バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
さて!今回はお正月特別編です!
「バカテスの話では他の二作品の特別編と違ってお笑い成分100%となっています」
「どうかお楽しみください」
それでは本編どうぞ!
お正月のある日、文月学園にて・・・・・
「第1回!!」
「豪華景品争奪!!」
「ガチンコ召喚獣ペアすごろく大会!!」
「「イエー!!」」
パチパチパチパチ!!
雄二、響、明久、秀吉、康太の号令のもと、とあるイベントが始まった。それに伴い観客席から拍手が巻き起こる。
「さて、かねてから企画していたイベントがついに始まったな。実況解説は私、文月学園の日本史教師上白沢慧音と」
「保険医、八意永琳」
「Aクラス生徒の木下優子がお送りします」
「そして更に今回の景品である文月学園購買部香霖堂の買い物券1万円分を快く提供してくれた森近霖之助を特別コメンテイターとして招いている」
「よろしくね(景品に関しては紫に強引に出させられたんだけど)」
「よろしくお願いします森近さん」
「うん、木下さん」
「それではまず、参加ペアの紹介といきましょう。まずは1組目、文月学園のキューピッドと完璧な従者。その絆はダイヤモンドよりもはるかに強固、仲渡響、十六夜咲夜の主従ペア」
ワァァァァァ!!
慧音が紹介すると観客から完成が巻き起こった。
「勝つぞ咲夜」
「はい、響様」
二人の意気込みはかなり強い。
「続いて2組目、文月学園最高の優しさを持つともっぱらの評判の観察処分者吉井明久、そしてとどまるところを知らない可愛さを持つ藤原妹紅の幼馴染ペア!!」
ワァァァァァァ!!
慧音は少々行き過ぎた愛情感じる紹介をした。
「慧音・・・・・なんであんな恥ずかしい紹介を」
「あ、アハハ・・・・どんまい妹紅」
慧音の紹介で恥ずかしくなり妹紅は顔を赤く染め、明久はそれを宥めている。
「続いて3組目ね、かつて神童と呼ばれたその頭脳で問題児を多く抱えるFクラスを引っ張るツンデレ代表、坂本雄二と最高クラス、Aクラスの代表を務めるクールアンドミステリアスガール、霧島翔子の代表ペア」
ワァァァァァァ!!
永琳が何故かノリノリで(おそらく久しぶりの出番だからテンションが上がってるんです by作者)紹介を行った。
「誰がツンデレだ!誤解を招く紹介をするな!」
雄二は激しく否定した。
「・・・・・そんなことない。雄二はツンデレ」
「確かにツンデレだな」
「ツンデレだね」
しかし翔子は肯定し、それに響と明久が同意する。
「お前ら・・・・・後で覚悟しろよ」
「続いて4組目、文月学園において知らぬ者なしと言われるムッツリーニの二つ名を持つ土屋康太と保健体育実技のエキスパートを自称する工藤愛子の保健体育ペア」
ワァァァァァ!
