妹紅。妹紅の顔が赤くなっているが物凄く可愛いからそれはまあいい。

 

ただ問題が二つある。

 

一つはその写真の装飾だ。写真はハート型のフレームに収められており、写真の上には可愛らしい丸文字で『私たち結婚します♥』と書かれている。何も知らない人が見たら本当に結婚するんじゃないかと疑われても仕方がないほどに完成度が高い。

 

そして二つ目の問題はこの写真がここに・・・・・パークの写真館に飾られているということだ。

 

 

 

正面ゲートで記念撮影された僕はユーリとアリス(本人は違うと言っていたが)にこの写真館に半ば強引に連れてこられた。

 

そしてこの写真館に飾られた写真を見させられたのだが・・・・・これはすごく恥ずかしい。妹紅なんて恥ずかしさのあまり顔を俯いちゃってるし・・・・・・本当に可愛いなぁ。

 

そ、それはともかくとして・・・・まさか本当にこの写真を飾るとは思わなかった。しかも響と咲夜、雄二と翔子さんの写真もあるし。この分だとこの写真はユーリが言っていた通り僕達の家族、友人一同に送られるんじゃ・・・・考えるよはよそう。

 

ジー・・・・

 

というかさっきから周りのお客さんの視線が痛い。そりゃあ飾ってある写真の人物がその場にいるんだから注目されるのは当然だけど・・・・・これはキツすぎる。飾ってある写真が写真だから余計にだ。

 

それに・・・・・

 

「あの二人結婚するのかな?」

 

「まだ若いのに・・・・でもお似合いね」

 

なんか僕たちを見ながらヒソヒソとそんなことを言う人まで出てきたし・・・・本当に恥ずかしすぎる。穴があったら入りたい気分だよ!

 

「も、妹紅。ここから出ようか」

 

「・・・・・」

 

僕はいち早くこの場を去らなければと思い、妹紅に声をかけた。しかし妹紅は何故かその場から動こうとしなかった。先程までは赤面していたのに今は・・・・・真剣な表情で写真をじっと見つめている。

 

「・・・・妹紅?どうしたの?」

 

「・・・・・結婚(ポソッ)」

 

「え?」

 

「あっ、な、なんでもない!気にするな!」

 

妹紅は慌てたように誤魔化した。

 

「そ、それよりも外に出よう!なんか周りの人に見られちゃってるしさ!」

 

「う、うん・・・そうだね」

 

僕は妹紅に手を引かれて写真館を出た。

 

妹紅・・・・・本当にどうしたんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、妹紅はどこか行きたいところはある?」

 

写真館から出た後、僕は妹紅に尋ねてみた。

 

「そうだな・・・・・明久に任せるよ」

 

妹紅は笑顔でそう言ってきた。

 

「そっか・・・・よし!ならお化け屋敷にしよっか!」

 

「お願いだからそれだけはやめてくれ!」

 

妹紅は必死になって懇願してきた。やっぱりお化け屋敷は苦手なんだね。

 

「ごめんごめん。冗談だよ」

 

「む~・・・・・明久の意地悪」

 

妹紅は涙目+上目遣いのコンボで僕を見てきた。

 

「・・・・・カハッ!」

 

それを見て僕は思わず吐血してしまった。

 

な、なんて破壊力だ・・・・・・どちらか一方だけでも強力なのに合わさるとここまでの威力を発揮するなんて・・・・・はっ!?まさか妹紅は超絶可憐な生物兵器!?

 

「あ、明久!?いきなり血なんて吐いてどうしたんだ!?」

 

いきなり血を吐いた僕に対して妹紅は心配そうに声をかけた。

 

「妹紅が可愛すぎたからね(大丈夫だから気にしないで)」

 

「か、可愛い!?」

 

・・・・・あ、もしかして僕・・・・今本音と建前が逆になってた?

