バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~ 作:shin-Ex-
今回は優子さんと霖之助さんメインのお話です。
「この二人がメインって・・・・・かなり珍しいよな?」
「そうだね」
さて、本編いきましょう!
「それでは本編どうぞ!」
「ふう・・・・今日は本当に暑いな」
「今日は35℃近くあるみたいですよ」
「日本は年々亜熱帯化していくね・・・・」
「そうですね」
ギラギラと輝く太陽によってもたらされる熱気に少々うんざりした様子の霖之助。優子はそんな霖之助の言葉に同意した。
「森近さんは暑いのは苦手なんですね」
「まあ得意ではないね。木下さんは平気なのかい?」
「私は割と平気なタイプです。プールに来ているっていうのもあるので特に気にはなりませんね」
「それは羨ましいな。僕は昔から暑いのは本当にダメだから」
暑いのが気にならないという優子の体質を霖之助は羨ましがる。
「あの森近さんは・・・・・すみません。なんでもないです」
優子は霖之助に何かを聞こうとしたがすぐにやめた。
「聞きたいことがあるなら遠慮せずに聞いてくれていいよ木下さん。僕も気になるからね」
「それじゃあ・・・・・もしかしてなんですけど森近さん今日プールに来るの嫌だったりしてましたか?」
「え?」
「その・・・・・暑いのが嫌いみたいなのであまり外出したくなかったのかなって思って」
優子は少々申し訳なさそうにしながら聞いた。
「まあ確かに夏場は好んで外に出たりはしないからね。プールなんてここ数年来ていないし」
「・・・・・やっぱりそうですか」
「・・・・・でも嫌じゃあないよ」
「え?」
「最近は・・・・・こうして誰かと一緒に騒ぐのも悪くないと思うようになったからね。だから今日ここにこられて良かったと思ってるよ」
霖之助はふっと優しい微笑みを浮かべながら言う。
「これも・・・・・木下さんのおかげなんだろうね」
「私の・・・・おかげ?」
「前に永琳が僕は出不精だって言って言っていたのを覚えているかい?それは事実で僕は滅多なことでは自分の領域から外に出ようとしなかったんだよ・・・・・人と関わるのが好きじゃあなかったからね」
「そうなんですか?」
「商家の跡取りとしてはあまりよくない性質だというのはわかっているのだけどどうもね・・・・他人と関わっても疲れるだけで意味がないとも思っていたこともあったよ」
霖之助は苦笑いを浮かべながら言う。
「でも・・・・・最近になって考えが少し変わったんだ。今も他人と関わると疲れるけど・・・・・それ以上に楽しいと思えるようになったんだ。木下さんのおかげでね」
「私のおかげ・・・・ですか?」
「うん。木下さんのおかげで一部に対してだけだけど他人と関わることが楽しいと思えるようになったんだ。これは木下さんが香霖堂に来て僕と話をしてくれたおかげだよ。木下さんと話をするのは・・・・すごく楽しいから。だから今この場にいることを僕は嫌だとは思わない。ここに居る皆と一緒にいるのは楽しくて・・・・今僕は確かに充実している。ここに居られて良かったと思える。僕をこんな気持ちを感じれるようにしてくれて・・・・・ありがとう木下さん」
「い、いえ・・・・そんな・・・・///」
霖之助に微笑みを向けられ、優子は頬を赤く染めた。
(今の霖之助さんの笑顔・・・・・・すごくよかった。やっぱり私は霖之助さんのことが・・・・・)
優子は改めて自分の気持ちを認識した。
自分は森近霖之助という人物をどうしようもないほどに好いてしまったのだということを。
霖之助は優子よりも年上、しかも優子が通っている学園の職員だ。本来ならこの恋は倫理観点から見ればあまりよろしくはないであろう。そのことは優子自身も理解している。
しかし・・・・・それでも・・・・・
優子は自分の気持ちを・・・・・霖之助への恋心を抑えることはできなかった。
(今はまだ・・・・・告白する勇気はない。でも・・・・・)
「あの・・・・・森近さん」
「なんだい?」
「もしもよかったらなんですけど・・・・・私のこと名前で呼んでくれませんか?」
優子は上目遣い気味に霖之助に言う。
「名前で?」
「はい。実は私名字で呼ばれるのはあまり好きじゃなくて・・・・・ダメですか?」
「・・・・・いいや。構わないよ優子さん」
霖之助はその頼みを承諾し、優子を名前で呼ぶ。
「ありがとうございます」
(今はまだ・・・・これで精一杯。だけど・・・・いつかは絶対に森近さんに・・・!)
優子が心の中で決意を固めていると・・・・・
「その代わりと言ってはなんだけど・・・・・僕のことも名前で呼んでくれないかな?」
「え?」
霖之助もまた優子に同じ頼みをしてきた。
「僕も苗字で呼ばれるのは慣れなくてね。だから名前で呼んで欲しいんだ」
「・・・・・・わかりました。それじゃあこれからは名前で呼びますね、霖之助さん」
優子は霖之助を名前で呼んだ。
(やった!霖之助さんのことを名前で呼べる!)
内心で多大な喜びをあらわにしながら。
「さて、それじゃあせっかくプールに来たんだから泳ごうか優子さん」
「そうですね、霖之助さん」
二人は共に泳ぎを楽しみ始めた。
(今はこれが僕にできる精一杯かな?それにしても我ながら酷いな・・・・・
気づかないフリをするなんて。ごめんね優子さん。でも・・・・・いつか必ず決心するからどうかそれまで待っていてくれ)
あとがき座談会のコーナー!INバカテス!
今回のゲストは霖之助さんです。
「よろしくね」
はいよろしくお願いします!それでは進めていきましょう!
「さて、早速ですが霖之助さんに伺いたいことがあるのですが・・・・・」
「森近さんはもしかして・・・・・優子さんの気持ちに気がついているんですか?」
「・・・・・うん。気がついているよ」
「やっぱりそうなんですね・・・・・・」
「どうして気づかないフリをしてるんですか?」
「本編でも言ったけど僕は元々他人と関わるのがあまり好きではなかったからね・・・・・それが理由だよ」
「それじゃあ・・・・・優子のことは好きなんですか?」
「・・・・・うん。好きだよ」
「そうなんですか・・・・・なら・・・」
そこまでにしてあげてください。霖之助さんにも色々とあるので。
「・・・・そうだな。わかったよ主」
「でも今回の件で二人の事も少し前進したね」
「まあそのことは否定しないよ。僕自身名前で呼びあえるようになったのは嬉しいから」
青春ですね~。
さて、今回ここで締めましょう。
「少し早くないかい?」
・・・・・察してください。
それでは・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」」