バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第74話!

さて!今回から遊園地デートの話です!

「はてさてどうなることやら・・・・」

「・・・・本当にね」

まあまあ!それでは本編いきましょう!

「わかった。本編どうぞ」


ドキドキ!遊園地デート!!
第74話


side 雄二

 

「う・・・ん」

 

「・・・・雄二、おはよう」

 

俺が目を覚ますと目の前に翔子がいた。

 

「・・・・今日はいい天気」

 

翔子が部屋のカーテンを開ける。ここからではよく見えないがちらっと青空が見えるからいい天気なのだろう。

 

(それにしても、いつもはTシャツにデニムのミニとかラフな格好なのに・・・・・・今日は随分と気合が入ってるな)

 

今日の翔子の服装は普段ならあまりしないようなおしゃれな服装だ。ファッションには詳しくないがよく似合っていると思う。

 

ただ気になるのは・・・・

 

「改めておはよう翔子」

 

「・・・・うん。おはよう雄二」

 

「ところで翔子、一つ聞きたい事があるんだが」

 

「・・・・・何?」

 

「・・・・・なぜお前は俺の部屋に不法侵入している?」

 

ここは俺の家の俺の部屋だ。その為ここに翔子が・・・・それも朝っぱらから居るのはどう考えても明らかにおかしい。残念ながら不法侵入としか言い様がない。

 

「・・・・・不法侵入じゃない。お義母さんにちゃんと招き入れられたから」

 

よし、とりあえずあとで息子のプライバシーを平気で踏みにじるおふくろには再教育を施そう。早くしないと手遅れになる・・・・・いや、もうなっているんだが。

 

「・・・・・ところで雄二、これ」

 

「!?そ、それは・・・・」

 

翔子が手にしているもの・・・・・それは男の聖典(エロ本)であった。しかもあのムッツリーニをも唸らせた至高の一冊・・・・隠してあったのになぜ見つかった?おふくろでさえわからないような場所だぞ?

 

「・・・・・お義母さんに机の引き出しの二重底の下にある世界史の資料集の表紙を被せてある本を調べるように言われて・・・・そういたらこれがあった」

 

今ほど明久の一人暮らしが羨ましいと思ったことはない。ガチで俺にはプライバシーというものはないのか?

 

「翔子、とりあえずそれをこっちに寄越せ」

 

「・・・・・雄二、大丈夫」

 

大丈夫?何がだ?

 

「・・・・・私は理解のある妻。雄二のことを怒るつもりはない」

 

お、おお・・・・あの翔子がここまで理解を示してくれるとは。これも響や咲夜のおかげだな。あの二人には本当に感謝だ。なんか聞き捨てならない単語も聞こえた気がするがまあ今はスルー・・・・

 

「・・・・・だからこの本を燃やすだけで許してあげる」

 

「すまん翔子。どう考えてもそれは許された時の対応じゃない」

 

・・・・俺のさっきの感動はなんだったんだろうか?

 

「・・・・・じゃあこの本を燃やしても許さないほうがいい?」

 

「燃やさないという選択肢はないのか!?というかいいわけないだろ!」

 

上げて落とすとか・・・・・ダメージが半端ねえぞ!

 

・・・ちっ、仕方がない本は諦めるしかねえか。それよりも本題に戻ろう。

 

「ところで、翔子はなんでここにいるんだ?」

 

「・・・・約束」

 

「約束?」

 

「・・・・これ」

 

翔子はカバンから如月グランドパークのペア招待チケットを取り出した。

 

「まさか・・・・」

 

「・・・・・うん。雄二行こう?」

 

やっぱりか。確かに一緒に行くって約束はしたが・・・・にしたって急すぎるだろ。俺にだって心の準備というものが必要だ。翔子には悪いがまたの機会に・・・・

 

「翔子、悪いが・・・・」

 

「・・・・・行きたくないって言うなら・・・・・選んで?」

 

翔子は俺の目の前に結婚式場のパンフレットを何枚も突き出してきた。

 

「すまん。話の流れがさっぱりわからないんだが?」

 

「・・・・・約束を破ったら即挙式って誓ってくれた」

 

