バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第49話!

よ、ようやく投稿できた。

「随分遅かったな。何かあったのか?」

はい。残業が多くて・・・・・家に帰ったら10時過ぎというのが当たり前の状況でしたので中々書く暇がなかったんですよ。

「それは大変だったな。今後は大丈夫なのか?」

う~んどうでしょう?今週は忙しいですけど来週から多少緩和されるかもしれないので大丈夫かもしれません。まあよくはわからないですけど。

「そうか。まあ頑張れよ」

はい。さて、それではそろそろ本編に行きますか!

「そうだな。それでは本編どうぞ」


第49話

side 響

 

「お待たせしました。これより準決勝を開始します」

 

司会の慧音さんが観客に向かって宣言した。これから準決勝が始まる。(前回4回戦をやったばかりだというツッコミは勘弁してください。ネタが思いつかなかったんです by主)

 

そして準決勝の相手は・・・・・

 

「まさか勇陸くんと融麻くんのコンビを倒すなんて・・・・・流石は響君と明久君といったところね」

 

「・・・・・・でも負けない」

 

相手は翔子と優子だ。ここまで勝ち上がってくるとはAクラストップレベルの成績は伊達ではないな。

 

「雄二から聞いていたけど本当に翔子さんも参加してたんだね」

 

「・・・・・うん。雄二と幸せになりたいから」

 

ああ。そういや強引に結婚までプロデュースさせてジンクスを作ろうとしてたんだっけ。まあ結婚の話は紫さんが握りつぶしたけど。そういえば紫さんその代わりになる案を出すとかなんとか言ってたけどどんな案なんだろ?

 

「・・・・・・だから例え相手が響でもこの勝負絶対に負けない」

 

「そうか。だが俺にも事情があるんでな。この勝負負けるつもりはない」

 

俺は笑みを浮かべて翔子に言った。

 

「・・・・・・望むところ」

 

翔子もまた笑みを浮かべて返す。そういえば翔子とは付き合い長いけどこうやって面と向かって勝負事するのは初めてだな・・・・・・面白い。この勝負楽しめそうだ。

 

「二人とも何か生き生きしてる感じね」

 

「そうだね。ところで優子さん」

 

「何かしら?」

 

「優子さんも賞品が目当てで参加したの?」

 

アキが優子に聞いた。

 

「いいえ違うわ。私は代表に頼まれたから参加したの。代表には日頃からお世話になってるから手助けしたかったの」

 

ふむ。翔子の手助けがしたいからか・・・・・

 

「本当にそれだけか?」

 

「どういう意味?」

 

「いや。ただ優子もあの人と幸せになりたいんじゃないかと思ってな」

 

あの人とはもちろん霖之助さんのことだ。まあ流石に相手が職員ということもあるのでこの場では名前を出さなかったが。

 

「なっ!?ちょ、ちょっと響君!何言ってるのよ!そんなことあるわけ・・・・///」

 

優子は強く否定してきた。だが顔が真っ赤になっているので説得力があまりない。あれでは肯定していると言ってるようなものだ。

 

「・・・・・・優子、顔が真っ赤」

 

「えっ!?だ、代表これは違うの!これはその、えっと・・・・・」

 

「隠すことないよ優子さん。僕達は知ってるんだから」

 

「う、うぅ~///」

 

優子さんは顔を赤くしたまま俯いた。恥ずかしさが許容量を超えてしまったのだろう。少し意地が悪かったかな?

 

ちなみに俺達は優子さんが霖之助さんに想いを寄せていることはアリスから聞いて知っている。はじめは驚いたが優子も俺達の大事な友達だ。友人として優子に協力することが満場一致で決まった。今は香霖堂に足繁く通っているらしく会えば毎回会話するぐらいに仲は進展しているようだ。

 

「ああもう!話はここまでよ!早く試合をはじめましょ!」

 

優子が強く言ってきた。明らかに照れ隠しだということが見て取れる。

 

「ははは。そうだな。進行が滞ると先生方や観客に迷惑がかかるし」

 

「・・・・・・慧音先生、始めてください」

 

「わかった。ではこれより試合を始めます」

 

さて、今回の試合は特殊科目からランダムで選ばれるそうだが何が出るかな?・・・・・・美術がでないことを切に願う(響さんの美術の点数は良くて30点ほどです。芸術センスが全くと言っていいほどありませんので by主)

 

「対戦科目は音楽です。それでは召喚してください」

 

よし、音楽か!

