バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
遅くなって申し訳ありません!
「どうして更新が遅くなったんだよ?」
・・・・・仕事が本当に忙しくなったからです。最近ミスも多くて・・・・・その埋め合わせが・・・・・
「・・・・・大変そうだな」
ええ。まあそれはさておき今回は康太さんと愛子さんがメインのお話です。
「そして新たな東方キャラも登場だな」
詳しいことは本編でご確認を!
「それでは本編どうぞ」
side 康太
清涼祭の最終日。俺は愛子に誘われたため一緒に回ることになった。先程まで秀吉が出ている演劇を見ていたところだ。
「演劇面白かったね康太くん!」
愛子が眩しいぐらいの笑顔を見せて言う。
「・・・・・・ああ、そうだな」
そんな愛子を撮りたいという衝動を抑えて俺は答えた。さすがの俺も話しかけてれたのに何も返さずに写真を撮るという失礼なことはしない。それくらいの礼儀はわきまえている。
「それにしても・・・・・・康太くんいっぱい写真撮ってたよね~」
今度は苦笑いを浮かべて言う。その表情もまた・・・・・・可愛らしい思う。
「・・・・・・演劇部員の写真はよく売れるからな。特に秀吉は・・・・・・・いつも世話になっている」
しかも今日は久しぶりに男装した姿だ(まあ本来ならばそれが普通なのだが)。この写真は一部女子に確実に売れる。特に輝夜や優子なら・・・・・・・全種類買ってくれるだろうしな。
「よ、よく売れるって・・・・・・まあいいや。そういえば気になってたんだけど康太くんって写真を売って稼いだお金はどうしてるの?やっぱり自分の欲しいものに使ってるの?」
「・・・・・・ああ。売って稼いだお金は大体カメラや関連機材を買うのに使っている」
「カメラや機材に?」
「・・・・・・欲しいカメラは毎日のように増えていくからな」
「へぇそうなんだ・・・・・じゃあ康太くんは今どれくらいカメラ持ってるの?」
「・・・・・大体30台くらいだ」
「そんなに!?」
「・・・・・多すぎると管理が大変だから抑えている方だがな」
「そ、それで抑えてる方なんだ・・・・・・というかそれって全種類使ってるの?」
「・・・・・・ああ。屋内で撮るか屋外で撮るか、その日の天気はどうか、どこで撮るのかによって使い分けている」
「すごい・・・・・康太君って本当に写真を撮るのが好きなんだね」
愛子は感心したように言った。
「・・・・・まあな」
「今度・・・・・色々と教えてくれるかな?」
愛子は小首をかしげて上目遣い気味に聞いてきた。
「・・・・・・・わかった」
そんな風に聞かれて断れるだろうか・・・・・いやできない。
「ありがとう康太くん!」
愛子は俺の手を掴んで大げさに喜んだ。
「・・・・・・気にするな」
俺は少しだけ恥ずかしくなって顔を背けてそう返した。
side 愛子
康太くんってば顔を赤くして・・・・・可愛いな♪
よほど女の子に耐性がないのかな?それとも・・・・・ボクだから?
もしもボクだからって言うなら・・・・・すごく嬉しいな。
「・・・・・・愛子。いつまで腕を掴んでいるつもりだ?」
康太くんは顔を逸らしながら言う。
「アハハ・・・・・ずっと?」
「・・・・・・流石に勘弁してくれ。周りからも誤解されるぞ?」
誤解・・・・・か。
「・・・・・いいよ」
「・・・・・え?」
「康太くんとなら・・・・・・誤解されてもいいよ」
「!?」
ボクがそう言うと康太くんは赤かった顔を更に赤くさせた。
「・・・・・な、なななな、何を・・・・・言っている?」
動揺してる動揺してる♪やっぱり可愛いなぁ。
けど・・・・・・今はここまでかな?
