バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第60話!

さて!今回からは明久さんと妹紅さんの話です!

「一話で終わると思ったんだが・・・・・結局次回まで続きそうだな」

ですね。まあ明久さんもこの小説の主人公であるといっていいですから話が長くなるのはある意味当然かな?

「まあそうだが・・・・今回は妹紅との話だけでもないしな」

そうですね。どういう話なのかは実際に見てご確認を・・・・・

「それでは本編どうぞ」


第60話

side 明久

 

「なあ明久!どこに行く?」

 

妹紅が僕に笑顔を向けて言ってきた。

 

今日は清涼祭の3日目。僕達Fクラスは今日は何も仕事のないフリーな日だ。

 

だからこうして妹紅とデートを楽しむことができる。

 

ただ妹紅と一緒に教室から出ようとした時何故か姫路さんと島田さんにすごい形相で迫られた。まだ教室にた雄二と遊星が止めてくれたからなんとかなったけど・・・・・本当に彼女達は一体どういうつもりなんだろう?いつも僕が妹紅と一緒にいるとああして迫ってきて僕だけならともかく妹紅にまで迷惑をかけている。

 

はっきり言って僕は・・・・・・あの二人が嫌いだ。

 

「どうした明久?」

 

妹紅がキョトンとした顔で聞いてきた。ああ、そんな妹紅も可愛いなぁ。

 

「なんでもないよ。気にしないで。それよりも妹紅はどこか行きたいところはないの?」

 

「私よりも明久の行きたいところに行こう。明久は昨日まで色々と忙しかったんだから今日は明久が思うように楽しんだらいい」

 

妹紅・・・・・ああ妹紅の優しさが身に染みる。なんだか目頭が暑くなってきたよ。

 

「それで?明久はどこに行きたいんだ?」

 

「そうだな~・・・・・」

 

僕がどこに行こうかと考えを巡らせていると・・・・

 

「あら?明久じゃない」

 

「あ、風見先輩」

 

風見先輩が僕に声をかけてきた。

 

「明久、この人は?」

 

妹紅が聞いてきた。そういえば妹紅は一昨日Aクラスに来ていなかったから知らないんだっけ。

 

「うん、彼女は風見幽香さん。僕の中学から先輩なんだ」

 

「そうなのか」

 

「そういうあなたは誰かしら?もしかして・・・・・・・明久の彼女?」

 

「「ファッ!?」」

 

僕は風見先輩の発言に戸惑いつい奇声を上げてしまった。妹紅もだ。

 

「な、ななななな何を言ってるんですか風見先輩!も、妹紅が僕の・・・・・か、かのかのかの彼女だなんて!」

 

「そ、そそそそうです!わ、私達はまだ・・・・・」

 

「まだ?まだってことはいづれは・・・・・」

 

「「////」」

 

マ、マズイ。顔がめちゃくちゃ熱い。絶対に顔赤くなってるよ・・・・・妹紅もそうだし・・・・・風見先輩、あなたは何てことを言ってくれたんですか!

 

「か、風見先輩・・・・・これ以上は勘弁してください」

 

「あう・・・・あう・・・」

 

さすがにこれ以上は恥ずかしくて顔から火が出そうだ。妹紅にいたってはもう顔を真っ赤にして目を回してまともに喋れなくなってしまっているほどだ。

 

「ふふふ、どうしようかしら♪」

 

風見先輩はものすごい笑顔で言った。くっ流石にUSCの異名は伊達じゃあない。なんてサディストだ。

 

「・・・・・マジで勘弁してください」

 

僕は風見先輩に頭を下げて頼んだ。

 

「・・・・・仕方がないわね。今回はこれくらいにしておくわ」

 

風見先輩は渋々ながら引いてくれた。

 

(た、助かった・・・・・)

 

「それで?その子は結局誰なのかしら?」

 

「あ、えっと・・・・・はじめまして。私は明久の幼馴染で藤原妹紅といいます」

 

「幼馴染?響以外にも明久に幼馴染がいたの?ちっとも知らなかったわ」

 

「私は昔引っ越して最近こっちに戻ってきたので・・・・・」

 

「なるほど、そういうことね。ところで二人共、さっきどこに行こうか話していたようね」

 

「ええ。そうですけど」

 

