バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第109話!

今回は新たな東方キャラ登場!

そしてラストに意外な展開が・・・・・

「どうなるかは見てのお楽しみだな」

「そうだね」

それでは本編に参りましょう。

「本編どうぞ」


第109話

合宿二日目のAクラス、Fクラス合同の学習時間、響達はいくつかのグループに別れて勉強することとなった。流石に友人一同が全員集まるのは多すぎると判断したからだ。

 

ちなみに響と一緒に勉強するのは咲夜、勇陸、アリス、融麻、そして昨日知り合った龍牙と・・・・

 

「東風谷早苗です!今日はよろしくお願いします!」

 

龍牙の友人・・・・・もとい、恋人の早苗であった。響が龍牙も一緒に勉強しないかと誘ったところ、なら早苗も一緒にとお願いされ、響達がそれを受け入れたためにこうなった。

 

「うん、よろしく。早苗って呼んでもいいか?」

 

「はい。私も皆さんのことを名前で呼んでもいいですか?」

 

「もちろんよ。一緒に勉強するんだから構わないわ」

 

早苗の問いかけにアリスが答える。皆も異論はないらしく頷いていた。

 

「良かった・・・・・拒否されたらどうしようかと思いました」

 

「だから言ったでしょ早苗。皆なら大丈夫だって」

 

「はい」

 

皆に受け入れてもらえたことに安堵の表情を浮かべる早苗と、そんな早苗に笑顔を向ける龍牙。何とも仲睦まじい光景だ。

 

「ははっ、見せつけてくれるじゃねえか龍牙。こんないい恋人がいるなんて隅に置けねえな」

 

「「なっ!?」」

 

からかうようにユーリが言うと、龍牙も早苗も顔を真っ赤にさせた。

 

「な、何言ってるんだユーリ!そういうユーリにだってアリスがいるじゃないか!」

 

「おう。自慢の最愛の恋人だ」

 

「ユ、ユーリ!こんなところで何言ってるのよ!」

 

反撃とばかりにアリスのことを引き合いに出す龍牙であったが、ユーリには通じない。どころか笑みを浮かべて堂々としていた。もっともアリスの方は恥ずかしさで顔を真っ赤にしていたが。

 

「まったく・・・・・話をするのもいいけれどいい加減勉強にも手をつけましょう?」

 

「咲夜の言うとおりですね。元々そのための時間なのですから」

 

未だに勉強を始めないことに、咲夜と融麻は指摘を入れた。

 

「と、そうだな。それじゃあ何の勉強する?」

 

「せっかく響がいるんだから数学でいいんじゃねえか?」

 

「そうね、数学学年1位の響がいるんだから」

 

「・・・・・俺から聞いておいてこんなこと言うのもなんだがそこ強調しないで欲しい」

 

何の勉強をするのかを尋ねる響にからかい気味に言うユーリとアリス。響は思わず頭を抱えそうになった。

 

「まあまあ。でもまあとりあえずは今は数学でいいんじゃないかな?僕も勉強しておきたいし」

 

「はい。いいと思います」

 

「私も異論はありません」

 

「だそうですよ響様」

 

「・・・・はあ、わかったよ」

 

立て続けに龍牙、早苗、融麻に言われてしまえば異を唱えることなどできるはずもない。結局このグループは今回は数学を勉強することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、なるほど。昨日の騒ぎはそういうことでしたか」

 

「改めて聞くと・・・・・本当に大変だったんですね」

 

勉強のさなか話が先日の覗きのことになると、昨日その場に居合わせていなかった融麻と早苗は苦笑いを浮かべた。もっとも早苗は既に龍牙から話を聞いていたようであるが。

 

「そういえば昨日トーマあの場に居なかったな・・・・・お前なら来そうなものなのに」

 

「ええ。まあ少し色々ありまして」

 

「・・・・・こいつその時間空にあってたらしいぜ」

 

同室であるユーリは融麻の色々のことを知っていたらしく、少々呆れ気味であった。

 