「・・・・・な~んてね!冗談だよ!」
ボクは康太くんから手を離した。
「・・・・・冗談が過ぎるぞ愛子?」
康太くんは頭に手を当てて呆れたように言う。
「アハハ!ゴメンゴメン!」
・・・・・本当は冗談なんかじゃあなかった。本気で・・・・・誤解されてもいいって思った。
でも・・・・・・それを康太くんに伝えるだけの勇気はボクにはない。
僕は知っている。
小柄で可愛らしい容姿
無口で大人しそうな印象
写真を撮っている時にたまに見せる無邪気さ
この三つを備えている康太くんはすごくモテる。それこそ・・・・・・・学内でも上位に入るほどだ。
だからボクは・・・・ボクは・・・・・・
そんな康太くんにボクが釣り合うって思えない
「・・・・・どうした?」
「え?」
「・・・・・・さっきからなぜ黙り込んでいる?」
「な、なんでもないよ!気にしないで!」
(うわっ、我ながら下手な誤魔化し方だなぁ・・・・・自分でも動揺してるってわかるよ)
「・・・・・ならいい」
どうやら康太くんは一応納得してくれたようだ。
「・・・・・それよりも次はどこに行く?」
「そうだなぁ・・・・・」
ボクがどこに行こうかと考えを巡らせていると・・・・
「あやや!康太君じゃないですか!」
康太くんの名を呼ぶ白い服に黒いスカート、赤い小さな帽子をかぶり、手にカメラを持った綺麗な女性が現れた。
「師匠!?」
えっ?師匠?
「康太君、その呼び方はやめてって言ったじゃないですか!」
その女性は明るい笑顔を康太くんに向けて言う。
「えっと・・・・康太くんこの人は?」
「・・・・・この人は」
「待ってください康太君!自己紹介は自分でしますよ!私は射命丸文!文々。新聞社の記者です!」
文々。新聞社・・・・確か文月市に本社がある全国区の新聞社だったっけ。
「・・・・・そして俺の写真の師匠でもある」
「・・・・へぇ、そうなんだ」
康太くんに写真の師匠がいるのは聞いてたけど・・・・これは予想外だ。まさか・・・・・こんな美人な人がそうだなんて・・・・・
胸も結構大きいし・・・・・
もしかして康太くんこの人のことが・・・・・
「あやや?どうしましたか工藤愛子さん?」
「いえ、別に何も・・・・ってあれ?どうしてボクの名前を知っているんですか?」
「そりゃあ知っていますよ!何せあなたは・・・・」
「それよりも師匠。なぜあなたはここに?」
・・・・・あれ?康太くん今話を逸した?
「そんなの決まっているじゃないですか!取材ですよ取材!文月学園は全国的に有名な学校ですからね。そこの学園祭ともなれば相当な注目度!私はその特集記事を書くように言われているんですよ!」
文さんは堂々と誇らしげに言った。よほど自分の仕事に誇りを持ってるんだろうなぁ。
「なら康太くんに色々と案内してもらったらどうですか?」
「?・・・・愛子?」
「・・・・・康太くんにですか?」
「はい。その方がはかどると思いますよ?」
それに・・・・・きっと康太くんもその方が喜ぶだろうし。
「・・・・・愛子、俺は・・・・」
「お断りします」
「え?」
文さんは笑顔できっぱりと言った。
「とても嬉しい申し出なのですが私の為にお手を煩わせるのは気が引けますからね。あてもありますし、何より・・・・・」
文さんは私に近づいてきて・・・・・
「・・・・・あなたと康太くんの邪魔はしたくありませんからね」
「!?」
そっと私に耳打ちした。
「それでは私はこれで失礼します!いずれまた会いましょう愛子さん!」
そう言って文さんは私に連絡先の書かれた名刺を渡して去っていった。
「なんていうか・・・・・すごく元気に人だったね」
まるで嵐のような人だったなぁ。
「・・・・確かにそうだな。だが写真の腕は一流だ。俺が最も尊敬する人でもあるからな」
「尊敬・・・・」
・・・・・本当にそれだけなのかな?康太くんは文さんのことが・・・・・・・好きなのかな?
「・・・・・それよりも愛子。行きたいところは決まったか?」
「え?」
そういえば文さんが来る前までそれを考えていたんだっけ。すっかり忘れてたよ。
「・・・・・ないなら俺が決めていいか?行きたいところがある」
「うん。いいよ」
「・・・・・ついてこい」
そう言って歩き出した康太くんについてボクは歩き出した。
「・・・・・ここだ」
しばらく歩いて着いた場所は屋上だった。
「屋上?どうしてここに来たの?ここには何の出し物もないよ?」
あるものといえば放送用の機材だけ・・・康太くんは何を考えているんだろう?