 

「「「サモン!!」」」

 

掛け声とともに召喚獣が現れる。

 

 

Fクラス 吉井明久  仲渡響

音楽   326点   451点

 

音楽は俺の得意科目。400点ぐらいなら余裕で取れる。アキも結構点数が高いしこれならいけそうだな。まあ翔子と優子の点数次第でもあるんだが。さて、二人の点数は・・・・・

 

Aクラス 霧島翔子

音楽   402点

 

流石は翔子だな。特殊科目でもギリギリだが400点を超えてくる。でも・・・・・なんで優子は召喚していないんだ?

 

「・・・・・・どうしたの優子?」

 

召喚しないことに疑問を持った翔子が優子に聞いた

 

「・・・・・・代表、ごめんなさい」

 

「え?」

 

「・・・・・・サモン」

 

優子は覇気のない声で唱えた。そして優子の召喚獣が現れる。

 

Aクラス 木下優子

音楽    23点

 

「「「・・・・・・・え?」」」

 

23点?え?もしかして優子って・・・・・・

 

「優子さん。もしかしなくても・・・・・・・・音楽苦手なの?」

 

「・・・・・・そうよ」

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

す、すごいいたたまれない空気になったな。。

 

「・・・・・・・・あ~・・・・・その、優子さん?なんというか・・・・・どんまい」

 

「・・・・・・・・ありがと明久君。でもできたらもう何も言わないでくれるかしら?」

 

「・・・・・・・わかった」

 

・・・・・・優子今のお前の気持ちはよくわかる。もしも対戦科目が美術になってたら俺が優子みたいになっていただろうからな。

 

「あ~・・・そろそろ始めてくれるか?」

 

会場が沈黙を包む中、慧音さんが言ってきた。この空気の中で言えるのはある意味勇者だな。

 

「わかりました。それじゃあやろう響」

 

「わかった。俺が翔子をやるからアキは優子を頼む」

 

「・・・・・・それ本気で言ってる?」

 

「ああ。点数的に考えてその方がいいだろう?」

 

「確かにそうだけど・・・・・・」

 

「・・・・・・アキ。気持ちはわかるが頼む」

 

「・・・・・・わかったよ。それじゃあ翔子さんはお願いね」

 

「任せろ」

 

こうして俺が翔子の相手をしてアキが優子の相手をすることになった。

 

「さて、それじゃあ翔子。本気でいかせてもらうぞ」

 

「・・・・・うん」

 

翔子の召喚獣は刀を構えた。翔子の召喚獣相手には翔子の腕輪の能力もあるし接近戦はマズイなとなると・・・・・・

 

 

「悪いけど・・・・・・こっちのペースでやらせてもらうぜ。『換装』!!」

 

 

Fクラス 仲渡響

音楽   431点

 

俺は腕輪を発動して召喚獣の武器を銃に変えた。

 

ババババババ!

 

そして翔子の召喚獣に銃弾を放つ。

 

「うっ・・・・・・」

 

Aクラス 霧島翔子

音楽   367点

 

翔子の召喚獣に銃弾が命中して点数を削る。ただ全弾命中したわけではなくいくつか躱されてしまったから思ったほどダメージを与えられなかった。

 

「・・・・・・負けない」

 

翔子は攻撃するために召喚獣を接近させた。

 

「そうはさせない」

 

俺は召喚獣にバックステップをさせて後退しながら翔子の召喚獣を撃つ。移動しながらでは命中精度が下がってしまうが翔子の召喚獣に接近させるわけにはいかないから仕方がない。

 

「悪いが接近戦には持っていかせないぞ。翔子の腕輪の能力の本当に厄介だからな」

 

そう翔子の腕輪は本当に厄介なのだ。翔子の腕輪の能力は『闘争』。これは他の腕輪とは違って特殊なものであり常時能力が発動状態にある。その効果は相手の召喚獣の点数が高ければ高いほど自身の召喚獣の攻撃力が上昇するというものだ。俺の点数は翔子よりも高いから翔子の召喚獣の点数はかなり上がっているだろう。それこそ一撃でも致命的になるほどに。だから翔子の召喚獣には接近させない。少し卑怯かもしれないがこのまま遠距離からじわじわと削らせてもらおう。

 

「・・・・・・そう。わかった。だったらこっちにも考えがある」

 

そう言って翔子は召喚獣の構えを解かさせその場に留まらせた。

 

「?なんのつもりだ?」

 

「・・・・・勝つつもり」

 

一体何を企んでいる?だがまあ近づいてこないなら一気に決めさせてもらおう。

 

ダダダダダダ!

