バカとテストと召喚獣～響き渡るバカ達の絆～ 作：shin-Ex-
今回から本編の連載を再開します!
「今回のメインは清水か･････」
「ちょっとシリアスかな?」
安心してください。明久さんのおかげで完全なシリアスというわけではないですので。
「どういうこと?」
本編を見れば分かりますよ。
それでは本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
「なるほど･････つまり大切で愛おしい彼女を覗きの魔の手から守るために龍牙はここにいるっていうことだか」
「ちょっ!?そこまで大げさには言ってないよ!?」
「間違ってはいないのでしょう?中々いい心がけだと思うわよ」
「うぅ･････」
覗きを阻止しようとする理由を話した龍牙。そんな龍牙を響と咲夜はいやらしい笑みを浮かべながらからかう。
「でもまあ正直助かる。相手は結構な数いるからな」
「全く覗きだなんて･････浅ましいことこの上ないわね」
「そうだね。覗かれた女の子達の気持ちも考えずに･････正直軽蔑するよ」
覗きをする連中に対する嫌悪感を顕にする三人。
ただ･･････
「「「俺たち無視して話ししてんじゃねえ!!」」」
その覗き犯達は今響達の目の前にいるのだが。現在響達は何人かのグループに別れて覗き犯の相手をしている最中だったのだ。
ちなみにこの場は響、咲夜、龍牙の三人に任されている。
「ああ、悪い悪い。でもな･････」
「ええ･･････あまりにも手応えがなかったものだから」
「否定はできない････かな?」
響達三人が相手にしている10人前後。だがその誰も召喚獣の扱いに長けているわけではない為、響達は話しながらでも十分に対応できていたのだ。
「それにしても龍牙は召喚獣の操作が上手いわね」
「ありがとう。でも響に比べたら劣るよ」
「まあ俺は観察処分者だからな。流石に召喚獣の操作でアキやトーマ以外に遅れを取るわけにはいかないさ」
「だから無視するなって言ってるだろ!!」
業を煮やした一人の召喚獣が襲いかかる。だが･････
「甘いよ」
龍牙の召喚獣がそれを阻み、一刀両断して戦死させた。
「そ、そんな･････」
「さて、こいつらの言うとおり流石にこれ以上無視するのは気が引けるし･････終わらせるか」
「うん」
「わかりました響様」
話を切り上げ、響達は覗き達の殲滅に取り掛かった。
「さあ貴様ら補修の時間だ!覗きをしようなどというその腐った根性叩き直してやるから覚悟しろ!」
「「「い、嫌だァァァァ!!」」」
十数分後、覗き達は響達の活躍により全員戦死。西村の手によって全員鬼の補修が課せられることとなった。
「嫌なら始めからするなっての」
「同感ですね」
「まあともかくこれで覗きの心配はなくなったかな?」
「そうだな。咲夜達も入ってきたらどうた?早くしないと女子の入浴時間が終わっちゃうし」
「はい。それでは失礼致します」
咲夜は防衛に当たっていた妹紅達に声をかけて、入浴に向かった。
「さて、FFF団の奴らからは明日話を聞くとして、部屋に戻るかな。龍牙はどうする?」
「僕も部屋に戻るよ。それじゃあね」
「ああ。お疲れさん」
響は部屋に戻る龍牙に労いの言葉をかけながら見送った。
「さて、それじゃあ俺も････」
「････少しよろしいですか?」
「ん?」
部屋に戻ろうとする響に声をかけるものが居た。
その人物は････清水美春であった。
「お前････清水?」
「･････あなたと吉井明久にお話したいことがあります。少々付き合って頂けませんか?」
「俺と明久にか･････他の奴はいないいほうがいいか?」
「････はい。できれば」
「わかった。それじゃあ俺達部屋で話そうか。アキ以外の奴には席を外すようにお願いしておくからさ」
「お願いします」
響は美春を連れ、明久達に声をかけて自室へと向かった。
「えっと･････清水さん?話っていうのは何かな?」
「･･････」
部屋には明久が清水に尋ねるが、美春はうつむいて黙り込んでいた。
ちなみに部屋には美春の希望通り響と明久しかいない。雄二達は不満を漏らしつつもきちんと席を外してくれていた。
「切り出しにくいならこっちから言ってやる。お前の話っていうのは多方これのことだろう?」
そう言いながら響が突き出したのは例の脅迫写真のことであった。
「その写真･････どうやら気がついていたようですわね」
「ああ。この写真を撮ったのはお前なんだろう?」
「･････はい」
美春は表情を暗くさせながら認めた。
そして･････
「･････吉井明久、仲渡響、本当に･････本当にすみませんでした」
美春は深々と二人に対して頭を下げた。
「････清水?」
「し、清水さん?どうしたの?」
美春の予想外の行動に戸惑う響と明久。まあ普段の彼女からしたら考えられない行為であるため戸惑うのも無理もないであろう。
「謝っても許されないということはわかっています。でも･････この写真を撮ったせいでお二人に多大なご迷惑をかけてしまった。本当に･････すみませんでした」
ポタポタと清水の頬に涙が伝う。その姿から心の底から反省しているのだと響と明久は感じ取った。
「･････なんで俺達に謝る?俺はお前が敬愛する島田さんに嫌われているし、明久なんて･････お前にとって俺達二人は気に入らない相手のはずだろ?謝る理由なんてないんじゃないか?」
「ちょ!?言いすぎだよ響!」
「だが････事実だろ?実際問題この写真は俺達を嫌っている証拠じゃないか?」
「そ、それは･････」
言い過ぎだということは響にもわかっている。だがそれでも･････たとえ心の底から反省していようろ美春の人間性を考えるのならば問いただしてしまうのは仕方がないことであった。
「････確かに仲渡響の言うとおりです。私はお二人のことを････正直嫌っていました。この写真もお二人を陥れる為にと撮ったものです」
美春は顔を上げ、申し訳なさそうにしながらも正直に白状した。
