バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第102話!

今回は移動のバスの中での話です!

それでは本編にいきましょう!

「ネタが思いつかなかったのかよ・・・・・」

「あははは・・・・・それでは本編どうぞ」


第102話

合宿地へ向かうバスの中で、響達はトランプで時間を潰していた。

 

ちなみに現在はババ抜きで響と明久の一騎打ちとなっている。

 

「よし。じゃあこっちだ」

 

響が明久の手札からカードを一枚引き抜く。

 

「・・・・上がりだ」

 

響は引いたカードと自分の手にあった最後の一枚を同時に出した。

 

すなわち・・・・・このゲームは明久の負けとなった。

 

「ま、また負けたぁぁぁ!!」

 

「まさか5連敗とはな」

 

「本当に明久はこういうゲームは弱いの」

 

「・・・・・・・・表情に出すぎ」

 

うなだれる明久に追い討ちを掛ける雄二、秀吉、康太。

 

「僕ってそんなにわかりやすいの?」

 

「そりゃあもうな。表情で考えてることが丸分かりだ」

 

「・・・・・ごめん明久。反論できない」

 

「妹紅!?」

 

響にはっきりと言われ、さらに妹紅にまで言われるとは思っていなかったようで、明久は軽くショックを受ける。

 

「はははっ!それじゃあもう一回戦行くか?」

 

「それはやめた方が・・・・・これ以上は明久が可愛そうだし」

 

羽羅がもう一回戦やろうかと提案するが、流石に明久が哀れに思えた華扇が止めた。

 

「あ、だったらこれなんてどうかしら?」

 

輝夜は自分の鞄から一冊の手帳サイズの本を取り出した。

 

「それは・・・・心理テストの本かの?」

 

「ええ。面白そうだったから前に買ったものだけどちょっとやってみない?」

 

「そうだな。ちょうどいい暇つぶしになりそうだ」

 

輝夜の提案に雄二は賛成する。他の者も異論は無いようで誰も反対しなかった。

 

「それじゃあ出すわよ。あなたの目の前に実際の姿よりも魅力的に人間を映し出す鏡があります。その不思議な鏡はどんな形をしていますか?。選択肢は丸い形の鏡、四角形の鏡、三角形の鏡、楕円形の鏡の4つよ」

 

「そうだな・・・・・俺は四角かな?」

 

「僕は丸だね」

 

「私は四角だ」

 

「三角だな」

 

「・・・・・同じく」

 

「儂は楕円形じゃ」

 

「その中なら三角だ」

 

「私は・・・・・四角ですね」

 

響、明久、妹紅、雄二、康太、秀吉、羽羅、華扇の順番に答えた。

 

「なるほど・・・・・」

 

「それで?これで何がわかるんだ?」

 

「この心理テストでは自分を魅力的に映す鏡を想像することで外見に対する自信がわかるみたいね。まずは丸型だけど・・・・」

 

「僕だね。というか僕だけだけど」

 

「丸を選んだ人はおだてられると調子に乗るタイプだそうよ」

 

「「「「なるほどな」」」」

 

「なんで皆して納得しているの!?」

 

概ね合っているからであろう。

 

「次は四角形。四角を選んだ人は外見よりも内面的に自信があるって書いてあるわね」

 

「あ~・・・・・わかる気がするな」

 

雄二は四角を選んだ響、妹紅、華扇の方を見ながら言う。

 

「う~ん・・・・・俺としては自覚がないんだが」

 

「私もそうですね・・・・・・」

 

響と華扇はあまりピンと来ないようだ。まあ傍から見れば間違ってはいなく感じるが。

 

「私の場合は・・・・・むしろ外見に自信がないんだけどな」

 

「大丈夫だよ妹紅!妹紅の可愛さは世界一だから!」

 

「なっ!?か、可愛いって・・・・・///」

 

明久に褒められた妹紅は、顔を真っ赤にする。

 

「・・・・・少しくらいアキみたいに調子に乗ってもいいんだぞ妹紅?」

 

「別に調子になんて乗ってないから!」

 

「そんなことより次行きましょ。次は三角だけど・・・・・必要以上に外見を気にしないようね」

 