 

再び翔子の召喚獣に向かって弾丸を放つ。だが・・・・・

 

「・・・・・・・甘い」

 

「!!」

 

翔子の召喚獣は弾丸を全て躱した。一発たりとも当たっていない。

 

「くっ」

 

俺はまた弾幕を放つ。だが翔子の召喚獣はその全てを躱す。

 

「・・・・・・その戦い方には弱点がある」

 

「何?」

 

まさか翔子・・・・・気づいてる?

 

「・・・・・・銃は確かに遠距離で戦うには優れた武器。でも銃弾は無限にあるわけじゃあない。弾丸を作るには点数を消費しなければならない。だったら・・・・・回避に専念していればいい。そうすれば勝手に点数を消費してくれる。躱すのは結構難しいけど・・・・・私なら問題ない」

 

・・・・・ちっ、やはり気づいていやがった。翔子の言うとおりだ。弾丸が当たらなければ点数を無駄に消費するだけだ。事実・・・・・

 

Fクラス 仲渡響

音楽   341点

 

もう結構な点数を消費してしまっている。翔子は学力だけじゃなくて集中力もかなり高いから回避に専念させると当てるのが難しくなる。このままではジリ貧だ。となれば・・・・・

 

「・・・・・『換装』」

 

Fクラス 仲渡響

音楽   321点

 

俺は召喚獣の武器ををダブルセイバーに変えた。このまま銃で戦ってもこちらがただ消耗するだけだ。だったらもう接近して戦うしかない。ダブルセイバーなら攻撃と防御が同時にできるからこれで何とかするしかないな。

 

「いけ!」

 

俺は召喚獣を突っ込ませて翔子の召喚獣に攻撃を仕掛ける。

 

「・・・・・・」

 

翔子はその攻撃を捌く。今のところ向こうから攻撃を仕掛ける素振りは見せない。おそらく俺の召喚獣が隙を見せるのを待っているのだろう。本当に対した集中力だ。だが・・・・・・今回はその集中力を利用させてもらおう。

 

「・・・・・・そこ!」

 

翔子は俺の召喚獣にできた僅かな隙を狙って攻撃してきた。

 

「くっ」

 

Fクラス 仲渡響

音楽   78点

 

翔子の召喚獣の鋭い一撃が俺の召喚獣を襲う。それに伴い俺の体にもフィードバックによる痛みが走った。だが・・・・・・それでいい。

 

「・・・・・・餌にかかったな、翔子」

 

「え?」

 

ザンザンザン!

 

Aクラス 霧島翔子

音楽   191点

 

俺は召喚獣にダブルセイバーを振り回させ翔子の召喚獣を切りつけた。

 

「!しまった・・・」

 

どうやら俺の狙いに気がついたようだな。だが・・・・・・

 

「もう遅い」

 

ザンザンザンザンザン!

 

俺の召喚獣は一切休まずに翔子の召喚獣を斬りつける。防御をする暇を与えずに俺が出せる最高速の操作で。

 

これが俺の作戦。わざと隙を作って翔子に攻撃させ、その攻撃の際にできる隙を逆に俺が突く。そしてそこからは防御の暇を一切与えない。ただひたすらに・・・・・斬りつける。

 

「くっ・・・・・」

 

翔子は召喚獣に防御させようと必死になっているがそんなことはさせない。そんな隙は与えない。一瞬の気のゆるみも作らない。ここで一気に終われせてみせる!

 

「これで終わりだ!」

 

ザン!