「それで気づかなかったというの?まあ融麻らしいと言えばらしいけれど・・・・・」

 

「いいじゃないですか。この合宿中ソラと一緒勉強する機会があまりないんですから」

 

空の居るのはEクラス。AクラスはEクラスと合同学習する時間は設けられていないのでその言い分はもっともであった。

 

「それにしても・・・・あのまさかFFF団が協力していたとは意外ですね。一体どんな思惑があるのでしょう?」

 

まさかFFF団が防衛側に協力していたとは思わなかった融麻は意外そうにしていた。

 

「響、FFF団からはもう話は聞いたの?」

 

「いいや。そのへんのことは後でユウが須川から話を聞くんだそうだ」

 

アリスが尋ねると、響が答えた。

 

「昨日のあの働き振りからもう大丈夫だとは思うが・・・・・まだ警戒をしておいたほうがいいかもな」

 

「同感ね。あの連中がそう簡単に心を入れ替えるとは思えないわ」

 

「・・・・・二人共散々な物言いだね」

 

「・・・・・そこまで信頼していないんですか?」

 

FFF団に対する警戒心を顕にするユーリと咲夜。そんな二人に対して龍牙と早苗は苦笑いを浮かべてみせる。

 

「でもまあ最近は本当におとなしかったから信用はできると思う」

 

「だといいのですがね・・・・・まあひとまず私も信用しておきましょう」

 

ひとまずFFF団を信用することにして響と融麻。二人としては疑うよりは信じたいのだろう。

 

「さて、それじゃあ勉強の続き続き・・・・・」

 

「はあ・・・・本当に嫌になるね」

 

響達が勉強を再開しようとしたその時、わざとらしく大きな溜息を吐き、不機嫌そうにぼやく声が聞こえてきた。

 

声の主は・・・・・宮下要であった。

 

「・・・・・なに宮下さん?」

 

「なにって・・・・決まってるだろ?なんで合宿に来てまでわざわざFクラスの馬鹿達と一緒に勉強しなくちゃいけないんだろうなって思っただけさ」

 

響の問いかけにあからさまに嫌味ったらしく言う宮下。その発言によりその場にいた一同は全員不機嫌さを顕にする。

 

「合宿でくらいまともに勉強させてくれればいいのに・・・・・気のきかない学園だね。その上昨日はあんなことまであったし」

 

あんなこと・・・・というのはまず間違いなく覗き事件のことであろう。

 

「あんなことをするなんて本当に恥ずかしいね。愚かとしか言えないよ。あっ・・・・・もしかしてあれってお前が先導したのか?」

 

宮下は響に視線を向けながら言う。

 

「お前は落ちこぼれだし・・・・・企んでも不思議じゃないしな。こんな奴に仕えなきゃならないなんて咲夜も不憫だね」

 

「・・・・・おい宮下、てめぇ随分ふざけたことぬかしてんじゃねえか?」

 

宮下の発言に我慢ならなかった勇陸が鋭く睨みつけながら言い放つ。周りの迷惑もあるので声は抑えているが声色は酷く冷たく、明らかに怒気が含まれていることがわかる。

 

もちろん他の者達(響と融麻以外)の者も同じように宮下を睨んでいる。

 

「な、なんだよ・・・・僕はただ率直に思ったことを言っただけだ。実際響は・・・・」

 

「宮下さん・・・・・これ以上響様を侮辱するのなら許しませんよ?」

 

「うっ・・・・・」

 

さらに響を貶めることを言おうとする宮下に咲夜がキッパリと言い放つと、宮下はそこで口を閉ざしてしまった。

 

「ふ、ふんっ、まあいいよ。これ以上落ちこぼれと話すと落ちこぼれが移りそうだしここまでにしておいてやるよ。それじゃあね」

 

最後に悪態を吐いて、宮下は去っていった。

 

「な、なんなんですかあの人は!突然現れて響さんのことを好き放題侮辱して!」

 

「全くだね。一体何様のつもりんだろう」

 

宮下のあまりの態度に腹を立てた早苗と龍牙は激しい怒りを顕にしていた。

 

