バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
「おい主。大丈夫かよ」
ひ、響さん。大丈夫ですよ。少し眠いだけです。
「ちゃんと寝てないのか?」
いえ、寝ようとはしているのですが・・・布団に入るとどうしても次の話のことを考えてしまって・・・
「ちゃんと休めよ。ぶっ倒れられたらそれこそ楽しみにしてくれてる読者に迷惑かかるぞ」
はい。しっかり休みます。
それはともかく!
「うおっ!どうした!いきなりテンション上げて!」
はい!アンケートのことについて途中経過を話そうと思いまして!テンションを上げました!
「そ、そうか」
今のところ最有力候補はアリスさんが2票入っていますね。ほかには霊夢さん。そして私のリア友が推薦する幽香さん、パチュリーさんが候補になっていますね。
「この4人が候補か」
はい。といってもまだ途中なので新規参戦するキャラがいるかもですけど。
「あとどれくらいがリミットなんだ?」
そうですね。1日1話以上投稿したとするとあと1、2日ほどでしょう。
「だそうだ。どうしても出して欲しいキャラがいるなら厳しいかもしれないができれば急いでくれ」
各直前までは粘りますので。皆さんよろしくお願いします!
「んじゃそろそろ本編行くか」
はい!それでは本編どうぞ!
side 響
「姫路さん。丁度いいところに来ましたね。今クラス内で自己紹介をしているので姫路さんもお願いします」
「は、はい。わかりました」
教室に入って来た姫路に向かって福原先生が言った。
「あの姫路瑞樹です。よろしくお願いします・・・・・」
姫路が自己紹介した。
「あのひとついいですか?」
「はい。何ですか?」
「どうしてここにいるんですか?」
もう少し言い方が無いのか?聞きようによってはとてつもなく酷いぞ。まあきもちはわからないでもないが。なにせ姫路の成績は学年でも五本の指に入るほどだからな。普通に考えればFクラスに来るなんて有り得ない。
「そ、その、振り分け試験で熱が出て途中で退席して、それで・・・」
「なるほど俺も熱(の問題)が出たせいでFクラスに・・・」
「ああ化学だろ?あれは難しかった」
「俺は弟が事故にあった聞いてそれどころじゃなくてな・・・」
「黙れ一人っ子」
「前の晩、彼女が寝かせてくれなくてさあ」
「今年一番の大嘘つきをありがとう」
(((((想像以上の馬鹿しかいないな)))))
俺たちの心は再びひとつになった。
「いや~俺は十六夜さんからの告白が気になってそれどころじゃ・・・」
バキッ!
「グエッ!」
俺は咲夜に告白されたなどという妄想を言った奴に近づき本気の右ストレートを食らわせた。
「そういうつまらない嘘は誰も笑ってくれないからやめようか?(ニコニコ)」
「は、はい。すみませんでした」
俺は馬鹿に向かって満面の笑顔(超黒)でそう言うと馬鹿は土下座して謝ってきた。
(かわいそうに・・・)
(確実に響に目を付けられたな・・・)
(・・・冥福を祈る)
(今後無事学園生活を送れるじゃろうか・・・)
アキたちが馬鹿に対して同情の視線を向ける。コイツにそんなのいらないだろ。
「で、ではこれから1年よろしくお願いします!」
「ありがとうございます姫路さん。席についてください。仲渡くんも自分の席に戻ってください。
福原先生に言われたので俺は自分の席に戻った。
「きっ緊張しました~」
姫路はそう言ってユウのとなり(アキと逆側)に座った。
「ねえ姫路さ「「姫路」
アキが姫路に話しかけるのにかぶせてユウが姫路に声をかけた。おそらく・・・というより絶対わざとだな。ユウはアキをからかうのが好きだからなあ。まあ俺もだけど。
「は、はい。なんですか?えっと・・・」
「坂本雄二だ。もう体調は大丈夫なのか?」
「あっ、それ僕も気になる」
「よ、吉井くん!」
アキに話しかけられると、姫路は驚いた顔をして頬を赤くした。
(なるほど。姫路はアキにあれだな)
まあアキは優しくてイケメンだからな。よくもてるので特別珍しいことはない。
「姫路。明久がブサイクですまん」
「ちょっ、雄二!」
ユウがアキをブサイク呼ばわりした。まあもちろん冗談だが。アキも冗談だとわかってはいるだろう。俺もそれは分かっているので特にユウを問い詰めたりはしない。
「そ、そんなことありません。目も細くて顔のラインも細くて綺麗だし・・・その、むしろ・・・」
「姫路の言うとおりだな。アキは校内イケメンランキング第3位だし。間違いなくイケメンだな」
俺は話に割って入った。俺はわかっているが姫路にアキの変なイメージを植えつけられるのは避けたいからな。ちなみにこのランキング何故か俺が2位だったりする。どんな基準で付けたんだと思ったが咲夜曰く妥当だそうだ(顔を赤くして言っていた)。ほかにも確かユウは8位でコウは5位だった。
「そ、そうです、吉井くん。振り分け試験の時はありがとうございました」
「気にしなくてもいいよ。僕は自分のしたいことをしただけだから。それにお礼なら響にも言っておいて」
「あっはい。仲渡くん。ありがとうございました」
「別に、気にしなくていい」
俺の場合姫路のためというより、アキが理由だからな。
「はいはいそこの人たち静かにー」
ガラガラ。モア~。
福原先生が話をしている俺たちを注意するため教卓を叩くと、教卓は崩れ埃が舞った。
