バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
今回は東方キャラが一気に3人出ます!
「誰が出るのかお楽しみに」
それでは本編どうぞ!
side 響
「いくよ。響」
「ああ」
俺とアキはこれから始まる二回戦に出場するために再び召喚大会の会場に来ていた。
あ、ちなみに島田さんと姫路さんは一回戦で負けた。どうやら二人の一回戦の相手がユーリとトーマだったらしく話を聞く限り何もできずに瞬殺されたそうだ。まあ二人の操作技術ははっきり言って低いからあの二人に敵うわけない。当然の結果だ。二人は非常にがっかりしていてさすがに少し同情したがアキが二人を慰めようと声をかけたらまたわけのわからないことを言って詰め寄っていたのでそんな気持ちは即効で消えた。
「試験召喚大会一回戦を始めます。赤コーナ、2年Fクラス吉井明久、仲渡響ペア!」
どうやら始まるようだな。対戦相手は・・・・・
「青コーナー、2年Bクラス根本恭二、2年Cクラス小山友香!」
この二人か。面白い。
「根本くんと小山さんも大会に出てたんだね」
「ああ、今の自分の実力が知りたいしそれに賞品も欲しいからな」
「////」
小山が赤くなってるってことは・・・・目当ての商品はグランドパークのペア招待券か。
「ははは、そうか。だが・・・・俺たちにも負けられない理由があるんでな。悪いが勝たせてもらう」
「それはこっちのセリフだ。試召戦争の時の借りを返させてもらうぜ」
俺と根本は互いに笑みを浮かべながら言った。おそらく今火花のエフェクトが出てるだろうな。
「対戦科目は世界史です」
げっ、世界史かよ。
「それでは始めてください」
「「「「サモン!」」」」
Fクラス 吉井明久 仲渡響
世界史 433点 132点
VS
Bクラス 根本恭二
世界史 347点
Cクラス 小山友香
世界史 221点
くっ、この中じゃあ俺が一番下か。
「どうやら世界史は苦手なようだな響」
「・・・・・まあな。お前はこの前の数学の点数といい、Aクラス並みじゃねえか。小山も結構高いし」
「私は世界史得意だから。これくらいなら問題なく取れるわ。それにしても・・・・吉井君凄いわね。まさか400点を超えるなんて」
「僕も世界史は得意だからね。これなら響達含めてFクラスの中じゃあ一番高いし」
「そうか。それじゃあ無駄話はここまでにして・・・・・行くぞ友香!」
「ええ!」
二人の召喚獣は武器を構え突っ込んできた。結構早い。二人はそのまま武器を振り下ろす。
「させるか!」
俺は前に出て二本の木刀で攻撃を受け止める。
(アキ、俺が二人の攻撃をいなす!お前はその隙に攻撃してく!)
(わかった!)
俺はアイコンタクトでアキに攻撃を任せた。正直俺の召喚獣じゃあ急所に当てないと対したダメージは当てられない。だが根本も小山も操作がうまいからそんなに簡単には急所には当てられないだろうと思ったのでこの作戦を取った。初撃を防いだ後、根本と小山の攻撃が激しくなる。二人とも俺を速攻で倒してその後に点数の高いアキを二人で相手をするっていう考えなんだろう。
「そう簡単にやられるつもりはない!」
俺は二人の攻撃を捌く。攻撃を全くせずに防御だけに意識を集中しているのでそう簡単には攻撃は当たらない。が・・・・・
ザシュッ!
「くっ!」
Fクラス 仲渡響
世界史 103点
それでもやはり二人分の攻撃は防ぎきれないいくらかくらってしまう。
「このまま終わらせる!」
攻撃はさらに激しくなる。だが・・・・・それでいい。
「いっけーーーー!!」
俺の召喚獣を攻撃している二人の召喚獣に向かってアキが木刀を大きく振りかざす。
「喰らうか!」
根本と小山は召喚獣を引かせようとする。まあ・・・・・逃がさねえがな。
ガッ!
