バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
今回は合宿所に到着して・・・・後半は理不尽なアレです。
「・・・・・正直僕でも頭にきたよ」
「そうだな。だがそれ以上に・・・・」
そこから先は本編で確かめてもらうということで。
それでは本編にいきましょう。
「本編どうぞ」
バスに揺られること数時間して、合宿所に到着した。
「ここが合宿所か・・・・結構大きいね」
「まあA~Fまでの全クラスが宿泊するんだからな。それなりの規模になるんだろう」
明久と雄二は目の前の合宿所を見上げながら言う。
すると・・・・
「皆~!!」
建物の中から遊星とにとりが現れ、一行に近づいてきた。
「久しぶりだな」
「ああ。二人共お勤めご苦労様です」
響が労うように二人に頭を下げ、他の者達もそれにならう。
「まあ確かに大変ではあったが苦ではなかったぞ~」
「こういう仕事は好きだからな。ところでお前達が羽羅と華扇か?」
遊星が羽羅と華扇に尋ねる。
「ああ。皆から話は聞いていたが実際にこうして会うのは初めてだな」
「そうだな。一応自己紹介しておこう。井上遊星だ」
「私は河城にとりだぞ~。よろしくな~」
「はい。こちらこそ」
「よろしくな」
羽羅は遊星と、華扇はにとりと握手した。
「さて、4人の挨拶も終わったことじゃ部屋に荷物を下ろしに行くかの」
「それじゃあ俺が施設内を案内しよう。ついてこい」
遊星に案内され、皆部屋に荷物を下ろしに向かった。
「ふう・・・・・食べた食べた」
「中々豪勢な夕食じゃったの」
「・・・・・満足」
「そうだな」
「こういうところで食べるご飯って美味しいよね」
夕食を食べ終え、五人は部屋で寛いでいた。
ちなみにこの部屋に居るのは響、明久、雄二、秀吉、康太の五人だ。
「と、そうだ。コウ、調査の方はどうなっている?」
響が康太に尋ねる。調査というのは脅迫状の犯人に関することであろう。
「・・・・・あれから学園に設置した監視カメラを確認して盗撮の犯人は特定できた」
「本当!?すごいや!」
「流石は康太だな」
「・・・・・傍から聞くととんでもない発言じゃの」
盗撮の犯人を特定した康太に明久と雄二は賞賛の言葉を送り、秀吉は苦笑いを浮かべた。
確かに傍から聞く分には問題があるかもしれない。だがこの監視カメラは学園のセキュリティに利用されているものでもあるので一応は大丈夫なようだ。
「それで?盗撮の犯人っていうのは誰なの康太?」
「・・・・・Dクラスの清水美春だ」
「清水美春・・・・・ああ、あのオレンジドリルか」
「その覚え方はどうなのじゃ響?」
まああの縦ロールを見ればそう覚えてしまうのも無理もないであろう。
「そんなことよりも清水さんが犯人か・・・・・・なんか意外だね」
「そうじゃの。てっきり犯人は男じゃと思っておったのだが・・・・・・」
「・・・・・女でも男でも関係ない。俺の友人を盗撮した挙句脅迫のネタに使うなんて許せない」
(康太さんのの発言にお前が言うなと言いたくなる方もいるかもしれませんが当小説の康太さんは問題のある盗撮はいたしませんのであしからず by作者)
「康太の言うとおりじゃの。少々反省してもらうとするかの」
清水に対する怒りを顕にする秀吉。
しかし・・・・
「・・・・・妙だな」
「・・・・そうだな。腑に落ちない」
響と雄二は神妙な面持ちで何かを考え込んでいる様子を見せていた。
「どうしたの二人共?」
「いや・・・・・・これは俺の憶測だが脅迫状を送ったのは清水じゃあない」
「「「え?」」」
雄二の発言に明久、秀吉、康太の3人が首を傾げた。
「で、でも監視カメラんは清水さんが盗撮したのが映ってたんだよね?」
「・・・・・何度も確認したから間違いない」
「それについては疑っていない。だがそれはあくまで盗撮の犯人が清水だという証拠だ」
「どういうことじゃ?」
「つまりユウが言いたいのは・・・・盗撮の犯人とは別に脅迫状を送った人物がいるっていうことだ」
響だけは雄二の言いたいことを理解していたようで代弁した。
「・・・・どうしてそう思う?」
「アキの脅迫状の文面だ」
「僕の脅迫状の文面?」
明久は持っていた脅迫状を取り出して広げてみた。
「その脅迫状・・・・・清水が出したものだとしたら違和感を感じないか?」
「違和感じゃと・・・・・!?そうか・・・・・確かにおかしいの」
「・・・・・明らかに不自然」
「え?どういうこと?」
脅迫状の文面を見て秀吉と康太は違和感に気がついたようだが、明久はまだチンプンカンプンのようだ。
「あのな明久、もしも俺が清水だったらそんな文面の脅迫状は書かない。というよりそもそも脅迫状自体出さない可能性が高い」
雄二は理解できていない明久に説明し始めた。
「どうして?」
「清水が思いを寄せているのは島田に対してだ。もしも俺が清水だったら文面は島田に近づくなというものになる。だが実際は島田ではなく妹紅が名指しされている」
「確かに・・・・それはおかしいね」
「そもそもだ・・・・お前は今島田と特別親しいか?」
「別にそんなことは・・・・・最近は特に関わってなかったし」
きっぱりと言い切る明久。この場に島田がいたら怒り狂っていたであろう。
