バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第99話!

今回から王様ゲームの話を2話にかけてやっていきます!

ただ・・・・・キャラを全部出すと色々とごちゃごちゃとなりますので登場キャラは原作メンバーに響さん、咲夜さん、妹紅さん、輝夜さんを加えて姫路、島田を抜いたメンバーになるのであしからず。

「まあそれでも10人も居るもんな」

「皆出たら・・・・・カオスだね」

そうなんですよね・・・・・

それでは本編にいきますしょう。

「本編どうぞ」


王様ゲーム
第99話


「皆、準備はいいか?」

 

文月学園の二年Fクラスの教室内にて、雄二が集まったメンバーに尋ねると皆意を決したようにコクリと一度頷いた。

 

そして・・・・・

 

「それじゃあはじめるぞ・・・・王様ゲーム!!」

 

「「「「イエー!!」」」」

 

雄二の号令の元王様ゲームの開催が宣言された。

 

「明久、ルールの説明を頼む」

 

「オーケー雄二!ここに1から9の数字と王と書かれたくじがあります。そして王と書かれたくじを引いた人は他の番号を引いた人に命令ができます。例えば一番が王様の肩を揉むとか3番が4番にしっぺをするっていった具合にね。そして王様が出した命令は・・・・・」

 

「「「「絶対!!」」」」

 

「よし、早速第一回戦をはじめよう」

 

「・・・・うん」

 

「わかったのじゃ」

 

雄二に促され、皆一斉にくじを引く。

 

「それじゃあ覚悟はいいな?・・・・・王様だ~れだ!!」

 

一同自分のくじを確認する。そして栄えある最初の王様になったのは・・・・

 

「よっしゃ!!」

 

雄二であった。他の者達は自分が王様出なかったことを悔しがる。

 

「それじゃあ命令をだそう。そうだな・・・・・5番と7番」

 

雄二が数字を言うと、響(5番)と康太(7番)がピクリと反応する。

 

「この二人は鉄人に、そして2番は・・・・・慧音さんに『好きです。付き合ってください』と言ってこい」

 

「「「ふざけるな!!」」」

 

響と康太・・・・・そして明久(2番)は命令の内容を聞くと雄二に今にも掴みかからんとする勢いで激しく詰め寄った。

 

「鉄人に嘘告とか冗談じゃない!」

 

「・・・・・不名誉なっ!!」

 

「僕に至ってはシャレにならないよ!?」

 

3人がそう言うのも無理はないであろう。なにせ相手が相手なのだから。

 

「だめよ3人共、さっきも言ったでしょ?王様の命令は・・・・・?」

 

「「「・・・・・絶対」」」

 

輝夜に諭され、3人はガックリと肩を落とす。

 

「響様・・・・・ドンマイです」

 

「康太くん・・・・・頑張って」

 

「明久、私は気にしないから大丈夫だ。これはゲームなんだからな」

 

落ち込む3人に咲夜。愛子、妹紅が励ましの言葉を送る。

 

しかしその優しさは今の3人にとってはどこか辛いものであった。

 

「くっそ・・・・・いくぞアキ、コウ!!」

 

「「うおぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

半ばやけくそ気味に勢いよく教室を飛び出していく響、明久、康太。

 

そんな3人を見送る雄二達の目には、3人の目からは血の涙が流れていたように見えたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~15分後~

 

 

 

 

 

 

 

「「「・・・・・」」」

 

指令を終えて帰ってきた3人は意気消沈していた。

 

「だ、大丈夫ですか響様?」

 

「あ、ああ・・・・・なんとかな」

 

「とてもそうは見えないけど・・・・・何があったの康太くん?」

 

「・・・・・鉄人にSAN値が0になったのかと疑われ精神分析(物理)を受けさせられそうになった」

 

「どうにか説明できて逃れたけどな」

 

「「「「ご愁傷様です」」」」

 

流石にこれは皆同情し得なかったようだ。

 

「でもまあ・・・・・俺とコウはまだマシだ」

 

「・・・・そうだな。なにせ明久は・・・・」

 

二人が視線を明久の方に向けるとそこには・・・・・

 

「あ、明久・・・・大丈夫か?」

 

「・・・・・頭が割るかと思ったよ」

 

頭に大きなたんこぶを作った明久が妹紅に解放される光景があった。

 

「明久よ、そのたんこぶは一体同したのじゃ?」

 

「うん、慧音さんに嘘告して0.2秒で頭突きを食らったんだよ。妹紅というものがありながら何を言っているってね」

 