「・・・・・知らぬものなしか」
「・・・・・まあ否定派できないかな?」
ムッツリーニという二つ名が全校に知れ渡っていることを知り、康太は若干凹んでいた。愛子はその事実を否定できず、苦笑いを浮かべている。
「そして最後、お姫様、女中、メイド、巫女といった様々な役に完璧になりきり演じる演劇部のホープ、木下秀吉とその名のとおり、なよ竹のかぐや姫の再来と言われるほどの美しさを持つ蓬莱山輝夜の大和撫子ペア」
ウォォォォォ
・・・・・何故かこの二人の紹介では男の歓声がやたらと大きかった。
「なぜ・・・・・なぜ紹介に使われるのが全て女役なのじゃ?」
「なんというか・・・・・ゴメン」
秀吉は紹介で使われたのが全て女役であったことを強く嘆いていた。輝夜はそんな紹介を自分の教育係である永琳がしてしまったことに申し訳なさを感じ秀吉に謝った。
「それじゃあこれからルールを説明するわ。基本的には普通のすごろくと同じでサイコロででた目だけマスを進んでゴールを目指すものだけれどいくつか違うところがあるわ。まず一つがコマに召喚獣を使うというとう点。これはコマが違うだけで特に問題はないと思うわ」
ちなみにこの召喚獣の姿はお正月バージョン(女子は振袖、男子は袴を着ている)だったりする。
「普通のすごろくとの一番の違いはやはりイベントマスにある。今回のすごろくは各マスに指令が書いてあり、その指令を召喚獣で実行してもらうことになる。指令はそのマスに止まったペアを対象にすることもあれば参加ペア全てを対象とすることもある、そしてその指令の結果の良し悪しによってマスを進んだり後退したりする」
「マスに書かれた指令をいかにうまく実行するかが勝利の鍵ですね」
「そうだね」
優子と霖之助によってルールの説明がされた。
「それではルールが説明が終わったのですごろくを始めたいと思います。なお、審判として西村先生を配置しておりますので各ペア不正行為はしないように気をつけてください」
響達あたりを見渡すとすごろくのフィールドの近くには西村先生が目を光らせていた。
「まずは順番決めダイスロールよ。数が大きいペアから順番になるわ。サイコロを振って頂戴」
「「「「ダイスロール!!」」」」
永琳に言われて参加者は召喚獣でサイコロを降った。その結果・・・・
1番目 康太、愛子ペア(出目6)
2番目 雄二、翔子ペア(出目5)
3番目 秀吉、輝夜ペア(出目4)
4番目 響、咲夜ペア(出目3)
5番目 明久、妹紅ペア(出目1)
このような順番になった。
「クッ・・・・・2番目か」
雄二は自分の順番に不満があるらしく悪態を付いた。
「・・・・・そんなに一番が良かったの?」
「いいやその逆だ。できれば最後が良かった」
「・・・・どうして?」
「さっきのルール説明で言っていただろ?指令は全ペアを対象とするものもある。うまくいけば先に進めるが失敗すれば後退しちまう」
「・・・・・あっ」
「気がついたか翔子」
「・・・・・うん。スタートから進んでなければ後退することはない」
「その通りだ。だから順番は後の方がいいんだよ」
さすがは元神童、早くもルールを把握していた。
「順番も決まりましたのでこれよりスタートします。よーい・・・・」
パン!
ピストルが鳴り、とうとうすごろくが始まった
「・・・・・いくぞ、愛子」
「うん!」
コロコロ・・・・
康太と愛子召喚獣がサイコロを降った。
「・・・・・3だ」
「それじゃあ進もう」
康太と愛子の召喚獣は3マス進んだ。そこに書かれている指令は・・・・
「えっとなになに・・・・・『このマスに止まったペアは召喚獣で羽根つきのラリーを10回。成功したら2マス進んで失敗したら1マス戻る』だってさ」
「・・・・・そうか」
ポンッ
愛子が説明文を読み終えるとマスの上に羽子板と羽が出てきた。
「良し、それじゃあやるよ康太クン!」
「・・・・ああ」
コン
愛子の召喚獣が羽子板で羽をうち、羽つきが始まった。
コン
「・・・ッ!すまない」
康太の召喚獣が打った羽は愛子のいる位置から少し逸れてしまった。
「大丈夫だよ♪」
コン
「・・・あっ!」
愛子の召喚獣が打った羽も少し逸れる。
コン
「・・・・・難しいな」
コン
「そ、そうだね」
コン
どれだけ打っても羽は狙った場所から逸れてしまう。しかもその度に動きながら打っているせいか羽の逸れ方は大きくなっていった。そして・・・・
コン
「・・・しまった!」
あと二回というところで康太の召喚獣が打った羽は愛子の召喚獣からはるかに離れた位置に飛んでいってしまった。
「大丈夫、任せて!!」
愛子の召喚獣はダッシュして羽に追いつこうとしただが・・・・
「!?」
そのせいで愛子の召喚獣は振袖隙間から太ももと召喚獣の下着がちらりと見えてしまっている。勿論デフォルメされているとはいえ愛子と同じ容姿の召喚獣のそれに康太が耐えられるはずもなく・・・・・
ブッシャアァァァ!!
