バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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と、とうとう来た。

「来たって何がだ?」

私たちにとって最も恐ろしい存在・・・・スランプですよ!

「スランプ?」

はい。この小説、頭の中ではできていたはずなんですが実際に文字に起こすと表現しにくいところが多くて・・・・おかげで予定より結構時間がかかってしまいました。

「それはスランプが原因だと?」

はい。もう一方の東方の小説もなかなか筆が進みませんし。執筆開始以来のピンチを迎えました。

「大丈夫か?」

正直あまり・・・・でも私には私の小説を待っていてくれる人たちがいます!スランプには負けられません!打ち勝ってみせます!

「そうか。なら期待を裏切らない様に頑張らないとな」

はい!それではまえがきはここまでにして本編をどうぞ!


第9話

side 響

 

Fクラス 仲渡響  吉井明久

化学    24点   15点

VS

Dクラス    モブ×5

化学      DEAD

 

「戦死者は補習~!!」

 

「「「「「い、嫌~!!」」」」」

 

あの自業自得な奴らを倒した後、俺とアキは本格的に戦場に駆り出し、敵戦力を削っていた。

 

「これで何人くらい倒したかな?」

 

「さあな。さっき襲ってきた奴ら含めて20人は倒したと思うが」

 

「そうだね。でも思ったより点数削られちゃったね。化学でももう戦えそうにないよ」

 

「向こうにも操作がうまい奴らがいたからな。仕方がないだろう」

 

そう言って俺達は召喚獣を戻した。これ以上この点数で戦ったら流石に戦死するおそれがあるからな。

 

「す、すげえ!すげえよ!」

 

「たったふたりであの数倒しちまうなんて!」

 

「行ける!この戦争勝てるぞ!」

 

俺とアキの実力を目にしたFクラスの連中が騒いだ。ちなみにこいつら、俺とアキが戦っているときは後ろから見ていただけだ。

 

(お前らも戦えよ。どんだけ他力本願なんだ)

 

俺はこいつらに呆れていた。アキも呆れた顔をしている。

 

「くそっ!このままやられてたまるか!」

 

「たとえ吉井君と仲渡君相手でも負けられない!」

 

「強いと言っても相手は2人だ!数で押せ!」

 

先ほどの俺とアキの無双を見てもDクラスの連中の志気は全く下がっていなかった。面倒だと思う反面、俺は・・・

 

(面白い)

 

そんなことを思っていた。アキも同じだろう。少し楽しそうな顔をしている。そうこうしているうちに奴らは現代国語のフィールドを展開してきた。ちなみに化学と現代社会の教師はこちらが確保しているためこの2教科が使われることはない。

 

「響!」

 

「ああ!行くぞ!」

 

俺とアキが奴らと戦おうとしたとき、

 

ピンポンパンポン♪

 

『え~連絡いたします』

 

放送が聞こえてきた。この声は須川か?なんでこんなことしている?

 

『船越先生船越先生。至急体育館裏まで来てください。吉井明久君と仲渡響君が待っています』

 

・・・は?

 

『ふたりが教師と生徒の垣根を超えた大切な話があるそうです。至急体育館裏まで来てください』

 

「「・・・・・・須川ああああああああああぁぁぁ!!!!」

 

あの野郎!なんてことしやがる!船越先生と言えば単位をたてに生徒に交際を迫る文月学園1危険な先生だぞ!そんなこと言ったら確実に誤解されるだろ!

 

「ひ、響・・・どうしよう・・・」

 

アキが青ざめた顔で俺に聞いてきた。アキも俺達が今どれだけ危険な状況に立たされいるのかわかっているのだろう。正直今すぐにでも放送室にいき、須川を人格が変わるほどボコッてやりたいが今は戦争中だ。自分勝手なことはできない。

 

『繰り返します。船越先生・・・・・・ぎゃあああああああ!』

 

俺達がどうしようかと本気で悩んでいると須川の悲鳴が聞こえてきた。

 

『先ほどの放送を訂正します』

 

!この声は・・・咲夜!

 

『船越先生。放送室にあなたに将来の話がしたいという方が居ます。至急放送室に来て彼の想いを受けとめてあげてください』

 

「「ありがとう!咲夜!」」

 

俺とアキは放送室にいる俺の最高の従者に心から感謝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

side アリス

 

「ねえ、FクラスとDクラスどっちが勝つと思う?」

 

私達が一緒に自習していると愛子が聞いてきた。

 

「「「「「Fクラス」」」」」

 

皆は同時に答えた。

 

「あ~、やっぱり?」

 

「まあさっきの話を聞いたらね」

 

「そう考えるのが普通よ」

 

確かに。あの戦力じゃあ負ける方が難しいんじゃないかしら?