 

「ち、違うんだ妹紅!今のは言葉の綾っていうか・・・・あ!別に妹紅が可愛くないとかそういうのじゃなくて!むしろ妹紅は生きとし生けるもの全ての中で最も可愛い存在で・・・・って僕は何を言ってるんだぁぁぁ!!」

 

だ、ダメだ・・・・口を開くたびになんか墓穴に嵌っていく・・・・本当に僕ってバカなんだなぁ(泣)

 

「・・・・ふふっ。明久って本当に・・・・変わらないんだな」

 

「え?」

 

「昔からずっと変わらない・・・・・いつも私を楽しませてくれる。いつも私を・・・・・笑顔にさせてくれる」

 

妹紅?急にどうしたんだろう?

 

「そんな明久だから私は・・・・明久のこと「ようやく見つけたわよ!!」・・・・え?」

 

突然妹紅の言葉を遮るように聞き覚えのある怒号が聞こえてきた。

 

声のする方に振り向くとそこには・・・・

 

「吉井~!!」

 

「吉井くん!!」

 

島田さんと姫路さんがいた。なんか髪を逆立たせて怒ってる。

 

・・・・というかどうやって入ったんだろ?チケットがないと入れないはずなのに・・・・

 

「・・・・・二人共何してるの?」

 

「それはこっちのセリフよ!なんで藤原と一緒にこんなところに居るのよ!」

 

「そうです!ちゃんと説明してください!」

 

・・・・・わかってはいたけど僕の質問には答えてくれないんだね。いい加減・・・・・うんざりしてきたな。

 

「・・・・そんなの君たちには関係ないでしょ?」

 

「なんですって!?」

 

何故か島田さんはより表情を険しくして僕を睨んでくる・・・・・僕間違ったこと言ったかな?

 

「・・・・・わかりました。でしたら吉井くん。こちらに来てください」

 

姫路さんが釘バットを持って笑顔で僕に言う。島田さんも釘バットを構えている。

 

「・・・・一応聞くけど僕をどうするき?」

 

「「そんなのお仕置きするに決まってるでしょ(決まってます)!!」」

 

・・・・・まあそれもわかっていたんだけど。

 

なんで二人は僕を目の敵にするのかな?二人に恨まれるようなことした覚えは全くないのに・・・・

 

「・・・・・ふざけるな」

 

「妹紅?」

 

妹紅を見ると肩をワナワナと震わせている・・・・・一目で怒っているんだとわかった。

 

「ふざけたことを言うな!なんだよお仕置きって!」

 

「な、なによ!ウチたちはただ吉井が藤原に変なことしようとしてたからお仕置きしようと思っただけよ!」

 

「それがふざけてるって言ってるんだ!私が明久とどうなろうがお前たちには関係ないだろ!」

 

「で、でも!吉井くんは嫌がる藤原さんを無理やり・・・・」

 

「私がいつ嫌がった!私は明久と一緒にいるのを嫌だなんて思ったことは一度もない!私の気持ちをお前たちが勝手に決めるな!」

 

妹紅は二人を怒鳴りつける。あまりの大声で周りのお客さんがこちらを見ているがそんなのお構いなしといった感じで・・・・・・

 

「だいたいお前たちはいつもいつも明久を・・・・」

 

「・・・・妹紅。もういいよ」

 

僕は妹紅の肩に手を置いて妹紅を止めた。

 

「明久・・・でも・・・・」

 

「もういい・・・・僕は何も気にしていないから・・・・ね?」

 

そうだ。島田さんと姫路さんがなんと言おうと関係ない。

 

僕にとって一番大事なのは妹紅で・・・・・あの二人のことなんてはっきり言ってどうでもいいんだ。

 

「・・・・わかった」

 

「よし。それじゃあ行こうか」

 

僕は妹紅の手を握って歩きだそうとした。けど・・・・

 

「ま、待ちなさい!」

 

「・・・・なに?まだ何か用があるの?」

 

「勝手に行こうとしないでください!まだお仕置きは終わっていないんですよ!」

 

・・・・はあ、もう嫌になってきたな。

 

「覚悟しなさい吉井!」

 

「吉井くん!覚悟してください!」

 

二人は僕に釘バットで襲いかかってきた。

 

仕方がない。妹紅を連れて離脱を・・・・

 

「「そこまでです」」

 

「「!?」」

 

