バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
遅くなってしまい申し訳ありません。ようやく投稿できました。
「なんで遅れたんだ?」
それはまあ、多忙だったから・・・・・
「本当は?」
土日で遊びまくったせいです。
「全くお前は」
い、いや~、仕事が忙しくなったので土日はとにかく遊びたくなっちゃたんですよね。
「・・・・・はあ、もういい。とっとと本編にいくぞ」
は、はい。それでは本編どうぞ。
side 明久
「おーい、そっちのペンキとってくれ」
「はいよ」
「どっかに釘余ってないか?」
「こっちにあるぞ」
僕達Fクラスは今教室内で清涼祭の準備をしている。ちなみにこの場には雄二と響、康太はいない。雄二は学園長と召喚大会のことについて話をしていて響と康太は喫茶店で出す甘味を作りに行っているからだ。
「・・・・・これは夢か?」
妹紅は教室内の様子を見ながらそう言った。
「妹紅、そう言いたい気持ちはわかるけど現実だから」
「・・・・・まさかあのFクラスがまともに準備しているとはな」
「正直、信じられないな」
どうやら遊星とにとりもこの光景が信じられないらしい。
「まあそう思うのは無理ないのじゃ」
「普段のあいつらを見ていたらまともに仕事するなんて考えられないものね」
秀吉と輝夜もか。まあ普段の彼等ならまともに仕事せずにサボるっていうのが容易にイメージできるから仕方ないね。
「でも須川は自分で提案していたからともかくとして、なんであいつらは否な顔一つせずに準備しているんだ?」
妹紅は首をかしげて考えている。考え込んでる妹紅も可愛い・・・・・って僕は何を考えてるんだ。
「その理由僕知ってるよ」
「そうなのか?どうしてなんだ明久?」
「それは響が彼等に「仕事熱心な男を嫌う女の子はいない」って言ったからだよ。それを聞いて彼等すごいやる気出したみたい」
「「「「あ~なるほど」」」」
今の説明で皆納得したようだ。
「なんというか・・・・流石は響じゃな」
「Aクラスとの勉強の時もそうだったけど・・・・・あいつらを乗せるのがうまいわね」
「全くだね。しかも「嫌う女の子がいない」っていう言い方もうまいよね。この言い方ならたとえ好かれなくてもごまかせるし」
「確かにな」
本当に、雄二ほどじゃあないけど響もそういうところには頭が回るんだよね。
「お、いい感じだな」
「あ、響」
噂をすればなんとやら。響が戻ってきた。康太も一緒だ。
「流石はFFF団といったところだな。やる気になった時の行動力の高さには素直に感心する」
確かに。他のクラスよりも遅れていたはずなのにもう準備の7割が終わっている。
「・・・・・・普段はその行動力の使い方を間違っているがな」
「・・・・・・そうだな~」
本当、彼等は行動力の方向性さえ間違えなければ普通に彼女作れると思えるくらい器量がいいんだけどなあ・・・・・・・・
「まああいつらは時間をかけてでも更生させるとして、今はこっちだ。喫茶店で出すゴマ団子を試作してみたぞ。皆食べてみてくれ」
そう言って響と康太はゴマ団子とお茶をを差し出してきた。
「美味しそうね、頂くわ」
「儂も頂こう」
「私ももらうぞ~」
「俺ももらおう」
輝夜と秀吉、にとり、遊星が口に含む。
「美味しい!」
「表面はカリカリしてて中はモチモチ、食感もいいぞ~!」
「甘すぎないところも良いのう」
「このお茶ともよく合うな」
四人ともその美味しさに絶賛だ。
「まあこれはコウと作った自信作だからな」
「・・・・・美味しくないはずない」
2人は自信満々にそう言った。
「そんなに美味しいのか。それじゃあ私も」
妹紅もゴマ団子をつまんで口に含む。
「うん。表面はゴリゴリしてて中はネバネバ。甘すぎないで辛すぎる味わいが・・・カハッ!」
ゴマ団子を口にした妹紅は突然倒れ伏した。
「妹紅!?どうしたの!?」
「しっかりしなさい妹紅!一体どうしたの!?」
倒れた妹紅に僕と輝夜が駆け寄る。一体どうしたって言うんだ!?
「響、康太!これは一体どういうことなんだ~!?」
「・・・・・・わからない」
「ゴマ団子は全部同じ方法で作っている。だから妹紅が食べたものもさっき皆が食べたものと同じはず・・・・・・ん?」
響がゴマ団子が乗っている皿を見て疑問の声をあげた。
「どうした響?」
「・・・・・・増えてる」
「なに?」
遊星の問いかけに響が静かに答えた。
「ゴマ団子の数が増えている。アキ達に食べさせようと人数分のゴマ団子を作ったはずなのに・・・・・・4つも余ってる」
「・・・・・!確かに」
皿には今ゴマ団子が3つ乗っている。ここに居るメンバーで響と康太を除いてゴマ団子を食べていないのは僕だけだ。雄二の分を含めても皿にはゴマ団子が2つしか残っていないはずなのに・・・・・・
「のう皆、今気がついたのじゃが・・・・姫路が教室にいないのじゃ」
・・・・・え?秀吉?イマナンテイッタ?
