バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第116話!

今回は雄二さんと羽羅さん中心かな?

「今回も例によって・・・・・だね」

「・・・・・もはや哀れに思える」

同感ですね。

それでは本編に参りましょう。

「本編どうぞ」


第116話

 

科目 現代国語

坂本雄二 418点

鬼島羽羅 422点

茨木華扇 529点

霧島翔子 544点

モブ達(防衛側) 平均220点

   (覗き側) 平均150点

 

現代国語の防衛線・・・・・・ここにいる覗き犯達はある意味最も憐れであるといえるかもしれない。

 

なぜなら・・・・・

 

「「ふはははははは!!お前ら覚悟は出来てるんだろうなぁぁぁぁぁ!!」」

 

「・・・・・覗きは許さない」

 

「ギャァァァァァァァ!!」

 

・・・・・雄二、羽羅の腕っぷしコンビに、学年主席である翔子を相手にしてしまっているのだから。

 

「・・・・・悲惨ね」

 

目の前の凄惨な光景に、華扇が思わずそう呟いてしまうのは無理もないことであろう。

 

雄二、羽羅のコンビは襲いかかる覗き犯達の召喚獣を豪快な戦い方でちぎっては投げを繰り返す。さながらアクション映画を見ているかのように、とにかくやたらと激しい。

 

その一方で翔子はというと・・・・・ただ黙々と敵召喚獣を切り捨てていた。雄二や羽羅のような豪快さはないが、作業をこなすように淡々の切り捨てるその姿はもはや恐怖すら覚えてしまう。ヘタをすればトラウマものであろう。

 

「あなた達ねぇ・・・・・・確かに悪いのは覗きしようとしてる連中だけどもう少し手加減してあげなさいよ?トラウマになるわよ?」

 

「それでいいんだ華扇」

 

「俺達はトラウマ植え付けるつもりでやってるからな」

 

「・・・・・それくらいやらないと反省しない」

 

「鬼ですか!?」

 

雄二達の発言に思わずそう突っ込まざるを得なかった華扇。

 

・・・・・まあ、元ネタ的に考えるとお前が言うなという感じではあるが(詳しくは東方の茨木華扇で検索お願いします by作者)

 

「というか華扇・・・・・・お前も人のこと言えないと思うんだが?」

 

「え?どういうことですか?」

 

「いや、だってあれ・・・・・」

 

羽羅が指差す場所には・・・・・・

 

「な、なんで熊が襲いかかってくるんだよ!?」

 

「熊ならまだいいだろ!こっちはライオンだぞ!!」

 

「そんなのより隼の方がやべぇよ!上から攻撃してくるせいで逃げるの不可能なんだぞ!」

 

「馬に蹴られるよりはマシだろうが!!」

 

・・・・・・覗き犯の召喚獣が、数多の動物達(召喚獣サイズ)に襲われている光景があった。

 

この光景を作り出している人物こそ、ほかならぬ華扇なのだ。

 

華扇の腕輪の能力は『アニマルサモン』。一体につき50点の点数を消費し、動物を召喚して戦わせる効果を有している。動物ゆえに単純な行動しかできないが、それでも華扇の命令に従順に従うこの動物達はもはや覗き側にとっては驚異でしかない。

 

「あれは・・・・・・逃げようとした連中を野放しにするわけにはいかないので仕方なくです」

 

「まあ文句はねえんだがな・・・・・・・えげつなさは俺達と大差ないぞ?」

 

「・・・・・・否定はしません」

 

動物に襲われている光景を目の当たりにするなど人生においてそうそうあることではない。彼等には同情しよう。

 

ただまあ・・・・・・これからもっと同情せざるを得ない状況になるのだが。

 

「さて、それじゃあ準備運動はここまでにして・・・・・・・本気でいくか」

 

「ああ。そうだな」

 

「「「「・・・・・はい?」」」」

 

好戦的な笑みを浮かばながら言う雄二と羽羅を目にして、覗き犯達は我が耳を疑うこととなる。

 

今までだって十分に虐殺と呼べるだけのものを見せておいて・・・・・・それが準備運動だというのだ。これからもっとおぞましい目に遭うのかと考えると気が気でないだろう。

 

「いくぞ・・・・・・・・腕輪発動!『鬼化』!!」

 