「えっ!?」
「させねえよ」
俺は召喚獣に二人の召喚獣の腕を掴ませて逃げられないようにする。
「やれアキ!」
ドガン!!
アキの召喚獣による強烈な一撃が炸裂した・・・・・・もちろんその場にいた俺を巻き込んでだ。
「っ~~!!」
俺の体にフィードバックによって鋭い痛みが走る。この痛み・・・・・アキの奴、確実に仕留めるために腕輪も使ったな。正しい判断だが・・・・・すっげえ痛え。まあ・・・・
Fクラス 吉井明久 仲渡響
世界史 433点 DEAD
VS
Bクラス 根本恭二
世界史 DEAD
Cクラス 小山友香
世界史 DEAD
「「一撃だと(ですって)!?」
勝てたからいいがな。
「勝者!吉井、仲渡ペア!」
ワアアアアァァァ!!
試合が終わって歓声が起こる。
「響、大丈夫?」
試合が終わってアキが俺をいたわってくる。
「大丈夫だ、問題ない」
俺はお約束の返しをした。ただまあ・・・・・正直あの点数プラス腕輪の能力を使った一撃だから痛さが半端ねえ。多分だが電車に撥ねられるぐらいの衝撃はあっただろうな。
「・・・・ふう、やられたな。まさか響まで巻き込んでくるとは思わなかった」
「全くね。フィードバックがあるのに随分無茶するわ」
「二人は強敵だからな。俺のあの点数じゃまともにやりあえるかわからなかったからああするしかないと思ったんだ。後悔はしていない」
まあ何度も言うが体超痛えけど。
「吉井も全く躊躇しなかったな」
「躊躇したら決め切れなかったかもしれないからね。思いっきりやらせてもらったよ。手加減して決めそこねたらそれこそ響に悪いし」
「当然だ。もし加減なんてしてたら今頃しばいてたぞ」
「お互い信頼してるのね」
小山が俺とアキのやりとりを見てそう言った。
「当然だ。アキは昔からの俺の相棒だからな」
「そうだね。僕にとっても響は無二の相棒だよ」
俺とアキは互いに笑みを浮かべながら言った。
「そうか・・・・響、吉井」
「「なんだ(なに)?」」
「絶対に優勝しろよ」
「私達の分まで頑張ってね」
「「ああ当然だ!」」
二人の激励を受け、俺達は会場をあとにした。
「ただいま・・・・ってあまりお客が入ってないな」
「さっきまではたくさんいたのに・・・・・」
一体何があったんだ?
「あ、お帰り、明久、響」
「おかえりなさい」
妹紅、輝夜の二人が出迎えてくれた。ヒデ、ユーセー、にとりもいる。
「あれ?またユウいないのか?」
「ああ。お客が忘れ物をしたから届けに行ったんだ」
「そうなんだ。それよりこれはどういうこと?お客さんがほとんどいないけど」
「俺たちにもわからない。あれ以降妙な客も来ていなかったしな」
「ということは・・・・・外でなにか起きてるってことか」
「多分そうだろうな~」
一体何が・・・・・
「お兄さん、すいませんです」
「気にするな、チビッ子」
「チビッ子じゃなくて葉月です!」
この声・・・・ユウが戻ってきたのか。どうやら葉月という子供を連れているらしい。
「んで?探してるのはどんな奴だ」
俺が思い出そうとしているとユウが入ってきた。ただ葉月という女の子はユウの影でここからじゃ見えないな。俺が葉月という子の姿を確認しようと近づくと・・・・
「おっ、坂本の妹か?」
「可愛いなぁ~。ねぇ、5年後にお兄さんと付き合わない?」
「俺はむしろ今だからこそ付き合いたい」
「幼女ハアハア」
今度はFクラスの連中がしゃしゃり出てきたせいで見えない。というかこいつら・・・・・警察に突き出したほうがよくね?