・・・・おかしい、誓約の内容が変わっている。婚姻届に判を押すだけだったはずだが?いや、それも十分にヤバイのだが。

 

第一俺は別に行かないとは一言も言っていない。日を改めようと言おうとしただけだ。

 

だが・・・・どうやら翔子は今日行く気満々みたいだな。

 

(翔子は昔から一度決めたら聞かなかったからな・・・・仕方がない)

 

「はあ、翔子、とりあえず部屋から出てくれ」

 

「・・・・え?」

 

「そこに居られたら着替えができない。少しリビングで待っていてくれ」

 

「!!・・・・うん!」

 

俺が言うと翔子は上機嫌そうに笑顔を浮かべて部屋を出て行った。・・・・まああの笑顔を見られただけでも役得か。

 

さて、あんまり待たせたくないしとっとと着替えるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 慧音

 

私視点で話を進めるのは初めてだな・・・・まあそんなことはどうでもいいか。

 

それよりも今は・・・・

 

「こっちの方がいいかな?でもこっちも・・・・」

 

可愛らしい妹紅を目に焼き付けなければ!

 

妹紅は今日、明久とともに如月グランドパークへ行く。すなわちデートだ。

 

今妹紅はそのデートに着ていく服を一生懸命選んでいる。

 

「け、慧音。この服・・・・どうかな?」

 

妹紅は恐る恐るといった感じに聞いてきた。

 

「すごく(かわ)いいと思うぞ」

 

「本当!?」

 

「ああ」

 

「そ、そっか・・・・じゃあこれにしよう」

 

妹紅はホッとしたように笑って服を決めた。

 

ああ、妹紅・・・・本当に可愛いな。妹紅ほど可愛いものが他にあるだろうか?いや、無い!妹紅の可愛さは天上天下全世界において間違いなく最強だ!(妹紅さんへの愛により若干暴走モードに入っちゃってます by主)

 

ピンポーン♪

 

私が心の中で妹紅の可愛さに悶えているとチャイムの鳴る音が聞こえてきた。おそらく明久であろう。

 

「明久だ!」

 

妹紅はチャイムの音を聞くやいなや急いで玄関に向かった。

 

本当に明久のことが好きなんだな・・・・・こんなに可愛い妹紅に好意を寄せられているなんて・・・・羨ましいぞ明久!

 

っと、私も行かなければな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、慧音さんおはようございます」

 

「ああ、おはよう明久」

 

私が玄関に向かうと明久は笑顔で挨拶してきた。うん、相変わらずの好青年ぶりだな。それでこそ妹紅に相応しい。

 

「それじゃあ慧音、行ってくるな」

 

「楽しんでくるといい。明久、妹紅の事頼んだぞ」

 

「はい。それじゃあ行こう妹紅」

 

「ああ!」

 

妹紅は明久と手を繋いで出発した。

 

(妹紅・・・・少し恥ずかしいのかな?顔が赤くなっている。まあそんな妹紅もやはり可愛いが・・・・っと、肝心なことを忘れていた)

 

私は携帯を取り出して電話をかけた。

 

「私だ。妹紅と明久は今出発した。響もと咲夜も向かっている」

 

『・・・・・了解。報告ありがとうございます』

 

「頼んだぞ」

 

要件を伝え終わったので私は電話を切った。

 

皆・・・・頑張ってくれよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 咲夜

 

今日、私は響様と一緒に如月グランドパークに行く。・・・・・まあ平たく言えばデートね。

 

今は待ち合わせ場所である駅前広場に向かっている。

 

一緒に住んでいるのだから待ち合わせなんて必要ないと言う人もいるかもしれないけれど・・・・・・一度待ち合わせというものをしてみたくて・・・・・

 

・・・・お願いしたとき、響様にクスクスと微笑ましそうに笑われて頭を撫でられてしまったけれど///

 

ま、まあそんなことは今はいいわ。それよりも少し急がないと。

 

待ち合わせの時間までにはまだ30分近くあるけれど響様のことだからきっともう着いて待っているでしょうし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?」

 

私が待ち合わせ場所の駅前広場に着いた私の目に・・・

 

「ねえねえいいでしょ!」

 

「一緒に遊びに行こうよ~!」

 