「だったらこんな脅迫状自体出す意味ないだろ。これが根拠だ」
「なるほど・・・・・となると脅迫状を出した犯人は誰なんだろう?」
「それこそ俺と咲夜、アキと妹紅の関係をよく思っていない奴等の仕業だろうな。まあコウのおかげで犯人に関する手がかりが得られたから見つけるのはそう時間はかからないだろう」
「犯人が脅迫に使った写真を撮ったのは間違いなく清水じゃからな。清水に聞けば犯人がわかる」
「そうだな。明日にでも問い詰めてみるか」
五人は今後の方針を決めたその時・・・・・
「全員手を頭の後ろに組んで伏せなさい!」
島田、姫路を先頭とし、複数の女子が部屋に押しかけてきた。
「な、何事じゃ?」
「木下はこっちに!そっちの四人はおとなしくしてなさい!」
島田は突然のことに動揺する秀吉の手を掴んで引き寄せ、響、明久、雄二、康太の四人にはおとなしくするように怒鳴る。
・・・・もっとも4人は抵抗もなにもしていないのだが。
「お前達ゾロゾロと押しかけて一体何のようだ?」
雄二があからさまに面倒くさそうな表情をして女子達に尋ねた。
「よくもまあシラを切れるわね・・・・あんたたちが犯人だってことはわかってるのよ!」
「犯人?一体何の?」
「これです!」
姫路は手に持っていたものを響達に見せつけた。
「・・・・・CCDカメラと小型集音マイク」
そう言った機械に精通した康太はすぐになんなのかわかったようだ。
「そうよ!これが女子風呂の脱衣所に設置されてたのよ!」
「それって盗撮じゃないか!いったい誰がそんなことを!」
「とぼけないで!あんた達以外誰がいるって言うのよ!」
島田は4人を指差して言い放つ。
「・・・・はあ、馬鹿馬鹿しい。一体何の根拠があって俺達が犯人だって思ってるんだよ?」
「そっちには土屋がいるじゃない!それが根拠よ!」
「そうです!こんなことができるのは土屋くん以外いません!」
「流石はFクラスの屑ね。やることが卑劣だわ」
「しかも4人のうち2人は観察処分者だし・・・・本当に最低ね」
島田、姫路はカメラとマイクは康太が設置したものだと決め付けて、そして他の女子達は響達を非難した。
基本的に学園の女子達からの人気が高い響達であったが例外はいる。4人がFクラスだから・・・・・特に響、明久が観察処分者だからという理由で4人のことをよく知りもしないで毛嫌いする女子は少数だが存在していた。
ここに集った女子はまさにそういった少数派なのだろう。
「あんた達覚悟しなさい!」
「二度と同じことができないようにお仕置きします!」
島田、姫路を筆頭に女子達はどこで用意したのか、拷問器具をもって4人ににじり寄っていく。
(・・・・・・くだらないね。実に馬鹿馬鹿しいな)
そんな女子達を見て、響の身に纏う空気が冷徹なものへと一変した。
それはまるで・・・・かつて清涼祭で咲夜が誘拐犯に殴られた時のようだ。
(大した証拠もないくせに
あまりにも理不尽な物言いに響は怒りを通り越してブチキレてしまっていた。
響が女子達に何か言おうと口を開こうとする。
だが・・・・・
「あなた達・・・・・・一体何をしているのかしら?」
それよりも前に、その部屋に居た全員の耳に酷く冷めた声が聞こえてきた。
声のする方に振り向く一同。そこには・・・・・
「咲・・・・夜?」
まるで射殺すかのような鋭い眼光で女子達を睨みつける咲夜の姿があった。
あとがき座談会のコーナー!
今回のゲストは復帰した遊星さんとにとりさんです!
「俺達がゲストか・・・・いいのか?」
「私達別にそこまで出番があったわけじゃないんだぞ~?」
大丈夫ですよ。ぶっちゃけ誰をゲストにしようか悩んでいましたし。
「メタイこと言うなよ主・・・・・」
まあまあ。それよりも座談会を進めましょう。
「わかった。どうやらこの小説では脅迫状を送ったのは清水ではないようだな」
「そのへんは原作とは違うんだね」
ええまあ。といってもプロットの時点ではは犯人は清水さんのままでしたが。
「なんで変えたんだ~?」
まあ理由としましては・・・・・ネタバレになるんですけど清水さんを救済しようかなと思いまして。
「ああ・・・・・そういえばかなり前の座談会でそんなこと言っていたな」
「主は清水さんのこと結構好きなんだったっけ?」
ええ。なので彼女の救済は決定しました。
「でも盗撮の犯人は清水のままなんだろう?それでどうやって救済するんだ?」
まあ色々と考えはありますよ。
それと今のうちに言っておくことが・・・・・島田と姫路の救済もしようかなと現在考えております。
「そんなこと考えてるのか?」
ええ。まあまだ決まってはいませんがそういう展開を思いついてはいますのでね。どうするかははっきり言って気分次第です。
「それはそれで酷いような・・・・・」
・・・・・かもしれませんね。
では次のお話にいきましょう。
「響がブチギレるかと思ったら・・・・・咲夜が出てきたね」
「・・・・・あの咲夜なんか凄く怖いぞ」
咲夜さんも切れたらやばい方ですからね・・・・・恐ろしい。
「咲夜・・・・・」
「・・・・一体このあとどうなるんだ?」
それは次回に分かることです。
さて、今回はここで締めにしましょう。
それでは・・・・・・
「「「「「次回もまたきてくれ(こいよ~)(きてください)!!」」」」」