康太と康太の召喚獣は鼻血を噴出させた。
コン
「いったよ康太クン・・・・ってえぇ!?」
当然の如くそんな状態の康太が羽を追うことなどできず・・・・
ポテ
羽は地面に落ちた。
「指令失敗だな。2人は1マス下がってくれ」
指令が失敗したので慧音は下がるように言ったが・・・・
「康太クン!しっかりして!」
「・・・・新年早々・・・・・いいものを見せてもらった(ガクッ)」
「康太クゥゥゥゥゥン!!」
2人はそれどころではないようだ。
「それでじゃあ次のペアどうぞ」
「良し、いくぞ翔子」
「・・・・うん」
コロコロ・・・・
「2か」
雄二と翔子の召喚獣は2マス進んだ。そこに書いてある指令は・・・・
「・・・・・『召喚獣で福笑い。できの良し悪しによって任意のマス数進む。失敗しても後退なし』」
「後退なしか。それは助かるな」
ポンッ
マスから福笑いに使われる顔とそのパーツ、そして目隠しが出てきた。
「パーツの数が多いな・・・・・何種類も組み合わせがありそうだ」
「・・・・私が指示を出すから雄二が作って」
「よし、わかった」
雄二と雄二の召喚獣は目隠しをつけて福笑いの作成に取り掛かった。
「・・・・・雄二、それはもう3センチ右」
「ここか?」
「・・・・そう。次は左手の近くにあるパーツをとって」
「わかった」
2人はテキパキと福笑いを作成する。
「随分と手際がいいわね」
「2人は小学生の頃からの幼馴染みたいだからな。息はぴったりのようだ」
その様子を見て解説の二人である永琳と慧音が感嘆の声を上げる。
「うん。確かに手際はいいんだけど・・・・・」
「二人が作ってるあの顔ってどう見ても・・・・・・」
「・・・・雄二、できた」
「よし。目隠しとってもいいか?」
雄二は近くにいた西村先生に確認を取った。
「ああ、いいぞ」
西村先生の許可が得られたので雄二は目隠しを外す。そして目に映ったのは・・・・
「・・・・・翔子、なんだこれは?」
「・・・・・私と雄二の初めての共同作業でできた福笑い」
「・・・・・言い方が少し気になるが今は突っ込まないでおこう。俺が聞きたいのは・・・・・・・どうしてあの福笑いが俺の顔をしているのかということだ」
完成された福笑いは見事に雄二の顔と瓜二つであった。
「・・・・・・雄二の顔のパーツを見つけるのに苦労した」
「そういうこと聞いてるんじゃねえよ!なんで俺の顔にしようと思ったんだ!」
「・・・・・え?」
「なぜそこで首をかしげる!言っておくがそれおかしいんだからな?」
「・・・・・雄二の顔が一番作りやすかった。私の一番好きな顔だから」
「うっ・・・・」
好きだと言われて満更ではないようだ。雄二は顔を赤くした。
それにしても・・・・・雄二の顔ができるようなパーツが揃っていたのか?
