バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
え~今回は4回戦のお話なんですが・・・・・響さんと明久さんがチート化します。
「・・・・・やりすぎだったと反省している。だが後悔はしていない」
・・・・・・さいですか。では本編に行きましょう。
「それでは本編どうぞ」
side 響
「それではこれより4回戦を始めます!赤コーナーからは2年Fクラス、吉井明久、仲渡響ペア!」
「行くよ、響」
「おう」
司会の先生に呼ばれて俺とアキは舞台に上がる。
「そして青コーナーからは2年Aクラス、大上勇陸、天月融麻ペア!」
俺たちの向かい側にユーリとトーマが現れる。それにしても・・・・・・
「仲渡く~ん!頑張って!」
「天月く~ん!こっち向いて!」
「仲渡く~ん!」
「大上く~ん!」
・・・・・会場、スゲエ騒がしいな。主に女子の声で。
(まあイケメンランキングトップ4(1位ユーリ、2位響、3位明久、4位トーマ)が揃ってるから当然ですね! by作者)
「ようやくお前たちとやりあえるな」
「この時を心待ちにしていましたよ」
二人は笑みを浮かべて言ってきた。・・・・・・女子の声援についてはノータッチらしい。まあ一々気にしていたら試合に集中できないからある意味当然か。
「俺としては複雑な心境だな。二人との勝負は楽しそうだけど、いかんせん今回は負けられない」
「ははは、確かにね」
そう。俺達には負けられない事情があるのだ。それこそ学園の今後に関わる事情がな。
だが・・・・・はっきり言ってこの二人は強すぎる。トーマは俺とアキと同じ観察処分者だ。欠席が多くて俺達ほど観察処分者の仕事をこなしていないから操作技術は俺達の方が上だがそれでも相当高いだろう。ユーリも試召戦争でアキとあれほどの戦いを繰り広げた程の操作技術の持ち主だ。はっきり言って手ごわいなんてものじゃあない。おそらく今大会最大の相手だ。対戦科目しだいでは・・・・・・手も足も出ないほどにやられる可能性もある。
「どうやら何か事情があるみたいだな。だが・・・・・・」
「「手加減しねえ!全力でいくぞ!」」
っ!・・・・・二人ともマジだな。トーマの奴なんて素が出てやがる。
「対戦科目は保健体育です。それでは始めてください」
なっ!保健体育だと!?
「「「「サモン!!」」」」
Fクラス 吉井明久 仲渡響
保健体育 278点 387点
俺とアキの召喚獣が登場する。どちらも点数は普段に比べてかなり高いほうだ。だが・・・・・
Aクラス 大上勇陸 天月融麻
保健体育 437点 632点
あの二人は俺達の遥か上だ。
「って、ええ!?何あの点数!?ユーリが保健体育得意なのは知ってたけどトーマのあの点数何!?康太並だよ!」
「トーマは保健体育が大の得意なんだよ。それこそコウをライバル視するほどにな」
これはマズイな。この二人相手にこの点数差は・・・・・・
「・・・・・・響」
「・・・・・・ああ」
諦めたくはないがこの勝負・・・・・・はっきり言って勝ち目がない。相手がこの二人でなければこの点数差でもなんとか出来たかもしれない。でもこの二人が相手では・・・・・一縷の望みもない。
こうなったら・・・・・二人にも話すしかないか。教頭の企みのことを。この二人なら協力してくれるだろう。・・・・・・本当は巻き込みたくなかったんだがな。ただまあ・・・・・
「せいぜい・・・・・足掻かせてもらおう!行くぞアキ!」
「うん!」
俺とアキは召喚獣を突撃させようとした。その時・・・・
「響様」
「明久!」
俺とアキの名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「え?この声・・・・妹紅?」
「それに・・・・咲夜か?一体どこから?」
俺とアキが疑問に思っていると、会場にあるモニターに二人の姿が映し出された。ただ・・・・・・
「「っ!!」」
モニターに映し出された二人の姿は・・・・・・俺とアキにとてつもない衝撃を与えた。なぜなら・・・・・
「さ、咲夜。本当にやらなきゃダメなのか?」
「こ、これも二人の為よ。あなたも了承したでしょ」
「そ、そうだけど・・・・やっぱり恥ずかしい////」
「我慢しなさい・・・・・・私だって恥ずかしんだから////」
「そ、そうだな。わかった・・・・・明久・・・・・・頑張るんだニャン♪」
「響様。頑張ってくださいワン♪」
咲夜はメイド服姿に犬耳、犬尻尾。妹紅はチャイナ服姿に猫耳、猫尻尾をつけた姿をしているからだ。
「「・・・・・・・」」
side 勇陸
「「うおぉぉぉぉぉ!!」」
「くっ」
「は、はえぇ」
俺とトーマの召喚獣は今響とアキの召喚獣の猛攻を受けていた。二人の攻撃はとてつもない速さでこっちが攻撃する隙を一瞬たりとも与えてくれねえ。受けるので精一杯だ。
「喰らえ!」
「いっけぇ!」
ザシュッ、ザン!