「あの、葉月はお兄ちゃんを探しているんです」
「お兄ちゃん?そいつの名前はなんていうんだ?」
「あぅ・・・・わからないです」
「お前の兄じゃないのか?それなら何か特徴はないのか?」
「えっと・・・・すっごく優しいお兄ちゃんです!」
「「「「俺だな」」」」
「「「「「明久か響だな(ね)」」」」
意見が割れた。ユウ達は俺とアキの名前をだし、他の連中は自分だと言いはった。・・・・・ユウ達以外ののFクラスの連中も優しいって言うんならこの世界の8割近くに人間が優しいと思うんだが。まあアキはともかく俺は自分のことを優しい奴だなんて思ったことはないんだがな。
「明久、響。どっちかにお客さんみたいだぞ」
妹紅は当たり前のように俺とアキに言った。
「・・・・・僕か響だっていうのは確定なの?」
「「「「他に誰がいる?」」」」
皆はまた声を揃えて言った。お前達だって選択肢も十分にあると思うんだが。
「あっ!お兄ちゃん!」
アキの姿を捉えた葉月ちゃんがアキに近づいてきた。そして・・・・・
ドスッ!
「ぐふっ!」
思い切りアキのみぞおちにタックルして抱きついてきた。あれは痛そうだ。
「えへへ、会いたかったですお兄ちゃん!」
葉月ちゃんは屈託のない笑顔でアキ言った。悪気があってやったわけではないらしい。
「え、えっと、君は誰?」
アキが葉月ちゃんに聞いた。
「えっ?お兄ちゃん覚えてないですか?」
女の子はアキに覚えてもらえてないと言われ泣き出しそうになっている。全く仕方ないな。
「・・・・・アキ、歯食いしばれ」
「ひ、響!?なんで拳を構えてるの!?」
「頭一発殴れば思い出すだろ。安心しろ。一発本気で殴るだけだから」
「いやいやいやいや!響の本気とかシャレにならないから!勘弁してよ!」
「ならとっとと思い出せ」
「わ、わかったよ。えっと・・・・・・・・・・思い出した!あの時のぬいぐるみの女の子か!」
お?どうやら思い出したようだな。
「思い出したですか?」
「うん。ゴメンネ葉月ちゃん」
アキは葉月ちゃんの頭を撫でながら言った。
「ううん。思い出してくれたからいいですお兄ちゃん!」
葉月ちゃんも嬉しそうにしている。
「それで?その子はアキの「見つけた!」ん?」
俺がアキに葉月ちゃんのことを聞こうとしたら聞き覚えのある声が聞こえてきた。俺が声のする方に振り向くと・・・・
「とうっ!」
ゴスッ!
「ガッ!?」
葉月ちゃんと話すために姿勢を低くしていた俺の顔面にドロップキックが炸裂し、俺は後ろに倒れた。
side ???
やった響を倒した!やっぱりあたいってば最強ね!
「おお!今のはいいキックだな!」
今のあたいのキックを見た萃香ちゃんが褒めてくれた。
「凄いでしょ萃香ちゃん!あたいの蹴りで倒れない人なんていないんだから」
「ち、チルノちゃん!いきなり蹴っちゃダメだよ!」
大ちゃんが慌てた様子で言ってきた。
「ふふん!大丈夫だよダイちゃん!あたいってば最強なんだから!何も問題ないよ!」
「そういう問題じゃ・・・・・・」
大ちゃんは途中で口を止めた。何故か顔が青くなってる。どうしたんだろ?しかも大ちゃんだけじゃなくて萃香ちゃんもだ。
「どうしたのダイちゃん?萃香もなんで固まってるの?」
「・・・・・チルノ。後ろ」
「後ろ?」
萃香ちゃんの言われて後ろを振り向いた。そこには・・・・
「・・・・・チルノ?随分と面白いことをしてくれたね?(ニコニコ)」
響が立っていた。ものすごくニコニコしてる。
「えっ?ひ、響?」
「チルノ・・・・・少しOHANASIしようか?」
そこから先、何が起きたのかあたいはよく思い出せなかっか。ただ・・・・ものすごい(怖い)笑顔の響の顔だけがあたいの頭に焼きついていた。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストは明久さんです!