「解説とコメンテイターの4人で話し合った結果、二人が作られた福笑いは大変できが良いと判断されたわ。よって3マス進むことを許可するわ」
若干ピンク色の空間を醸し出している二人に対して解説の永琳が言った。
「・・・・・よかったね雄二」
「・・・・・そうだな(正直・・・・・スゲエ複雑だ)」
「次はわしらの番じゃな」
「いきましょう秀吉」
「うむ」
コロコロ・・・・
「5じゃな」
サイコロの出目に従い二人の召喚獣は5マス進んだ。
「なになに・・・・・・『このマスに止まったペアは二人羽織で書き初め。結果の良し悪しで任意のマス数進める。あまりにも出来が悪い場合は最大で2マス戻る』か」
「今度は後退もありえるようじゃな」
「あ、待って。まだなにか書いてある。えっと・・・・・『なおこの二人羽織においては召喚獣にフィードバックを採用する』だって」
「つまり明久や響のようになるというわけじゃな」
「なんでそんなもの付けるのかしら?」
「そうじゃな。特に意味があるとは思えないのじゃ」
2人は疑問に思ったようで首をかしげている。
「まあいいわ始めましょ」
「うむ、書くのはわしに任せて欲しいのじゃ」
「秀吉習字得意なの?」
「自信があるのじゃ」
「それじゃあお願いするわね」
2人は二人羽織になって書き初めを始めた。この二人羽織にフィードバックがついている理由も知らずに。
「書き初めか・・・・双子の姉である木下さんと教育係である永琳はどう見る?」
解説の霖之助が二人に訪ねた。
「かなりいい線いくと思います。秀吉は書道家を演じることによってものすごく達筆な字を書くことができますから」
「輝夜も昔から習字は大の得意だったから的確に指示を出せると思うわ」
「となると期待できそうだし」
「そうだな。だが・・・・なんだか様子が少しおかしいぞ?」
「「「え?」」」
慧音の言葉を聞き3人は秀吉と輝夜の方を見た。
「どうしたの秀吉?」
「な、何がじゃ?」
「なんかさっきから顔が赤いけど・・・・」
「な、なんでもないのじゃ!」
「?ならいいけど。再開しましょ」
「う、うむ・・・・」
2人は止まっていた作業を再開しせた。再開させたのだが・・・・
(こ、これは・・・・・思った以上に・・・・・くるのじゃ)
秀吉は集中できずにいた。それもそのはずである。なにせ・・・・
ムニュ
「!?」
秀吉の後頭部に柔らかいものが当たる感触があるのだから。
(ま、まさかフィードバックは・・・・・この為に・・・・)
秀吉はようやく理解した。なぜこの二人羽織にフィードバックが採用されているのかが。
二人羽織をしている二人の召喚獣は非常に密着している。それこそ互いに体を押し付け合っているのと同義だ。輝夜の方はうつ伏せになっているのとほとんど同じ感触なので特に気にしてはいないが・・・・・秀吉の方は違っていた。
二人羽織で体を密着させていることから秀吉の召喚獣の後頭部は・・・・・輝夜の召喚獣の胸に押し付けられているのだ。つまりはフィードバックの影響により秀吉は今後頭部で・・・・・柔らかい胸の感触を受けているのだ。
「秀吉、少しバランスが悪くなっているわ。もう少し右にずらして」
輝夜修正するように指示を出す。
「わ、わかったのじゃ」
(しゅ、集中じゃ・・・・・集中して書道家を演じなければ・・・・)
秀吉はどうにかして集中しようとする。だが・・・・・
ムニュ
(ッ~~!?)
悲しきかな秀吉も男。どうしても後頭部の胸の感触に意識がいってしまう。
(耐えろ・・・・・耐えるのじゃわし!)
