バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第45話!

え~皆さん。投稿が遅れてすみません。

「どうして遅れたんだ?今は長期休暇中だろ?」

色々と遊びに行っていたので書く暇がなかったんですよ。

「そうなのか」

ええ。あ、ちなみにコミケにも行ってきましたよ。いや~あれは楽しかったな。

「まあ楽しめたのならそれでいい。それじゃあそろそろ本編にいくぞ」

そうですね。それでは本編どうぞ!


第45話

side 響

 

「お帰りなさいませ、お嬢様。席にご案内します」

 

「ゆっくりとお休みになってください、ご主人様」

 

(客多いな)

 

クレーマーがいるということでやってきたAクラスは賑わっていた。教室内には多くのメイド、執事の格好をしたAクラスの生徒とそれを目当てにやってきたお客さんがいる。Aクラスは美形な奴が多いせいか一部のお客さんの目には下心がはっきりと現れている。咲夜や翔子達といった知人ももいるから多少ムカつくがクラスの出し物なのでまあ仕方ないだろう。・・・・・というか

 

パシャッ、パシャッ!

 

「・・・・コウ、お前何やってんだよ」

 

Aクラス内にはコウがいた。しかもメイドの写真を撮りまくっている。

 

「・・・・・敵情視察兼記念撮影。ちなみに今は休憩時間中だからサボりではない」

 

さっきからFクラスの教室にいないと思ったらそんなことしてたのかよ。まあサボりではないならいいんだが。

 

「ねえ康太、一応聞くけど許可はとってるんだよね?」

 

アキがコウに聞いた。無許可で撮影しているなら流石にマズイと思ったのだろう。

 

「・・・・・当然だ」

 

ちゃんと許可はとっているようだな。まあそういうところは気をつけてるみたいだから当然だな。

 

「・・・・・ところで響」

 

「なんだ?」

 

「・・・・・咲夜の写真、一枚「全種類5枚ずつもらおう」

 

俺はコウの言葉を遮って言った。値段を聞いていなかったが構わない。咲夜の写真なのだから買わないなんていう選択肢は存在しない。

 

「響、まだ値段も聞いていない・・・・」

 

「ちなみに翔子の「全種類1ダースずつ買おう」

 

・・・・・ユウ、お前は値段どころかまだ写真という単語すら出てきていないのに即決したな。

 

「・・・・・毎度」

 

なんかコウの思い通りになったみたいで若干癪だな。まあ咲夜の写真には変えられんから仕方がないな。

 

「あ、あの!」

 

眞姫ちゃんがコウに声をかけた。

 

「・・・・・誰だ?」

 

「私、天月眞姫と申します。それでその・・・・・」

 

「・・・・・なんだ?」

 

「・・・・・兄様の写真はありますか?」

 

・・・・・あ~、そういや眞姫ちゃんって結構なブラコン・・・・もといお兄さん想いの子だったっけ。

 

「・・・・・天月融麻のことか?」

 

どうやらコウは天月という苗字で察したようだな。

 

「はい。そうです」

 

「・・・・・融麻の写真ならある。融麻の写真はよく売れるからな」

 

主に空とか空とか空とかにだろうな。

 

「全種類ください!」

 

「・・・・・わかった。現像したら売ろう」

 

「よろしくお願いします!」

 

商談成立か。これでまたムッツリ商会のお得意様がひとり増えたな。しかも校外の。そういえば・・・・

 

「なあコウ・・・・・・愛子の写真はどれくらい撮ったんだ?」

 

俺は気になったので聞いてみた。

 

「・・・・・・愛子の写真なんて撮っていない」

 

あからさまな嘘だな。口ではそう言っているが目線が泳ぎまくってる。

 

「そうか。ならコウは愛子に興味がないらしいということを伝えて「1グロスは撮った」

 

コイツも言い切る前に白状しやがった。つうか1グロスって・・・・144枚だよな?撮りすぎだろ。どんだけ愛子に夢中なんだ?まあこのことは後で愛子に伝えておこう。

 