「よろしく」
はいよろしくお願いします!さて、今回は大会二回戦と葉月ちゃん達と会うところまででしたね。
「そうだな。それで大会の事なんだがいくつか気になったことがある。聞いてもいいか?」
はいなんですか?
「前回の菊入と岩下との試合の時も思ったがなんで原作とは対戦科目が違うんだ?」
ああそれですが。実は対戦科目はサイコロで決めているんですよ。出た目を科目に当てはめて決まったことなんで完全に対戦科目はランダムになってるんですね。
「なんでそんな風にしてるの?」
実は私が戦闘描写を書く時ってほとんど事前に考えずにぶっつけで書いてるんですよね。だから事前に考えられないならいっそ対戦科目も原作と違ってもいいかと考えましてサイコロでランダムで決めるようにしているんです。
「なるほどな。ってことはこの先の対戦科目も全部ランダムなのか?」
全部じゃあありません。最終戦だけは既に何の科目を使うかが決まっています。戦闘シーンももう思いついてますしね。
「そうなんだ」
ええ、そうです。さて、それでは次に今回の戦闘のないようですが・・・・・これは原作の姫路さん、島田さんとの戦闘で使った作戦をちょっといい感じに持っていったものです。
「そのおかげで俺は痛い目にあったがな」
まあいいじゃないですか。結果的には勝てたんですし響さんから言い出したことでしょう?
「そうだが」
「まあこれも響の苦手な世界史が当たっちゃったからだよね」
「本当そうだな。・・・・・というかもしも古典があたったらどうするんだ?俺もアキも苦手な科目だぞ?」
まあ大丈夫ですよ。その時はその時できちんと考えてありますから。
「ならいいけど。それで次は葉月ちゃんが来たんだよね。そういえば僕って『バカ』なお兄ちゃんじゃあなくなってたんだね」
ええ。この小説の明久さんは葉月ちゃんを助けたときあまりバカな言動はしていませんでしたからね。だから普通に優しいお兄ちゃんになったんですよ。
「・・・・まあ原作と同じように結局葉月ちゃんのことは忘れてたみたいだがな」
「うっ・・・・・返す言葉もない。でもいくらなんでも殴って思い出させようとするのはないよ」
「いや、実際にやるつもりはなかったさ。ああ言えば必死で思い出すだろうと思って言ったんだ」
「あ、そうだったんだ」
結果明久さんは葉月ちゃんのことを思い出しましたね。なんというか流石は響さんって感じですね。明久さんのことをよくわかっています。
「まあ幼馴染だからな。んで最後に俺がドロップキックで倒されてチルノ、大妖精、萃香が登場したんだな」
はい!彼女達を出すならここしかないと思いましたからね!ここで出させていっただきました!
「たが今回は出ただけであまり詳しい説明はなかったね」
まあその辺は次回でやりますよ。ただ・・・・
「ただどうしたんだ?」
いえ・・・・・大妖精さんの名前が思いつかないんですよね。
「え?」
ほら、この世界で大妖精っていう名前は色々と無理があるじゃないですか。だから大妖精に変わるいい名前を考えていたんですが・・・・・思いつかないんです。
「・・・・大丈夫なのかそれ?」
・・・・・いえ、大丈夫ではありませんね。そこで読者の皆さんに助けを求めたいんですが・・・・どうか名前を考えていただけないでしょうか?お願いします。意見がある方は活動報告にてお願いします。
「感想ではなく活動報告でだ。これは間違えないように気を付けてくれ」
「皆お願いね。あ、それともう本編でチルノちゃんが大ちゃんって呼んでるから最低限苗字か名前に大、またはダイが付く名前でお願いね」
さて、大妖精さんの名前も募集したことですしそろそろ締めましょう。それでは・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)」」」