バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第33話!

さて!今回からはオリエンテーリング編です!

「まだ清涼祭じゃあないのか」

ええまあ。清涼祭に入るまでにまだしばらくかかりそうですね。このオリエンテーリングも2、3話かけてやるつもりですし。

「・・・・・・本当になかなか進まないな」

まあ正直書きたいことがたくさんありますからね。正直ここまで進行が遅いバカテス小説も中々ないんじゃないかと思います。

「確かにな。さて、前置きはこれくらいにして本編にいくか」

そうですね。それでは本編どうぞ。




オリエンテーリング
第33話


side 響

 

朝、いつも通りに登校し、教室に入るとなにやら人だかりができていた。

 

「どうしたの?雄二」

 

「ああ、お前らか。何かやるらしいぞ」

 

ユウが指差す方を見るとそこには・・・・・・

 

「「「文月学園主催豪華賞品争奪オリエンテーリング大会?」」」

 

そんなことが書かれた紙が壁に張り付けられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで今日は予定を変更してオリエンテーリングを行う」

 

ホームルームで改めて西村先生の口からオリエンテーリングをする事が宣言された。

 

「ルールは単純だ。問題に答え、賞品を探せ。なおこのオリエンテーリングは三人一組で行われる」

 

「姫路さんと同じ班でありますように」

 

「藤原さんと同じ班。藤原さんと同じ班。藤原さんと・・・・・・」

 

「蓬莱山さん、蓬莱山さん、蓬莱山さん」

 

「河城さん、ハアハア・・・・・・」

 

Fクラスの連中は三人一組と聞いてそんなことをつぶやき始めた。はっきり言って気持ち悪い。妹紅、輝夜、にとりは奴らの言動にかなり引いている。そして・・・・・・

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

アキ、ヒデ、ユーセーは機嫌がかなり悪そうだ。まあ気持ちはわかるな。

 

「班割りは黒板に書いてある。各自確認しろ」

 

西村先生に言われ、俺達は黒板を見て確認した。

 

吉井明久

坂本雄二

蓬莱山輝夜

 

 

仲渡響

木下秀吉

河城にとり

 

 

土屋康太

井上遊星

藤原妹紅

 

 

ふむ、なかなか面白い班割りになったな。

 

「「「「ちくしょおおおぉぉぉぉ!!」」」」

 

「何でだ!何でまたあいつらがおいしい思いするんだ!」

 

「不公平だ!」

 

班を確認したFクラスの連中は悪態をついた。というかうるさい。

 

「問題を起こしそうな奴はまとめておいた。何をししでかすかわからんからな」

 

「「「「俺達が何をしたって言うんですか!」」」」

 

おまえ達はろくでもない事しかしてないだろう。西村先生の判断は妥当だな。そんな中・・・・・・

 

「いよっしゃあああぁぁぁぁ!」

 

須川だけは喜びは声を上げている。なぜなら・・・・・・

 

須川亮

姫路瑞希

島田美波

 

女子ふたりと同じ班になれたからだ。須川は完全に舞い上がっているな。ただ・・・・・・

 

「須川を殺せー!!」

 

「「「「イエッサー!!」」」」

 

「なっ!お前ら何を・・・・ぎゃあああぁぁぁぁ!!」

 

女子と同じ班になった須川をFFF団が許すはずもなく。須川はFFF団の副団長らしい横溝の指示によって襲撃された。俺達はこれで須川が襲撃される側の気持ちが少しはわかればいいと思ったので助けなかった。ちなみに・・・・・

 

「・・・・・・ねぇ秀吉。何であのふたりは私と明久を睨んでるの?」

 

「・・・・・・気にするだけ無駄なのじゃ。無視しておけばよい」

 

「・・・・・わかったわ」

 

姫路さんと島田さんはアキと輝夜を睨んでいた。確実にふたりが同じ班だからだろう。本当に面倒くさいな。皆同じ事を思っているのか怪訝な顔をしている。

 

「制限時間は放課後まで。これも授業の一環だ。真面目に取り組むように」

 

こうしてオリエンテーリング大会が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、秀吉、にとりはひとまず教室内で問題を解く事にした。

 

「問題は3問で1セットの選択問題か」

 

「1問目の答えが地図のx座標。2問目の答えが地図のy座標。3問目の答えが地図のz座標、つまり何階にあるかじゃな」

 