「「ぐっ」」
Aクラス 大上勇陸 天月融麻
保健体育 302点 462点
くそっ!一発いいのもらっちまった!
「ちぃ!」
「なろっ!」
俺とトーマは攻撃がヒットした時にできたほんの僅かの隙をついて攻撃する。だが・・・・・
「「甘い!」」
二人は召喚獣の体をほんの少しひねらすだけで攻撃を躱した。しかも・・・・・
ザン!
「っ!!」
Aクラス 大上勇陸 天月融麻
保健体育 282点 419点
響もアキも回と同時に攻撃を当ててきやがった。トーマはフィードバックによるダメージで顔をしかめる。
「トーマ!大丈夫か!」
「問題ねぇ!それよりユーリは自分の心配してろ!」
「ああ!わかってる!」
俺とトーマは体勢を立て直した。にしても・・・・
「おい響、アキ!いくらなんでも操作うますぎだろ!軽くチートだぞ!」
「全くだ!俺とユーリが防戦一方とか冗談じゃねえぜ!」
正直この勝負、対戦科目が保健体育に決まった瞬間勝ったと思った。俺もトーマも保健体育なら二人よりも点数が上だし、操作技術だってそこまで差はないからな。だが今のふたりは強すぎる。さっきから攻撃が全く当たらねえで一方的にこっちがやられてる。
「・・・・・悪いなユーリ、トーマ。この勝負、何があっても負けられないんだ」
「・・・・・うん。響の言うとおりだよ。僕は・・・・・・応援してくれたもこにゃんの為に負けられないんだ!」
「さくわんの為に・・・・・この勝負勝ってみせる!」
ふたりは更に勢いを増して攻撃を仕掛けてくる。さっきよりも明らかに一撃一撃が鋭く、早くなってやがる。というかこいつら、どんだけあの咲夜と妹紅でボルテージ上がってやがるんだよ!まあ気持ちはわかるが!
「このままやられてたまるか!『ストライク』!」
俺は一矢報いる為に腕輪を使用した。俺の召喚獣が高速で響とアキの召喚獣に突っ込む。が・・・・・
「喰らうか!」
ガシッ!
「はぁ!?」
二人の召喚獣に突っ込んだ俺の召喚獣は・・・・・アキの召喚獣に掴まれて動けなくなった。
「響!」
「おう!これで終わりだ!」
ザン、ザン、ザン!
Aクラス 大上勇陸
保健体育 DEAD
響の召喚獣の鋭い攻撃を三発受けて、俺の召喚獣は戦死した。
「ユーリ!」
トーマが戦死した俺に一瞬気が取られる。
「トーマ!気ぃそらすな!」
「もう遅いよ!」
「なっ!」
ドガン!
Aクラス 天月融麻
保健体育 289点
トーマの気がそれた隙を見逃さず、アキの召喚獣が渾身の一撃を叩き込んだ。
「ちぃ、クソ!」
トーマはアキにナイフを振りかざすだが・・・・
「俺もいるぞ」
「!しまった!」
ザン!
アキに意識を集中していたトーマは背後から近づいていた響の召喚獣に気がつかず首に攻撃がヒットする。そして・・・・・
Aクラス 天月融麻
保健体育 DEAD
急所を切り裂かれたトーマの召喚獣は戦死した。
「勝者!吉井、仲渡ペア!」
「「よっしゃ!!」」
パン!
勝利を手にした響とアキはハイタッチをした。
「ふう、くっそ。負けちまったな」
「そうですね。勝てると思ったのですが」
トーマがいつもの口調で言った。試合が終わってクールダウンしたようだな。
「あ~・・・ユーリ、トーマ。何か・・・・悪かったな」
「えと・・・・・ごめんね?」
響とアキが若干申し訳なさそうに言ってきた。
「気にすんな。これは勝負だしな」
「それにあの姿の二人に応援されたのですから、負けられないという気持ちはわかりますからね」
全くだ。俺だってもしも兎耳つけたアリス(当小説のユーリさんは兎好き by作者)に頑張れなんて言われたらさっきの響とアキみたいになってただろうからな。
「それよりも、俺とトーマに勝ったんだ。絶対に優勝しろよ」
「そうですね。私達に勝ったのですから優勝してもらわなければいけませんね」
「ユーリ、トーマ・・・・・ああ。絶対に優勝してみせる!」
「二人の分まで頑張るよ!」
俺達は響とアキを激励した。これで優勝逃したらぜってぇ許さねえからな!
