バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
え~読者の皆様、まずは謝らせてください。前回、今回の話でオリエンテーリングは終わると言いましたが・・・・・・終わりませんでした。
「なんで終わらなかったんだよ」
いえ、オリエンテーリングの話は1話に二組の話を書こうと考えていたんですが一組目の話が予想以上に長くなっちゃったんですよね。その上今回は締めまで書こうと考えていましたので全て書くと多分一万文字超えそうだったんで・・・・・それで切りのいいところまでにしたんです。
「・・・・・ならもっと先の事考えてものをいえよ」
・・・・・返す言葉もありません。
「はあ、全くお前という奴は。ということでオリエンテーリング編は次回まで続く。それに伴いランキングの案もまだ受け付けるから案がある人はどんどん出してくれ。それじゃあ主」
はい!それでは本編どうぞ!
ちなみに今回も響さんの出番はありません。
side 勇陸
俺は今翔子と愛子の3人で解いた問題をもとに賞品を探している。
「代表!ユーリ!見つけたよ!」
「・・・・・・本当?」
「うん!ほら」
愛子の手には引き換え券の入ったカプセルがある。
「よし、これで2つ目だな」
「・・・・・順調」
「そうだね!」
オリエンテーリングが始まってまだ2時間程しか経っていない。この調子でいけばまだまだ賞品が手にはいるな。
「・・・・・・愛子、中身は何?」
「うん。中身は「見つけたぞ!」
賞品の中身を確認しようとしたらそれを阻むように声が聞こえてきた。声のする方に振り返ると男が3人いた。名前は覚えてねえけど確か同じクラスの連中だ。多分賞品を手に入れる為にここに来たんだろうな。
「なんだお前ら?この賞品が欲しいのか?」
「だったら召喚獣で勝負だね」
「・・・・・負けない」
さて、待ちに待ったバトルだ。久しぶりに暴れさせてもらうぜ。
「いや、僕達の目的は賞品じゃない」
召喚獣バトルを始めようと身構えてたら先頭の奴がそう言ってきた?
「賞品が目的じゃない?じゃあ君達の目的はなんなの?」
「僕達の目的。それは・・・・・・・お前だ!大上勇陸!」
は?俺が目的?何言ってんだこいつらは?
「・・・・・・・どういう意味?」
翔子も訳がわからないらしく奴らに聞いた。
「単刀直入に言おう。大上、マーガトロイドさんに近づくな」
「は?アリスに近づくなだと?」
「貴様ごときが気安く名前を呼ぶな!」
俺がアリスの名を呼ぶと連中は怒りをあらわにした。
「貴様はマーガトロイドさんにふさわしくない!」
「そうだ!貴様のように品のない奴はマーガトロイドさんに悪影響を及ぼすに決まっている!」
「マーガトロイドさんには僕たちのようなエリートこそふさわしいんだ」
なるほど。つまりは俺のような奴がアリスのそばにいるのが気に食わないってことか。・・・・・・・・ま、その気持ちはわかるがな。俺みたいな野蛮な奴はアリスにふさわしいはずがねえ。本当なら・・・・あいつは俺なんかといるべきじゃねえんだ。だが・・・・・
「僕達と勝負だ大上!僕達が勝ったら金輪際マーガトロイドさんに関わるな!」
「僕達って・・・・・・まさかユーリ一人に三人でやるつもり!?」
「当然だ!これはそいつに対する正当な処罰なんだからな!」
「僕達がこの野蛮人からマーガトロイドさんを守るんだ!」
「・・・・・・・」
『友達なんていらない!私を見てくれない友達なんて・・・・・・私のことを何もを理解してくれない友達なんて私には必要ない!」
こんな自分勝手な考えを押し付けるような・・・・・本当のアリスを見ようとしねえでアリスのことを何も理解してない奴らにアリスを任せるわけにはいかねえ。
「・・・・・わかった、勝負してやるよ。お望み通り俺一人でな」
「えっ!?」
「・・・・ユーリ私達も手伝う」
「サンキュ、翔子、愛子。でも大丈夫だ。こいつらは俺一人で十分だからな」
「ふんっ!その余裕がいつまでもつか見ものだな!サモン!」
「「サモン!!」」
連中は召喚獣を出した。
Aクラス モブ×3
数学 平均 280点
科目は数学か。苦手科目だがまあいい。・・・・・・というかこいつらの名前表記見たら全く負ける気がしなくなったな。
「サモン!」
Aクラス 大上勇陸
数学 144点
「はっ!なんだその点数は。その程度でAクラスとは恥ずかしい奴だ!」
これでも前よりはできるようになったんだがな。まあそれでもこいつらの半分ぐらいだからそう思われても仕方ねえか。
「せめてもの情けだ。ひと思いにやってやる。行くぞ!」
奴らは三人同時に襲ってきた。が・・・・・
「・・・・・隙だらけだな」
ザシュッ!
