バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第31話!

いや~まさかラブレターの話で3話も使うことになるとは・・・・・

「当初の予定では1話で終わるはずだったもんな」

ええ。まあ伸びた理由はFFF団の話を思いついたからですが。

「前から思ってたけどこの小説って結構進行遅くないか?まだ清涼祭に入ってないって・・・・」

まあ私もちょっと遅いかなとは思っていますね。ですが色々と書きたいことが多いので・・・・・・多分清涼再編に入るのはまだまだ先になるでしょうね。

「・・・・・この小説が完結するのってどれくらいかかるんだろうな?」

まあそんな先のこと考えても仕方ないですよ。とにかく私は書きたいようにに書くだけですから。

「まあ一応筆者はお前だからな。問題にならない程度にやりたいようにやればいい」

ええ。もちろんそうしますよ。さて、それではそろそろ本編に行きましょう!

「今回はいわゆる青春回だな」

まあそう言えるでしょうね。それでは本編どうぞ!


第31話

side 響

 

昼食を食べ終えた後、俺は再び屋上に来ていた。その理由は今朝もらったラブレターの内容を確認するためだ。教室で読まなかっのはまた連中が何かする危険性があることといくらユウ達でも個人に渡されたラブレターの内容を知られる訳にはいかないからだ。今頃アキもどこかでラブレターを読んでるだろうな。

 

パサ

 

俺は封を開け、中の手紙を読む。

 

『放課後、屋上に来てください』

 

手紙に書かれているのはこれだけだった。差出人の名前も書かれていない。・・・・・・どうやら今日はまた屋上に来なければならないようだ。

 

 

 

 

side 明久

 

僕は今校舎裏に来ている。理由はまずは・・・・・・(以下省略)。

 

パサ

 

僕は封を開けて手紙を読む。

 

『放課後、校舎裏に来てください』

 

手紙に書かれていたのはそれだけで差出人の名前は書かれていなかった。どうやらまたここに来ることになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

べ、別に手を抜いたわけじゃないんだからね!

(誰が言ったかはあなたの脳内で補完してください! by作者)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 響

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

6限目終了のチャイムが鳴る。これで本日の授業は全て終わった。まあ・・・・・・

 

「今日の授業はここまでだ。この後の補習もサボらないように」

 

Fクラス(俺達を除く)にはまだ地獄の補習時間があるがな。クラス連中は更に勉強しなければならないことにうなだれた様子だ。ちなみに西村先生にはあいつらが少しでもまともになるようにとお願いしたので今日からは更に厳しくなるだろうな。

 

「さて、今日はAクラスとの勉強もないし、帰るか」

 

「そうじゃの」

 

「・・・・・・(コク)」

 

Aクラスとの勉強がある時は俺達も残って勉強するが今日はないためユウ達は帰り支度を始めた。

 

「俺はこの後用があるから先に帰っててくれ」

 

俺はラブレターの件で屋上に行かなければならないためユウ達に先に帰るように言った。

 

「あ、僕も用があるから」

 

アキも用があるらしいまあ十中八九アキも・・・・・・

 

「もしかしなくてもラブレターの件かしら?」

 

「ああ、呼び出されてな。アキそうみたいだな」

 

「うん。ということで妹紅、先に帰ってていいからね

 

アキは妹紅にも先に変えるように言うが

 

「いや、私は待ってるよ」

 

「え?いいの?」

 

「ああ」

 

よほどアキと少しでも長く一緒にいたいのだろうな。

 

「ならいいけど・・・・・待ちきれなくなったら先に帰ってもいいからね?」

 

「わかった」

 

まあそんなは事ないと思うがな。

 

「と、そうだ妹紅。咲夜にも用があるから先に帰ってもいいって言っといてくれるか?」

 

俺は妹紅に頼むが

 

「咲夜も待ってるって言うと思うぞ?」

 

「「「「「確かに」」」」」

 

全員が妹紅の言葉に同意した。

 

「・・・・・・まあ俺もそう思うけど一応だ。お願いな」

 

「わかった」

 

「じゃあ俺行くから。また明日な」

 

「僕も行くよ。また後でね、妹紅」

 

「ああ」

 

俺とアキは荷物を持って教室を出てそれぞれ呼び出された場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 妹紅

 

私は咲夜と一緒に明久と響が来るのを待っているのだが・・・・・

 

「・・・・・はあ」

 

正直私は不安だ。明久がラブレターを出した子と付き合ってしまうのではないかと。

 