 

ピンポンパンポン♪

 

『え~連絡いたしします』

 

私達がそんな話をしていると放送が聞こえてきた。

 

『船越先生船越先生。至急体育館裏まで来てください。吉井明久君と仲渡響君が待っています』

 

え?

 

『ふたりが教師と生徒の垣根を超えた大切な話があるそうです。至急体育館裏まで来てください』

 

な、なに?この放送?

 

「ね、ねえ、この放送ちょっとマズくないかな?」

 

「船越先生ってあの船越先生よね?」

 

「・・・この学校には船越先生はひとりしかいない」

 

翔子、優子、愛子の3人がそう言った。

 

「・・・・・・(ガタッ)」

 

ユーリが立ち上がった。・・・・・・怒りの表情を露わにして。

 

「ちょっとユーリ!あなたなにするつもり!」

 

「決まってんだろ?今放送を流したやつをボコリに行くんだよ。俺のダチを危険な目にあわせやがったからな」

 

「落ち着いてユーリ!もしかしたら何かの作戦でふたりが自分からするように言ったのかも・・・」

 

「「・・・・・・須川ああああああああああぁぁぁ!!!!」

 

・・・・・あの二人の声が聞こえてきた。

 

「・・・・・・ふたりが何だって?」

 

「なんでもないわ。私も行く。早く行きましょう」

 

「・・・私も行く」

 

2人の許しなしに危険な目にあわせるのはさすがに許せない。私はユーリ、翔子と共に放送室に向かおうとすると・・・・・

 

『繰り返します。船越先生・・・・・・ぎゃあああああああ!』

 

スピーカーから悲鳴が聞こえてきた。

 

『先ほどの放送を訂正します』

 

「この声って・・・咲夜?」

 

『船越先生。放送室にあなたと将来の話がしたいという方が居ます。至急放送室に来て彼の想いを受けtめてあげてください』

 

「・・・私達が心配する必要なかったわね」

 

「・・・そうだな」

 

「・・・さすが咲夜」

 

まあ考えてみれば咲夜があの2人特に響に危害を加える人を許すわけないわね。それにしても、咲夜いったいいつの間に放送室に行ったのかしら?

 

「ねえ、気になたんだけど、どうして咲夜は仲渡君のことを名前で様付けしてるのかしら?」

 

「あ、それボクも気になる。ふたりってどんな関係?」

 

まあ優子と愛子は知らないから疑問に思って当然ね。

 

「・・・咲夜は響の専属の従者だから」

 

「「従者!?」」

 

「ああ。だから咲夜は響を様付けしてんだよ。まあ響は止めて欲しいみたいだがな」

 

「じゅ、従者ってつまりメイドってことだよね?」

 

「私、メイドって初めて直で会ったわ」

 

まあ普通はそうよね。私や翔子にはそれほど珍しいものじゃないけど。

 

「あれ?そう言えば咲夜って好きな人がいるって言ってだけどもしかして・・・」

 

「ああ、響のことだよ」

 

ユーリが何の迷いもなく言った。

 

「ちょっとユーリ!勝手に言っちゃだめでしょ!」

 

「別にいいだろ。本人達は隠すつもりはねぇみたいだし」

 

「確かにそうだけど・・・・だからって普通本人に聞くでしょう・・・」

 

全く。ユーリは。

 

「え?ちょっと待って。今本人達って言った?」

 

「それってもしかして・・・」

 

どうやら優子と愛子は気づいてしまったようだ。

 

「・・・響も咲夜のことが好き」

 

「「えぇーーー!?」」

 

翔子まで勝手に・・・・それにしても、いいリアクションするわね。優子、愛子。

 

「それって主従の関係を超えた恋ってこと!?」

 

「これは咲夜に詳しいこと聞かないとね~」

 

その後放送室から帰ってきた咲夜は優子と愛子から質問攻めにあって自習どころではなくなってしまった。・・・・・あとで謝っておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

side 響

 

「これで!」

 

「甘い!」

 

俺は自身の召喚獣に襲いかかってきた召喚獣の攻撃を躱させ、相手の召喚獣の顎を木刀で突き上げ倒した。

 

「終わりだよ!」

 

「しまった!」

 

アキの方も相手の召喚獣を倒したようだ。

 

Fクラス 仲渡響  吉井明久

現代国語  31点    35点

VS

Dクラス    モブ×2

現代国語    DEAD

 

「戦死者は補習~!!」

 

「「クソ~!!」」

 

戦死したものが西村先生に連れて行かれた。

 

「このまま行くよ響!」

 

「ああ!」

 

