バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
え~皆さん。前々回から台本形式にしていたんですが・・・・読みづらいという意見をもらったのでやめました。
「もうかよ。早いな」
まあ私としても書きづらくなったのでやはり以前と同じでいいかなと思います。
「ならはじめからやるな」
・・・・・面目ない。
「全く。ということで今回からまた形式を戻すことになる。誰が何を言っているのかはその場の雰囲気と口調で察してくれ」
それと台本形式にした話は後で直しておきますね。
「長くなってしまったな。それでは本編どうぞ」
side 響
「中華喫茶ですか?」
「ああ。Fクラスは清涼祭で中華喫茶をすることになった」
いつもどおり皆で夕食を食べて後のお茶の時間。清涼祭でのクラスの出し物の話になった。ちなみに咲夜と慧音さんにはカオル婆さんに協力することは話してある。二人のことは信頼できるから隠しておく理由はないからな。・・・・・・まあ咲夜に隠していたのがバレたら後が怖いっていうのも理由の一つ・・・・・というか主な理由だな。咲夜ってそういう時結構問い詰めてくるからな・・・・・
「なあ、中華喫茶ってまさかチャイナ服目当てで・・・・・」
慧音さんはチャイナ服目当てだと思ったらしい。まああのFクラスの出し物だからそう思われても仕方がないかもしれない。
「いや、今回は違う。結構真面目にやるみたいだ」
「そうなのか・・・・・ならいいが」
妹紅から真面目にやると聞いて慧音さんはホッとしたような顔をした。おそらくだが妹紅がチャイナ服を着ることによって連中にいやらしい目で見られるのではないかと危惧していたのだろう。ただ俺は知っている。コウが一人こっそりとチャイナ服を作っていたことを。・・・・・ここは敢えて何も言わないでおこう。
「喫茶店ということはもちろん響様は厨房なんですよね?」
「ああ。中華の甘味も結構作れるからな。皆からも厨房に入るように言われたし」
「本当、響ってそういうスイーツ類ってなんでも作れるよな」
「普通の料理よりも作るの好きだからな。つい凝っちまったんだよな」
懲りすぎて今じゃあ言われればスイーツ系ならほとんどなんでも作れるようになったからな。
「そういえばいつかコンテストに応募して金賞をとっていましたよね?」
「あ~そんなこともあったな」
懐かしいな。あれって3年くらい前だっけ?
「そ、そこまでなのか・・・・」
「これで本人は甘いもの食べれないって・・・・・一体どういうことなんだろう?」
まあ元は咲夜が甘いもの好きだっていうから作り始めたのがきっかけだからな。自分のことは一切考えてなかったな。
「と、そういえば咲夜。Aクラスはなにをやるんだ?」
「はい。Aクラスは執事・メイド喫茶をやることになっています」
「・・・・・・マジで?」
「マジです」
それは・・・・なんというか・・・・・
「・・・・・随分と本格的なものになりそうだね」
「・・・・そうだな」
やはりアキと妹紅も俺と同じことを考えていたか。なにせAクラスには咲夜とトーマの二人も本職がいるからな。二人が先導して教えれば・・・・・きっとかなりレベルの高い執事・メイド喫茶になるだろう。
「と、そういえば妹紅。少しいいかしら?」
「なんだ?」
「ええ。ちょっと来て頂戴」
「?わかった」
「皆は少し待っていてください」
そう言って。咲夜は妹紅を連れて自室に入った。
「咲夜どうしたんだろ?妹紅に何の用かな?」
「響は何か知らないのか?」
アキと慧音さんが俺に聞いてきた。
「いや、わからない。とりあえず二人が戻ってくるのを待っていよう」
「そうだね」
俺達は二人が戻ってくるのを待つことにした。
「・・・・・グハッ!」
「明久!?」
しばらくして二人がリビングに戻ってきた瞬間。アキが吐血して倒れた。
「明久どうしたんだ!?」
妹紅は倒れたアキに駆け寄る。
「待て妹紅、今近づいたら「ゴフッ!」・・・・遅かったか」
アキはまた吐血した。しかも・・・・
「明久!?なんで血を吐いてるんだ!?しかも鼻血まで出て・・・・・・・まさか何かの病気なのか!?」
まあ病気っていうか・・・・正常な男子だからこその反応だな。なにせ今の妹紅は・・・・
「も、妹紅・・・・・」
「なんだ明久!?」
「・・・・・ありがとう(ガクッ)」
明久はもの凄いいい笑顔をして気を失った。
「明久ーーーー!!しっかりしろ!どうしたんだ一体!!」
妹紅は涙目になりながら気絶したアキを抱きかかえる。
「あ~妹紅。明久なら大丈夫だ」
「大丈夫って・・・・何を言ってるんだ慧音!血を吐いて気絶したんだぞ!大丈夫なはずない!」
「いえ、慧音さんの言うとおりよ。全く問題ないわ」
「でも・・・・」
「妹紅、アキは大丈夫だから・・・・・・とりあえず着替えてこい」
俺は妹紅に着替えてくるように言った。・・・・・・メイド服姿の妹紅に。
「あ、危なかった。危うくメイド服で冥土に旅立つところだった」
しばらくしてアキは目を覚ました。というかお前、それうまいこと言ったつもりか?