「不安なのかしら?」

 

そんな私の心中を察したかのように咲夜が言ってきた。

 

「うん。明久はああ言っていたけど・・・・」

 

明久は断ると言っていたが・・・・・不安は拭えない。明久は優しい奴だから。明久は人の気持ちを大切にする奴だから。そんな明久だから・・・・・相手の子の想いのこもった告白を断れないのではないかと思ってしまう。

 

「大丈夫よ。妹紅」

 

「え?」

 

「明久はちゃんと断るって言っていたんだから」

 

「で、でも・・・・・」

 

「・・・・・明久はモテるわ。今までも何度も告白されたいた。でも明久はその全てを断っているわ。正直私と響様は意外に思ったわ。明久は優しいから相手の想いのこもった告白を受ければきっと断れないと思っていたから。でも明久はその全てを迷い無く断っている。私たちは気になって聞いてみたわ。そしたら・・・・・」

 

「・・・・・なんて言ったんだ?」

 

「・・・・・自分には大切な約束があるからと言っていたわ」

 

「え?」

 

大切な約束?

 

「それを聞いたときはなんのことかわからなかったわ。でも今はわかる。その約束はきっと・・・・」

 

『・・・だったら約束して・・・・次にあったら・・・私を・・・・明久のお嫁さんにするって』

 

「私との約束?」

 

「ええ。きっとそうよ」

 

明久は覚えている?あの約束を。

 

「じゃあ明久は「妹紅」

 

咲夜は私の言葉を遮った。

 

「そこから先はあなたが自分で考えること。どうするのかは自分で決めなさい」

 

私が自分で・・・・・・・・・

 

「・・・・正直まだその勇気が持てない。明久は私を拒絶しないってことはわかってる。明久が私を受け入れてくれることもわかってる。でも私は・・・・」

 

それでも・・・・・恐い。明久のことを信じたいのに・・・・信じきれない。

 

「・・・・今はそれでもいいと思うわ。自分の気持ちを整理する時間が必要なのはわかるから。でも・・・・・これだけは覚えておきなさい。人の気持ちは変わる。たとえそれが明久の気持ちであっても例外ではないわ」

 

「・・・・・ああ。それはよくわかってる」

 

私は・・・・・人の気持ちが変わるのを身近で見たから。

 

「そう。ならいいわ」

 

・・・・早く整理をつけないとな。私の気持ちに・・・・・私の恐れに。明久に想いを伝えるために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 明久

 

僕は指定された場所である校舎裏に来た。そこには・・・・・・

 

「よ、吉井君」

 

女の子がいた。彼女は確か・・・・・・・・

 

「えっと、岩下律子さんだよね?」

 

「私のこと知ってるの?」

 

「うん。まあ」

 

試召戦争で彼女のことは見たからね。岩下さんは僕が知っていたことがよほど嬉しかったのか僕に笑顔を向けた。

 

「え、えっと吉井君。来てくれてありがとう。迷惑だった?」

 

「ううん。そんなことないよ」

 

「そ、そっか。それで・・・・その、私・・・・・・私、吉井君の事が好きです!私と付き合ってください!」

 

岩下さんは僕に告白した。顔を真っ赤にさせていることからどれほどの勇気を出したのかがわかる。でも・・・・・・

 

「・・・・・ごめん、岩下さん。僕は君とは付き合えない」

 

僕は岩下さんの告白を断った。

 

「・・・・どうして?」

 

「僕には・・・・好きな人がいるから。誰よりも好きな子が・・・・・僕は昔その子とある約束をした。ずっと昔のことだけど・・・・・その子は覚えていないかもしれないけど、僕にとって何よりも大切な約束なんだ。だから・・・・岩下さんの気持ちは受け取れない」

 

僕にとって何よりも大切なのは妹紅だから。妹紅との約束だから。岩下さんの気持ちは嬉しいけど・・・・・僕には受け取ることができない。

 

「・・・・・・そうなんだ」

 

「岩下さん本当に「謝らないで」え?」

 

「謝られたら・・・・余計に悲しいよ」

 

「・・・・うん。わかった」

 

「・・・・真剣に答えてくれてありがとね。吉井君」

 

岩下さんは微笑みを浮かべて言った。でも目に涙が溜まっていることが見てわかった。

 

「うん。それじゃあ僕行くね」

 

僕はこの場から離れようとした。ここに僕がいると・・・・・彼女は泣きなくても泣けないだろうから。

 

「・・・・・吉井君!」

 