「どうするんだ~響?」

 

「無難に手分けして問題を解こう。秀吉は歴史系科目を頼む。にとりは理系科目。俺はそれ以外の科目を解く」

 

俺も理系だがここはにとりに任せて他の科目を解くことにした。歴史系以外ならそれなりにとれるし。

 

「でも数学は響が解いたほうがいいんじゃないか?響の方が私より解くの早いだろ~?」

 

「そうだな・・・・・それじゃあ数学は俺が解く。だからにとりに英語も任せていいか?」

 

にとりはプロジェクトでユーセーと一緒によくアメリカに行ってるから英語は得意だ。

 

「うん。わかったぞ~」

 

「それじゃあ始めるかの」

 

「「ああ(うん)」」

 

方針が決まり俺たちは問題を解き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地図によると賞品はこの辺りじゃな」

 

「そうだな~」

 

「それじゃあ手分けして探そう」

 

ある程度問題が解けたので俺たちは商品を探すことにした。まず来たのは音楽室だ。秀吉が解いた問題がここを指し示していた。

 

「二人共あったぞ~」

 

しばらくしてにとりがカプセルを見つけた。

 

「お、でかしたにとり。それで中身は?」

 

「う~んと・・・・・演劇のペアチケットみたいだぞ~」

 

演劇のペアチケットか。となると・・・・・

 

「これはヒデにだな」

 

「そうだな~」

 

俺は賞品をヒデに渡すことにし、にとりも同意した。

 

「儂がもらってもいいのかの?」

 

「ああ。もちろんだ」

 

「これは秀吉が解いた問題で見つかった賞品だしな~。輝夜を誘って二人で行くといいぞ~」

 

「か、輝夜と二人で・・・・・・」

 

ヒデは輝夜とふたりでと聞いてわかりやすく顔を赤くした。

 

「他に誰と行くんだ?輝夜も演劇とか好きだって言ってたからきっと喜ぶぞ」

 

それもヒデに誘われるんだからなおさらだな。

 

「そ、それじゃあありがたくもらうのじゃ」

 

ヒデは顔を赤くしたまま受け取った。

 

「本当にありがとうなのじゃ。響、にとり」

 

「気にすんなって」

 

「そうだぞ~。友達なんだから気にするな~」

 

「それでは儂の気がすまぬのじゃ。この礼はいつか必ずするのじゃ」

 

全く。ヒデは律儀だな。

 

「さて、それじゃあ次の商品を「あ~やっぱり響だ~!!」ん?」

 

次の商品を探しに行こうとしたら名前を呼ばれた。声がした方に振り向くと・・・・・

 

「空(うつほ)」

 

「久しぶりだね~響」

 

「ああ。そうだな」

 

そこにいたのは知り合いの空だった。

 

「響、その子は?」

 

「響の知り合いかの?」

 

「ああ。そうだ」

 

「はじめまして!私は霊烏路空(れいうじうつほ)!響の友達だよ!」

 

空は元気よく挨拶した。

 

「うむ。儂は木下秀吉。儂も響の友達じゃ」

 

「私は河城にとり。私も響の友達だぞ~。よろしくな~」

 

「うん!よろしく!」

 

ヒデとにとりが空と挨拶していると・・・・

 

「空。急に走らないでよ」

 

「本当だよ。びっくりしたんだよ」

 

中林と三上がやって来た。おそらく空と同じ班なのだろう。

 

「あ、ごめんね。宏美、美子。響を見つけたからつい」

 

「「え?」」

 

二人は俺の方を見た。

 

「「仲渡くん!」」

 

「よっ、二人共久しぶりだな」

 

「そうね!」

 

「二年になってからは会ってなかったもんね!」

 

「そうだな。それで・・・・・・彼氏とはどうなんだ?」

 

俺は二人に聞いた。中林は久保の、三上は平賀の彼女で俺はくっつける為に色々協力していた。

 

「う、うん・・・・うまくいってるよ///」

 

「私も///」

 

「はは。それは良かった」

 

本当にくっつけた甲斐があったってものだな。

 

「なあ秀吉。あの二人ってもしかして・・・・」

 

「うむ。響がキューピットになったのじゃろうな」

 

「なんというか・・・・・さすがだな~」

 