「本当に・・・・・あいつのアレはどうにかならないのかよ?」

 

「同感ね。あれの従者をしてるなんて融麻も大変ね」

 

「響様、気にすることなんてありませんからね?」

 

「「・・・・・・」」

 

アリスが融麻に、咲夜が響に向けて言うが二人は真剣な表情絵何かを考え込んでいるようであった。

 

「響様?どうしました?」

 

「ああ、ちょっと・・・・・・・どう思う融麻?」

 

「・・・・・少々腑に落ちませんね」

 

「だよな」

 

「腑に落ちないって・・・・・何がよ?」

 

二人の言っている事の意味がわかっていないアリスが尋ねる。他の者も何が何やらといった様子だ。

 

「さっきの宮下さんの事なんだが・・・・・ちょっとおかしいんだよ」

 

「おかしい?どこがだよ。あいつはいつもあんなもんじゃねえか」

 

「そんなことありません。確かにいつもと同じように響のことを貶めていたように聞こえますが・・・・それでもいつもの要様であったら響が覗きの先導をしただなんて言うはずがないのですよ」

 

「宮下さんは俺を貶めることは言うけど俺が悪事を先導してるなんてこと言うことはないからな」

 

「ええ。要様は無意味に響を貶めることはあっても響が悪事の片棒を担っているなどという具体的なことを言うことはありえませんね」

 

「えっと・・・・どういうこと?」

 

二人が何を言ってるのかさっぱりなようで響と融麻以外は頭に『?』を浮かべていた。

 

「・・・・・まあここに居る皆さんになら言ってもいいでしょう。要様は・・・・」

 

「あの・・・・ちょっといいかな?」

 

融麻の話を遮るようにして、一人の少女が声をかけてきた。

 

「涼香?どうしたんだ?」

 

声を掛けた少女は凍堂涼香。響達と特に仲がいいわけではないが友人と呼べる間柄の少女であった。

 

「えっと・・・・その・・・・・響君を脅迫している人に関する話なんだけど・・・・」

 

「「「!?」」」

 

涼香の口から語られた話は、響達にとってあまりにも予想外なものであった。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!!

今回のゲストは東風谷早苗さんです!

「よろしくお願いします!」

はいよろしく!それでは進めていきましょう!

「こっちの早苗は龍牙の恋人なんだな」

はい。それも超ラブラブのね。

「ラ、ラブラブって・・・・そんな///」

「照れちゃってるよ」

「そりゃあラブラブなんて言われればな」

でもまあ実際問題始めから恋人同士っていうのは私としても助かるんですよね。

「なんでですか?」

いや、だって・・・・・・くっつけるシナリオ考えずに済むし。

「メタイなおい・・・・」

しょうがないでしょ!考えるの大変なんですから!

「というか今メインキャラでカップルになってないのって何組?」

今ぱっと思いつく限りでは秀吉さん&輝夜さん、康太さん&愛子さん、そして響さん&咲夜さんですね。

「響さん・・・・・主人公なのにまだなんですか?」

「仕方がないだろ・・・・色々とあるんだから」

「主、ちゃんと考えてるんだよね?」

ええ、まあ。何話かかるかわかりませんがね。

「大丈夫かよ・・・・まあいいや。次の話に行こう」

「宮下さんがいつもと少し様子が違ってたらしいね。まあ僕には全然わからなかったけど」

「私もですね。といってもそもそも彼のことをあまりしませんが」

まあ彼については実は色々とあったりするんですよね。

「そうなの?」

「ああ・・・・まあ俺としてはだからこそ気に食わないんだけどな」

私は嫌いじゃないんですけどね。

「一体なんなんでしょう・・・・・」

まあいずれわかりますよ。

「そっか・・・・それで最後に登場した涼香さん・・・・脅迫のことなにか知ってるみたいだけど?」

「一体何を知っているんでしょうか?」

「犯人のことか?」

・・・・まあ知っているとは実はちょっと違うんですけどね。

「どういうことだ?」

それは次回わかりますよ。

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・









「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」

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