「・・・・・そろそろ休憩時間が終わるから俺は戻る」

 

コウは誤魔化すように言った。

 

「ああ。あっちは任せたぞコウ」

 

「・・・・・わかった」

 

コウはFクラスの教室に戻っていった。

 

「まさか康太がここにいるとはね。でもそれだったら康太はクレーマーについて何か知ってたんじゃないのかな?」

 

「いや、おそらく写真を取るのに夢中になっていて気がつかなかっただろうな」

 

「コウは写真とってる時は他のこと全く目に入らないからな」

 

「あはは・・・・そういえばそうだったね」

 

本当、あの集中力はすげえよな。

 

「響~早く入ろうよ。あたいお腹すいた」

 

「私もすいた」

 

「えっと・・・・私も」

 

「葉月もです」

 

未だに教室に入ろうとしない俺達に向かってチルノ達が言ってきた。

 

「と、そうか。悪かったな。入ろう」

 

俺達はAクラス内の教室に入った。

 

「いらっしゃいませご主人様・・・・・ってなんだ響達か」

 

「ちょっとユーリ。ちゃんと接客しなさいよ」

 

教室に入るとユーリとアリスが出迎えた。

 

「って言われてもな・・・・・響達にご主人様って言うのもなんか変な感じがするからな」

 

「それはまあわかるけど・・・・・」

 

「気にするなアリス。俺もユーリにご主人様だなんていられたら鳥肌が立つから」

 

「「確かに」」

 

格好はともかくユーリに執事キャラは似合わなすぎる。

 

「な?だからいいんだよ」

 

ユーリも自覚してるようだな。

 

「はあ・・・・わかったわよ」

 

アリスは頭を押さえながら言った。

 

「ねえ響。この二人誰?」

 

チルノがユーリとアリスを指し聞いてきた。

 

「二人は俺の友達だよ。ユーリ、アリス。この子達は俺達のちょっとした知り合いなんだ。よかったら自己紹介してくれないか?」

 

「わかったわ。私はアリス・マーガトロイドよ」

 

「俺は大上勇陸だ」

 

二人は笑みを浮かべて自己紹介した。

 

「私はリチル・ダイフェルドです。よろしくお願いします」

 

「私は伊吹萃香」

 

「あたいは最強のチルノ・セルシアよ!」

 

「島田葉月です!」

 

続いてチルノ達も自己紹介した。

 

「元気なチビ達だな」

 

「「チビじゃない(です)!」」

 

「はは、そいつは悪かったな」

 

ユーリはからかうように笑って言う。そういやユーリって結構子供好きなんだっけ。

 

「そうだユーリ、アリス。ここに中華喫茶のクレームを言う人達来なかった?」

 

アキが本題についてユーリに聞いた。

 

「「・・・・・・・」」

 

アキが聞くとユーリとアリスは静かになった。しかもどことなく顔色が悪くなったきがする。

 

「どうしたんだ二人共?」

 

「え、ええ。中華喫茶のクレームを言ってる人なら確かにうちに来てるわ」

 

「本当か?」

 

「ああ。今もここに居る」

 

「そうか。それって坊主頭とモヒカン頭か?」

 

「そうよ」

 

やはり常夏か。これはもう一度制裁をくださなければな。

 

「それで?そいつらは今どこにいるんだ?ちょっとO☆HA☆NA☆SIしたいんだが」

 

「・・・・・響がそうする必要なないと思うぞ」

 

「?それってどういう「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!」」

 

俺がユーリに理由を聞こうと思ったら悲鳴が聞こえてきた。この声は常夏?

