バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第100話!

少し余裕が出来たので投稿します。そして今回は王様ゲーム後半戦!

「なんであんなことに・・・・・」

「はあ・・・・・」

二人のテンションが異常に低い理由は本編にてご確認ください。

それでは本編にいきましょう。

「本編どうぞ・・・・・」


第100話

前回のあらすじ

 

王様ゲームは色々とカオス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、3回戦に入ろう。準備はいいか?」

 

雄二が確認をとると、皆は頷いた。

 

「それじゃあ行くぞ?せーの・・・・・」

 

「「「「王様だ~れだ!!」」」」

 

一声にくじを引く一同。王様は・・・・・

 

「私よ」

 

咲夜であった。

 

(咲夜の命令か・・・・なんだろうな?)

 

咲夜の命令がなんなのか思案する響。

 

そしてくだされる命令は・・・・・

 

「そうね・・・・それじゃあ9番は3番の秘密を一つ暴露しなさい」

 

「「「・・・・・えっ?」」」

 

響にとって予想外のものであった。

 

命令の内容に驚きを隠せずにいる一同。

 

その中でも特に・・・・

 

「・・・・・」

 

雄二の表情はすぐれていない。

 

「雄二その顔・・・・・雄二が3番なの?」

 

「・・・・・・ああ」

 

「・・・・どんまい雄二」

 

同情した明久が雄二の肩を叩いた。

 

「ありがとう・・・・それで9番は誰なんだ?」

 

「私よ」

 

返事を返したのは輝夜であった。

 

「お前雄二の秘密なんて何か知ってるのか?」

 

妹紅が輝夜に尋ねる。まあこの二人は仲間内であるが特に距離が近いというわけではないその疑問はもっともである。

 

「そうね・・・・・あ、一つあったわ」

 

「・・・・・それなに?すごく気になる」

 

食いついてきたのは翔子であった。やはり恋人故に気になるのであろう。

 

「雄二は生徒手帳に・・・・・」

 

「うおぉぉぉぉぉ!?」

 

秘密を暴露しようとする輝夜を、雄二は大声で遮った。

 

「ちょっと待て輝夜!お前なんでそれ知ってるんだよ!?」

 

「前にあんたが生徒手帳開いてる時にチラッと見えたのよ」

 

「クソッ、見られてたのか・・・・」

 

「それで輝夜?生徒手帳がどうしたのかしら?」

 

「や、やめろ!言うな輝夜!」

 

よほど知られたくないのであろう。雄二は必死だ。

 

「・・・・アキ」

 

「うん、了解」

 

そんな雄二を響と明久が取り押さえて動きを封じた。

 

「お、お前ら放せ!」

 

「はいはい王様の命令なんだからじっとしてろユウ」

 

「さあ言っちゃって輝夜」

 

二人は輝夜に言うように促した。

 

「ええ。雄二は生徒手帳に・・・・・・翔子の写真を挟んでるわ」

 

輝夜は雄二の秘密を暴露した・・・・・何とも恥ずかしい秘密を。

 

「・・・・へえ、雄二が翔子の写真を生徒手帳にか」

 

「・・・・キャラに合わない」

 

「雄二くん乙女みたいだね~」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべながら妹紅、康太、愛子が言う。他の者達もいやらししく笑顔を浮かべている。

 

「う、うるせえ!何か文句あるかちくしょう!」

 

恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にする雄二。おそらく彼の人生史上この上ないほどの恥ずかしさであろう。

 

「・・・・・雄二、大丈夫。私はすごく嬉しいから」

 

只一人、当事者である翔子だけは本当に嬉しいらしく純粋な笑みを浮かべている。

 

(そういう問題じゃあないんだが・・・・・・まあいいか)

 

「サンキュ翔子」

 

翔子の笑顔を見られたからか、雄二はひとまず落ち着きを取り戻し翔子の頭を撫でた。

 

「いや~、なんだか暑いね~響」

 

「そうだなアキ」

 

ただなおも明久と響は茶化しているが。

 

「お前らはもう茶化すな!くっそ・・・・・おら!4回戦行くぞ!」

 

これ以上茶化されまいと雄二は強引に王様ゲームを再開させる。

 

