バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第50話!

さて!今回で東方の小説に続いてこの小説の話数が50になるのですが・・・・・・そのお話がこのようになってしまうとは(汗)

「そこはまあ仕方がないんじゃないのか?計算して書いてたわけじゃないんだし」

まあそうですけどね。ということで今回の話は・・・・・・色々とすごいです。

「どうすごいのかは是非とも自分の目で確認してみてくれ」

それでは本編どうぞ。


第50話

side 響

 

「「ただいま~」」

 

準決勝を終えて、俺とアキは教室に帰ってきた。すると・・・・・

 

ガシッ

 

「っと」

 

「う、ぐすっ、ひ、響・・・・・」

 

チルノが泣きながら俺にしがみついてきた。

 

「チルノ?どうした?何を泣いてる?」

 

「ダイちゃんが・・・・・ダイちゃんが・・・・・・」

 

「リチルがどうしたんだ?」

 

「ダ、ダイちゃん・・・・だけじゃ・・・なくて、萃香ちゃんも・・・・・葉月ちゃんも。あたいがトイレに行ってる間に・・・・・」

 

萃香と葉月ちゃんも?一体何が?

 

「・・・・・・響」

 

俺が困惑しているとコウが声をかけてきた。すぐそばにはユウとユーセー、にとりもいる。

 

「3人共、一体何があったんだ?」

 

「・・・・・ウェイトレスと子供達が連れて行かれた」

 

なっ!?連れて行かれただと!?

 

「えぇ!?そ、それってどういうこと!?」

 

「突然不良共が大勢で押しかけてきたんだ。それで店内が混乱している隙にウェイトレスと子供達が連れて行かれちまったんだよ」

 

不良共が?まさか・・・・・

 

「竹原さんの差金か」

 

「ああ。間違いなくそうだろうな」

 

野郎・・・・・とうとうここまでしやがったか。

 

「それで?誰が連れて行かれた?」

 

「輝夜と秀吉と姫路に島田、たまたまホールに出ていた妹紅とチルノちゃん以外の子供達。それと・・・・・・・・咲夜だ」

 

・・・・・え?

 

「咲夜が・・・・・だと?どういうことだにとり!なんで咲夜まで!」

 

俺はにとりの肩を掴んで聞いた。

 

「響、落ち着ついて」

 

「これが落ち着いていられるか!なんでうちのクラスと関係ない咲夜が連れてかれたんだ!」

 

「さ、咲夜は休憩時間になったから響に会いに来てて・・・・・それで巻き込まれて・・・・・」

 

「そんな・・・・・」

 

俺に会いに来たから・・・・・咲夜が・・・・・・

 

「・・・・・・ねえ雄二、そいつらが今どこにいるかとかはわかる?」

 

アキがユウに聞いた。その声はいつもと比べ静かだが有無を言わさぬ強いものだ。妹紅までも連れて行かれたことから強い怒りを秘めているのだろう。

 

「ああ。康太の盗聴器のおかげで居場所は。でなきゃこんなに冷静でいられるわけ無いだろう」

 

「・・・・・・これから乗り込んで皆を取り戻す」

 

「そうか・・・・・わかった。響」

 

「・・・・・ああ、行こう。皆を・・・・・・咲夜を取り戻しに」

 

「うん」

 

「チルノ、リチル達を連れ戻してくる。少し待っていてくれるか?」

 

俺はチルノの頭を撫でながら可能な限り怒りの感情を出さずに言った。

 

「ぐすっ・・・・・うん。お願い響」

 

「ああ」

 

「遊星とにとりはここに残って。店を開けるわけにはいかないから」

 

アキがユーセーとにとりに対して言う。

 

「うん。こっちは任せて」

 

「4人とも気をつけろよ」

 

「「「「ああ」」」」

 

店をユーセーとにとりに任せて、俺、アキ、ユウ、コウは咲夜たちが捕らわれている場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギャハハ!まさかこんなにうまくいくとはな!』

 

『全くだ!これで大金が貰えるなんてちょろいな!』

 

康太の持つ盗聴器の受信機をもとに、咲夜たちが捕らえられているカラオケ店に俺達はやってきた。今は奴らのいる部屋の近くで盗聴器で中の様子を伺っている。

 

「ちっ、やっぱり金で雇った奴らか」

 

っとに竹原さんの野郎、反吐が出るほどクズだな。

 

『で、でもこんなことして大丈夫なのか?相手はあの長月の修羅と黒神だろ?』

 

『し、しかも悪鬼羅刹の坂本もいるんだよな?』

 

『こんなことしちまって・・・・俺たち殺されるんじゃ・・・・・』

 

『ば~か!そのための人質だろ?こいつらを盾にすればおとなしくボコられてくれるだろ!』

 

『全くだ!今から楽しみだぜ!』

 

雇う奴が雇う奴なら雇われる奴もクズってことか。忌々しい。

 

『お、お姉ちゃん・・・・・』

 

『あんた達!いい加減葉月を放しなさいよ!』

 

『お姉ちゃん~だってさ!かっわいぃー!』

 

『た、助けて・・・・・チルノちゃん』

 

『だ、大丈夫だリチル。私がいるから』

 

弱々しい葉月ちゃんの声と島田さんの声、そして吐き気がするような不良の声、それにチルノに助けを求めるリチルの声と励ます萃香の声が聞こえてきた。

 

バッ!