岩下さんは僕を引き止めた。僕は岩下さんの方に振り返る。

 

「・・・・その子のこと、頑張ってね」

 

岩下さんは笑顔を向けてそう言った。

 

「・・・・うん。ありがとう」

 

僕は岩下さんにお礼を言って妹紅たちが待っているであろう校門に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

side 咲夜

 

「なあ咲夜、お前は不安じゃあないのか?」

 

先程から黙って考え込んでいた(間違いなく明久のことだろうけど)妹紅が唐突に私にそう聞いてきた。

 

「響様のことがかしら?」

 

「ああ。響が告白を受けるとは思わないのか?」

 

「私は響様を信じている。だから不安には思ってないわ」

 

私は朝、響様に言ったのと同じように妹紅に言った。

 

「でもさっき言っていただろ?人の気持ちは変わるって。響の気持ちが変わるかもしれないとは思わないのか?」

 

「そうね、そうかもしれないわ。でも・・・・・私はそれでも構わない」

 

「え?」

 

「たとえ響様の気持ちが変わってしまったとしても、それで響様が幸せになるというのならそれで構わないわ。響様には幸せになって欲しいから」

 

これは私の本心。たとえ響様が私から離れたとしても。響様が幸せになれるのならそれ以上に喜ばしいことはない。

 

「・・・・なあ、なんで咲夜はそこまで響に尽くせるんだ?響のこと想えるんだ?」

 

「・・・・響様は、私に過ちを気がつかせてくれた人だから。最低だった私の事を思っていてくれた人だから。だから私は決めたの。何があっても響様に付き従うと。響様の幸せを願い続けようと。響様の幸せが私の幸せだから」

 

「・・・・そっか。咲夜はすごいな。私は・・・・咲夜のようには思えない。私は・・・・・明久と幸せになりたいと思ってしまうから」

 

「それでいいのよ。それが普通だもの。・・・・・・だからあなたは私のようにならない方がいいわ」

 

たとえ、幸せを感じることができても・・・・それ以上の悲しみを感じることになることもあるから。

 

妹紅はそれ以上何も聞いてこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 響

 

俺は屋上のドアを開いた。そこには

 

「あ、仲渡くん」

 

一人の女の子がいた。

 

「この手紙を出したのは君か?菊入」

 

「うん。私のこと知ってたの?」

 

「ああ。試召戦争の時にな・・・・」

 

「あ、あの時の・・・・」

 

菊入さんは少し顔を伏せた。あの時姫路さんにやられたことを思い出したのだろう。

 

「・・・・あ~なんかごめん?」

 

「ううん。気にしないで・・・・・それで仲渡くん。私・・・・」

 

菊入さんは大きく深呼吸した。

 

「あなたが好きです!付き合ってください!」

 

菊入さんは顔を真っ赤にして告白した。きっと恥ずかしくて・・・・怖かったんだろうな。それでも勇気を出して俺に伝えてくれたんだろう。でも・・・・

 

「・・・・ごめん。俺は君とは付き合えない」

 

そんな彼女を見ても俺の答えは変わらない。俺には彼女の思いを受け止められなかった。

 

「・・・・・やっぱり十六夜さんのことが好きなの?」

 

「・・・・ああ。もしかして知ってるのか?俺と咲夜のこと」

 

「・・・・・うん。代表から聞いたんだ」

 

・・・・・代表というと根本か。

 

「あ、代表が自分で言ったんじゃないからね?代表が仲渡くんの友達だって聞いてそれで私が無理に聞いたの」

 

「そうか」

 

まあ別に隠していたわけじゃあないから根本が自分から言ったとしても構わなかったんだがな。

 

「・・・・・ごめんね。十六夜さんとのこと知ってたのに私なんかが告白しちゃって。でも「後悔したくなかったんだろ?」え?」

 

「後悔したくなかったから・・・・・言わなかったら後悔すると思ったから告白してくれたんだよな?」

 

「・・・・・うん」

 

「ありがとう菊入。君の気持ちはすごく嬉しかった。それとごめん。君の気持ちを受け入れてあげられなくて。本当にごめん」

 

俺は菊入に頭を下げた。

 

「・・・・ううん。仲渡くんは何も悪くないよ。それにお礼を言うのは私のほうだよ。真剣に答えてくれてありがとう、仲渡くん」

 

「・・・・・・ああ」

 

「・・・・ねえ、仲渡くん。私これから思いっきり泣くと思う。それで・・・・そんな姿、仲渡くんに見られたくない。だから・・・・」

 