秀吉は理性と戦いながら習字に勤しんだ。
「う~ん・・・・下手ではないけれど特に上手くもないわね」
「まあ・・・・普通だね」
「なら進行も後退も無しね」
「そうだな」
出来上がった作品を見て解説とコメンテイターの4人は評価を下した。結果は進行も後退もなしとなった。
「か、輝夜・・・・・すまなかったのじゃ」
「気にしなくてもいいわよ。別に後ろに下がったわけでもないし」
「その・・・・・別の意味でも済まないのじゃ」
「別の意味?何それ?」
「それは・・・・・いや、なんでもないのじゃ」
「?そう・・・・」
(かなり辛かったが・・・・・・少し嬉しかったのじゃ)
どうやら秀吉は約得だと思ったようだ。
「いくぞ咲夜」
「はい響様」
続いて4番目、響、咲夜ペア。
コロコロ・・・・
「お、6か」
響と咲夜は6マス進んだ。そしてマスに書かれた指令を読み上げる。
「『召喚獣で栗きんとん作り。全ペア参加して最もうまく作れたペアが4マス進んで一番美味しくないペアは3マス戻る』ですか」
「全員参加か。当然だがフィードバック採用のようだな」
ポンッ
マスの近くにキッチンが現れ、西村先生が栗きんとんに必要な材料を持ってきた。
「というわけだから皆来てくれ」
「「「「・・・・・・」」」」
他のペアは皆黙り込んでその場から動こうとしなかった。
「皆どうしたの?」
動こうとしない皆に疑問に感じた咲夜が声をかけた。
「・・・・てるわけ・・・・ないでしょ」
「「え?」」
「「「「響と咲夜に勝てるわけないでしょ(ないだろ)(ないのじゃ)!!」」」」
皆の心は一つであった。
「・・・・・あの~森近さん」
「・・・・・何だい?」
「・・・・・確認したいんですけど、あの二人は召喚獣に体が乗り移ってるとかそういうことはないですよね?」
優子が霖之助に訪ねた。
「・・・・・ああ。それはないはずだよ」
「だとしたらあの二人・・・・・・もう凄いなんてものじゃないですね」
響と咲夜の調理風景、咲夜はさつまいもの調理をして響は甘露煮のシロップを作っている。
「響様」
「ん」
響はさつまいもをこすためのヘラを咲夜に渡した。
「ありがとうございます」
「咲夜」
「砂糖ですね。どうぞ」
咲夜は砂糖を響に渡す。
「ありがと。そっちはどうだ?」
「あと二分ほどで煮詰めに入ります」
「そうか。ちょっとシロップの味見頼めるか?」
「わかりました」
咲夜はシロップの味見をした。
「美味しいですがこのさつまいもと栗は少々甘いですからね。もう少し甘さを控えたほうがいいかもしれません」
「わかった。一分で味整えるからそのまま調理を続けてくれ」
「はい」
二人の動きに一切の無駄はなく、次々とテキパキ作業をこなしている。ただ恐ろしいのは・・・・・この作業を全て召喚獣で行っているということだ。さすがは料理とお菓子作りのプロフェッショナル。観察処分者の明久と融麻でも召喚獣でここまでのことができないだろう。もはやチートとしか言い様がない。
言うまでもないがこの競技は響、咲夜ペアが他の追随を許さないぶっちぎりのトップだった。口にした解説の4人は口々に店で出せるレベルだと言っていた。
ちなみに最下位は秀吉、輝夜ペア。砂糖と塩を間違えるという古典的なお約束をやらかしてしまったようだ。
「ようやく僕たちの番だね」
「長かったな」
「そうだね」
一巡目ラスト。明久、妹紅ペアの順番がようやく回ってきた。
「それじゃあサイコロふろう」
「ああ」
コロコロ・・・・・
「「・・・・・・」」
2人はサイコロの出目を見て表情を暗くしてしまった。というのも・・・・・
「「・・・・・・また1」」
先ほどの順番決めの時と同じく1だったからだ。
「・・・・・進もうか妹紅」
「・・・・・そうだな」
2人は渋々と1マス進んだ。そしてマスに書かれた指令を読み上げる。
「えっと・・・・・『新年最初のダイスロールで1を出してしまったあなた達ペアに幸せを。15マス進む』・・・・・って、はい?」
「・・・・・え?」
「「「「・・・・・・・・はぁぁぁぁ!?」」」」
あまりの出来事に参加者全員大声を上げてしまった。
「おおっと、ここでまさかの明久、妹紅ペア一気に前進」
「これは非常に嬉しいわね」
その様子を見て解説の慧音と永琳はのんきにそんなことを言っていた。
「ちょっと待て!!いくらなんでも無条件に15マスはやりすぎだろ!!」
雄二が参加者を代表して抗議した。
「そんなこと言われても・・・・・私達はそのマスに書かれた指令のことは何も知らなかったし」
「そうだね。ルール上問題があるわけではないからどうにもならないよ」
「グッ・・・・」
雄二はそれ以上反論できなかった。他の皆も同様のようだ。
「というわけで2人は15マス進んでちょうだい」
「「はい」」
優子に言われて2人は15マス進む。だが・・・・・
(なんだろう?一気にリードできたのは嬉しいけど・・・・・)
(すごく残念な気分だ)
2人は見せ場がほとんどないことに大きな不満を持っていた。
すごろく開始から2時間後、勝者が決した。優勝者は・・・・・
「というわけで第1回ガチンコ召喚獣ペアすごろく大会の優勝者は明久、妹紅ペアに決定した!」
ワアァァァァァ!!