「まさかこのゴマ団子は・・・・・・」
「・・・・・・姫路作」
・・・・・マズイ。マズイマズイマズイ!
「妹紅!しかっりして!気をしっかり持って!」
僕は妹紅の身を案じて声を荒げる。
「・・・・・大丈夫だ。問題ない」
妹紅から返事が返ってきた!良かったどうやら無事みたい・・・・
「あの川を渡ればいいんだよな?」
全然良くない!全く無事じゃあなかった!
「あ、川の向こうに父さんと母さんが・・・・・」
「妹紅ダメだ!そっちには絶対に行っちゃダメだよ!」
「ダメよ妹紅!そっちに行っちゃダメ!帰ってきなさい!」
本当にマズイ!このままじゃあ妹紅が・・・・・
「落ち着け二人共、俺に考えがある」
慌てる僕達に対して響がそう言ってきた。
「本当に!?」
「ああ。そのためにはアキの協力が必要だ」
「僕の?」
「そうだ。できるか?」
「当然だよ!妹紅のためならなんだってするよ!」
「わかった。アキ、耳を貸せ」
僕は響に妹紅の意識を戻すための方法を聞くために耳を貸した。
side 響
「・・・・・(ボソボソ)」
俺は妹紅の意識を戻すための方法をアキに教える。すると・・・・
「・・・・って、ええ!?」
アキは声を上げて驚いた。まあ想定の範囲内だがな。
「どうしたアキ?まさかできないなんて言わないよな?」
「いやいやいや!できないというかそんな方法で妹紅の意識が戻るなんて思えないんだけど!」
「安心しろ。絶対に成功する」
俺は確信を持ってアキに言う。というかこれで意識が戻らなかったらそれ以外の方法は俺には思いつかないからな。
「あ~もう!まどろっこしいわね!方法があるならさっさと試しなさい!妹紅はあんたにとって大切な人なんでしょ!」
輝夜がアキを急かす。
「!・・・・・わかったよ」
アキは意を決して妹紅に近づいた。
「妹紅」
アキは妹紅の名を口にし、そして
「・・・・・・」
妹紅の耳元で囁いた。すると・・・・・
「ひゃあっ!」
妹紅と物凄い勢いで飛び起きた。作戦成功だな。
「よし、意識が戻ったようだな。大丈夫か妹紅?」
「大丈夫!完全に意識戻ったから!もう問題ないから!」
妹紅は顔を赤くしてかなりの早口で言った。相当アキが言ったことが効いたようだな。
「よかったなアキ、妹紅の意識が戻って」
「う、うん、そうだね///」
アキは顔を赤くして答えた。
「明久~、一体妹紅になんて囁いたんだ~?妹紅のあの反応は相当だぞ~」
「「知らなくていいから!!」」
にとりが聞くとアキと妹紅が顔を赤くしたまま必死な形相で答えた。どうやらアキはよほど知られたくないふたりだけの秘密にしたいようなこと囁いたようだな。
「響、明久に入れ知恵したのは主じゃろう?明久になんと囁くように言ったのじゃ?」
ヒデは気になったようで俺に聞いてきた。他の皆も知りたそうにしている。
「さあな、俺にもわからん。俺は妹紅の意識を戻したいならなにか囁けとしか言ってないからな。そうだよなアキ」
「う、うん////」
アキは依然顔を赤くしている。まあ無理もないな。何せアキが囁いたことは・・・・・・妹紅への『愛』だからな。具体的にはなんて囁いたか知らんが俺はアキに妹紅への『愛』を囁けば絶対に意識を取り戻すぞと入れ知恵したのだ。結果作戦は成功。妹紅は意識を取り戻しそして・・・・・妹紅とアキの距離が更に近づいた。ただこれをきっかけに付き合うということになれば万々歳なのだが・・・・・・・そうはならないだろうな。アキも妹紅もスッゲェ奥手だし。今回は急なことだったからな。やはりきちんとした形で告白しないと付き合うところまではいかないだろうな。
あ、それと俺はヒデ達に嘘は言ってない。たださっきの説明に『愛を』という説明を省いただけだ。流石に友人とはいえ皆に知られるのは恥ずかしいだろうと思ったからその辺は配慮した。
「さ、さて!この話はもう終わりにして私たちも準備を進めるぞ!」
「そうだね妹紅!」
アキと妹紅は誤魔化すように清涼祭の準備に取り掛かった。ただその顔はまだ赤いけどな。
「・・・・・さて、俺たちも準備に戻るぞ。FFF団が真面目にやってるのに俺たちがサボるわけにはいかないだろ?」
「そうだな」
「それじゃあやるかの」
皆はまだ知りたそうな様子だったが流石に準備を進めないといけないと思ったのか作業に戻った。その後は学園長との話を終えたユウと合流してその日のうちにあらかたの作業を終わらせた。本当にこのクラスは行動力だけならピカイチだな。
ちなみに妹紅に三途の川を渡らせようとしたゴマ団子を作った全く懲りていない毒ピンク(もちろん姫路さん)には俺とアキのふたりでじっくりとO☆HA☆NA☆SIをした。これで当分は料理をしようなどとは思わないだろう・・・・・・・・・・・・多分。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回は響さんはお休みで明久さんと妹紅さんをゲストに呼んでいます!