「冥土にって・・・・・そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃないよ!なにせ妹紅のメイド服姿だよ!冥土に旅立たない方が失礼だよ!」
そうだな。なにせ大好きな妹紅のメイド服姿だもんな。アキにとってはそうなんだろう。
「明久・・・・・頼むからもうやめてくれ///」
妹紅は顔を真っ赤にしたまま恥ずかしそうに言った。先ほど咲夜からアキがああなった理由を聞いてからずっと顔を赤くしっぱなしだ。
「ところであのメイド服はなんだったんだ咲夜?」
慧音さんが咲夜にメイド服のことについて聞いた。
「はい。あれは喫茶店の制服になるものです。試作したものができたので着心地がどうなのか聞こうと思って妹紅に着てもらったんです」
「私は皆の前に出る必要はないって言ったのに・・・・・咲夜が」
「咲夜、グッジョブ!妹紅のメイド服姿最高です!(ダメだよ咲夜。そんなこと妹紅にさせちゃあ)」
アキ・・・・本音と建前が完全に逆になってるぞ。それを聞いた妹紅更に顔赤くしてるし。
(・・・・・で、咲夜。本当のところどうして妹紅にメイド服着せた?)
俺は咲夜の間で決めた二人だけに通じるアイコンタクトを咲夜に送った。
(面白いことになりそうだと思ったからです)
咲夜は俺に眩しいほどの笑顔を向けてアイコンタクトを返した。面白いって・・・・・
(咲夜、お前って結構そういうの好きだよな)
(ええ。否定はしません。ですが響様も好きでしょう?)
(何を言ってるんだ・・・・・好きに決まってるだろう)
正直さっきの見てて顔がニヤけるのすげえ我慢してたしな。
「二人共、何を見つめ合って微笑んでいるんだ?」
慧音さんが俺と咲夜の様子がおかしく思えたらしく聞いてきた。
「「なんでもないです。気にしないでください」」
「?そうか」
俺達はとりあえず誤魔化しておいた。
「ところで響様、お願いがあるのですが」
「何だ?」
「手軽にできるスイーツのレシピをいただいてもよろしいでしょうか?」
「レシピを?」
「はい。以前響様に作ったいただいたシュークリームがAクラスでかなり好評でしたので。皆可能なら響様のレシピを使ってスイーツを作りたいと言っていました」
「そういうことか。わかった、後でレシピ渡す」
「ありがとうございます」
その後少ししてアキ、妹紅、彗音さんは自分の部屋に戻り、俺は風呂に入ってから自室でレシピの整理を始めた。
「よし。こんなもんかな」
整理を始めて二時間ほどしてようやく咲夜に渡すレシピの整理が終わった。思ったよりも時間がかかってしまったな。
「さて、寝るか」
俺は眠ろうとベットに近づいた。すると・・・・
コンコン
「響様。入ってもよろしいでしょうか?」
咲夜が部屋の扉をノックしてきた。
「ああ。いいぞ」
「失礼します」
咲夜は部屋に入ってきた。
「このような時間に失礼して申し訳ありません響様」
「いや、気にするな。それよりもほら、レシピ整理しておいたぞ」
「ありがとうございます」
俺は整理した咲夜に渡した。
「それで、何の用なんだ?そのレシピを受け取りに来たわけじゃあないんだろ?それだったら明日でいいしな」
「はい・・・・・」
俺が聞くと咲夜は少し目を伏せた。
「咲夜?」
「響様・・・・・決して無茶はしないでくださいね」
「ん?どういうことだ?」
「先ほど行っていた学園長に協力すると言っていたことです。相手はあの竹原です。響様と明久を退学させようとした彼なら何をしでかすかわかったものではありません」
「そのことか。大丈夫だよ。咲夜が心配することはない」
「そんなことありません!」
咲夜は声を張り上げていった。
「以前にも言いましたが、響様は他人のために頑張りすぎなのです!他人のために頑張って・・・・自分のことを顧みない。それが響様の美点なのだということは重々承知しております!ですが・・・・・私は心配なのです。響様が無茶をして・・・ご自身を苦しめてしまうのではないかと」
「・・・・・咲夜」
「もちろん私も響様のためでしたらいくらでも手を貸します。ですが・・・・・響様は私のあずかり知らないところで、私に何も言わずに物事に関わってしまうことがありますので。私は・・・・・それが怖いんです。私の知らないところで響様が傷ついてしまうのではないかということが」
「・・・・・・」
「ですからお願いです。決して無茶はしないでください。何かあったらすぐに私に言ってください。くれぐれも・・・・・一人で何もかも抱え込まないでくださいね?」
咲夜は心配そうに俺の目を見て言ってきた。・・・・・俺は今までこんなにも咲夜に心配をかけてしまっていたのか。
「・・・・・わかってるよ咲夜。一人で無茶して、突っ走ってどうにかしようなんて思わないさ。今回の件はアキ達と協力して解決する。必要ならすぐにでも咲夜の力を借りる。だから・・・・」
ギュッ
「俺を信じて。大丈夫だから」
俺は咲夜を抱きしめながら言った。
「・・・・・響様」
咲夜もまた俺の背に手を回し抱きついてくる。
「心配してくれてありがとう咲夜」
「いえ、当然のことですから」
「はは、そうか」
「・・・・響様。一つお願いを聞いてもらってもいいですか?」
「なんだ?」
「今日は・・・・このまま響様と一緒に眠りたいです」
「・・・・ああ。わかったよ」
俺は一旦咲夜と離れ、咲夜と共にベットに横になる。
「おやすみ、咲夜」
「おやすみなさい、響様」
俺と咲夜は眠りにつく。何よりも愛おしい咲夜の心配が少しでもなくなるように。咲夜を抱きしめながら。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストは咲夜さんです!
