バカとテストと召喚獣~響き渡るバカ達の絆~   作:shin-Ex-

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どうも!この度この小説を書かせていただいたshin-X-です!

この小説とともにもう1本東方の小説を書いていますので進行が遅れるかもしれませんが。頑張って行こうと思っています。

それでは前置きほこのあたりにして第1話をどうぞ!


第1話

side 明久

 

僕は今、文月学園の教室で試験を受けている。

 

『振り分け試験』

 

2年をどのクラスで過ごすかを決める大切な試験だ。成績が良ければ優れた設備で学園生活を送ることができるが、成績が悪ければ劣悪な設備で学園生活を送らなければならなくなる。だからだろう。みんな必死でペンを動かしているのがわかる。

 

(これが難しいって評判の振り分け試験か。でも・・・)

 

僕は答案用紙にペンを走らせる。

 

(今の僕なら2,3問に1問は行ける!)

 

昔の僕だったら10問に1問ぐらいしか解けなかっただろう。しかし今は違う!僕の大切な親友のおかげでそこそこ解けるようになった。

 

(Dクラス、いやもしかしたらCクラスぐらいにはいけるかもしれない!)

 

そう思いながら僕は次の問題を解こうとする。すると・・・

 

ガタン!

 

という音が聞こえた。音のする方を見てみると女の子が倒れている。姫路瑞希さん。僕と同じ小学校だった子だ。

 

「ひっ姫路さん!」

 

僕は思わず立ち上がった。

 

「吉井!試験中だ席につけ」

 

「でも姫路さんが!」

 

「姫路、試験中の退席のため無得点扱いになるが、どうする?」

 

「どうするって、何言ってるんですか!早く保健室に連れて行きましょう!」

 

「黙っていろ吉井。それでどうする?」

 

「わかり・・・ました。保健室に行きます」

 

そう言って姫路さんは立ち上がった。

 

「そうか」

 

先生はそれだけ言うと自分の椅子へと戻っていった。

 

「先生!なんで連れて行ってあげないんですか!」

 

「黙れ。何度も言わせるな。お前も強制的に退席させるぞ」

 

こいつ・・・本当に教師か!いくら試験の監督があるとは言え、苦しんでる生徒を放っておくなんて。

 

「・・・わかりました」

 

そういい僕は姫路さんの元へ行く。

 

「何をしている吉井!さっさと席に戻れ!」

 

「退席させるといったのは先生でしょう?だったら僕は出ていきます」

 

そう言って僕は姫路さんを保健室へと連れて行くため教室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

side 響

 

(全く。アキはほんとにお人好しだな)

 

俺は親友のバカともとれる行動を見てそう思った。

 

(だがまあ、あれがあいつの最大の美点だな・・・)

 

俺の時もそうだった。自分への被害を顧みず、アキは苦しんでいた俺を助けてくれた。そんなアキは俺にとって親友であり、恩人だ。だからこそ

 

「っち、あのクズが」

 

こいつのこの言動には我慢できなかった。

 

(アキがクズだと?)

 

俺は強い怒りを感じた。

 

バン!!

 

机が壊れるのではないかというほどの力で俺は机を叩き立ち上がった。

 

「な、何をしている!仲渡」

 

俺は答案用紙を持ってクズ教師の目の前に行き。

 

ビリッ!

 

答案用紙を破り捨てた。

 

「なっ!」

 

クズ教師は驚いている。

 

「仲渡響、体調不良のため退席します」

 

そういい俺はアキを追うため教室から出ようとする。

 

「待て!仲渡」

 

ギロッ!

 

「ヒッ!」

 

俺はなにか言おうとするクズ教師を睨みつけて、教室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アキ!」

 

程なくして俺は姫路を連れているアキに追いついた。

 

「響!どうしてここに?」

 

「俺も退席してきた」

 

「ええっ!どうして!」

 

「説明はあとだ。早く姫路を保健室に連れて行くぞ」

 

「う、うん。わかった」

 

俺とアキは先ほどよりペースを上げて保健室へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・というわけだ」

 

「いやいや!というわけじゃないでしょう!」

 

「あんまり騒ぐな。姫路が起きるだろう」

 

「う、ごめん」

 

保健室について姫路を寝かせたあと、俺はアキに事情を説明した。

 

「仕方がないだろう。あのままあそこにいたらあのクズ教師を生きてきたことを後悔させた挙句これから生きていくのを恐怖するくらいボコっちまいそうだったんだから」

 

「いや、どこまでボコるつもりだったの!?確かにあの先生はひどい奴だけどそれはやりすぎだよ!下手したら警察呼ばれるよ!」

 

「だから教室出てきたんだろが」

 

「あっ、そっか。なら良かった・・・ってよくないよ!ほんとによかったの?」

 

「ああ。これでいいんだよ」

 

「はあ、わかったよ。僕はもう何も言わない。けど・・・

 

咲夜のことは良いの?」

 

アキが心配そうに聞いてきた。

 

「・・・咲夜には帰ったら事情をすべて話す。許してくれるかはわからないが、とにかく謝る」

 

「そっか。なら僕も謝るよ。元はといえば僕が原因だからね」

 

「お前がそんなことする必要はない。あのクズ教師と我慢できなかった俺に非があるんだからな」

 

「そんなことないよ。それに僕は咲夜にも勉強を教えてもらっていたからね。そのことについても謝らないと」

 

「アキ・・・そうだな二人で謝るか」

 

そうこうしているうちに試験が終わって、俺たちは家へ帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 咲夜

 

 

 

今、私の目の前には異様な光景が広がっていた。私の主である響様と親友の明久が額が地面につくほど土下座しているからだ。

 

響様と明久から事情を聞いても、私は怒らなかった。むしろ誇らしいと思った。普通の人ならそんなことできないだろう。そんなことができるのはやはり・・・

 

「二人共、ほんとにバカね」

 

「「返す言葉もございません・・・」」

 

全く。このふたりは、まるで兄弟ね。

 

「頭を上げてください。私は怒ってませんから」

 

「「でも俺(僕)は・・・」」

 

「たとえ結果がどうであっても響様が私との約束を大切にしてくれていたこと、明久が私たちのために嫌いな勉強を頑張っていたことが私にとって何より嬉しいことよ。だからもういいわ。本当に反省しているのなら、これ以上この件について気にしないこと。わかりましたね?」

 

「咲夜・・・わかった。ありがとう」

 

「僕ももう気にしないようにするよ」

 

「わかってくれればいいわよ。それじゃご飯にしましょ」

 

「そうだな(ね)!」

 

そう言って私たちは食事の準備をする。

 

「咲夜」

 

「なんでしょうか?響様」

 

「お前が俺の従者であることを何よりも誇りに思うよ」

 

・・・響様

 

「私も・・・あなたの従者であることを誇りに思います」

 

そうして3人で食事をして、試験勉強のため封印していたゲームをして、1日が終わった。

 

 




いかがでしょう?キャラおかしくなってませんかね?

明久には姫路を助けてもらいました。今はまだ大丈夫ですがいずれ姫路はアンチになっていきますのでご了承ください。それと、妹紅、輝夜はまだ出ません。出るのはAクラスとの試喚戦争が終わったあとになりますのでその点もご了承ください。

また、できるだけ早く設定集をあげたいと思いますので少々お待ちください。

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