「・・・・・慧音さんならやりそう」

 

ちなみに慧音の頭突きの威力は文月学園一である。本当に痛そうだ。

 

「その後思い切り説教されそうになって・・・・・まあなんとか話を聞いてもらってそれは回避できたけどね」

 

「「「・・・・・本当にご愁傷様です」」」

 

明久の境遇に一同は響と康太以上に同情した。

 

「・・・・あ~もう!こうなったら破れかぶれだ!2回戦いくよ!せ~の!!」

 

「「「「王様だ~れだ!!」」」」

 

先程の事を忘れんとするかのように明久が言い放つと、皆くじを引いて中を確認した。

 

「あ、ボクだね」

 

二回戦の王様は愛子のようだ。

 

「そうだな・・・・・それじゃあ2番が4番、そして3番が9番のホッペにチュウで♪」

 

「なんだって!?」

 

「なんですって!?」

 

「「・・・・・ん?」」

 

愛子が出した指令に、妹紅と輝夜が大きく反応し、互いの顔を見合わせる。

 

「か、輝夜、まさかだと思うがお前・・・・・2番じゃないよな?」

 

「えっと妹紅・・・・・まさかあんたが4番だなんて事はないわよね?」

 

「「・・・・・・・」」

 

ピクピクと苦笑いを浮かべる両者。そして・・・・・

 

「「絶対に嫌だ!!」」

 

激しく拒絶した。

 

「ふざけるな!なんで私が輝夜にそんなことされなきゃならないんだ!」

 

「それはこっちのセリフよ!どうして私が妹紅なんかにそんなことしなきゃならないのよ!」

 

「はぁ!?それどう言う意味だよ輝夜!」

 

「そっちこそどう言う意味よ!この私にホッペにチュウされるのがどんなに光栄なことだと思ってるのよ!?」

 

「何が光栄だ!私からしたら不名誉極まりない!」

 

「なんですって!?」

 

「なんだよ!!」

 

「「ぐぬぬ・・・・・」」

 

当たり前のように言い争いを始める妹紅と輝夜。

 

その光景を皆が『本当に仲がいいな』と思い見ている中・・・・・

 

(相手が輝夜でよかった)

 

(相手が妹紅で良かったのじゃ)

 

明久と秀吉はこんなことを思っていたとか。

 

「あれ?ところで3番と9番って誰なの?」

 

言い争いを続ける二人をよそに、愛子が思い出したかのように言う。

 

「あ~・・・・・9番俺だ」

 

「響様が9番なんですか・・・・」

 

名乗りをあげたのは響であり、その事実に咲夜は落ち込んだ様子を見せた。

 

「それで3番は一体誰・・・・」

 

チュ

 

「「「「!?」」」」

 

響が3番が誰だと訪ねようとしたその瞬間・・・・・・翔子が響の頬に口付けを落とした。

 

あまりにも突然のことに一同は驚きを隠せずにおり、言い争いをしていた妹紅と輝夜でさえ翔子を凝視しながら固まっていた。

 

「しょ、翔子!?お前何やってるんだ!?」

 

「・・・・・何って私が3番だったから」

 

明らかに同様を隠せていない雄二に証拠がさも当然のように答えた。

 

「そっか。翔子が3番だったのか」

 

「・・・・うん。そう」

 

「な、なんで二人共そんなに冷静なのじゃ?」

 

全く取り乱した様子を見せない響と翔子に疑問を抱いた秀吉が尋ねる。

 

そして・・・・・

 

「それはまあ・・・・・なあ?」

 

「・・・・・うん」

 

「「昔されたこと(したこと)があるから」」

 

二人はとんでもない爆弾を投下した。

 

「「「・・・・・はあぁぁぁぁぁぁ!?」」」

 

二人が投下した爆弾に咲夜を除く全員が驚愕した。

 

「む、昔したことがあるって・・・・・翔子!どういうことなのか説明しろ!」

 

「はあ・・・・・少し落ち着きなさい」

 

少々強く翔子にといただす雄二を、咲夜が窘める。

 

「落ち着いていられるか!というか咲夜はどうして驚かないんだよ!?」

 

「そのことは昔響様に聞かされていたのよ。とにかく落ち着きなさい雄二。別に翔子には変な下心があったわけじゃあないんだから」

 

「・・・え?」

 

「・・・・・咲夜の言うとおり。あの時響にしたのは・・・・・響が泣いてたから」

 

「響が泣いていたから?あっ・・・・・・」

 

翔子は少し表情を伏せながら言う。そんな翔子を見て雄二はどういうことなのかを察した。

 