「でも････でも清水さんは実際に僕たちを陥れたりしてないじゃないか!あの脅迫状を出したのは清水さんじゃないんでしょ?」
「どうしてそれを!?」
「やっぱりそうなのか･････そうなんじゃないかとは推測していたが今の清水の反応で確信が持てたよ」
「そう･････ですか。確かに脅迫状を出したのは私ではありません。でも･････どうしてそれだけで私がお二人を陥れようとしていなかったと言えるのですか?」
「････どういうこと?」
「･････え?」
明久は美春の言っていることの意味がわからないといったように首を傾げ、そんな明久をみた美春は困惑していた。
「はあ･････まさかとは思ったがやっぱりか。いいかアキ?確かに俺は脅迫状を出したのが清水じゃないとは言った。だが清水の写真をネタに脅迫状を出されたのは間違いようのない事実。清水が俺達を陥れようとしていたと考えるのが普通だろ?」
「･････あ」
響の説明を聞き、明久はようやく理解したようだ。
「･････あの、吉井明久?もしかしてあなたは本当にその発想に至らなかったのですか?」
「あ、あはははは･････」
どうやら図星であるらしい。
「こいつはこういうやつなんだよ清水。よく言えばバカなほどに純粋だが･････悪く言えばこの上ない単純バカだ」
「それどっちもバカにしてない!?」
「安心しろ。バカにはしているが褒めてもいる」
「複雑だよそれ!?」
「････ふふふっ」
「清水さんまで笑わないでよ!」
恒例の明久いじり。流石は愛さえるバカである。
「申し訳ありません。ですが･･････こんな私を疑わないでくれてありがとうございます吉井明久」
「う、うん。なんか複雑だけどどういたしまして･････でいいの?」
「まあいいんじゃないか?それはそうと清水･････さっきの反応からお前は俺達を陥れようとしたわけではなかったと受け取るがそれはどういう事なんだ?」
「それは･･････わからなくなったのです」
「わからなくなった?それって何が?」
「･･････私はお姉様のことが好きでした。でも最近のお姉様を見ているうちに思ったんです。私は今のお姉様のどこが好きなんだろうって」
美春は辛そうな表情を浮かべて言う。
「どういうことだ?」
「私は勇ましく、強いお姉様のことが好きでした。そんなお姉様のことを尊敬し、敬愛していました。でも今のお姉様は理不尽で自分勝手で･･････正直見ていられませんでした」
恋は盲目･････よく言われることであるが美春は違っていた。美春は好きだからこそ島田のことをちゃんと見ていた。それ故に島田の今の行動を不審に思ったのだ。
「だから私はそんなお姉様の為になんの悪いこともしていないお二人を陥れたりなんてしていいの思って･･････お二人を脅迫するのはやめたんです」
「そうだったんだ･････清水さん、ごめんね」
「え?」
突然謝りだした明久に美春は困惑した。
「島田さんがああなってしまった原因は･････少なからず僕にあるから。だから･････苦しい思いをさせちゃったりしてごめんね清水さん」
「吉井明久･･････さっきといい今といいあなたは根っからのお人好しなんですね。確かにそれではバカにされても仕方がありませんわ」
「うっ･･････そうなのかな響?」
「間違いなくそうだろ」
明久が尋ねると、響はキッパリと言い放った。
「ですがそれが･････吉井明久の美点なのだと私は思います」
「それに関しては同感だな。ここまでのお人好しは全人類の1％にも満たないだろうな」
「べ、別にそんなことは･････」
照れくさそうにする明久。
だが･･････
「扱いとしては珍獣だな」
「そうですわね」
「そこで落とすの!?」
それでも結局弄られる。おそらくここまで弄られる人間も全人類の1％にも満たないであろう。
「まあそれはともかく、清水が俺達を陥れようとしているわけではないというのはわかった。だが･･････だとしたらあの脅迫状と写真はどういう事なんだ?教えてくれないか清水?」
「･････わかりました。私の知っていることの全てをお話しますわ」
響に言われ、美春は脅迫状のことについて話し始めた。
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!!
今回のゲストは龍牙さんです!
「よろしくね」
はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「ねえ、なんで今回のゲスト僕なの?清水さんだっけ?あの子のほうがのほうがいいんじゃない?」
まあそうかもですけど彼女は次回の座談会で呼びますのでまずは龍牙さんです。
「そっか。わかったよ」
「そういえば僕気になってたんだけど･････龍牙の彼女って誰?」
ああ、そのことですか。龍牙さんの彼女は早苗さんですよ。
「東方キャラか･････早苗もそのうち登場するのか?」
しますよ。次の次ぐらいの話に登場予定です。もちろんその時は龍牙さんもね。
「そっか･････楽しみにしておくよ」
そして今回の話ですけど･････
「清水･････原作とだいぶキャラ違うような気がするんだが?」
まあそうかもですね。ですがあれがうちの清水さんです。
「そういえば主清水さんのキャラ好きなんだっけ･････それで優遇してるんだね」
「まあここまで出番はあまりなかったみたいだけど」
中々機会がなかったですからね･････でも今回、そして次回は彼女が話の中心になりますので。
「そのようだな。清水は脅迫状の件について色々と知っているようだから」
「これで犯人が分かりそうだね」
･････それはどうでしょうね?
「え?どういうこと?」
さあどういうことでしょうね～?次回にはわかりますよ。
「この主結構もったいぶるんだね」
「それがこいつだ」
さて、今回はここで締めにしましょう。
それでは･･････
「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」