「よろしくな」
はいよろしくお願い「ねえ主」はい?どうしました明久さん?
「・・・・・ちょっとそこに正座してくれないかな?」(凄まじく黒い笑顔を向けながら)
えっ?あ、明久さん?一体どうしたん「正座」・・・・・はい。
「あ、明久?どうしたんだ?なんで主を正座させてるんだ?」
「それはね妹紅・・・・・なんで妹紅をあんな目に合わせたのかをこいつに聞くためだよ(ゴゴゴ・・・・)」
(・・・・・マズイ。これって以前響さんが言っていた明久さんのマジギレモードだ)
「で主?どうしてあの最低最悪なこの世に存在することさえ許されない毒物を妹紅に食べさせたのかな?」
そ、それは・・・・・あのゴマ団子を誰に食べさせようかと考えていた時に机の上にあったサイコロが目に入りまして、そして出目を
1明久
2秀吉
3妹紅
4輝夜
5遊星
6にとり
というふうに振り分けてサイコロを振って決めることにしたんです。
「・・・・・・君はそんな危険なことをサイコロで決めたのかい?」
そ、それは・・・・・その・・・・・
「というより原作ではあのゴマ団子を食べるのは僕だったよね?それをなんで変えようとしたのかな?」
え、えと・・・・明久さんは前回の話で冥土に旅立とうとしていたので今回三途の川を見せるのは流石にあれかなと思い公平にサイコロでランダムで決めるということになり・・・・・
「私が当たったというわけだな」
・・・・・はい。
「・・・・・・そっか。ねえ主」
・・・・・・なんです?
「・・・・・本来ならここで君をボコボコにするところなんだけどそうしたら小説が滞る可能性があるからね。それはやめておくよ」
本当ですか!?
「うん。その代わり・・・・・・これを食べてくれるかな?」(大量のゴマ団子が乗った皿を差し出す)
え?これってもしかして・・・・・・
「うん。本編で出てきたゴマ団子(もちろん毒ピンク作)だよ」
な、なんでここにそれがあるんですか!?
「どうやら姫路さんはゴマ団子を大量に作っていたみたいでね。響きとO☆HA☆NA☆SIした時に一緒に回収したんだ。さて、それじゃあ主・・・・・・食べてくれるよね?」
ちょ、待ってください!そんなもの食べたら更新が滞るどころか執筆自体ができなくなりますよ!?
「大丈夫。このゴマ団子は辛いから。甘いもの苦手だっていう主にも食べれるでしょ?」
いやいや!辛い甘い以前の問題でしょ!それもう食べ物じゃないでしょ!
「主・・・・・・・つべこべ言わずにとっとと食べろ♪」
・・・・・・オワタ\(^^)/
「・・・・・・明久。もう勘弁してやったらどうだ?確かにあのゴマ団子のおかげで私は三途の川を渡りかけたけど・・・・・そのおかげで明久の・・・・その・・・・・愛を・・・・聞けたし(ゴニョゴニョ)」
「妹紅///」
「そ、それに明久があれを食べるのを回避することもできたからな!私にとってはそれで良かったと思う!私は明久に助けられたんだからどんな形にせよ明久を助けられたのは嬉しいんだ!」
「妹紅・・・・・うん、わかったよ」
おお、妹紅さん・・・・ありがとうございます、おかげで私は「じゃあ一個で許してあげるよ」・・・・え?
「それじゃあ主・・・・・食べようか♪」
は、はは、は・・・・・・・・・・・・・・・ゴパァッ!(ガク!)
「・・・・・さて、長くなっちゃたしそろそろ締めよっか妹紅?」
「あ、ああ、そうだな」
「それでは・・・・・・」
「「次回もまたきてください(きてくれ)!!」」
shin-X-残機
76→50