妹紅を連れて逃走しようとしたその瞬間、島田さんと姫路さんの腕を押さえつける人物が二人現れた。

 

「秀吉?」

 

「それに輝夜も・・・・」

 

島田さんと姫路さんを抑えたのは、秀吉と輝夜だった。

 

「秀吉?誰のことでしょうか?」

 

「私達は当パークのスタッフよ」

 

・・・・・うん。あくまでもそのスタンスは貫き通すんだね。

 

「ちょっと!放しなさいよ!」

 

「そうです!このままじゃ吉井くんにお仕置きできません!」

 

「そうはいきません。お客様を暴徒から守るのも私共スタッフの仕事でございますので」

 

・・・・いや、それはスタッフの仕事じゃなくて警備員の仕事じゃないかな?

 

「というよりあんたたち・・・・・妹紅の邪魔をするなんて随分といい度胸してるじゃない」

 

そして輝夜。君は私怨が表に出すぎだよ。いつもは喧嘩ばかりしてるけど本当に妹紅と輝夜って仲いいよね。

 

「とりあえずこの二人は私たちが責任をもってパークの外へと追い出しますのでお二人はお気になさらずにデートにお戻りください」

 

「う、うん。それじゃあ二人のことはお願いね」

 

「「わかりました」」

 

秀吉と輝夜は島田さんと姫路さんを引きずりながら去っていった。

 

二人はなんとか抜け出そうと騒ぎながらもがいているけど無駄だろうね。秀吉は結構力が強いし輝夜も永琳さんに護身の為に結構鍛えられているらしいし。

 

「ようやく落ち着いたね」

 

「・・・・そうだな。全くあの二人は・・・・」

 

「アハハ・・・・あ、それよりも妹紅。二人が来る前に何か言おうとしてたようけど?」

 

「えっ!?そ、それは・・・えっと・・・・そ、それよりも!私ジェットコースターに乗りたい!行こう明久!」

 

「ちょっ・・・妹紅!」

 

結局聞けなかったな・・・・まあ話したくないって言うならいいけど。

 

・・・・でも気になるなぁ。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは妹紅さんです!

「よろしくな」

はいよろしくお願いします!

「それにしても・・・・今回改めて思ったがうちの妹紅は乙女だよな」

「そうだね!すっごく可愛らしいよ!」

「そ、そうか・・・・/////」

おや?照れているんですか~?(ニヤニヤ)

「う、うるさい!」

「主、あまり妹紅をからかわないでよ」

「そうだ。妹紅をからかうのはアキの特権だぞ」

「そうそう僕の・・・・って響!?君は何を言っているの!?」

「違うのか?」

「違わないよ!」

否定できてませんね。

「うぅ・・・・///」

「あ、妹紅!違うんだ!ただからかった時の妹紅の恥ずかしそうな顔がすごく可愛らしいから・・・・って何言っちゃってるの僕は!?」

「アキ・・・・お前は本当にバカだな」

・・・・否定できませんね。

「やめて!そんな憐れむような目で僕を見ないで!」

「だ、大丈夫だ明久!私は明久のことをバカだなんて・・・・そんな風には・・・・」

「・・・・妹紅。いいんだよ。自分でもわかってるから・・・・・僕はバカだってこと」

「・・・・ごめん」

(な、なんか妙な空気に・・・)そ、それよりも本編の話をしましょう!

「今回は何やら妹紅が明久に何か伝えようとしていたな」

ですね!まああの二人に邪魔をされてしまいましたが・・・・

「それで結局何を言おうとしていたの?」

「そ、それは・・・・」

「アキ・・・・野暮なことを聞くな。あの場面で言うことなんて・・・・一つしかないだろう?」

そうですよ。妹紅さんが言おうとしたのは明久さんのことが・・・

「何言おうとしてるんだ二人共!」

「ダメなのか?ここは座談会の場で本編には反映されないんだぞ?」

「それでもだ!」

仕方がありませんね・・・・では止めておきましょう(まあすぐにわかることなんですがね)

「助かった・・・・」

「(結局なんだったんだろう・・・・)それじゃあ今回はここまでかな?」

ですね。それでは・・・・・


「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」

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