・・・・キャピキャピとした女の子に声を掛けられている響様の姿が映った。逆ナンというやつね。

 

まあ響様はイケメンで雰囲気も優しそうだから声をかけられても何らおかしくはないけれど・・・・・あまりいい気分ではないわね。

 

彼女たちには悪いけれど・・・・邪魔をさせてもらいましょう。

 

「響」

 

私は響様に声をかけた。ちなみに様付けせずに呼び捨てにしたのは変な誤解を彼女たちに与えないようにするためよ。

 

「と、咲夜」

 

「お待たせして申し訳ありません」

 

「いや、ただ俺が早く来すぎちゃっただけだから・・・・・・というわけで俺約束があるから悪いけど君たちとは遊べない。ゴメンな」

 

響様はニコリと頬笑みながら彼女たちに言った。

 

「そ、そっか・・・・そういうことなら仕方ないね。行こ」

 

「うん」

 

女の子達はそそくさと去っていった。

 

「ふう・・・・ありがとう咲夜。あの子達結構しつこかったから困ってたんだ」

 

響様は苦笑いを浮かべながら言った。本当に困っていたようね。

 

「いえ、響様は紳士ですから女性相手(一部例外を除く)にあまりきついことは言えないと思いまして・・・・助けになったのならば良かったです」

 

「本当に助かったよ。ところで・・・・さっき呼び捨てにしてたけど」

 

「すみません。あの場面で様付けするのは不自然かと思いましたので・・・・この無礼は必ず償います」

 

「そんな償いなんていいって。むしろ咲夜が呼び捨てしてくれるなんて超レアだから嬉しかったよ」

 

響様はニヤリと少し意地の悪い笑みを浮かべる。

 

「・・・・・できたら忘れて欲しいのですが」

 

「それはできない相談だな。いっそのこと今日一日は俺のことを呼び捨てで呼んでみるか?」

 

「そういうわけにはいきません。響様の従者として示しがつきませんから」

 

「・・・・本当に頑なだな」

 

「けじめですので」

 

いくら響様の命でもそればかりは譲れないわ。

 

私は・・・・・響様の従者でしかないのだから。

 

「まあいいか。それよりも・・・・」

 

響様は私に手を差し出してきた。

 

「行こうぜ咲夜」

 

「・・・・はい」

 

私は差し出された手をとる。大きくて暖かい響様の手を握っていると・・・・すごく安らぐわ。

 

私達は手を繋いだまま歩き出した。




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは雄二さんです!

「よろしくな」

はいよろしくお願いします!いや~とうとう遊園地デートの話になりましたね!

「随分と嬉しそうだな」

そりゃもう!最高の雄翔イベントですから!

「俺は若干不安なんだが・・・・」

「まあ大丈夫だと思うぞ。俺と咲夜が常識を教えている分翔子は原作のようなブッ飛んだ行動はあんまりしないようになったし」

「そうそう。心配する必要はないよ雄二」

「だといいんだが・・・・」

というか響さんと明久さんは人ごとではないでしょう?二人だってターゲットになっているんですから。

「ターゲットって・・・・やっぱり原作と同じように・・・皆いるのか?」

はい!もちろんですよ!

「やっぱり・・・・慧音さんが電話をかけていたからそうだろうとは思っていたけど・・・・」

うちはオ登場キャラが多いですからね・・・・誰をどの役にしようか考えるのが楽しいです(黒笑)

「なんかムカつくな・・・・」

「同感だな」

「・・・・殺っちゃう?」

ちょっとぉぉぉぉ!?なんでそうなるんですか明久さん!

「アハハ、大丈夫だよ。2割は冗談だから」

8割も本気なの!?

「8割殺しか・・・・結構加減が難しいんだよな」

「まあ大丈夫だろ。多少オーバーしても」

大丈夫じゃないですから!黒神と修羅と悪鬼羅刹にやられたら結構ガチで死にますから!

「全くうるさい奴だ・・・わかったよ。今回は勘弁してやる」

「ありがたく思えよ」

「これからは発言に気をつけてね」

は、はい・・・・(この人たち本当に怖いよ)

さて、今回はちょい早いですがここで締めましょう。

それでは・・・・・



「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」

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