 

「・・・・・・自業自得とは言え、少し同情するわね」

 

「・・・・・・そうだな」

 

「ユ、ユーリ、アリス?それってどういうこと?」

 

アキが顔を引きつらせた二人に聞いた。

 

「・・・・・俺もあいつらにムカついてな。ボコろうと思ったんだが」

 

「・・・・・それよりも先に手を出した人がいたのよ」

 

「それは誰だ?」

 

「・・・・・・行けばわかる」

 

ユーリはどこか遠い目をして言った。

 

「そ、そうか。それじゃあ行ってみるかアキ、ユウ」

 

「ああ。そうだな」

 

俺はアキ、ユウと共に悲鳴を上げた常夏の下に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「も、もう本気で勘弁してください」」

 

現場に着くとそこにいたのは綺麗な土下座をしている常夏。そして・・・・

 

「何を言ってるのかしら?・・・・・・この程度で済むわけ無いでしょ?」

 

仁王立ちをする緑の髪に鋭い目つきをした女性がいた・・・・って

 

「「風見先輩!?」」

 

「ん?あら、響に明久じゃない。久しぶりね」

 

「は、はい。お久しぶりです。先輩」

 

ま、まさか風見先輩がいるとは・・・・・ユーリとアリスがあんな態度をするわけだ。

 

「明久、響。知り合いか?」

 

「あ、ああ」

 

「僕達の中学時代の先輩なんだ」

 

そう。彼女・・・・・風見幽香は俺達の中学時代の先輩だ。そして・・・・・俺達にちょっとしたトラウマを植え付けた人でもある。

 

中学時代。俺、アキ、ユーリはなぜかよく不良に絡まれてその度に不良どもと喧嘩をするハメになった。俺達は二つ名を持つほど喧嘩が強かったのでもちろん全勝した。そんなある日俺達の噂を聞いた風見先輩が俺達に喧嘩を挑んできた。後で聞いた話なのだが風見先輩はUSC(アルティメットサディスティッククリーチャー)と呼ばれ、不良どもを泣いてもボコり続けて何人も更生させてきた程の人物だった。そして俺達のことを不良だと思い込んで更正させる為に喧嘩を挑んできたのだ。喧嘩の結果は見事に俺達の負け。相手が女性ということで手を出せなかったというのもあるのだがな・・・・・・まあ正直本気でやっても勝てる自信はなかったのだが。そして風見先輩に一通りボコられた後、誤解だと説明してなんとか納得させることができ、その後なぜか風見先輩に気に入られて交流ができたのだ。

 

「あの、ところでそいつら・・・・」

 

「ああこいつら?こいつらうちのクラスの仕事サボってこんなところでよそのクラスのクレームを言いまくっていたようでね。それで制裁を下してたのよ。全く、迷惑極まりないわ(ギロ)」

 

「「ヒッ!!」」

 

風見先輩は常夏を睨みつけながら言った。睨まれた常夏は震え上がる。というかうちのクラスって・・・・・風見先輩はAクラスだからこいつらもAクラスってことか?マジかよ・・・・・

 

「そういえばこいつらがクレーム言ってたのってあんた達のクラスだったわね。悪かったわね、うちのバカどもが迷惑をかけちゃって。ほら、あんた達も謝りなさい」

 

「な!なんで俺達がこんなFクラスのクズに謝らなきゃなんねえんだよ!」

 

モヒカンが風見先輩に反論する。

 

「・・・・・・ねえ今なんて言った?もう一度言ってくれない(ニコッ)?」

 

風見先輩は笑顔で言った・・・・・・とてつもなく怖い笑顔で。

 

「「どうもすみませんでした」」

 

風見先輩の笑顔を見て、常夏は即行で俺達に土下座して謝ってきた。まああんな笑顔を見たらそうせざるを得ないだろう。正直風見先輩に歯向かうくらいなら悪魔の巣に突っ込む方が87倍ましだからな。

 

「それでいいのよ。それじゃあ次は前教室回って誤解を解きに行くわよ」

 

「は、はあ!?なんでそんなことしなきゃなんねえんだよ!」

 

「あんた達が変な噂を流したんだからそれを撤回させるのは当然でしょ?まさか嫌なんて言わないわよね?」

 