 

「まて二人共。気持ちはわかるが勝手に行動するなまずは人質救出が最優先だ。康太がうまくやるまで待て」

 

立ち上がった俺とアキに対してユウが言った。

 

「・・・・・ちっ」

 

「・・・・・わかったよ」

 

くそっ、すぐにでも咲夜達を助けたいのに・・・・・・

 

『・・・・・灰皿をお取替えします』

 

この声・・・・・コウが侵入したようだ。

 

『おう。で?この子達どうする?ヤっちゃっていいの?』

 

『だったら俺はこのロングの黒髪の子がいいな~』

 

『なら俺はこの巨乳ちゃんな!』

 

『俺はこのちっちゃい子達に相手してもらおうかな?』

 

『『『ヒッ!』』』

 

『うわっ!お前ロリコンかよ!』

 

・・・・・・耐えろ、今はまだ先走るわけにはいかない。

 

『だったら俺はこっちの銀髪で赤目の子な!』

 

「!野郎・・・・・・」

 

「ダメだ明久!もう少し待て!今行っても確実に助けられない!」

 

「・・・・・・クソっ!」

 

アキもなんとか怒りを堪えている。

 

『・・・・・・あなた達、いい加減にしなさい』

 

!この声は・・・・・咲夜!

 

『あん?なんだお姉ちゃん?もしかして自分が構ってもらえないからって拗ねてるの?』

 

『安心しなよ。ちゃ~んと君のことも相手してやるからさ』

 

『そうそう。ちょうどメイド服も着てることだし、俺達にたっぷりとご奉仕してもらうよ』

 

あいつら・・・・・・

 

『冗談じゃないわ。私が仕えると決めたのはただ一人だけよ。あなた達のようなクズにそんなことしないわ』

 

『・・・・・あ?なんだと?』

 

『聞こえなかったかしら?あなた達のようなクズ・・・・・いえ、クズ以下の人間に奉仕なんてもったいないことないんてしないと言ってるのよ』

 

『・・・・・・この女ぁ!調子に乗ってんじゃねえぞ!』

 

バシッ!ガシャン!

 

・・・・・・ぷつん。

 

この時・・・・・・・()の中で何かが切れる音がした。

 

スッ

 

「ひ、響!」

 

「待て響!まだ・・・・・」

 

アキ達が何か言ってるけど関係ない。もう・・・・・・・・・我慢の限界だから。

 

ガチャ

 

「失礼するよ」

 

僕は咲夜達のいる部屋の扉を開いた。中には捕まっている女の子達と10人程のクズ、そして・・・・・・倒れている咲夜の姿があった。

 

「あ?なんだおま・・・・」

 

ガシッ!ガン!

 

「ガッ!?」

 

僕は話しかけてきたクズのひとりの頭を掴んで壁に思い切り叩きつけてあげた。不良は不快な声を上げて気絶する。

 

「こ、こいつ!仲渡だ!」

 

「こ、こいつが・・・・・『長月の黒神』!」

 

「・・・・・・ねぇ君達。何をやったの?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「だからぁ・・・・・・僕の大切で、愛しい咲夜に何をしたのか聞いているんだよ?(ニコッ)」

 

僕は最大限の笑顔をクズどもに向けて言った。

 

「「「「「ひ、ひぃ!」」」」」

 

「ひぃ、じゃないよ?何をしたのかって聞いてるんだよ?ちゃんと答えてよ」

 

僕は青ざめているクズどもに言った。全く、このクズ達は日本語さえちゃんとわからないのかな?

