バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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第94話!

今回は羽羅さん、華扇さんと子供たちのお話です!

「これでプールに来たメンバーはほとんど全員話に出たか?」

「そうだね」

では本編に行きましょう。

「本編どうぞ」


第94話

 

「うむ、今日はいい天気だな」

 

羽羅は大きく伸びをしながら空を仰いだ。

 

「ええ。絶好のプール日和と言っても過言ではないですね」

 

「そうだな。というわけで・・・・・萃香!いっしょに『水中鬼』でもやるか!」

 

「それはダメです!」

 

スパーン!!

 

「ぐおっ!?」

 

華扇の渾身のハリセンが羽羅の頭を捉えた。

 

常人離れした頑丈な体をもつ羽羅であるが、何故か華扇のこのハリセン攻撃には大きなダメージを受ける。

 

ハリセンが特別性なのか。はたまた華扇の力が異常なのか。

 

「あれは危ないから二度とやってはダメだと言いましたよね?絶対にやらないでください」

 

『水中鬼』の危険性をよく理解している華扇は羽羅を咎めた。

 

「だ、だが俺と萃香なら特に問題は・・・・」

 

「絶対にやらないでください(黒笑)」

 

「了解した」

 

華扇が(黒い)笑みを見せながら再度促すと羽羅は即了承した。まあ今の華扇の恐ろしさを考えれば当然と言えば当然であろう。

 

「となると何をするか・・・・萃香、お前は何かしたいことはあるか?」

 

羽羅は萃香に意見を求めた。

 

「その事なんだけど・・・・・遊ぶよりも私気になることがあって」

 

「ん?気になること?」

 

「それってなに萃香?」

 

「うん・・・・・・チルノの事なんだけど・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆が思い思いに楽しんでいる中・・・・・

 

「うぅ・・・・」

 

「大丈夫チルノちゃん?」

 

「だ、大丈夫だよダイちゃん・・・・・」

 

チルノは日陰でぐったりとしていた。リチルには笑顔で大丈夫だと言っているがその笑顔は痛々しく、誰がどう見ても大丈夫ではないことは明らかであった。

 

いつも元気いっぱいのチルノであるが彼女は暑さに非常に弱い。ギラギラと輝く太陽によって今日は35℃もの暑さとなっており、チルノからしたら非常に辛い環境となっている。

 

「あたいに構わずダイちゃんも遊んできなよ。せっかくプールに来たんだから」

 

ずっと自分につきっきりとなっているリチルにチルノはそう提案した。

 

「・・・・・ううん。私チルノちゃんと一緒に居るよ」

 

「え?でも・・・・」

 

「私がチルノちゃんと一緒に居たいの。だからチルノちゃんは気にしないで?」

 

ニッコリとチルノに振りまくリチル。その笑顔は穏やかで優しいものであった。

 

「ダイちゃん・・・・・ありがとう」

 

チルノはリチルの優しさを受け、自然と微笑みを浮かべていた。

 

すると・・・・

 

「お~い、大丈夫・・・・・じゃあなさそうだな」

 

「これは・・・・」

 

「想像以上に辛そうですね」

 

萃香、羽羅、華扇がチルノとリチルに近づいてきた。

 

「あ、萃香ちゃん。それと・・・・」

 

「と、そういえばまだあなた達に自己紹介はしていなかったですね。私は茨城華扇。それでこっちは・・・・」

 

「鬼島羽羅だ。萃香とは・・・・まあ友達だな。よろしくな」

 

羽羅はリチルと握手しようと手を差し出すが・・・・

 

「ヒッ・・・!?」

 

リチルは怯えて体をビクリと震わせてしまった。

 

「ちょっと羽羅!何恐がらせているんですか!」

 

「いや、そんなつもりはなかったんだが・・・・・」

 

リチルを恐がらせてしまった羽羅を華扇は叱った。対する羽羅は恐がられてしまったことに落ち込んでしまった。

 

その巨体からよく恐がられる羽羅であるがりチルのような小さな子供・・・・しかも萃香の友人に恐がられるのはそれなりにショックであるようだ。

 

「華扇、別に羽羅が悪いってわけじゃあないから。リチルはちょっと男性恐怖症ぎみでな・・・・」

 

落ち込む羽羅に萃香はフォローを入れた。

 