「そうじゃの。響のそういうところは凄いと思うのじゃ」

 

俺が中林と三上と話していると後ろでヒデとにとりの会話が聞こえた。別にそんな凄いこしているつもりないんだけどな。

 

「ところで響。響がここにいるって事はもしかして・・・・・・」

 

「ああ。ここにあった賞品は俺達がもらったよ」

 

「やっぱり・・・・」

 

空達は賞品が取れなかった事に少しがっかりした様子だ。

 

「どうする?賞品賭けて勝負するか?」

 

今回のオリエンテーリングのルールでは召喚獣勝負で勝てば相手から賞品をもらえる事になっている。

 

「・・・・・・やめておくわ。正直勝てる気がしないし」

 

「「うん」」

 

中林は勝負するつもりはないらしい。三上、空のふたりも同意した。

 

「三人ともすまぬの」 

 

「なんかごめんな~」

 

ヒデとにとりは少し申し訳なさそうに言った。

 

「気にしなくていいわよ。仕方がない「あ!!」え?」

 

突然空が中林の言葉を遮るように声を上げた。

 

「どうした、空?」

 

「今融麻の気配がした・・・・・あっちだ!」

 

空はすごい勢いで音楽室から飛び出していった。

 

「え?ちょっと待ちなさい空!」

 

「またね、仲渡くん」

 

中林と三上は空を追って行った。

 

「相変わらず融麻の事になると暴走気味だな、空は」

 

その光景を見て思わず俺は声に出した。

 

「響よ。霊烏路は融麻のところに行ったようじゃが、二人はどういう関係なのじゃ?」

 

ヒデは空の言動が気になったようで聞いてきた。

 

「ああ。融麻と空は恋人同士なんだよ。それもお互いベタ惚れのな」

 

正直結構な頻度で見ているこっちが恥ずかしくなる事があるしな。

 

「そうじゃったのか」

 

「ああ。さて、それじゃあ次のポイントに行くか」

 

「うむ。そうじゃな」

 

「なあ響。融麻って誰だ?」

 

俺次の目的地に向かおうと教室から出ようとしたとき、にとりが聞いてきた。

 

「と、そういえばにとりは知らなかったな。融麻は・・・・・」

 

俺はにとりにトーマのことを教えながら次の目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 咲夜

 

「答えが正しければこの辺りにあるはずよ」

 

「そうだね」

 

「では手分けして探しましょう」

 

私達は解いた問題から示された場所で賞品を探す。ちなみに私と同じチームは久保と融麻ね。

 

「あ、ありましたよ」

 

融麻が賞品を見つけたようね。

 

「中身は何だい?」

 

「中身は・・・・・・如月グランドパークのペア招待券のようですね」

 

如月グランドパーク。確か近い内にできるらしい遊園地ね。

 

「そうか・・・・・天月くん。これは「いた~!!」

 

久保が何かを言おうとしたとき、それをさえぎる声が聞こえた。

 

「ソラ」

 

「融麻~!」

 

現れたのは空だった。空は勢い良く融麻に抱きついた。

 

「っとソラ、いきなり抱きついてはいけませんよ。ここは学校なのですから」

 

「えへへ。ごめんね」

 

「ふう。全く」

 

そう言いながらも二人は離れない。相変わらずのバカップ・・・・・仲がいいわね。

 

「空!いきなり走っちゃダメって何度も・・・・・」

 

「どうしたの?宏美・・・・・」

 

二人がいちゃついていると中林と三上が来た。どうやら空と同じ班のようね。ちなみに二人は抱き合っている融麻と空を見て顔を赤くして固まっている。

 

「やあ、中林さん」

 

そんな中林に久保が話しかけた。

 

「あ、久保くん!」

 

久保を見つけた中林はわかりやすく嬉しそうな顔をした。本当に久保のことが好きなのね。さて、私は・・・・

 

「三上、いつまで固まってるの?」

 

「はっ!」

 

私はいまだに固まっている三上に声をかけた。

 

「全く。見るだけで固まるなんて、平賀とああなったらどうなるのかしら?」

 

「ひ、平賀くんとはまだそういうことしてないから////」

 

・・・・・三上も平賀も思った以上に奥手なようね。少し心配だわ。というか中林も固まってたってことは久保と中林も・・・・・

 