俺たちは戦争を終わらせるためラストスパートをかけていた。次々と現れる相手をなぎ倒し代表である平賀へと迫っていきとうとう平賀の目の前に到達した。

 

「くっ!さすがだな仲渡!吉井!」

 

自分のもとに迫ってきた俺たちに大して平賀が焦るように言った。

 

「悪いな。覚悟してもらうぞ平賀」

 

「Fクラス吉井明久と仲渡響がDクラス代表に・・・」

 

「「させるか(させない)!サモン!」」

 

Fクラス 仲渡響  吉井明久

現代国語  31点   35点

VS

Dクラス 新堂隼人 玉野美紀

現代国語  114点  109点

 

平賀に勝負を挑もうとした俺たちの前に近衛部隊であろう二人に阻まれた。

 

「二人とも残念だったな。いくらなんでもその点数じゃたとえこの二人を倒せたとしても俺は倒せない」

 

「クッ!」

 

「あと少しだったのに・・・」

 

そう、あと少しで俺(・)た(・)ち(・)の手で決着をつけられたんだがな。

 

「・・・・・ということで姫路さん。あとは頼んだよ?」

 

「は?」

 

アキの言っていることの意味がわからないのだろう。平賀は疑問の声を上げた。

 

「あ、あの・・・」

 

そんな平賀に姫路が後ろから声をかけた。

 

「え?姫路さんどうしたの?Aクラスはこっちを通らなかったと思うけど?」

 

「いえ、そうじゃなくて・・・・・」

 

平賀は現状を理解できていないらしい。まあ姫路がFクラスだとは夢にも思っていないのだろう。

 

「Fクラス姫路瑞希が現代国語勝負を申込みます。サ、サモン!」

 

「え?」

 

Fクラス 姫路瑞希

現代国語  339点

VS

Dクラス 平賀源二

現代国語  129点

 

「え?あれ?」

 

「ごッ、ごめんなさい!!」

 

未だに戸惑っている平賀の召喚獣を姫路の召喚獣が一刀両断した。

 

Fクラス 姫路瑞希

現代国語  339点

VS

Dクラス 平賀源二

現代国語  DEAD

 

「戦争終了!勝者Fクラス!」

 

西村先生が俺たちFクラスの勝利を宣言した。

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは咲夜さんです!

「よろしく」

はい、よろしくお願いします。

「よろしくな咲夜」

「はい。それにしても久しぶりに響様に会った気がするわ」

まあ本編ではもう第3話からお二人は一緒にいませんでしたからね。そう感じても不思議じゃあありません。

「今は9話だろう?随分進行に時間かかってないか?」

そうですねぇ。できるだけ早くしたいとは思っているんですが、どうしても時間はかかっちゃうんですよね。

「まあ、それがこの小説のペースなら仕方ないわね」

すみません響さん、咲夜さん。本編ではもうすぐ会えるので待っててくださいね。

「「ああ(ええ)」」

さて、それではお二人はなにか聞きたいことありませんか?

「なんであそこで放送がかかったんだ?この小説の内容だと必要ないだろ?」

それですか。あれにはまあ理由があります。その理由は次回あたりに話しますが簡単に言うとある考えの浅い馬鹿の仕業です。

「だいたい誰かわかった気がするな」

「ええ。どうやら罰を与える必要がありそうね」

まあその方には私も相応の罰を与えようと思いますので心配しないでください。他にはどうですか?

「優子と愛子は私と響様の関係を知らなかったようだけど、私たちのことを知っているのはどれくらいいるのかしら?」

はい。おふたりの関係を知っている人は結構少ないですよ。まずFクラスではバカテスの男性主要メンバーと島田さん。Aクラスでは翔子さんとアリスさん、ユーリさんと久保君。それ以外のクラスで知っているのは各クラスの代表と三上さんとごく一部の生徒くらいです。

「本当に結構少ないんだな」

ええ。お二人は一年の時は違うクラスの設定ですので意外と学内で一緒にいるところを見た人は少ないんです。

「でも島田と各クラスの代表とその恋人の方は知っているのね」

はい。島田さんは少なからず響さんと関わりはあったので知っています。各クラスの代表と久保君、三上さんが知っているのは恋愛相談やらなんやらでお二人に接点があるからですね。

「そうか。じゃあごく一部の生徒ってのは?」

まあ色々な事情で知っている人がいるんです。多分いつかわかると思いますよ。ほかに質問はありますか?

「いや、俺はない」

「私もないわ」

それじゃあそろそろ次回予告で締めますか。

次回
終結したFクラス対Dクラスの戦争。

FクラスがDクラスに求める要求は?

そしてあの放送は誰が差し向けたのか?


次回、バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 第10話


「「「次回もまた来てください(来いよ)!」」」

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