「え~換えを用意してきます」
「あはは、けほっけほっ」
姫路が笑いながら咳き込んだ。姫路は体が弱いから。この環境はきついのだろう。
「・・・・・・・雄二、響。少しいい?」
「「あ?」」
俺とユウはアキに連れられ教室の外に出た。
「んで、話って?」
廊下に出て俺たちはアキに話を聞く。
「うん。この教室。いくらなんでもひどいと思わない?」
「まあたしかにな。Aクラスの教室を見たあとだから余計にそう感じるな」
いくらなんでもこれは教育委員会で問題になるレベルだな。
「でしょ。だから・・・・・・・
試召戦争仕掛けてみない?」
アキは俺たちに持ちかけてきた。
「なるほど・・・姫路のためか」
「うん。姫路さんにはこの環境は辛いと思うから。もともと姫路さんはAクラスに入るべき子だし」
「たしかにこのままじゃ何らかの病気になってもおかしくないな。いいだろう協力してやる。もともと俺もAクラス相手に試召戦争をやろうと思っていたからな」
「!ありがとう雄二」
どうやら雄二は協力的なようだ。だが・・・・
「待て、アキ」
「何?響?」
「俺は・・・・試召戦争には反対だ」
side 明久
「俺は・・・・試召戦争には反対だ」
響がそう言ってきた。
「えっ!どうして?」
響ならきっと協力してくれると思っていたのに響は試召戦争を仕掛けるのに反対してきた。
「勝算がないからか?」
雄二がそう響に訪ねた。
「違う。うちにはお前たちをはじめとするジョーカーが揃っている。勝算は十分にあると思う」
「ならどうして!」
「落ち着いて聞けアキ。理由はいくつかある。まず第一に体が弱いのは姫路だけとは限らないということだ。Aクラスの中にも体が弱い奴がいるかもしれん。そうでなくても無駄に体力があるFクラスの連中に比べAクラスの連中は体力が低いのは目に見えてる。遅かれ早かれ病気になるやつは出てくるだろう」
それを聞いて僕は何も言い返せなかった。
「第二にFクラスの連中にAクラスの教室はふさわしくない。Aクラスの生徒はみんなは相応の努力をしてAクラスに入ったんだ。対してお前たち以外のFクラスの連中は対して努力していないことは容易に想像できる。そんな奴らが努力している奴らを蹴落としてAクラスの教室を使っていいと思うか?たとえ姫路のためだとしてもたったひとりのためにAクラスの連中の努力を無下にすることはできない」
・・・響の言うとおりだ。僕は目の前の姫路さんのことばかり考えて他の人のことを考えられていなかった。少し勉強ができるようになったけど、こういうところで進歩していない自分を僕は恥ずかしく思った。
「それと・・・・これは俺個人の意見だ。ほかのみんなには関係ない。俺は・・・咲夜にFクラスの教室に入って欲しくない。だから・・・・Aクラスに試召戦争を仕掛けるのは反対だ」
そうだ。Aクラスには咲夜がいるんだ。僕の恩人のひとりである咲夜が。それなのに僕はその恩を仇で返そうとしていたのか。
「響・・・・ゴメン。僕は・・・ほんとに馬鹿だね。少し考えれば分かることなのに。目の前のことばかりで全然周りを見てなかった。僕は何も進歩してない・・・」
「アキ・・・俺はお前のそういうひとつのことにまっすぐなところは嫌いじゃない。むしろ長所の一つだとも思っている。だが同時にそれは欠点でもある。今のでよくわかっただろ?まっすぐ進むことは誰でも出来ることじゃない。時にそれが必要になることもある。でもまっすぐ進むこととまっすぐしか見ないことは全く違う。周りに気を払いつつまっすぐ進むことが大切なんだ。それは知っておいてくれ」
「うん・・・」
響の言葉は耳に痛かった。本当に僕は・・・
「そう落ち込むな。俺はお前なら大丈夫だと信じて言ってんだ。だから自分に自信を持て」
「響・・・ありがとう」
こんな僕にいつも気を使ってくれて。本当に響きは最高の親友だ。
「・・・なあ響」
ここで僕たちの話を黙って聞いていた雄二が口を開いた。
「なんだ?」
「・・・要はAクラスの連中を蹴落とさずに姫路がAクラスに入れる方法があればいいんだろう?」
「ああ。そうだが・・・」
「だったら問題は解決だ」
雄二がそう言った。
「!どういうこと?雄二!」
僕は思わずそう聞き返した。
「簡単なことだ。勝った時の報酬を変えればいい」
「報酬を変える?」
「ああ。報酬を設備の交換から再度振り分け試験を行う権利に変えるんだ」
「そうか!それなら・・・」
「え?どういうこと?」
「いいか?問題はAクラスの連中に迷惑がかかるってことだ。だったらAクラスの連中に迷惑をかけなければいい。再試験を受けたところでFクラス連中が努力せずにAクラスに入るのは無理だろう。だが姫路は違う。姫路は学年でも一桁の順位に入ってるから再試験を受ければ確実にAクラスだ。それに俺たちだってFクラスから脱出できる。俺たちにとってこれ以上ない報酬だと思うが?」
そうだ。これなら誰にも迷惑がかからない。でも
「そんなことできるの?報酬を変えるなんて」
「大丈夫だ。最底辺のFクラスが最高クラスのAクラスを倒すんだぞ。それくらいのことは聞いてくれるさ。たとえ学園長がダメだと言っても俺が説得する」
・・・よし!これならならなんとかなる。それに僕たちもFクラスから脱出できるし姫路さんもAクラスに行ける。何より・・・・響もAクラスに・・・咲夜と一緒にいられる!本当にこれ以上ない報酬だ!