 

Aクラス 霧島翔子

音楽   DEAD

 

止めの一撃が決まり、翔子の召喚獣は戦死した。

 

「そこまで!勝者仲渡、吉井ペア!」

 

そして試合は俺達の勝利で決した。というか・・・・・

 

「結構苦戦してたな」

 

「うん。優子さん操作がうまいからね。なかなか決定打が打てなかったよ。少し攻撃も受けちゃったしね」

 

あの点数でアキとそこまでやれるとは凄いな。別の教科だったらかなり苦戦しただろうな。

 

「・・・・・・・代表。ごめんなさい」

 

その優子はというと翔子に謝っていた。

 

「・・・・・・・どうして謝るの優子?」

 

「私・・・・・・役にたてなかったから」

 

優子は申し訳なさそうに言った。

 

「・・・・・・そんなことない。優子がいたからここまで来られた。だから優子には感謝している。ありがとう」

 

翔子は優しく微笑みながら言った。

 

「代表・・・・・でもチケットが」

 

「・・・・・・チケットを手に入れる方法は他にもある。だから大丈夫。優子は心配しなくてもいい。もう気にしないでいい」

 

「代表・・・・・」

 

・・・・・・翔子。たく、仕方ないな。

 

「翔子」

 

「・・・・・何響?」

 

「俺達はこの召喚大会絶対に優勝する」

 

「・・・・・うん。私も応援する。頑張って」

 

「ああ。ところで賞品のチケットなんだが・・・・・俺はもう持っていてな。正直二枚も手に入れても仕方がない」

 

「え?」

 

「翔子・・・・・・俺はお前に助けられた。父さん達に蔑まされたとき、お前に励まされてすごく嬉しかった。俺にとって翔子は・・・・・大切な妹みたいなもんだ。まあ同い年だけどな。だから俺は翔子に幸せになてもらいたい」

 

「・・・・・ひ、びき?」

 

「さっきも言ったように俺達は絶対に優勝する。だから・・・・・チケットはお前にやる。ユウと幸せになって来い」

 

「・・・・・いいの?」

 

「当然だ」

 

「響・・・・・・ありがとう!」

 

翔子は笑顔で礼を言ってきた。よほど嬉しいようだな。

 

さてユウ、俺の大切な妹、幸せにしてくれよ?

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは霧島翔子さんと木下優子さんです!

「よろしくね」

「・・・・・よろしく」

はいよろしくお願いします。それでは早速進めて行きましょう!

「今回は召喚大会の4回戦だったわけだが・・・・どうして特殊科目からにしたんだ?一般科目でいいだろ?」

「あ、それ僕も気になる」

「・・・・・・私も」

「私もね。そのおかげで・・・・・今回見せ場がほとんどなかったから」

(((・・・・・・・本当にどんまい)))

え~その答えですが、ぶっちゃけて言いますとおもしろくなると確信していたからです。

「?どういうことだ?」

まあわかりやすく言うと以下のとおりなるからです。

美術が選ばれた場合
響さんがいたたまれなくなる

情報が選ばれた場合
翔子さんがいたたまれなくなる

音楽が選ばれた場合
優子さんがいたたまれなくなる

家庭科が選ばれた場合
響さん、明久さんペアの無双

はい。どれが選ばれてもおいしい展開ですね。本当にありがとうございます。

「美味しい展開って・・・・・・4分の3の確率でいたたまれなくなってるじゃねえか」

いや~だってこのメンバーって明久さん以外特殊科目の中に極端に苦手な科目があるんですもの。これは使わない理由はないですよ。

「それでなんで音楽が選ばれたのかしら?」

はい。これはサイコロを使ってランダムで決めました。

「・・・・・・・なんでサイコロ?」

目の前にあったからですね。TRPGをするために買ったサイコロが家に大量にあるんですよ。

「・・・・・そうか。まあどうやって選ぶのかはこの際どうでもいいんだが・・・・・もし美術が選ばれていたらどうするんだ?いくらなんでも翔子と優子相手に美術で勝つのは無理だと思うんだが?アキ一人じゃ厳しいのは目に見えてるし」

それは・・・・・・・選ばれたときに考えるつもりでした♪

((((・・・・・・その時は絶対に行き詰ってた))))

「というかどうして響は美術が苦手っていう設定なの?」

ああ。それは私が美術苦手だったからです。実は響さんの得意科目と苦手科目の一部って私と同じにしてるんですよ。

「・・・・・・つまり俺はお前のせいで美術が苦手になっていたのか」

そうなりますね。でもまあいいじゃないですか。弱点があったほうがキャラが立ちますよ?

「別にたたせようとは思ったことないんだが・・・・・・」

まあまあ。さて、今回はここら辺で締めますか。それでは・・・・・・


「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きて)!!」」」」

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