バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第101話!

今回から合宿編です!

最初に言っておきますが・・・・・登場キャラが多すぎるため私では地の文で補足しきることが難しいです。

ですのでその時は読者様皆さんの脳内で色々と補完するようにお願いいたします。

「読者頼りかよ・・・・・」

「まあ仕方がないと言えば仕方がないけどね」

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ」


合宿編
第101話


文月学園の屋上と校舎裏にて、それぞれの場所に響と明久がいた。

 

その手にはハートのシールで封をされた便箋が握られている。誰がどう見てもそれはラブレターだ。

 

頻繁にラブレターを受け取っていた二人は慣れた手つきで封を開けて手紙に目を通す。

 

しかし・・・・・

 

「・・・・え?」

 

「これは・・・・・・」

 

手紙の文頭を見た二人はそれがいつものラブレターなどではないことがすぐにわかった。

 

『あなたの秘密を・・・・・・握っています♥』

 

その手紙は脅迫状であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明久、響。俺達をなんでこんなところに連れてきた?」

 

昼休み、雄二、康太、秀吉の3人は明久と響に連れられ屋上に来ていた。

 

「うん・・・・・・ちょっと3人に相談があって」

 

「儂等だけを連れてきたということは・・・・・他の者には知られたくないことなのかの?」

 

「まあな」

 

「・・・・・それで?相談の内容は?」

 

「これの事なんだが・・・・・」

 

響と明久は手紙を取り出した。

 

「そのラブレターがどうかしたか?まさか自慢するつもりじゃあないだろうな?」

 

「・・・・・そうだったらどれだけ良かったことか」

 

からかうようにいやらしい笑みを浮かべて尋ねる雄二に、響は表情を曇らせて答える。響の顔色も優れなく溜息を吐いている。

 

「二人共暗いの・・・・どうしたのじゃ?」

 

「とりあえずその手紙を読んでみてよ」

 

「・・・・・わかった」

 

明久から手紙を受け取った3人はそれに目を通した。

 

『あなたの秘密を・・・・・握っています♥

同封した写真をバラまかれたくなかったら藤原妹紅に近づかないでください』

 

「これは・・・・!?」

 

「・・・・どう見ても脅迫状」

 

「・・・・じゃな」

 

手紙に目を通した3人は表情を驚愕に染める。

 

「響の手紙も同じ内容か?」

 

「ああ。妹紅のところが咲夜になっているだけでそれ以外は一字一句間違いなく同じだよ・・・・・咲夜は俺の従者だから離れるのは不可能だってのに」

 

「どうしてこんなことに・・・・・」

 

響と明久はげんなりしたように肩を落とした。

 

「これは穏やかではないの・・・・・」

 

「・・・・・・イタズラにしてもタチが悪すぎる」

 

「全くだ。ところで同封した写真っていうのはどういうのなんだ?」

 

「ああ・・・・・・こいつだよ」

 

響は写真を取り出して3人に見せた。

 

その写真に写るのは・・・・・・メイド服姿で猫耳、猫尻尾を着用した響と明久であった。

 

「・・・・これは!俺のより・・・・・ベストアングル!」

 

「「驚くところそこ!?」」

 

ガックリと膝をつく康太に響と明久はツッコミを入れた。

 

「前にやった王様ゲームの時の写真だな」

 

「隠し撮りのようじゃな」

 

「こんなのがバラまかれたら僕の社会的信用が・・・・」

 

「明久にそんなものがあるかどうかはともかくとしてこれは結構マジで厄介なことになったな」

 

「・・・・雄二?今なにげに僕をけなさなかった?」

 

「明久、そんなことは今はどうでもいいだろう?」

 

「いやいやよくないよ?」

 

こんな時でも悪友っぷりを発揮する雄二。ある意味尊敬できる。

 

「その話は今は置いておくとして、相談っていうのはこの脅迫状を送った人物を探すのを手伝って欲しいんだ。頼む、協力してくれ」

 

響は3人に頭を下げて頼み込んだ。

 

「・・・・・わかった」

 

「流石にダチが脅されてるとなれば俺も黙ってはいられないからな」

 

「儂ももちろん協力させてもらおう。この写真に関しては儂にも責任の一旦はあるしの」

 

3人が友人からの頼みを無下にすることなどできるはずもなく、頼みを快く承諾した。

 