Aクラス モブ×3
数学 平均 180点
俺は召喚獣を奴らの脇を通り抜けさせ背後から斬りつける(要は幻狼斬です by作者)
「「「な、なに!?」」」
奴らは攻撃を躱されてなおかつ自分達の召喚獣がダメージを受けてることに驚いてる。
「驚いてる暇なんてねえぞ」
奴らの召喚獣の一体に近づいて斬撃と蹴りを同時に食らわせる(爪竜連牙斬です)
Aクラス モブA
数学 DEAD
「そ、そんな!」
「まずは一人だ」
「くっ、ひ、ひるむな!同時にいくぞ!」
「お、おう!」
口では勇ましく言おうとしてるがかなり及び腰になってやがるな。一人やられたくらいでビビってんじゃねえっての。
「・・・・・悪いがこれで終わりだ」
俺は召喚獣を俺が出せる最高速度で操り何度も斬りつけた(漸毅狼影陣ですね!)
Aクラス モブ×2
数学 DEAD
連中の召喚獣は全滅した。
「そ、そんな・・・・・」
「馬鹿な、僕達がこんなやつに・・・・・」
奴らは格下だと思っていた俺に負けたことにショックを受けている。
「戦死者は補習!」
「「「い、嫌だああああぁぁぁぁぁぁ!!」」」
連中の召喚獣が戦死したために鉄人が現れた。鉄人は連中を補習室へと連れて行く。
「と、鉄じ・・・・西村先生。ちょっといいか?そいつらに言いてぇことがある」
「何だ?早めに済ませろよ」
「ああ。わかってる。・・・・・お前等。俺のことをどうこう言うのは構わねえ。お前らが言ってることは事実だからな。ただ・・・・・・アリスのことを何もわかってねえくせに自分勝手な考えを押し付けんな」
「「「ヒッ!」」」
俺は僅かながら(全然僅かじゃない)殺気を込めて連中に言った。連中は顔を青くしている。
「・・・・西村先生、もういいぞ」
「わかった。さあ来いお前達!みっちりしごいてやるから覚悟しろ!」
「「「・・・・・・」」」
奴らは顔を青くしたまま鉄人について行った。
「・・・・・ふう」
事態が片付き、俺は一息ついた。
「すごいねユーリ!まさか一人で三人も倒しちゃうなんて!」
「・・・・・・戦争の時よりも強くなってる」
勝負を見ていた愛子と翔子が少し興奮気味に言ってきた。
「あれくらい大したことねえよ。アキ一人の方がよほど強い」
はっきり言ってあいつらは点数だけで操作技術はかなり低かったからな。
「それでもあんな風に召喚獣で戦えるなんてすごいと思うよ!」
「・・・・・・私じゃああそこまで召喚獣を操作できない」
二人はいまだに褒めてくる。・・・・・ここまで褒められると正直少し恥ずかしいな。
「それより愛子。結局賞品の中身は何なんだ?」
俺は誤魔化すように愛子に言った。
「えっと・・・・・・あ!また映画のペアチケットみたい!」
またか・・・・・最初に見つけたのもそうだったな。
「それじゃあそれは愛子がもらっておけ。康太と一緒に楽しんで来い」
俺はからかうつもりで愛子に言った。康太と一緒と聞いて愛子が顔を赤くする・・・・・ことはなかった。それどころか愛子は何故か真剣な表情をしている。
「どうした愛子?」
「ユーリ・・・・・これは君がもらって」
そう言って愛子はチケットを俺に渡してきた。
「は?何言ってんだよ。俺なんかに渡すよりもお前が康太と使ったほうがいいだろ?」
「そんなことない。これはユーリが使うべきだよ・・・・・アリスと一緒に」
「アリスと?」
「・・・・・・ユーリ。ユーリは自分がアリスにふさわしくないと思ってるみたいだけどそれは違う」
翔子もまた真剣な表情で言ってきた。
「そうだよ。ユーリとアリスはすごくお似合いだと思うよ」
二人とも俺とアリスのことを思って言ってくれているんだろう。だが・・・・・
「・・・・・・冗談も休み休み言えよ。俺みたいな奴がアリスとお似合いなわけねえだろ」
俺は品もねえし頭だってよくねえ。他人に誇れるものなんてねえ奴だ。そんな奴がアリスにふさわしいわけねえ。ふさわしくあっていいわけがねえ。
「・・・・・・そんなことない。それはユーリの自分勝手な考え。少なくともアリスはユーリとずっと一緒にいたいと思ってるから」
「なんでそんなこと言えんだよ。本人に聞いたわけでもあるまいし」
「ボク達はその本人に聞いたんだよ」
「・・・・は?」
アリスが言っていた?