「よろしく」
はいよろしくお願いします。それでは早速・・・・・・お前等とっとと付き合えや!!
「いきなりどうした主」
読者の気持ちを代弁して言わせていただいたんですよ!なんだあの甘々な展開は!砂糖吐くわ!濃いブラックコーヒー持って来いや!
「落ち着きなさい。あなた口調が乱れまくってるわよ」
乱れだってしますわ!なんであれで付き合ってないんだっちゅうねん!非リア充の俺からしたら羨ましいんだよ!
「いや、だから落ち着けって。大体ああいうシチュにしたのはお前だろ」
違う!気がついたらあの文が出来上がっていたんだ!私の仕業ではない!断じて!
「もうだめだなこいつ」
「・・・・・響様。下がっていてください」
「ああ」
「奇術『ミスディレクション』!!」
ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!
ピチューン!
わ、私一体何をしていたのでしょう?なんか記憶が曖昧だし気づいたら包帯ぐるぐる巻きだし。
「「気にするな(気にしないで)」」
そ、そうですか。ならそうしておきます。さて気を取り直して座談会を進めましょう。今回のメインはなんといってもやはり妹紅さんのメイド服姿ですよね!
「・・・・ああ」
「・・・・そうね」
((完全に俺達(私達)の件は記憶から消えてるな(消えてるわね)))
いや~さすがはメイド服のパワーは段違いですね!明久さんをノックアウトしちゃうんですから!
「まあある意味当然だろ。なにせ好きな女の子のメイド服姿なんだから。ああなっても仕方がない」
おや?ということは響さんも咲夜さんのメイド服姿を見てああなったんですか?
「何を言ってるの主。響様があんな風になるわけないでしょう。響様は平静を保っていました」
と咲夜さんは言っていますが実際はどうなんですか響さん。
「・・・・・・ノーコメントで(言えない。咲夜を意識し始めた時は咲夜が見てないところでメイド服姿に悶えていたなんて絶対に言えない)」
おや?何か今響様の心の声が聞こえたような気が・・・・
「気のせいだ。それより妹紅が来ていたメイド服ってどういうのなんだ?」
妹紅さんが来ていたメイド服はヴィクトリアンメイドの服です。
「ヴィクトリアン?」
「シンプルなロングスカートのメイド服のことです」
さすが咲夜さん!お詳しい!気になる方はアニメで霧島さんが着ていたメイド服をイメージしてください。大体あれと同じなので。
「ふむ、アキが気を失うほどだからてっきりフリフリのミニスカートのメイド服だと思った」
わかっていませんね響さん!メイド服の真の魅力とは格調高く禁欲的で不可侵なものにあるんです!短くてフリフリなのもやフレンチメイドの服も悪くはありませんが私は断然ヴィクトリアン派です!
「そ、そうか・・・・・」
(何言ってんだこいつ?)
「・・・・・ちなみに聞きますが響様はどのようなメイド服がお好みですか?」
「ん?俺はそっちの方はあまり詳しくないからわからないが・・・・・実家にいたとき咲夜が着ていたメイド服(要は東方の咲夜のメイド服)が一番好きかな?咲夜によく似合っていたし。まあ咲夜以外が着ているのを見てもあまり興味がなかったが」
「そ、そうですか///」
「さて、そろそろ終わりにするか。おい主そろそろ締めを・・・・」
第一メイド服というのはいやらしい格好で主人を誘惑するのでわなくメイドの主人に対する敬意を払うための服装であって私は・・・・ブツブツ
((まだ言ってたのか(言ってたのね)))
「・・・・・咲夜。締めるぞ」
「・・・・はい」
「「次回もまたきてくれ(きなさい)!!」」
というわけでやっぱりメイド服は・・・・(その後一人で一時間語りっぱなし)