「せ~の・・・・」

 

「「「「王様だ~れだ!!」」」」

 

次に王様になったのは・・・・

 

「よし!私だ!」

 

妹紅だった。

 

「よかったね妹紅。それで命令はどうするの?」

 

「そうだな・・・・・それじゃあ7番と9番はゲームが終わるまで語尾に『にゃあ』をつけろ」

 

それは無慈悲なる命令であった。まあ妹紅のことであるから変に裏などはないであろうが。

 

「な、なんて悍ましい命令なの・・・・」

 

「妹紅・・・・こんな命令を出すなんてあんたやるわね」

 

咲夜と輝夜は冷や汗を掻きながら命令のおぞましさに震えた。まあ二人共対象ではなかったが。

 

「あはは!確かに面白い命令だにゃあ♪」

 

「・・・・・愛子は7番か9番だったの?」

 

「うん。9番だったにゃあ」

 

翔子の質問に堂々と語尾にニャンを付けながら答える愛子。どうやらあまり恥ずかしいとは思っていないようだ。

 

ただ・・・・・

 

「・・・・・我が生涯に・・・・一片の悔いなし(ガクッ)」

 

康太へのダメージは甚大なものであるが。まあ好意を寄せる相手が語尾に『にゃあ』とつけているのだからわからないでもない。

 

「康太しっかり!」

 

「明久、響!至急AEDの準備をしろ!」

 

「わかった!」

 

雄二に言われ、明久と響の二人大急ぎではAEDの準備をする。

 

ところでお気づきであろうか?妹紅が命令を下してから・・・・・まだ一言も言葉を発していない人物が一人いることに。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・ねえ秀吉。さっきからあんた一言も喋ってないんだけど・・・・・そういうことよね?」

 

輝夜が沈黙を貫いている秀吉に声を掛ける。

 

そして・・・・・

 

「・・・・・・そうなのにゃあ」

 

秀吉は観念して言葉を発した・・・・・語尾に『にゃあ』をつけて。

 

「秀吉・・・・・ドンマイ」

 

秀吉の境遇に同情する輝夜。

 

しかし・・・・・

 

(な、なにこれ・・・・・すごく可愛いんだけど!)

 

内心では悶絶しそうな勢いであった。まあ秀吉は男でありながら絶世の美少女のような容姿をしてしまっているのだからしょうがない。

 

「なんで・・・・・なんでわしがこんな・・・・にゃあ」

 

「項垂れながらも語尾にちゃんとにゃあをつけるのね・・・・」

 

「まあボクも秀吉くんも命令だからしかたがないにゃあ」

 

「・・・・・ごはっ!?」

 

「ああっ!?折角蘇生したのにまた・・・・・!」

 

「もう一度だアキ!」

 

さらにカオスさは増していく教室内。まあこれが王様ゲームの醍醐味であるのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、それじゃあそろそろラストにするか」

 

しばらくして落ち着いたところで、最後のゲームが開始された。

 

「行くぞ?せ~の・・・・」

 

「「「「王様だ~れだ!!」」」」

 

栄えある最後の王様に選ばれたのは・・・・・・

 

「わしだにゃあ!」

 

秀吉であった。

 

(こ、ここでヒデか・・・・普段のヒデならそこまで常識外れな命令はしてこないが・・・・)

 

(今の秀吉は・・・・・どんな命令を出すのかわからないから恐い)

 

先程の命令で現在進行形でひどい目に遭っている秀吉がどんな命令を下すのか不安に駆られる響と明久。

 

そしてその不安は・・・・・

 

「では先程わしが出された命令にちなんで・・・・・・1番と6番はゲームが終わるまで猫耳、猫尻尾、メイド服を着用するにゃあ」

 

「「・・・・・Pardon?」」

 

見事に的中するのであった。

 

あまりのことに思わず英語で聞き返してしまう響と明久。

 

そしてそれは・・・・・響と明久がその命令の対象であることを証明していた。

 

「そうか・・・・・明久と響がそうなのか・・・・・」

 

「おいたわしや響様。ですが・・・・・」

 

「「・・・・・これは命令だから仕方がないわよね(仕方がないよな)?」」

 