昔の響は非常に気が弱く、よく家族に虐げられては落ち込んで泣いていた。そんな響を慰める一環で、翔子は響の頬にキスしていたのだ。

 

「そうか・・・・・そういうことなら仕方がないな」

 

「あ~・・・・・ゴメンなユウ」

 

「いや、気にするな。お前の事情はわかってるからな」

 

申し訳なさそうにする響を雄二は笑って許してやった。

 

「でもまあ今回は仕方がないことだから目を瞑るが・・・・・次はねえからな?」

 

「わかってるさ。というかそういうことは翔子に言ったほうがいいんじゃないか?」

 

「・・・・・大丈夫。今回は王様ゲームだからやったけどもう自分からやることはない・・・・・雄二以外には」

 

「そ、そうか。わかってるならいい」

 

翔子が頬笑みを浮かべながら言うと、雄二は恥ずかしそうに顔を紅くしてそっぽを向いた。

 

「え~と・・・・・響、翔子。結局どういうことなのか私にはよくわからないんだが?」

 

「わしもなんじゃが・・・・・」

 

「・・・・・・同じく」

 

「できれば詳しい話を教えて欲しいんだけど・・・・」

 

妹紅、秀吉、康太、愛子は事情を知らないためよくわかっていないようだ。ちなみに明久、輝夜は響の過去をそれなりに知っているため納得している。

 

「それはまあ・・・・・今話すと少し場が盛り下がるから今度にするよ。それでいいか?」

 

「まあ・・・・響がそう言うなら構わないけど」

 

妹紅はとりあえず今は引き下がることにした。

 

「ところで妹紅、あなた肝心なこと忘れていないかしら?」

 

「肝心なこと?なんだ咲夜?」

 

「王様ゲームの指令」

 

「・・・・・あ」

 

どうやらすっかりと忘れていたようだ。

 

(どさくさに紛れて誤魔化そうとしたけど・・・・・・やっぱり無理だったようね)

 

対する輝夜の方は忘れていなかったようだ。

 

「・・・・・観念して輝夜。このままじゃ先に進まないから」

 

「妹紅も・・・・覚悟を決めなさい」

 

「「・・・・・わかった」」

 

翔子と咲夜に諭され、二人はようやく諦めたようだ。

 

意を決して向かい合う妹紅と輝夜。心なしか二人の顔はどこか赤くなっているように見える。

 

「そ、それじゃあ・・・・・いいわね妹紅?」

 

「あ、ああ・・・・・」

 

妹紅の了承を得て、輝夜は少しずつ妹紅の頬に唇を近づけていく。

 

そして・・・・・

 

チュッ

 

一瞬ではあるが輝夜の唇が妹紅の頬に触れた。

 

「さ、さあ!次行くわよ次!」

 

「そ、そうだな!次行くぞ!」

 

真っ赤になりながらわざとらしく大声を出す妹紅と輝夜。

 

そんな二人を見て・・・・・

 

((((・・・・やっぱりこの二人仲いいな))))

 

と、一同は思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストは翔子さんです!

「・・・・・よろしく」

はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!

「正直翔子が響の頬にキスしたときは驚いたどころじゃなかったよ」

まあそうでしょうね。

「まあ傍目からすればそうなんだろうな。俺は昔されたことがあるからそこまで驚かなかったが」

「・・・・・私も特に抵抗はなかった。響は私にとってお兄ちゃんのような存在だから」

まあ翔子さんは響さんにとって初恋の相手なんですけどね。

「それをここでいうのかよ・・・・・それはそうと王様ゲームの指令の内容は原作とは少し違うな」

まあキャラが増えたぶん多少は変えますよ。

「そのせいで僕は慧音さんに頭突きをくらったんだけどね・・・・・」

なにげにバカテス内では明久さんが慧音さんの頭突き被害第一号なんですよね。

「あれは本当に心が折れそうだったよ・・・・・」

「・・・・・ドンマイ明久」

「本当に同情する」

ですね。

「それで主?後半からはどうするんだ?」

後半は完全にオリジナルの指令をいくつか出しますよ。ちなみにそこである伏線も貼られる予定です。

「・・・・・伏線?」

「・・・・・すごく嫌な予感がするのは気のせいかな?」

「奇遇だなアキ・・・・・俺もだ」

(その予感は気のせいではないのですが・・・・・言わないでおきましょう)

さて、今回はこれで締めにしましょう。




それでは・・・・・



「「「「次回もまたきてくれ(きて)(きてください)!!」」」」

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