「ならうちのクラスに来ないかしら?」

 

風見先輩が提案してきた。

 

「風見先輩のクラスに?」

 

「ええ、そうよ。なかなか好評で二人にも楽しんでもらえると思うわ」

 

「そうなんですか・・・・どうする明久?」

 

「うん・・・・・・そうだなぁ」

 

正直僕は風見先輩の提案に乗ろうかどうか悩んでいた。

 

風見先輩が提案してくれたのだからできれば二つ返事で了承したいけど・・・・・風見先輩のクラス・・・・・・3年Aクラスにはあの常夏がいる。

 

昨日のこともあるし、なによりも・・・・・常夏を妹紅に会わせるなんて絶対に嫌だ。

 

「明久、あなたもしかして常夏のことを気にしているのかしら?」

 

風見先輩は色々と察したらしく聞いてきた。

 

「はい、まあ・・・・・」

 

「それなら心配いらないわ。二人は今日学校休んでるから」

 

「え?」

 

常夏が・・・・・休み?どういうことだろう?

 

「どうしてですか?」

 

妹紅が先輩に聞いた。

 

「昨日色々とあったのよ・・・・・あの程度で音を上げるなんて情けないわね」

 

一瞬風見先輩の表情が黒くなった。

 

そういえば昨日響が風見先輩に常夏を見張るように頼んだって言ってたっけ・・・・・常夏何かやらかそうとしたってことかな?それで風見先輩の餌食に・・・・・・なんというかご愁傷様だな。

 

「というわけであなたの心配することはないわ。安心してうちのクラスに来なさい」

 

常夏がいないのか。それだったら・・・・・

 

「わかりました。行きます。いい妹紅?」

 

「ああ。もちろんだ」

 

「決まりね。それじゃあ行きましょう」

 

僕達は風見先輩について3年Aクラスの教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば風見先輩のクラスでは何をしているんですか?」

 

教室に向かう途中で妹紅が先輩に聞いた。

 

「うちのクラスではお化け屋敷をやっているわ」

 

「へえお化け屋敷を・・・・・え?お化け屋敷?」

 

突如として妹紅の顔は青くなった。

 

「そうよ。結構怖いってなかなか評判になってるわ」

 

「・・・・・そ、そうなんですか~」

 

妹紅は笑浮かべて言った。ただその笑顔は・・・・かなり引きずっている。顔は青いままだし無理に笑っているというのがものすごくよくわかる。

 

「・・・・ねえ妹紅。もしかして・・・・まだお化けとか怖い?」

 

「そ、そそそそんなわけ無いだろ!おおお化けなんてべべ別にここわ怖くない!」

 

・・・・・うん。その反応で全て察したよ。

 

皆(誰のことだろう?)はもう察しがついているかもしれないけど妹紅は・・・・・・お化けとか幽霊といった類のものがものすごく苦手だ。昔はそういう話になった途端に泣き出したいたしね。どうやら今もそれは変わらないらしい。

 

「ねえ妹紅。やっぱり別のところに行く?」

 

僕は妹紅が心配になって聞いた。

 

「な、何を言ってるんだ明久!せ、折角風見先輩が案内居てくれてるんだから行かなきゃ失礼だろ!」

 

「でも妹紅かなりヤバそうなんだけど・・・・・」

 

「や、ヤバイ?何がだ?ああ!もしかして私ヤバいくらいに楽しそうに見えるっていうこと?だったらなおさら行かないとな!」

 

・・・・・妹紅、やけになりすぎだよ。全然大丈夫そうに見えないんだけど。

 

「ふふふ、きっとその期待に応えられるぐらいのものだと思う。楽しみにして頂戴」

 

そんな妹紅の心境を知ってか知らずか風見先輩が笑顔を浮かべて言った。・・・・・・いや、風見先輩のことだからきっとわかっていて言ってるんだろうなぁ。

 

「だ、だってさ明久!ほ、ほほ本当に楽しみだな!」

 

妹紅は相変わらず顔を青くしたまま僕に引きつって笑顔を向けて言った。

 

「・・・・・うん。そうだね」

 

僕は笑顔で答えた。

 

これ以上突っ込むのは妹紅の名誉の為にやめようと決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 幽香

 