 

「はぁ、仕方がないな。それじゃあもう話さなくていいよ・・・・・・・コイツと同じように眠らせてあげるから」

 

僕は気絶しているクズを連中の方に放り投げた。

 

「く、来るな!こ、こいつらがどうなってもいいのか!」

 

「「「「ひっ」」」」

 

クズのひとり・・・・・おそらく親玉かなにかだろう、そいつが女の子達にナイフを向けながら僕に対して言う。

 

「・・・・・じゃあ離して」

 

「え?」

 

「その子達離して」

 

「ば、ば~か!離すわけ無いだろ!何言ってんだよ!」

 

「ふぅん離さないんだ・・・・・・・なら覚悟してね?」

 

「・・・・え?か、覚悟?」

 

「そう。僕は何が何でも、どんな手を使ってでもその子達を助ける。もちろん無傷でだ。そして・・・・・・皆を離さなかった君達を血祭りにしてあげるよ(ニコッ)」

 

「「「「「ヒィィィィ!」」」」」

 

クズ達は顔を青を通り越して真っ白にさせて震え上がりながら言った。

 

「もう一度だけ言ってあげるよ・・・・・・・・皆を離してくださいクズども(ニコッ)」

 

「「「「「は、はいぃぃぃぃぃ!!」」」」」

 

クズどもは直ぐに皆を自由にしてくれた。

 

「アハハ、皆を話してくれてどうもありがとう」

 

「い、いえ」

 

「そ、それじゃあ俺達はこれで・・・・・」

 

クズどもは部屋から出ていこうとした。

 

「待ちなよ」

 

ビクッ!

 

僕に呼び止められたクズどもは体を震え上がらせた。

 

「皆を話してくれたお礼に特別に選ばせてあげるよ」

 

「え、選ぶ?」

 

「そう。選ばせてあげる、生きて地獄を見たいか死んで天国に行きたいか・・・・・・・どっちがいいかな?(ニコ)」

 

「「「「「・・・・・え?」」」」」

 

「さあ、どっちがいい?」

 

「・・・・・・い、嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ!」

 

「どっちも嫌だ!頼む!勘弁してくれ!」

 

「・・・・・・そっか。どっちも嫌なのか。それじゃあ仕方がないな」

 

僕がそう言うとクズどもの顔が明るくなった。助かるって思ったんだろうね・・・・・・・馬鹿な奴等だ。

 

「それじゃあ僕が決めてあげるよ。君達を・・・・・・・・死なせて地獄に行かせてあげるよ(ニタァ)」

 

「「「「「あ、ああ・・・・・」」」」」

 

クズどもはその場にへたりこんだ。しかも漏らしてる奴までいるし、汚いなぁ。

 

「それじゃあ・・・・・・覚悟してね?ちょうどここはカラオケなんだからいい断末魔で歌ってくださいよ?」

 

俺はクズどもを地獄に送るべく近づいた。すると・・・・・

 

ガシッ

 

咲夜が俺を抱きしめた。

 

「・・・・・・咲夜?」

 

「響様・・・・・もうやめてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あ、あとがき座談会のコーナーINバカテス・・・・・

今回は響さんはお休みで明久さんとふたりで進めていきます・・・・・・

「ぬ、主?どうしたの?すごくテンション低いけど?」

い、いえね?わかってはいたことなんですけど・・・・・・響さんが恐すぎます。

「・・・・・あ、あ~・・・・そうだね。アレはちょっとシャレにならないよ」

ほ、本当に・・・・・もし今この場にあの響さんがいると考えると・・・・・・だ、ダメだ。寒気が止まらない。

「そっか。だから今回は響がいないんだね?」

ええ。このあとがきは基本的に本編に継続していますから。つまり今の今の響さんは・・・・・

「・・・・・完全に切れた状態だっていうことだね」

・・・・・はい。本当に恐ろしいったらありゃしないです。

「そうだね。なんというか・・・・・顔はすごいにこやかなのに向かいあうと寒気が止まらないし迫力はすごいし・・・・・軽くトラウマものだよ」

違いますよ明久さん。軽くではなくて完全にトラウマになりますよ。あんな響さんと面と向かったら。下手したら精神イカレると思いますし。

「実際あの場にいた不良の何人かはトラウマになったて精神が保てなくなりそうだね」

というかなりますね。そういえば明久さんは違う場面であの響さんと対面したことがあるんですよね?

「うん・・・・・・・観察処分者の時の一件でね。その話ももうすぐ出てくるんだよね?」

はい。結構近いうちに話しますよ。その為に色々と伏線を貼っていましたから。

「響はあの時のことで僕が恨んでるんじゃないかって思ってるんだよね」

ええ。そのあたりについても話しますよ。

「そっか」

ええ。

「ところで主、次回には響の怒りは静まるんだよね?」

・・・・・どうでしょうね?

「え?でも咲夜が止めようとしてるんだから大丈夫じゃ・・・・・」

・・・・・明久さん、怒りが静まるのと止まるのはイコールじゃないんですよ?

「え?どういうこと?」

それは次回にわかります。さて、今回はここで締めましょう。それでは・・・・・・

「「次回もまたきてください!!」」

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