「「はい。行きます」」

 

「よろしい。とっとと行くわよ。噂を消したあとにあんた達ボコらないいけないんだから」

 

「「・・・・・え?」」

 

常夏は今の風見先輩の発言に目を丸くした。

 

「まさか謝れば制裁されなくなるなんて思ってたのかしら?あれだけ迷惑かけたんだから制裁を受けるのは当然でしょう(ニコッ)?」

 

風見先輩は再び笑みを浮かべた。

 

「「い、嫌だぁぁぁ!」」

 

常夏は絶叫する。まあ気持ちはわかる。

 

「た、頼む!助けてくれ」

 

坊主が俺達に涙目で懇願してきた。

 

「・・・・・先輩。こういう四字熟語を知っていますか?」

 

「「「因果応報、自業自得」」」

 

俺、アキ、ユウは同時に言った。

 

「「は、はははは・・・・・」」

 

常夏は力なく笑った。もはやその目には生気を感じられない。

 

「ほら、行くわよ」

 

そんな常夏を風見先輩は引きずっていった。ご愁傷様常夏。あなた達のことは即行で忘れますからね。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナ!INバカテス!

さて、今回はゲストを紹介する前にお知らせがあります!この度明久さんがこの座談会のレギュラーになることが決定しました!

「なんで僕がレギュラーになったの?」

ええ、明久さんはゲストに呼ばれる頻度が高いですからね。なのでいっそのことレギュラーにしようと思ったんですよ。

「そうなんだ。それじゃあこれからよろしくね」

はいよろしくお願いします!さて、お知らせも終わったことですしゲストの紹介にいきましょう。今回のゲストはもちろんこの方!風見幽香さんです!

「よろしくお願いするわ」

はいよろしくお願いします。

「待たせてしまってすみません風見先輩」

「まあお知らせがあったんだから仕方がないわよ。それよりも座談会を進めていきましょう」

そうですね。それでは風見さん。なにか聞きたいことはありますか?

「そうね・・・・・そういえばどうして響たちは私のことを苗字で呼ぶのかしら?ひょっとして私って響たちとそこまで親しくないの?」

ああ、それですか。それはまあ響さん達なりの敬意ですよ。そうですよね?

「ああ。どうにも風見先輩を名前で呼ぶのは恐れ多いような気がしまして。それで苗字で呼んでいるんですよ。だよなアキ?」

「うん。そうだね」

((まあ本当はちょっと怖いからなんだけど・・・・・流石にそれは言えないな))

「そうなの。まあ呼ばれ方に特にここだわりがあるわけじゃないからいいけど」

他にはありますか?

「他ね・・・・・アリスも私のこと知っていたみたいだけどそれはどういうことなの?確かアリスが転校してきたのって中学3年の時よね?その時私はもうこの文月学園の生徒だから接点はないと思うんだけど?」

それは単純に響さん達を通じて知り合ったからです。それ以外に深い理由は特にはありませんよ。

「そう。わかったわ。私が聞きたいことはこれで終わりよ」

そうですか。では響さん達は何かありますか?

「そうだな・・・・・強いて言うならチルノのファミリーネームのセルシアはどこから来たんだ?前回は聞きそびれてしまったから教えて欲しいんだが」

チルノさんのファミリーネームのセルシアはテイルズシリーズの氷の精霊のセルシウスから取りました。氷っていう共通点からこれがいかなと思ったんです。

「なるほど」

「それじゃあ次は僕ね。どうして萃香ちゃんもいたのかな?原作だとチルノちゃん達とはあまり接点無いよね?」

あ~それですか。それにはまあ理由があるんですが・・・・・今は言えませんね。

「言えない?どうしてかしら?」

まあ今後の話的に色々ありまして。強いて言うならフラグの為ですね。

「そっか。じゃあ詳しくは聞かないでおくよ」

そうしていただけると助かります。さて、そろそろ締めますか。それでは・・・・・

「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きなさい)」」」」

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