「・・・・・・ここはこの学園の中で一番景色がいいからな」
「景色?」
「・・・・・愛子。ここでお前の写真が撮りたい」
「え?」
ボクの・・・・・写真を?
「どうして?」
「・・・・・・お前の写真が欲しいからだ」
「ふぇ!?」
ボ、ボクの写真が欲しいって・・・・・康太くんいった何を言って・・・・ああ、そうか。売るために欲しいっていうことか。ビックリして思わず変な声が出ちゃったよ。恥ずかしいなぁ。
「・・・・・ダメか?」
「ううん、そんなことないよ。でも僕なんかでいいの?他の人の方がたくさん売れるんじゃない?」
例えば代表とか優子とか咲夜とかアリスとか・・・・・こうして考えてみるとボクの友達って可愛い人が多いなぁ。
「・・・・?お前は何を言っている?」
「売る用の写真が欲しいんでしょ?」
「・・・・・違う」
「え?」
「・・・・・今から撮る写真は売るものではないし売るつもりもない。ただ純粋の俺が欲しいだけだ」
康太くんが欲しいだけ?それって・・・・・
「・・・・・そこに立ってくれ」
「あ、うん」
ボクは康太くんに言われた場所に立った。そして康太くんはカメラを取り出しシャッターを切る。
(さっき康太くんが言ってたのってどう言う意味だろう?でも・・・・・あんなふうに言われたら・・・・・・誤解しちゃうよ)
康太くんがシャッターを切るたびに。ボクの中で康太くんはボクのことを思ってるれているのではないかという期待が大きくなるのを感じた。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストは康太さんと愛子さん、そして東方より清く正しい射命丸文さんです!
「あやや!よろしくお願いします!」
はいよろしくお願いします!そして・・・・・とうとう文さんがキタァァァァァ!
「う、うわぁ・・・・・主すっごくテンション高い」
「・・・・・そんなに嬉しいのか?」
そりゃあもう!文さんは私が好きな東方キャラベスト5に入っていますから!
「それは嬉しいですね!ありがとうございます!」
いえいえ!お気になさらずに!さて、ここでこの小説の文さんのちょっとした設定を発表します。
この小説の文さんは本編でも言っていた通り文月市を本社に置く文々。新聞社の敏腕記者です。特に写真を撮ることにかけては右に出るものはいないと言われる程です。そして康太さんの写真の師匠でもあります。師匠戦争の時に康太さんが言っていた「いつシャッターチャンスがくるかわからない。だから常に油断せず構えてろ」というのは文さんの教えですね。
「我ながらいいことを言ったものですね!」
そしてこの小説の文さんですがEG(アールグレイ)の文さんを意識しています。・・・・・実際に似ているかは置いておいてですが。
「主って結構EGすきだよね?」
「そりゃあもう!夏コミの時も速攻で向かいましたからね!」
「・・・・・そこまでか」
とまあ最後少しそれましたがこれが文さんの基本設定です。詳しいことは清涼再編が終わったあとに設定で更新しますのでそれまでお待ちを。
「それじゃあここからは本編の話に入りましょう」
そうですね。今回の話は康太さんと愛子さんの青い春話でした。シリアスにはなっていない・・・・・ハズです。
「最近はデートの話なのにシリアス多いからね」
「・・・・・お前は本当に何を考えているんだ?」
・・・・・強いて言うなら大したことを考えていないってことになるんでしょうね。
「あ、あはは・・・・そ、それよりもこの小説のボクってあまり自分に自信を持っていないみたいだね。康太くんとは釣り合わないって思ってるみたいだし」
まあ確かにそうですね。当小説の愛子さんはちょっと卑屈気味です。まあ康太さんが学内でもトップクラスでモテているというのが原因の一つですが。
「ダメですよ愛子さん、もっと自分に自信を持たなければ。あなただってすごく可愛いんですから」
「ありがとうございます文さん。ただそれは本編のボクに言わないと意味がないんじゃあ・・・・」
「大丈夫ですよ!それはいつか本編で康太くんが言ってくれますから。ね?」
「・・・・・ああ」
「ほら、本人もこう言ってくれてるじゃないですか」
「康太くん・・・・・ありがとう!」
「・・・・・・気にするな」
さて、いい雰囲気になったところでそろそろ締めましょう!それでは・・・・・
「「「「次回もまたきてください(きてくれ)(きてね)!!」」」」