「ただ・・・・・・一ついいかの?なぜ儂等だけに頼むのじゃ?ことがことじゃ。もっと協力者は増やすべきではないかの?」

 

「まあそうなんだろうけどさ・・・・・そうなるとこの写真を見せなきゃならないでしょ?いくら友達でもこれはあまり見られたくないから・・・・・」

 

「だからあの王様ゲームに参加していた俺達だけに頼んだってことか。だがそれなら翔子達にはなんで頼まない?」

 

「それは・・・・・そうしたら妹紅にも知られちゃうだろうから。妹紅にはあまり心配をかけたくないんだ。妹紅のことだから変に責任を感じちゃう可能性もあるし」

 

妹紅の事を何よりも大切に想っている明久らしい理由であった。

 

「・・・・・なるほど。響もか?」

 

「・・・・・いいや。まあ確かに咲夜に心配かけたくないから知られたくないっていうのもあるんだが・・・・・俺の場合は別の理由だ」

 

「どんな理由なのじゃ?」

 

「・・・・・・中学の時にも似たようなことがあったんだよ。咲夜に惚れてる奴が俺に嫌がらせをしてな」

 

「あれは相当悪質だったよね。不幸の手紙やカミソリレターが毎日のように響の下駄箱に入れられたり教科書やノートが落書きだらけになったりボロボロにされたり・・・・・机の上に花を置かれたこともあったよね」

 

「悪質にも程があるだろそれは・・・・・」

 

雄二はあまりの酷さに呆れていた。

 

「俺はどうせそのうち飽きてやめるだろうって放っておいたんだが・・・・・・咲夜がな」

 

「・・・・・咲夜が何かしたのか?」

 

「どうやったのかは知らないが犯人を見つけて・・・・・それから犯人は一ヶ月登校拒否になった挙句俺と咲夜を見るたびに泣きながら土下座するようになったんだよ」

 

「「「・・・・・うわぁ」」」

 

苦笑いを浮かべて語る響。それを聞いた3人は自業自得とは言え流石にその犯人を哀れに思い同情した。

 

「今回も咲夜に知られればそうなるのはほぼ確実だ。それはちょっと哀れすぎるから・・・・・咲夜には知られないようにするって決めたんだ」

 

「賢明な判断だな」

 

「まあ流石にそれはの・・・・・」

 

「・・・・・一生もののトラウマになる」

 

「まあそういうわけだから・・・・・協力頼むぞ3人共」

 

「わかった。康太、まずはお前が調査してくれ」

 

「・・・・・任せておけ」

 

康太はグッとサムズアップしながら了解する。

 

「では教室に戻るとするかの。あまり戻るのが遅くなると皆に何かあったと感づかれてしまうであろうし」

 

「そうだね」

 

話を終えて、5人は教室へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、明日から始まる『学力強化合宿』だが大体のことは今配っているしおりに書いてあるから確認しておけ」

 

西村先生に言われて、皆はしおりに目を通し始める。

 

(合宿先は卯月高原・・・・・結構洒落た避暑地だったけ。確か施設は紫さんが私財を投じて作ったって前に藍さん聞いたな)

 

響は合宿先を確認しながらそんなことを思っていた。

 

「そういえば遊星とにとりはもうそっちにいるんだっけ?」

 

「ああ。あの二人は試験召喚システムの調整のためにな」

 

「今更だけど・・・・・・あの二人すごいね。まだ僕たちと同い年なのに」

 

明久は遊星とにとりに対して感心した。特に遊星は調整メンバーの主任なのだから本当に凄まじい。

 

「各クラスごとで集合時間と場所が違うから間違えるなよ」

 

「各クラスで違うか・・・・・うちのクラスはどうなるんだろう?」

 

西村先生の言葉を聞き、妹紅は考え込んだ。

 

「まあAクラスは確実にリムジンバスとか超贅沢なものが用意されていると容易に想像できるが俺達は・・・・・」

 

「まあ狭いバスっていうのが妥当なところだろうね」

 

響と明久は自分達の交通手段を予想して苦笑いを浮かべる。

 

だが・・・・・

 

「ちなみに我々Fクラスだが・・・・・・現地集合になるから気をつけるように」

 

「「「「案内すら用意されないのかよ!!」」」」

 

現実は明久と響の予想の斜め上・・・・いや、はるか下をいっていた。

 