「・・・・・・ユーリがいない時にアリスが言っていた。ユーリとずっと一緒にいたいって。ユーリと離れたくないって。そして・・・・・ユーリは自分のことで苦しんでるって」
「俺が苦しんでる?」
「アリスはユーリが何を考えているのかを知ってるんだよ。その上でそんなことを気にしないでほしいって言ってた。そして・・・・自分がなんとかしないと、とも言ってたよ」
「・・・・・・」
「・・・・・ユーリも気がついてるはず。アリスの気持ちに。考えに。だから自分がアリスにふさわしくないなんて考えたらダメ。それはユーリが自分勝手に決めていいことじゃないから」
・・・・・・どうやら俺の考えはアリスに見透かされてるようだな。
「ねえユーリ、君は「言うな」え?」
「それ以上は・・・・・何も言わないでくれ。頼む」
「・・・・・・うん。わかった」
「・・・・・・(コク)」
二人ともわかってくれたようでそれ以上は何も言ってこなかった。
「・・・・・この引換券もらっておく。サンキュな」
「うん。気にしなくていいよ」
俺は愛子から引換券を受け取った。
(アリス・・・・・今の俺にはまだ踏ん切りがつけられねえ。だから・・・・もう少し待っててくれ。俺は絶対に・・・・・お前と共に歩む道を選んでみせる)
俺はそんなことを考えながら引換券を握っていた。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストはユーリさんです!
「よろしくな。けどいいのかよ?俺もう呼ばれるの3回目だぞ」
「いいんじゃないか?今回の話はユーリが中心だったんだし」
そうですよ!それにユーリさんはこの小説でも高い人気を誇るキャラ何ですから!全く問題はありません!
「そうか、ならいいが」
それではユーリさんも納得して下さったようですので座談会を進めましょう。今回の話はアリスさんのファンの方の襲撃でしたね。
「そうだな。まあアリスは男子から人気があるからな。特別珍しいことじゃねえ。前にも何回かあったからな」
「そうだな。だが・・・・・・そういう奴に限ってろくでもない連中なんだよな」
「全くだな。俺みたいな奴がいつもアリスの側にいるのが気に食わねえってのはわかるが、そんな奴らに限ってアリスの気持ちをろくに考えねえで自分こそアリスにふさわしいとかアリスは自分の彼女になるべきだとか勝手なこと言いやがる。そんな奴らにアリスを任せらんねえ」
ユーリさんの言う通りですね。でもそれならユーリさんが正式にアリスさんと恋人同士になれば丸く収まりません?
「確かにな。今回ばかりは主の言うとおりだ」
「んなこと言われてもな。本編でも言ったが俺は品もねえし頭もよくねえし野蛮な奴だ。俺なんかがアリスにふさわしい訳ねえだろ」
「またお前はそんな事を。それこそ本編で翔子と愛子が言ってただろ。他の誰でもないアリス自身がお前と一緒にいる事を望んでいるんだぞ。ふさわしい、ふさわしくない以前に自分に正直になってアリスの気持ちに応えてやるべきなんじゃないのか?」
「・・・・・・その言葉、お前には言われたくねえぞ」
「そんなことわかってる。だから反面教師的に言ってるんだよ」
響さんも咲夜さんのことで中々踏ん切りがついていませんから。反面教師的にはある意味説得力がありますね。
「・・・・・・俺だってわかってる。ただ今後アリスの一生に関わるかもしれないからな。真剣に考えて答えをだしてえんだよ」
「・・・・・まあユーリの気持ちもわかるがな。真剣に考えるならそれでいい。ただひとつ言っておくが答えをいつまでも保留にするなよ。きちんと答えはだせ」
「ああ。わかってる」
「ならいい」
さて、なにやら真面目な話になっちゃいましたが今回はここで締めましょう!それでは・・・・・・
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」