「確かにあまり気にはしないな」

 

「そもそも俺たちの場合は一々気にすると面倒だもんな」

 

三角を選んだ雄二と羽羅はこの回答に反論は無いようだ。

 

「ふむ、皆概ね合っているようじゃの。して楕円はどういう結果なのじゃ?」

 

「あ~・・・・それは・・・・」

 

秀吉が尋ねるが輝夜は言いにくそうに口ごもる。

 

「ん?言いにくいことなのかの?」

 

「そういうわけじゃあないんだけど・・・・・まあいいわ。楕円を選んだ人は・・・・・容姿にかなり自信があるって書いてあるわ

 

「・・・・・え?」

 

秀吉は一瞬キョトンとした顔をした。

 

「まあ確かに秀吉の容姿はある意味突き抜けて優れてはいるからな」

 

「そうですね・・・・・女性である私もたまに羨ましく思います」

 

「ちょっと待つのじゃ雄二、華扇。儂は別に・・・・・むしろこの容姿で苦労することのほうが多いのじゃが」

 

「だが演劇をするうえでは有利だしヒデも無意識にそう思っちまってるんじゃあないか?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

秀吉はなんとか弁明しようとするが響に言われて反論できなくなった。

 

「まあそこまで気にする必要なんてないわよ秀吉。私もこれ買った時にやったけどあんたと同じだったし」

 

「・・・・・そうすることにするのじゃ」

 

輝夜に言われ、秀吉はとりあえずあまり気にしないようにした。

 

「それにしても輝夜がか・・・・・まあ納得だな」

 

「・・・・・それはどう言う意味かしら妹紅?」

 

「別に。そのままの意味だが?」

 

「「・・・・・・」」

 

互いに笑顔を浮かべたままにらみ合う妹紅と輝夜。

 

・・・・・・相変わらずである。

 

「それはそうとして輝夜、他にも何かないのか?」

 

「そうね・・・・それじゃあこれにしましょ」

 

響に言われて、輝夜は次に出す心理テストを決めた。

 

「次の色で思い浮かべ異性を上げてください。1.緑、2.オレンジ、3.青。一応各色一人ずつでダブリはなしにしましょ」

 

「色で思い浮かぶ異性か・・・・・俺は緑はアリスでオレンジは翔子、青が咲夜だな」

 

「僕は緑が咲夜、オレンジがアリス、青が妹紅かな」

 

「緑は響でオレンジは秀吉、青が明久だな」

 

「俺は緑が輝夜でオレンジは・・・・・思いつかないな。青は翔子だ」

 

「・・・・・緑はにとり、オレンジは思いつかない。青は愛子」

 

「儂は緑は妹紅、オレンジは姉上、青は輝夜じゃ」

 

「俺は緑はオレンジは萃香、青は華扇だ」

 

「私は緑が雄二、オレンジは響、青が羽羅ですね。それでこれで何がわかるんですか?」

 

「・・・・・・・」

 

華扇が輝夜に尋ねるが、何故か輝夜は恥ずかしそうに顔を赤くして俯いていた。

 

「輝夜?」

 

「え?あ、ごめんなさい。これでわかることなんだけど・・・・その・・・・・」

 

輝夜は言いにくそうに口ごもった。

 

「ふむ、仕方がないな」

 

「あっ」

 

痺れを切らした響が少々強引に輝夜から本を取り上げ、答えを確認した。

 

「えっと・・・・・どうやら色によってその異性をどう思っているのかがわかるようだな。緑が友達、オレンジが元気の源。そして青が・・・・・なるほどな」

 

青の結果を見て、響はニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ちょ、ちょっと返しなさいよ響!」

 

「ははっ!悪い悪い」

 

必死になる輝夜に響は笑って本を返してやった。

 

「それで響、青は結局なんなの?」

 

「ああ、それは・・・・」

 

「言わなくていいから!」

 

(((ああ・・・・・・そういうことか)))

 

明久に言われて答えようとする響の口を輝夜が塞ぐ。その様子を見て雄二、羽羅、華扇の3人はなんとなく察した。

 

「そ、それよりもそろそろお腹がすいたことだしお昼にしましょ!」

 