いやに清々しい笑顔で響と明久に迫る咲夜と妹紅。その目は少し逝ってしまっている。

 

「「はは、ははははは・・・・・・」」

 

そんな咲夜と妹紅を見て二人は引きつった笑みを浮かべる。

 

その笑みは間違いなく・・・・・・・諦めからくるものであろう。

 

((((・・・・・・心の底からご愁傷様))))

 

一同は響と明久に合掌して本日最大の同情を向けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ・・・・・・こんなのって・・・・」

 

「生き恥だ・・・・・」

 

数分後、今日室内には猫耳、猫尻尾、メイド服を着用する響と明久の姿があった。二人は羞恥から涙目になっている。

 

「こ、これは・・・・・」

 

「しゃ、洒落になってないな・・・・・」

 

そんな二人の姿を目にした咲夜と妹紅は悶絶しそうになっていた。

 

まあ無理もないであろう。もしも二人の事を知らない者がこの場にいたら可憐な猫メイドにしか見えないのだから。

 

「さ、流石は女装が似合いそうなランキング1位と2位だな」

 

「なんだろう・・・・ボク女として自信を失くしそうだにゃあ」

 

「・・・・・二人共可愛い」

 

「やめてぇぇぇぇぇ!!こんな僕の姿を見ないでぇぇぇぇぇ!!」

 

「いっそ殺せぇぇぇぇぇ!!」

 

皆に見られて激しく狼狽える響と明久。

 

「・・・・これは売れる」

 

「コウゥゥゥゥ!!テメエなに写真撮ってやがるぅぅぅ!!」

 

「消してぇぇぇぇ!!お願いだからそれ消してぇぇぇぇ!!」

 

「・・・・・そうはいかない。これは大事な収入源」

 

「1ダースもらうわ(やめなさい康太。響様に失礼よ)」

 

「私は2ダースだ(咲夜の言うとおりだぞ)」

 

「本音と建前が逆ですよ咲夜さん!?」

 

「妹紅も何言っちゃってるの!?」

 

よもや咲夜と妹紅が本音と建前を逆にしてしまうとは・・・・・それほどまでに今の響と明久の破壊力は凄まじいということか。

 

「あ~・・・・・・よし。ひとまずゲームも終わったことだしこれで・・・・・」

 

「「「「解散!!」」」」

 

「「俺(僕達)さし置いて終わっちゃった!?」」

 

かくして王様ゲームはこれにて幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがこの場にいる者達はまだ知る由もなかった。

 

まさかこの王様ゲームがきっかけで・・・・・後に大きな波乱を招くことになることを。




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは秀吉さんです!

「・・・・・よろしくにゃあ」

え~、まあ言う必要はないですが別ゲームは継続中です。

「主よ・・・・なぜなのにゃあ?」

面白いからです♪

そして響さんと明久さんですが・・・・・

「「・・・・・・」」

依然テンション低いです。

「元気を出すにゃあ。二人はわしと違ってもう普段の格好なんだからいいにゃあ」

「まあ確かにそうだけど・・・・・」

「・・・・・流石に凹むよ」

まあ流石にあれはね・・・・・・まあともかく命令を考えてくださった澪刹弥凪さん、ティピロスさん、夢哉さん。この度はありがとうございました。

それと天草 天・・・・採用できずにすみませんでした。

「まあ流石にあれはな・・・・・」

「ところで主よ、王様ゲームが後の波乱のきっかけになるとはどういうことだにゃあ?」

それはまああれですよ。次回から合宿編に入るんですが・・・・・それに関わります。

「・・・・・あ、俺なんかわかったかも」

「僕も・・・・・」

まあ原作知ってる人なら察するかもしれませんね。

「なんというか・・・・・ドンマイじゃな」

「・・・・・・泣きたくなってきたよ」

「本当にな・・・・・」

あはははは・・・・・というわけで次回からは合宿編になります。

この合宿編では新たなオリキャラが登場してさらに意外なキャラが脚光を浴びる予定です。

「またストーリー展開が大変になりそうだにゃあ・・・・」

まあ覚悟はしていますよ。

さて、今回はここで締めにしましょう。

それでは・・・・・






「「「「次回もまたきてくれ(きだください)(くるのにゃあ)!!」」」」

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