羽羅は腕輪を発動した。それと共に、羽羅の召喚獣に角が生え、姿がより荒々しくなる。

 

羽羅の腕輪、『鬼化』の能力は身体能力の上昇。1秒間に2点消費してしまうが、攻撃力と防御力が大幅に上昇する。

 

「さぁて・・・・・覚悟しろよ!!」

 

羽羅の召喚獣が、覗き犯達の召喚獣へと体当たりを食らわせる。たったそれだけで・・・・・・覗き犯達の召喚獣の多くは後方へと大きく吹き飛んだ。

 

「な、なんだよこれ!?」

 

「まるでダンプに撥ねられたみてぇだ!」

 

「こ、こんなの何度も喰らうわけにはいかねえぞ!!」

 

腕輪を発動した羽羅の召喚獣の攻撃力は絶大だ。それはまるで百鬼夜行にぶつかったかの如く・・・・・・覗き犯達が臆していむのも無理はない。

 

そんな攻撃喰らうわけにはいかないと彼等は召喚獣を退かせるが・・・・・・

 

「逃がすかよ!」

 

そんな召喚獣達が衝撃を受け、そのダメージによって戦死してしまった。

 

「な、なんだよ今の・・・・・坂本の召喚獣がやったのか?」

 

「馬鹿な!距離は離れてるんだ!そんなわけあるはず・・・・」

 

「それがあるんだよ。それが俺の召喚獣の腕輪の能力だからな」

 

雄二の召喚獣の腕輪の能力は『シュート』。25点消費することによって打撃攻撃を気弾として放つことができるようになるのだ。

 

元々メリケンサックを武器にしており、リーチに欠ける雄二の召喚獣であったが、この腕輪はそれを解消させるものであった。

 

「てめえら誰一人逃がさねぇ・・・・・全員ぶちのめす!」

 

雄二は召喚獣に命じ、覗き犯達に気弾を食らわせる。その形相は、まさに中学時代の雄二の通り名、『悪鬼羅刹』に相応しいものであった。

 

「「さあ・・・・・懺悔するなら今のうちだぞ?」」

 

「「「・・・・・・\(^^)/」」」

 

もはや覗き犯達に抵抗の意思はなかった。諦めたとばかりにその場にうなだれる覗き犯達・・・・・・まあ、そんなことで許されるはずもなく、召喚獣は戦死に追い込まれるのだが。

 

「羽羅・・・・・今回はいつにも増して好戦的ですね」

 

「・・・・雄二も。いつもより殺る気に満ちてる」

 

「翔子さん、それ誤字じゃあ・・・・・ないですねはい」

 

あまりにも殺る気に満ち溢れすぎてる自分の恋人を見て、華扇と翔子は疑問を抱いているようだ。

 

だがまあ、それはある意味当然のこと。二人がここまで殺る気に満ちてるのは・・・・・

 

「「華扇(翔子)を覗こうとしたんだ・・・・・・地獄を見る覚悟はしておけよ?」」

 

・・・・・恋人を覗こうとした輩が相手だからだ。

 

「・・・・雄二。そこまで想ってくれてるなんて・・・・・嬉しい」

 

「で、ですが地獄を見せるというのはやりすぎでは・・・・」

 

「・・・・・華扇は嬉しくないの?」

 

「それは・・・・・嬉しいですが」

 

照れたように頬を赤くする華扇。やはり羽羅に思われているという事実は嬉しいようだ。

 

「・・・・・それなら良かった。ところで華扇、あの馬少しかしてほしい」

 

「馬を・・・・・ですか?いいですけど何に使うのですか?」

 

「・・・・・・召喚獣を乗せて敵陣に切り込む」

 

「・・・・・え?」

 

翔子の言葉に、思わず唖然としてしまった華扇の気持ちは、おそらく画面の前の皆さんにもよくお分かりいただけることであろう。

 

こうして、現代国語の防衛線は雄二、羽羅の二人の鬼と、翔子の手によって覗き犯達が壊滅することが決定した。

 

「・・・・・まあ、これも因果応報ですね」

 

誠に同感である。

 

 




今回はあとがき座談会のコーナーはお休みさせてもらいます。

・・・・・・最近お休みすることが多くなって申し訳ありません。

それでは次回もまたきてくださいね!

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