優勝者が発表され、観客席は今日一の盛り上がりを見せた。ただ・・・・・
((・・・・・結局見せ場がなかった))
そんな会場の空気とは裏腹に二人のテンションは非常に低い。実際問題見せ場と呼べる場面はあったのだがそれはこのお話の都合上カットとなってしまったのだ。
「優勝おめでとう。明久、妹紅」
「うん・・・・・」
「ありがとう咲夜・・・・・」
咲夜の祝いの言葉を受けても二人のテンションは低いままだった。
「(なんというか・・・・・同情する)二人とも、そろそろテンション上げてくれ。まだやることが残ってるんだから」
「うん、わかってるよ」
「よし、それじゃあ全員集合!」
響掛け声のもと、当小説のメインキャラが全員集合した。
「お正月特別編いかがでしたでしょうか?(響)」
「楽しんでいただけたのなら幸いです(咲夜)」
「今後も、このバカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~を・・・・(明久)」
「よろしくお願いします!!(妹紅)」
「それでは最後に・・・・(響)」
「「「「「あけましておめでとうございます!!」」」」」
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回は響さんと明久さんのお二人と進めていきます!
「よろしく頼む」
「よろしくね」
はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「さて、今回は特別編ですごろく大会が行われたわけだが・・・・どうして他の二作品と違ってうちはお笑い要素100%なんだ?」
単純にシリアスなのが思いつかなかったんですよね。だからいっそお笑い要素100%でいっかということになったんです。
「なるほど。まあお正月の話でシリアスにするなんてまず無理だからある意味当然だね。次に僕から聞くけどどうしてすごろくのおはなしなの?」
はじめは翔子さんの家に集まって皆でちょっとしたお祝いをするっていう内容を書こうと思っていたんですよ。
「そうなのか?」
はい。ただ・・・・・そうなった場合、どう進めていけばいいかわからなくなってしまいまして・・・・とりあえずお正月らしくすごろくでもやらせようかなとか思ったんですけど唐突に『あれ?ならすごろくの話をメインにすればよくね?いっそ召喚獣ですごろくさせたら楽しいかも!』と思いつきましてね。こういう話になったというわけです。
「なるほどそういうことか。それじゃあ次の質問に行くぞ。なんかアキと妹紅だけ見せ場がないんだ?」
「うん、それは僕も本当に知りたい」
あ~それですか。その理由は・・・・・
「「理由は?」」
・・・・・そういうのも面白いかな?って思ったからです♪
「そんな理由で・・・・・・僕と妹紅の見せ場は消えたのか・・・・」
まあいいじゃないですか。面白かった(と思います)し。それに景品も手に入れることができたんですから!
「それってちゃんと本編に反映されるの?」
・・・・・それは未定です。
「・・・・・僕と妹紅って・・・・一体・・・・」
「・・・・・主、アキが凹んじまったぞ。どうする気だ?」
あ、アハハハハ・・・・・ごめんなさい。
「はあ・・・・もういいよ。今更何を言っても変えられないし」
ありがとうございます。
「さて、話すこともなくなったしそろそろ締めか?」
ですね。それでは・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」
皆さん!今年もよろしくお願いしますね!!