「響。これでどうだ?」
「ユウ・・・。わかった!俺も協力する!」
「よし!決まりだな!それじゃあ教室に戻るぞ」
「うん(ああ)!」
僕たちは決意を新たに教室に戻った。
side 響
「坂本君。君が最後ですよ。クラス代表でしたね?前に出てきてください」
「了解!」
ユウは力強く返事をして教卓の前に立った。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。代表でも坂本でも好きに呼べ。・・・・・さてみんなに一つ聞きたい。Aクラスは冷暖房完備の上座席はリクライニングシートらしいが・・・・・・
不満はないか?」
「「「「大アリじゃあ!!!」」」」
さすがユウだな。乗せ方も話のため方もうまい。
「だろう。俺だってこの現状には大いに不満だ」
「いくら学費が安いからってこの設備はあんまりだ!」
「Aクラスだって同じ学費だろ!?改善を要求する!!」
設備がひどいことだけは同意する。だがAクラスと比較するな。彼らはお前らと違ってきちんと努力してるんだから。
「そこで代表として提案だが・・・・・
FクラスはAクラスに対して『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
ユウは高らかに宣言した。さあ、俺たちの戦争の始まりだ!
あとがき座談会のコーナーINバカテス!
やってまいりましたあとがき座談会のコーナーINバカテス!さて、本日は
「響だ」
「雄二だ。よろしく頼む」
この2名で座談会を進めていきます。
「よろしくなユウ」
「ああ」
さて、早速行ってみましょう!
「それじゃ俺からだ。響と咲夜は翔子のことにどれだけ関与している?」
あ。やっぱり気になっちゃいます?
「まあな」
それじゃあお答えします。響さんどうぞ。
「ああ。俺たちはユウと証拠を本気でくっつけようと思っているぞ。翔子にはホントに助けられたからな。恩返しはしないと」
「また余計なことを・・・・」
「まあそう言うなよ。協力しているといってもユウが本気で嫌がってるならもう協力はしないしユウも翔子のことを想っている考えてるから協力してんだよ」
「お、俺は別に翔子のこと!」
「まあ落ち着けよ。それにお前としても助かってんじゃないか?正直以前の翔子の常識外れな天然の行動は凄まじかったしな。治すのに苦労した・・・」
「その点は本当に感謝している」
まあ、この小説が書かれた時点で雄二×翔子は決定事項ですけどね~( ̄▽ ̄)
「・・・・・オマエヲコロス」
ちょっ、なんでそうなるんですか!?
「顔がムカついた」
「同感だな」
俺の顔否定!?いくらなんでもショックですよ!
「何を今更。次は俺の質問な。俺とアキ二つ名が付いてるくらい喧嘩強いらしいけどユウと比べたらどうなんだ?」
あ、はい。3人の喧嘩の実力は通常時は互角です。ちなみに今度出る新キャラの大上勇陸さんも同じ実力です。
「通常時はって?」
はい。切れた場合は明久さんがダントツに強くなります。自分のダメージを完全に顧みなくなるリますから。
「なんというか・・・」
「さすがは明久といった感じだな」
まあそう簡単には切れませんけどね。ちなみに咲夜さんとマジギレした時の秀吉さんはお三方の一歩手前程度に喧嘩が強いですよ。
「咲夜はまあ元が東方キャラだからわかるが」
「秀吉魔改造しすぎじゃないか?」
まあ秀吉さんのことは彼の座談会の時に詳しく話しましょう。さてそれではそろそろ締めますか!
次回
ついに試召戦争の引き金が引かれた!
紹介されるFクラスのジョーカーたち!
切れた秀吉の実力の一端を垣間見る!?
そして誰が宣戦布告するのか?
次回、バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 第5話
「「「次回もまた来てください(来てくれ)!」」」