あまりの待遇の悪さにFクラスほとんど全員から文句の声が上がる。

 

「はあ、仕方がない・・・・・それじゃあうちでバスを手配するわ。いいですか西村先生?」

 

輝夜はため息をつきながら西村先生に提案した。

 

「それはまあ構わないが・・・・・いいのか蓬莱山?」

 

「はい。そのほうが確実ですし」

 

「わかった、なら頼む」

 

「「「「よっしゃぁぁぁぁ!!」」」」

 

輝夜がバスを手配することが決まり、Fクラス中から歓喜の声が湧き上がる。

 

「一応言っておくけれど・・・・あなた達を連れて行くのはあくまでもついでよ。何か問題を起こしたらすぐに叩き出すからそのつもりでいなさい」

 

「「「「サーイエッサー!!」」」」

 

輝夜が警告すると、Fクラスの連中(響達除く)はさながら軍人の如くビシッと敬礼する。

 

「・・・・・なあ明久、本当に大丈夫だと思うか?」

 

妹紅は今の光景を見て若干不安になっているようだ。

 

「まあ大丈夫じゃないかな・・・・多分(ボソッ)」

 

「あいつら最近はあまり問題を起こしてはいないからな。信用してもいいだろ・・・・・・多分(ボソッ)」

 

「二人共最後にボソッと言ったの聞こえてるからな?でも・・・・・確かに最近あいつらおとなしいよな」

 

妹紅はここ最近のFクラス生徒の言動を思い返す。

 

いつも問題ばかり起こしていた彼等であったが最近は本当に大人しい。問題を起こすことはなく、それどころか真面目に勉強する者が増えていたりもするのだ。

 

「まあ西村先生に相当しごかれてるみたいだしね。ようやく効果が現れたってことじゃないかな?」

 

「そうかもな。ただ・・・・・反省する気ゼロの奴もいるけど」

 

響は明久を睨みつける姫路と島田に視線を向けた。

 

「あの二人・・・・・なんで僕のこと睨んでるんだろ?」

 

「そんなのお前が妹紅と話してるからに決まってるだろ」

 

「・・・・・どういうこと?」

 

「(相変わらず鈍いな・・・・・)別にわからないなら気にしなくてもいい」

 

「?」

 

明久は理解できないといった様子で首を傾げた。

 

(それにしてもあの二人は本当に面倒だな・・・・・脅迫状のこともあるし合宿中になにか問題が起きなければいいが)

 

響は心の中で何も合宿中に何も起きないように願った。

 

だが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その願いは打ち砕かれることとなるであろう。

 

学年全体を巻き込む前代未聞な大騒動によって。

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回はゲストなしでお送りします!

さて、今回から合宿編に入ったわけですが・・・・

「俺とアキに脅迫状が送られたな」

「原作では僕だけだったけど響にも送られたんだね」

・・・・・・話の展開的にそうなっちゃいました。申し訳ありません。

「仕方がないことだ。気にするな。だが原作と違って随分と内容が具体的だな」

「僕のには妹紅、響のには咲夜って名指しされてたからね」

まあその辺りは原作と色々と違う展開になるからとしか言えませんね。

「色々違うってどう違うの?」

色々ですよ。それを今言ったら面白くないでしょう?

「それはそうだが・・・・・」

さて、この話はひとまずここまでにして次にいきましょう。話したいこともありますし。

「話したいこと?」

ええ。今回の合宿編ですが・・・・・新キャラが登場する予定です。

「新キャラ・・・・・また増えるのか」

「うちキャラ数本当に多いよね」

まあそのおかげで自分の首を絞めているんですがね・・・・・

「ちなみにどういうキャラなの?」

オリキャラと東方キャラですよ。

「オリキャラって・・・・読者に応募してもらったか?」

ええ。私は結構お気に入りのキャラです。ですので出すのが楽しみなんですよ。

「そうか・・・・・一応聞くがそいつらは問題児なのか?」

そんなことはないと思いますよ。いい人たちですので。

「ならいいけど」

そして最後にもう一つ・・・・・この合宿編では物凄く意外なキャラにスポットが当たる場面があります。

「意外なキャラ?」

ええ。本当に意外なキャラですよ。まあある程度予想がつく方もいるかもしれませんがね。

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・・





「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」




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