バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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う~ん。

「何考えこんでるんだ?」

いえね。小説を書き始めて約2週間経ちましたがあることがわかったんです。

「あること?」

ええ。私・・・・・会話を書くのが苦手なんです。

「そうなのか?」

ええ。誰がどのセリフを言っているのかわかりにくくなるんですよね。Aクラスの話の時はそれが特に目立っていたように思います。それでどうにかならないかと思いまして。

「じゃあセリフの前に名前を書けばいいだろう?」

・・・・・・・あ。

「まさか・・・・思いつかなかったのか?」

・・・・・・。

「・・・・・頼む主。しっかりしてくれ・・・・」

ま、まあたしかにその手がありましたね。でも正直今更フォーマットを変えるのはどうなんでしょうか?

「読みやすさの方が大切じゃないか?」

う~ん。でも見栄えが悪くなりそうですし、いまさらな感がありますし・・・・・悩みどころですね。

「まあじっくり考えて決めるんだな」

そうさせてもらいます。読者の方はどうでしょう?こうしたらいいといったアドバイスがあれば教えてくれたら幸いです。

「主、そろそろ本編行くぞ」

はい。そうですね。それでは本編どうぞ!





第11話

side 響

 

 

現在時刻は7:30。俺とアキは少々早めに学校に向かっている。というのも次の戦争に備えて勉強をするためだ。家よりも学校で勉強する方が集中できる。ちなみに咲夜も一緒にいる。俺達に合わせなくてもいいと言ったが、自分がそうしたいからと言うので一緒に登校することになった。俺達が校門をくぐり、校舎に向かうと西村先生がいた。

 

「「「おはようございます。西村先生」」」

 

「ああ、おはよう。3人とも今日は随分早いな」

 

「ええ。俺とアキは次の戦争に備えて勉強しようと思いまして。咲夜は俺達に付き添ってです」

 

「次の戦争・・・また仕掛けるのか?」

 

「はい」

 

「そうか。本来教師である俺がこんなこと言うべきではないのだが、頑張れよ。俺は個人的にお前たちを応援している」

 

「ありがとうございます。それじゃあ僕達はそろそろ行きますね」

 

「ああ、引き止めて悪かったな」 

 

「いえ、それでは失礼します。西村先生」

 

俺達は西村先生と別れ校舎へ向かった。

 

 

 

 

 

 

Aクラスの教室で咲夜と別れ、俺とアキが勉強していると・・・

 

「お、2人とも早いな」

 

ユウが来た。

 

「うん。雄二も早いね」

 

「ああ。代表としてそれなりに点数をとっておく必要があるからな。お前たちと同じで勉強しにきたんだ」

 

「そうか。と、そうだユウ。確認するが今回のテストは本気で受けていいんだよな?」

 

「ああ、次の戦争に勝ったらAクラスと戦争するからな。Aクラスにはお前たちの本来の実力を知っている十六夜がいるから隠すのは無意味だ。次の戦争で本気を出してくれ」

 

「うん。わかったよ」

 

ユウに確認し終え、俺とアキは勉強に戻り、ユウも勉強をはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまで!ペンを置け」

 

試験監督の指示のもと俺達はペンを置いた。現在の時刻は12:10。午前のテストを終えたところだ。

 

「さすがに4限連続の試験はきついね」

 

「そうだな。さすがに少し疲れたな」

 

正直、俺も勉強やらテストはあまり好きな方じゃないからな。おそらくテストを行っていた時間ずっと運動していた方が疲れが少ないと思う。

 

「さて、昼飯にするか。今日は控えめにラーメンにチャーハンにカツ丼にカレーに唐揚げにするかな」

 

「雄二よ。それのどこが控えめなのじゃ?」

 

「・・・・・・明らかに食べ過ぎ」

 

「そうか?いつもの7割ぐらいにしているんだが」

 

「本当に雄二ってよく食べるよね・・・」

 

「よほど燃費が悪いんじゃろうな」

 

「全くだ。ユウの嫁さんになる彼女は大変だな」

 

「ちょっと待て響!なんであいつが俺の嫁になることを確定してんだ!?」

 

「ん?俺は彼女はと言っただけで個人名は出していないぞ。一体誰を想像したんだ?」

 