ふふふ、あの妹紅っていう子からかいがいがあるわね。気に入ったわ♪それにしても・・・・・

 

(本当に・・・・・明久と仲が良さそうね)

 

妹紅は顔を青くしながら強がっている。そして妹紅の心境を察している明久は笑顔を妹紅に向けて少しでも怖くなくなるようにと気を使っている。その様子は・・・・・・とても羨ましい。

 

(・・・・・・・明久は妹紅のことが好きなのね。そして妹紅も明久のことを・・・・・)

 

チクッ

 

私は胸が痛むのを感じた。

 

(胸が痛い。やっぱり私・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久のことが好きだったんだ)

 

吉井明久

 

初めて会った時にあんなに酷いことをしてしまったのに私を笑顔で許してくれた人。

 

周りの人に恐れられている私に対しても変わらずに暖かい笑顔で接してくれた人。

 

荒んでいた私の心を晴らしてくれた人。

 

私の・・・・・初恋の人。

 

(失恋か・・・・・でも仕方がないわね)

 

妹紅と接するときの明久は・・・・・すごく嬉しそうだ。笑顔も他の人に向けるよりも5割増だし・・・・・本当に妹紅のことが大好きなのだろう。

 

きっと・・・・・明久にとって妹紅は最愛の人なんだろう。

 

だったらもう・・・・・諦めるしかないわ。

 

だってそれが・・・・・明久の幸せの為でもあるから。

 

(素敵な恋をありがとう明久。そして妹紅・・・・・・明久を幸せにして頂戴よ?)

 

私は二人を眺めながらそう思った。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回は響さんがお休みで明久さんとゲストの妹紅さん、幽香さんと進めていきます!

「よろしくね」

「は、はい。よ、よろしくお願いします・・・・・」

「ん?どうした明久?随分としどろもどろだが?」

「い、いやだって・・・・・」

あ~・・・・・気まずいんですか?

「・・・・・うん。まあ」

「まあ確かに本編であんなふうに書かれているもんな。気まずいか」

「あら?私は気にしていないのだけど・・・・・」

まあ幽香さんはそうかもしれませんが・・・・・明久さんって結構そういうところ気にする方ですから。

「そう。でも本当に気にしなくていいのよ明久。私が一方的に抱いていた感情なんだから」

「で、でも・・・・・僕全然気がつかなかったから・・・・・」

「当然よ。気づかれないようにしていたもの」

うちの風見さんは好意を隠すのが上手ですからね。あの響さんでさえ気がつかなかったんですから。

「そ、それは相当だな・・・・・」

「・・・・風見先輩。本当にすみませ「ダメよ」え?」

「謝ったりなんてしないで。あなたは何も悪いことをしていなかったんだから。だから謝らないで。私は・・・・・・ちゃんと自分で納得しているもの」

「先輩・・・・・」

「その代わり、絶対に妹紅を幸せにすること。そして自分の幸せをきちんと考えること。この二つは約束してくれないかしら?でないと・・・・・私惨めになってしまうもの」

「風見先輩・・・・・わかりました!絶対に妹紅を幸せにします!そして僕も幸せになります!」

「それでいいわ。妹紅も、明久をお願いね?」

「風見先輩・・・・はい!」

いや~いいですね~風見先輩。優しいお姉さんって感じです・・・・・・超サドだけど(ボソッ)

「主・・・・・・聞こえているわよ?(黒笑)」

・・・・ゆ、幽香さん?どうなさったんっですか?そのような素敵な顔を浮かべて(汗)

「ふふふふ・・・・・明久、妹紅。私はこれからこの人と少しOHANASIをしてくるから締めをお願いしていいかしら?」

え?O、OHANASI?ちょっ、ちょっと待ってください幽香さん!それだけはどうか・・・・・

「「わかりました。行ってきてください」」

明久さん!?妹紅さん!?

「ありがとう。それじゃあ行くわよ主」

ま、待ってください!お願いですから・・・・・お願いですから慈悲を!

ズルズル(幽香に襟を掴まれて引きずられる)



「・・・・・さて、それじゃあ締めようか妹紅」

「そうだな。それでは・・・・・」


「「次回もまたきてください(きてくれ)!!」」








「さあ、いい声で歌って頂戴♪」

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!







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