side 響
「で、ユウ?どういうつもりだ?あれはお前の差金だろう?」
4回戦が終了して教室に戻ってきた俺達はユウに問い詰めた。ちなみに咲夜はAクラスの教室に戻っており妹紅はアキの顔を見るやいなや厨房にこもった。おそらく今は恥ずかしさを紛らわす為に無心でひたすらに仕事しているんだろうな。
「ああ。対戦表を見て4回戦の相手がユーリとトーマだということはわかっていたからな。対戦科目しだいではお前たちでも厳しくなると思ったから考えた策だ」
いや策って・・・・・
「それがどうしてあれなの」
アキが額に手を当てて聞いた。
「響は犬好きで明久は猫好きだろう。だから咲夜に犬の、妹紅に猫の耳と尻尾つけて応援させればどうにかなるんじゃないかと思ったんだ」
「・・・・・ユウにしては随分とお粗末な策だな。確実性がなさすぎる」
「まあ確かにそうだな。だが正直あれしか思いつかなかったんだ。結果的に期待以上の成果が得られたがな」
まあ確かにそうだが・・・・・・あれがなかったら負けてただろうし。
「・・・・・響、明久」
「ん?なんだコウ?」
「・・・・・さっきの咲夜と妹紅の写真。セットで「「10セットもらおう。あとデータも買う」」
さくわんの写真だと?そんなの欲しいに決まっている!
「・・・・・毎度」
「ねえ康太。ちなみに聞くけど・・・・・・その写真は他の人にも売るのかな?」
アキが康太に笑顔で聞いた・・・・・・ものすごい黒い笑顔で。まあ気持ちはわかる。俺も他の奴にさくわんの写真が売られるなんて絶っっっっ対に嫌だからな。
「あ、安心しろ。お前たち以外には売らない。データもお前たちに渡すもの以外は消す」
アキの気迫に圧されたコウは少し顔色を悪くしながら答えた。
「うん。ならいいよ」
まあここで他の奴らにも売るなんて言ったら俺とアキとO☆HA☆NA☆SIすることになってただろうからな。正しい判断だ。
何はともあれ4回戦に勝ててよかった・・・・・・・・・さくわんの写真も手に入るしな。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストはさくわんさんともこにゃんさんです!
「「その呼び方はやめて(やめろ)!!」」
え?いいじゃないですか。読者の皆さんもきっとお二人にキュンキュンしてますよ。やったね!人気が増えるよ♪
「・・・・・妹紅、やるわよ」
「・・・・・ああ」
え?やるってまさか(汗)
「奇術「エターナルミーク」!!」
「不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」!!」
ぎゃあああああああ!!
ピチューン!
「・・・・・お~い主、生きてるか?」
・・・・・・・・
「あ、だめだ。完全に白目むいて気失ってる」
「はあ、全くコイツは・・・・・とりあえず治療だけはしておこう。流石にこれは見てられん」
「全身傷だらけで火傷もひどいもんね。軽いグロ画像だよ」
「確かにな。二人共ちょっとやりすぎだったんじゃないか?」
「そうですね。もう少し加減してあげればよかったです」
「そうだな。これじゃあ・・・・・・」
「「意識失ってるせいで苦痛を与えられないものね(しな)」」
「・・・・え?」
「そうだ。これじゃあ苦痛は一瞬だ。罰としては生ぬるいだろう」
「失念していました。これからは気をつけます」
「だな
「ああ。分かればいい」
「・・・・・・誰ひとり主の心配はしないんだ」
「「「当然だろ(でしょ)?自業自得なんだから」」」
「・・・・・まあそうなんだけど。ところで座談会はどうするの?主がいないんじゃ進められないんじゃ?」
「そうだな・・・・・・よし、こうなったら」
「何か考えがあるんですか?」
「今回は・・・・・・ここで締めよう」
「え?でも今回本編の話に一切触れてないけどいいのか?」
「触れるとしたらさくわんともこにゃんの話で3000字ほど使うことになるかもしれんがいいのか?」
「「締めましょう(締めよう)」」
「よし、決まりだな」
「・・・・・こんなんでいいのかな?今回の座談会」
「ほらアキ、さっさと締めるぞ」
「うんわかったよ。それでは・・・・・」
「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」