顔を赤くしているユウに俺はおそらくわかりやすくニヤニヤした顔をして言った。アキも事情を知っているからニヤニヤしている。

 

「なっ!響、てめえ計ったな!」

 

「さあ?何のことかな?」

 

俺がユウをからかっていると

 

「あの、皆さんいいですか?」

 

「何?姫路さん」

 

「じ、実は今日お弁当をたくさん作ってきて、良かったら皆さんで食べませんか?」

 

「お、いいのか?」

 

「はい」

 

「それじゃあお言葉に甘えるとするかの」

 

「・・・お手並み拝見」

 

「今日も天気がいいし屋上で喰うか。ついでに次の戦争のミーティングをしたいしな」

 

「そうだな」

 

俺は自分の鞄から弁当を取り出すが・・・・・・

 

「あ」

 

「どうしたの響?」

 

「いや、どうやら咲夜と弁当を取り違えたようでな、変えてくるから先に行っててくれ」

 

「うん。わかったよ」

 

俺は弁当を取り替えるためAクラスに向かった。

 

 

 

 

 

side 明久

 

「それじゃあ行こうか」

 

僕達が昼食を採りに屋上に向かおうとすると

 

「待て、島田。お前は来るな」

 

雄二が付いてこようとした島田さんに言った。

 

「ちょっと!なんでよ!」

 

「さっきも言ったが次の戦争のミーティングもするからな。勝つ気がない奴にはきてほしくない」

 

島田さんが勝つつもりがない?どういうことだろう?

 

「どういうことよ?ウチはちゃんと勝つつもりでやってるわよ!」

 

「なら昨日の放送はなんだ?」

 

「昨日の放送?あれは須川くんがやったもので島田さんは関係ないでしょ?」

 

「確かにやったのは須川だ。だが指示したのは島田・・・お前だろ?」

 

「え?」

 

「・・・どういうつもりじゃ島田?」

 

「・・・なぜあんなこと指示した」

 

「あれは吉井が悪いのよ!吉井がウチを助けないからお仕置きが必要だと思ってやらせたのよ!」

 

・・・・・・なんだよそれ。僕は島田さんの召使なの?

 

「・・・・・・島田。明久はうちのクラスの最大の戦力のひとりだといったはずだ。戦争に影響がでたらどうするつもりだったんだ?」

 

「雑魚の吉井が戦力になるはずないじゃない!」

 

「(ブチッ)島田。貴様「秀吉、いいよ」

 

「・・・明久?」

 

「島田さん。ひとつ聞くけどなんで響まで巻き込んだの?」

 

「あれはウチじゃないわよ!須川が勝手にやったことよ!」

 

「そう。わかった。聞きたいことはそれだけだから。行こうみんな」

 

「待ちなさいよ!まだ話は終わってないわよ!」

 

「終わってるよ。もう聞きたいことはないから」

 

「・・・明久の言う通りだなもう話す事はない」

 

「何でよ!吉井はウチを見捨てたのよ!」

 

「だが結局お前は響に助けられたんだろ?お前がやったことは理不尽以外の何ものでもない。しかも助けた響まで巻き込んだ」

 

「あれは須川が勝手にやったことよ!ウチは関係ないわ!」

 

「もとはといえば島田が須川をけしかけなければあんなことにはならなかったじゃろう」

 

「・・・・・・原因は島田にある」

 

「な、何よ!全部ウチが悪いっていうの!」

 

「そうだ。お前のせいで負けそうになった。島田には責任を取ってもらう」

 

「み、皆さん!いくら何でも言い過ぎです!美波ちゃんに謝ってください」

 

「いや、姫路、今回のことはどう考えても「雄二。もういいよ」・・・は?」

 

そう。もう・・・・・・島田さんのことはどうでもいい。

 

「・・・島田さん。悪かったよ。言い過ぎた」

 

「吉井君」

 

謝った僕を見て姫路さんはほっとしたような顔をした。まあ、僕は本気で謝って無いけどね。これ以上島田さんに付き合ってられないから謝っただけだ。

 

「ふ、ふん!分かればいいのよ!」

 

「・・・そう。じゃあ僕達は行くね。時間がもったいないし」

 

「待って。ウチも・・・・・・」

 

ギロッ!