「・・・・わかった。それじゃあ行くね」

 

「・・・・ありがとう」

 

俺は屋上から離れるため扉に手をかける。すると・・・・

 

「仲渡くん!」

 

菊入が引き止めてきた。

 

「・・・・・十六夜さんとのこと、私も応援してるから」

 

菊入は俺に笑顔を向けて言ってきた。

 

「・・・・・ああ。ありがとう」

 

俺は菊入に礼を言って屋上をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校門に着くと咲夜と妹紅がいた。

 

「響様、もうよろしいのですか?」

 

「ああ。話は終わった。アキはまだ来てないようだな」

 

「ううん。今来たよ」

 

声のする方を向くとアキがいた。

 

「あ、明久・・・・その・・・・」

 

妹紅は少し不安そうな顔で明久に話しかけた。おそらく告白になんて答えたかが気になっているのだろう。

 

「どしたの?妹紅」

 

「い、いや・・・・えっと」

 

・・・・・仕方がないな。

 

「アキ、ちゃんと断ったのか?まさか流されたりしてないだろうな?」

 

「!ひ、響・・・・」

 

俺はなかなか聞けずにいる妹紅の代わりにアキに聞いた。

 

「うん。というかいくら僕でもそんな大事なこと流れで答えるなんてしないよ」

 

「そうか」

 

まあそんなことくらい俺はわかってるけどな。妹紅はアキがちゃんと断ったと知ってホッとしている。

 

「それじゃあ帰りましょう」

 

「そうだな。今日の食事当番は咲夜と妹紅だったな」

 

「そうだね。楽しみにしてるよ。妹紅、咲夜」

 

「ああ。明久の期待に答えられるもの食べさせてやる」

 

長い学園での時間がようやく終わり、俺たちは家への帰路に着いた。

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

本日のゲストはBクラスの仲良しコンビ!岩下律子さんと菊入真由美さんです!

「「よろしく」」

はいよろしくお願いします!それにしても今回は青春回ですね。

「手紙で呼び出して告白だからな。学園ラブコメの定番と言えば定番だな」

「まあ私たち二人共振られちゃったけどね・・・・・」

「そうね・・・・・」

え、えっと・・・・お二人共このような展開になってしまいすみません。

「別に謝らなくていいわ。本編でも言ったけど後悔したくなかったから私は仲渡くんに告白したんだから」

「私も同じだよ」

そう言っていただけると助かります。

「そういえば二人は俺とアキのどこを好きになったんだ?あまり接点はなかったと思うが」

いえ、本編では語っていませんがちょっとした縁はありますよ。そうですよね?

「「うん」」

「縁?一体なんだ?」

それはお二人からどうぞ。

「えっと、中学2年の時不良に絡まれて強引に連れて行かれそうなことがあって・・・・」

「私たち、その時吉井くんと仲渡くんに助けられたの」

「中学2年・・・・・ごめん思い出せない」

まあ仕方ないですよ。響さんと明久さんにとってそういったふうに誰かを助けるのはよくあることでしたし、響さんと明久さんは恩に着せたりしませんから。

「それに私たち、怖くて二人が助けてくれた時すぐに逃げ出しちゃったから」

「後になってお礼を言ってなかった事に気がついたんだよね」

そしてそれからしばらくして文月学園に入って響さんと明久さんを見つけたわけですね。

「うん。それからはあの時のお礼を言おうと思ってたんだけど・・・・」

「二人共いつも誰かと一緒にいてタイミングが合わなくて・・・・」

「そうしているうちにその・・・・」

「私は仲渡くんのことが好きになって///」

「私は吉井君のことが好きになったんだよね///」

というわけです。そしておふたりは今回響さんと明久さんに告白するに至ったわけですね。

「「うん////」」

「・・・・・応えてあげられなくてごめんな。ここにいないアキの分も謝る」

「本編でも言ったけど仲渡くんが謝ることないよ」

「私たちは私たちのしたいようにしただけだから」

「・・・・・そうか」

いや~青春ですね。羨ましいですよ。

「お前もうおっさんだもんな」

おっさん言わないでください!まだ二十代前半です!

「おじさんほどそういうこと言うよね」

「必死に否定するところがおじさんっぽい」

「だそうだぞ」

・・・・・・さて、そろそろ締めますか。

(((逃げたな)))

それでは・・・・・




「「「「次回もまたきてください(きてくれ)(きてね)!!」」」」

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