「あれ?融麻。何持ってるの?」

 

そんなことを考えていたら空の声が聞こえてきた。どうやら融麻が持っている引換券に気がついたようだ。

 

「ああ。これは賞品の引換券ですよ」

 

「そうなんだ!えっと・・・・如月グランドパークのペア招待チケット!?」

 

「「えっ!?本当に!?」」

 

それを聞いた中林と三上は目を輝かせて声を上げた。

 

「ね、ねえ。そのチケットどうするの?」

 

中林がおずおずと聞いてきた。行きたいようね。三上も気になるようね。

 

「その事なんだけど・・・・・これは十六夜さんに譲ろうと思うんだ」

 

「え?」

 

久保の言葉に私は思わず声を上げてしまった。

 

「十六夜さんに?」

 

「うん。正直言って僕も中林さんと行きたいけど・・・・・・十六夜さんと仲渡くんには色々と助けられたからね。僕はその恩を返したいんだ。だから彼女に譲ってあげたい。ごめんね、中林さん」

 

「久保君・・・・ううん。私も二人にはお世話になったから。その恩を返したい」

 

久保・・・・・中林・・・・

 

「・・・・・ねえ融麻」

 

「わかっていますよソラ。咲夜」

 

融麻は私に引換券を渡した。

 

「響と一緒に行ってください」

 

「でも・・・・」

 

「私たちもいいよ。響と楽しんできなよ」

 

「咲夜、あなたも響も周りの人が幸せになるために手を貸してくれています。ですが・・・・もう少し自分たちの幸せのことも考えてください。それがあなた達の友人である私達の願いなんですから」

 

私と響様の幸せ・・・・・・

 

「・・・・・ありがとう。皆」

 

私は引換券を受け取った。

 

さて、なんと言って響様を誘おうかしら?

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

本日のゲストは融麻さんの恋人の霊烏路空さんです!

「よろしくね~」

はい、よろしくお願いします!

「ようやく空の登場か。トーマが出てからもう結構経ったよな?」

そうですね。空さんはEクラスという設定にしていましたから中々登場させる機会がなかったんですよね。今回になってようやく登場させることができました。

「それだったらAクラスかFクラスって設定にしておけばよかったんじゃあないか?そうすれば早くに登場させられただろう?」

「そうそう。どうして私はEクラスなの?」

ええ。私もはじめはAクラスかFクラスにしようと思っていたんですけど。Fクラスだとどうして今までいなかったのかっていう理由でかなり無理があるんですよね。ここまできたら調整も難しいですし。事情があったという設定にしてもFクラスにばかり新キャラが集中するのはできるだけ避けたかったんです。これがFにしなかった理由です。

「なるほどなじゃあAにしなかった理由は?」

それは・・・・まあ・・・・

「私が馬鹿だから?」

・・・・・・身も蓋もない言い方してしまえばそうですね。正直空さんがAクラスにいるのを全く想像できませんでしたし。なので一番イメージしやすいEクラスにしました。

「でも私じゃあEクラスでも難しいと思うんだけど?」

「・・・・・空。それ自分で言って虚しくならないか?」

「え?だって私実際勉強全然できないし」

「・・・・・まあ気にしてないならいいけどさ」

そこまで堂々としているとむしろ尊敬にも値しますね。と、そうそう。空さんがEクラスに入れた理由ですが融麻さんに勉強を教わっていたからですね。それでなんとかEクラス並みの学力がついたんですよ。

「そうなんだ」

「なるほど。Aクラスでもトップクラスの学力のトーマに教わってたなら納得だな」

以上が空さんがEクラスの理由ですね。他に聞きたいことはありますか?

「じゃあ私の性格とかは原作基準なのかな?」

いいえ。違います。というか私って東方未プレイのにわかですから原作での皆さんの正確とかって正直よくわからないんですよね。

「それを今ぶっちゃけるのかよ・・・・・・」

「それなら私の性格はどうやって決めたの?」

空さんの性格は東方M1グランプリを参照しましたね。あそこの空さん結構好きですから。

「東方M1グランプリ?」

「そういう動画があるんだよ。知らない人はぜひ見てみるといい。面白いからな」

そうですね。さて、そろそろ締めましょうか。それでは・・・・・


「「「次回もまたきてください(きてくれ)(きてね~)」」」

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