 

「ひっ!」

 

僕達は付いてこようとした島田さんを睨みつけて(姫路は気づいていない)屋上へ向かった。島田さんは付いてこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

side 響

 

「咲夜」

 

俺はAクラス内で咲夜を見つけて声をかけた。

 

「響様。Aクラスにまで来てどうかされましたか?」

 

やっぱり学校だとあいつら(友人達)といるときとか2人でいるときより少し堅いな。公私のけじめはきちんとつけてるってことか。

 

「ああ、弁当を取り違えたみたいでな。取り替えに来たんだ」

 

「お手を煩わせてしまいすみません。ちゃんと確認しなかった私のミスです」

 

「いや、間違えて渡した俺のミスだ。気にするな」

 

「よう響」

 

「こんにちは。響」

 

咲夜と弁当を交換しているとユーリ(ユウと呼ぶと雄二とかぶるのと本人がそう呼んでほしいというのでユーリと呼んでいる)とアリスが声をかけてきた。

 

「ああ、久しぶりだな。春休み遊んで以来か」

 

「そうだな。ところで聞いたぜ。Dクラス戦は大活躍だったそうだな」

 

「そこまで大したことはしてないさ」

 

「明久と2人で20人以上も戦死させといて言うことじゃないと思うのは私だけかしら?」

 

「大丈夫よアリス。私も同じことを思ったから」

 

「こりゃお前たちとやりあうのが楽しみだな」

 

「じゃあユーリの期待を裏切らないよう頑張るか。それじゃあ俺はもう行くな。みんな待たしてるから」

 

「おう!またな!」

 

「頑張ってね」

 

「響様。また放課後に」

 

「ああ!」

 

俺はAクラスの教室を出て屋上に向かった。・・・・・・そこがある種の地獄になっているとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

side 明久

 

「天気が良くて何よりじゃ」

 

「そうだね。誰もいないし日差しと風が気持ちいいね」

 

「・・・・(こくこく)」

 

僕たちは屋上にしいたシートの上で姫路さんがお弁当の準備をするのを待っていた。

 

「あんまり自信はないんですけど、どうぞ」

 

姫路さんはお弁当箱を開いた。そこには色とりどりの美味しそうなおかずが詰められていた。

 

「すごいね!姫路さん」

 

「・・・・・・美味しそう」

 

「これは期待できるな」

 

「喜んでもらえてよかったです。皆さんに栄養をつけてもらおうと思って頑張りました」

 

「姫路はいい嫁さんになりそうじゃの」

 

「じゃあ早速このエビフライを・・・」

 

ヒョイッ、パクッ

 

「あっ、康太!それは僕のエビフライ・・・・」

 

バタン!

 

僕が康太に文句を言おうとしたら突然康太が倒れた。

 

「こ、康太!」

 

「どうしたのじゃ!」

 

ビクン、ビクン!

 

「まずい!意識がない上痙攣を起こしてる!」

 

い、一体何で?

 

「・・・・・一体どういう状況だ?」

 

「あ!響!」

 

「アキ。なぜ康太は倒れているんだ?」

 

「それが・・・姫路産の料理を食べたら急に・・・・・」

 

ん?姫路さんの料理を食べたら?

 

「雄二!すぐに吐き出させて!」

 

「わかった!」

 

雄二は康太の背中を叩いて食べた物を吐き出させようとした。

 

「・・・・・・ガハッ!」

 

康太は食べたものを吐き出し意識を取り戻した。

 

「大丈夫か!康太!」

 

「・・・・・(グッ!)」

 

響に聞かれて康太は問題ないと言わんばかりに親指を立てた。ただ・・・・・・KO寸前のボクサーのようにガクガクと震えている。

 

「・・・・・姫路。一体このお弁当に何を入れたんじゃ?」

 

秀吉が僕たちが最も知りたくもあるし知りたくもないことを聞いた。

 

「特別なものは入れてませんよ?ただ隠し味として

 

 

 

 

 

 

 

 

塩酸を入れました」

 

・・・・・は?塩酸?それって化学式HCLで腐食性があって800年ごろ、錬金術師ジャービル・イブン・ハイヤーンが食塩と硫酸を混合することによって発見されたっていうあの塩酸?