「?まあ確かにいい時間じゃしな。そうするかの」

 

強引に話題を変えようとする輝夜。秀吉はそんな輝夜に疑問を抱きつつも賛同し弁当を取り出す。

 

他の者達もそれに続いて自分の弁当を用意し始める。

 

「お?明久と妹紅の弁当の中身は同じだな」

 

弁当を開けて食事を始めようというところで羽羅は明久と妹紅の弁当の中身が同じことに気がついた。

 

「お揃いですか・・・・・これはお熱いですね」

 

「べ、別にいいだろ!」

 

珍しく華扇がからかうように言うと、妹紅は照れ隠しから大声を出す。

 

「ちなみにこれはどっちが作ったんだ?」

 

「・・・・私だ」

 

羽羅に問われて答える妹紅。

 

「このお弁当を妹紅が・・・・・中々やるわね」

 

「・・・・・まあそれでもまだ明久には全然かなわないんだけどな」

 

悪友の料理スキルの高さを見て、輝夜は若干悔しそうにするが、妹紅は明久に比べてまだまだ未熟であることを自覚しているようだ。

 

「まあアキの料理の腕は俺の知る限りでは咲夜に迫るほどに高いからな」

 

「・・・・・・そういう響の弁当は咲夜が作ったのか?」

 

「ああ」

 

「相変わらず美味そうだな。同年代で咲夜並に作れるやつなんてそうはいないんじゃないか?」

 

「まあそうだろうな。あ、でもトーマと空の二人はほぼ咲夜クラスの腕だな」

 

「融麻はともかくとして・・・・・空が?」

 

明久は意外そうな表情をする。

 

「ああ。他の家事スキルは高くないんだけど何故か料理はできるんだよな空は」

 

「なんか意外だね」

 

「まあそうかもな・・・・と、そうだ。デザートにマドレーヌ作ったんだった。人数分あるからよければ食後に食べてくれ」

 

響は思い出したかのように鞄から見るからに美味しそうなマドレーヌを取り出した。

 

「・・・・・相変わらずお菓子作りの腕高すぎるだろ響」

 

「これに限定すれば咲夜以上だからね」

 

「そのくせ本人は甘いものが食べられないとか・・・・・」

 

「・・・・・もったいない」

 

雄二、明久、秀吉、康太がどこか呆れた様子でいう。

 

「別にもったいなくはない。もともとは咲夜に喜んでもらいたくて始めたことだからな」

 

((((・・・・・・すごい愛だ))))

 

堂々という響に、一同は感心した。

 

合宿所への道中をそれなりに楽しむ響達であった。




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは輝夜さんです!

「よろしく」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!

「早速だけどなんで今回のゲストは私なのかしら?」

まあ深い意味はありませんけど強いて言うならここであの色の心理テストの答えを輝夜に言ってもらうためです。

「輝夜だけ分からずじまいだったからな」

「わかったわ。私は緑が明久、オレンジが響、青が秀吉ね」

「僕が緑なのはともかくとして響がオレンジなんだね」

「ええ。結構付き合い長いからかもしれないわ」

「なるほどな」

それでは次の話にいきましょう。

「そういえばあの鏡のやつだけど原作にはないよね?どうしてあれにしたの?」

単純に原作にある数字のやつはわからないのがあったからですね。なので代わりに別のを探してみたんですよ。

「でもなんであれにしたんだ?」

まあ単純にあれが一番しっくりきたからですね。真っ先に秀吉さんのあれが思いつきましたので。

「そのおかげで秀吉はちょっと凹んでたんだけど」

「まあ演劇のために色々と気を使ってたからでもあるだろうな」

「なんでそれ本編で言ってあげなたっかの?」

「忘れてた」

あははは・・・・・

それはそうと次回は合宿所につくところから始まります。

それで・・・・・もしかしたら次回で例のアレが始まるかもしれません。

「ああ・・・・・原作でも理不尽だったあれか」

「・・・・・今から気が滅入るね」

「なんていうか・・・・ドンマイ」

まあ原作程酷くはならないとは思いますが・・・・

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・







「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きなさい)!!」」」」

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