「す、すみません・・・・急だったので驚いてしまって・・・・」

 

「いや、そういう事情なら仕方がない。俺の方こそすまなかったな」

 

「それよりも・・・・・あなた大丈夫?」

 

華扇はぐったりとしているチルノに声を掛けた。

 

「大・・・・丈夫。あたいってば最強だから・・・・」

 

チルノは起き上がりながら返事を返した。

 

「最強か・・・・・これまた大きく出たな」

 

羽羅はチルノの言葉を聞き、ククッと面白そうに笑みを浮かべる。

 

「だが・・・・無理をするのはあまり褒められたものではないな。お前にはお前を心配している友人がいる。お前が無理をすれば・・・・そいつらが悲しむんだぞ?」

 

笑顔から一変。羽羅は神妙な面持ちでチルノを諭した。

 

羽羅自信、かつて無鉄砲とも思える無茶をして華扇を何度も悲しませてしまっている。それ故に羽羅の一言には重みがあった。

 

「ダイちゃんや萃香ちゃんはあたいが無理すると悲しいの?」

 

チルノはリチルと萃香を見つめる。

 

「・・・・うん。チルノちゃんは私の大切な友達だから」

 

「私も・・・・まあ悲しいかな」

 

「・・・・・そうなんだ」

 

「わかっただろ?だから辛いなら無理せずここで休んでいろ」

 

「・・・・うん。わかった」

 

羽羅に言われ、チルノは大人しくその場に座り込んだ。

 

「とりあえず少しでも熱中症対策するために水分と塩分を補給したほうがいいですね。はい」

 

そう言いながら華扇は鞄から麦茶の入った水筒と塩飴を取り出してチルノに渡した。

 

「ありがと」

 

チルノは華扇から受け取ってお茶と飴を口に含んだ。

 

その後、羽羅達はチルノの体調が良くなるまで付き添っていた。

 

 

 

 

 

 




あとがき座談会のコーナー!INバカテス!

今回のゲストはチルノちゃんとリチルちゃん、萃香ちゃんの3人です!

「よろしくね!」

「よ、よろしくお願いします!」

「よろしく!」

それでは進めていきましょう!

「チルノ本編では随分とまいっていたが今は大丈夫か?」

「大丈夫だよ響!あたいってば最強だから!」

「チルノちゃん・・・・・それは関係ないと思うけど?」

「まあ元気そうでなによりだよ」

「そうだな~・・・・と、そうだ主。私ひとつ気になってることがあるんだが」

なんですか萃香ちゃん?

「私のキャラ、東方の小説の方と違いすぎないか?他の皆は大体同じなのに」

ああそのことですか。まあ確かにだいぶ違いますね。

「どうしてだ?」

まあひとえに設定が違いすぎるからですね。向こうの萃香さんは鬼ゆえに孤独で寂しがり屋でしたがこちらの萃香ちゃんは普通に友達に恵まれた子ですから。

「なるほどね・・・・・」

「まああたいは今の萃香ちゃんが好きだからいいけどね」

「私も。他の萃香ちゃんは想像できないし」

「あ、ありがと。チルノ、リチル」

微笑ましいですね~。

「ちなみに主が萃香wpさん付けとちゃん付けで区別してるのは?」

単純にこっちの萃香ちゃんの方が年齢的に幼いからですね。

「そうか」

「ところで今回の話でプールにきたキャラは全員出てきたわけだけど次回からはどうするの?」

それはもちろん第一回最速王者決定戦ガチンコ水泳対決をするに決まってるじゃないですか。

「それ結局やるのかよ・・・・・」

まあおもしろそうですしね。

ちなみに男女両方やるつもりです。

「誰が勝つのか楽しみだな」

「最強のあたいが勝つに決まってるよ!」

あ・・・・すみませチルノちゃん。ちびっこは非参加です。

「ええっ!?」

「まあ体格的にハンデが大きすぎるもんな・・・・」

「私はあまり泳げないし・・・・」

「そもそも萃香・・・・泳げるまで体調は回復したのか?」

「それは・・・・・」

というわけでちびっこは残念ながら不参加ですね。

さて、今回はこれで失礼します。

それでは・・・・・





「「「「「「次回もまたきてくれ(きなさい)(こいよ)(きてください)!!」」」」」」

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