 

「・・・・・姫路。なぜ塩酸を入れた?」

 

「酸味が欲しかったので」

 

姫路さんはさも当然かのようにいった。

 

「・・・・・なあ姫路。当然味見はしたよな?」

 

「してませんよ。太っちゃいますから」

 

(ブチッ!)味見してないだと?・・・・・・ふざけてるの?

 

「・・・・ねえ姫路さん・・・・少しOHNASIがあるんだけどいいかな?」

 

「え?何ですか吉井くん?」

 

「いいからちょっと来て」

 

「は、はい」

 

僕は姫路さんを連れて行った。

 

 

 

 

side 響

 

あ~。アキのやつ間違いなく・・・・

 

「なあ響、明久のやつもしかして・・・・」

 

「切れてるな。それもかなり」

 

「やはりそうかの」

 

「ああ。アキは小さい頃から料理作ってるからな。料理に関してはかなり思い入れがあるんだ。そんなアキの前でこんな料理出したんだ。切れないはずないな」

 

「・・・・・・たしかに。この料理はひどい」

 

「実際に食べた康太が言うと説得力が違うな。正直姫路はまともな方だと思っていたがさっきのこともあるしその考え間違いかもな」

 

「さっきのこと?俺がいないあいだに何かあったのか?」

 

「あとで話す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ姫路さん?君は塩酸なんて食べたらどうなるかわかってるの?』

 

『えっと、あの・・・』

 

『しかも味見してない?人に食べさせるものを味見しないなんて失礼だと思わなかった?』

 

『で、でも太っちゃいますし・・・』

 

『へえ。君は人よりも自分の体重の方が大事なんだ?』

 

『ち、違います!私は・・・・』

 

『姫路さん。君はもう料理禁止』

 

『な、なんでですか!ひどいです!』

 

『何か文句ある(ゴゴゴ!)』

 

『え・・・・あ、あのその・・・・」

 

『も・ん・く・あ・る?』

 

『あ、ありません』

 

アキのやつマジで恐ろしいな。・・・・まあ今回は姫路が悪いから同情の余地はないな。




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回は新キャラがいませんのでゲストなしでお送りします!

「またか。そろそろ2週目にいったらどうだ?」

そうですね。次にゲストが思いつかなかったらそうします。

「そうか」

それよりもとうとう出ましたね・・・・・・必殺料理が。

「ああ。あれを食べた康太にはマジで同情する。今度なんか奢るか」

正直私は姫路さんが何を考えているのかわかりませんね。普通に考えれば危険だってことぐらいわかるでしょうに。料理が苦手な私でも絶対にしませんよ。

「というより現実なら誰もしないな。絶対に」

ここから彼女の暴走が始まることになりますね・・・・頑張ってください。

「その本気の同情の目をやめろ。というか話書いてるの主なんだからお前が何とかしろよ」

だが断る!

「・・・・あっそ」

さて、話すことがなくなりました!

「もうかよ。島田さんのこととかは話さないのか?」

それは今更ですからね。正直話す気にもなりません。

「そうか。じゃあどうすんだ?」

そうですね~。この小説内の秘密でも話しましょう。

「秘密なんてあるのか?」

まあ、本当は秘密と言えるほどのものじゃあないですけどね。気づいてる人は結構いると思いますし。

「それで?秘密ってなんだ?」

はい。この小説における『馬鹿』と『バカ』の違いです。前者はそのまま愚かしいとかの意味で使っています。後者は新愛の意味として使っています。誤字がない限りはこの意味で使っていますね。この設定はバカテスの小説を書くときから決めていました。彼らはいい意味で羨ましいほどの『バカ』だと思いますからね。

「なるほどな。たしかに俺も『バカ』と言われてもそこまで腹は立たないな」

まあ響さん達からしたら文字の違いなんでわかりにくいでしょうけど。

「それでも状況とか言い方でなんとなくわかるな」

そうですね。これからもみなさんが『バカ』と呼ばれるような小説にしていきたいと思います。

「頑張れよ」

はい!それでは次回予告で締めましょう!



次回
彼らが次に狙うのはBクラス!

Bクラスの代表を知り警戒する雄二たち!

しかし響は何故か楽しそうで?

そして再び宣戦布告に出る響!


次回、バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 第12話

「「次回もまたきてくださいね(来てくれ)!!」」

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