モンスターハンター Re:ストーリーズ【完結】   作:皇我リキ

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人と絆の物語

「つまり竜と共に生きる村があって、あなた達はその村の人達という事ですね」

 ライダーについてザックリと小一時間ほど話した結果、ユクモ村のハンターヨゾラは何とか俺達の事を納得はしてくれたようだ。

 

 

「しかし不思議です。私達ハンターが命のやり取りをする相手と、分かりあって手を取り合う」

「まだ信じられないか?」

「いえ……。とっても素敵だと思います」

 ヨゾラは俺達を見比べながら小さく微笑む。

 

 まだ問題は山積みだが。

 

 

「でもどうするんだよアラン。ライダーは外の世界の人々に存在を知られちゃいけない掟があるのに」

「そ、そうなんですか?」

 カルラの言葉に申し訳なさそうな表情を見せるヨゾラ。だがそんな表情はカルラの次の言葉で引き攣った。

 

「消すか」

「ひっ?!」

 おい。

 

「落ち着けカルラ。出発前にダリアさんが言っていた事覚えてるか?」

「いや、まったく」

 おい。

 

 

「隠れた所で見てるって、ダリアさんはそう言ってた。でもハンターに見つかってしまったのにダリアさんは出て来ない。これってどういう事だと思う?」

「僕達を試してるのか?」

「そういう事だ」

 きっとダリアさんも、人と竜は本当に分かり合えると信じている筈だ。

 なら、これはそれを証明する良い機会なんじゃないか?

 

「ヨゾラは確かロアルドロスの狩猟の為に此処に来たんだよな?」

「はい、この辺りで縄張りを拡大させるロアルドロスが付近の村に被害を出す前に討伐するようにと……」

 モンスターと生きる俺達に討伐するという言葉を落とすのは気が引けたのか、ヨゾラは少しずつ声を小さくしながらそう語る。

 

 

 と、なるとカルラがモスを見付けられなかったのも彼女がさっき言っていた「モスの一匹も居なかった」という言葉にも合点が行く。逃げてるな、動物的本能で。

 加えて今の時期はロアルドロス達にとってアレの時期だ。縄張りの拡大というよりはきっと───

 

 

「どうかしたのですか?」

「その狩猟、いやクエストを俺達に手伝わせてくれないか? 報酬は要らない」

「はい?!」

 ヨゾラは俺の言葉その言葉に目を丸くする。

 眉を斜めにする彼女の心境は「困った」だろうか?

 

 

「ロアルドロスの討伐を……?」

「僕は世界一のライダーになる男だ。ロアルドロスなんて僕に任せれば余───」

「ただし、狩猟はしない」

「え?」

「は?」

 二人の素っ頓狂な声が重なる。

 

 倒すのも確かに手だ。むしろ、その方が都合は良いし楽だろう。

 だが、それじゃダメなんだ。

 

 

 俺はダリアさんに見せなきゃいけない。

 

 

 狩り人だって竜と分かり合えるという事を。

 

 

 

「ヨゾラ、もしロアルドロスが狩場から完全に姿を消した場合どうなる?」

「……その場合はギルドの管理外に出たモンスターは極力狩猟を禁止されているのでそもそも討伐出来なくなります。クエスト内容が見直され、受注したハンターには確りと報酬が支払われるのがギルドのルールです」

 ヨゾラは「そんな事は滅多にないんですけど」と付け加えると、俺の返事を待つようにミカヅキと俺を見比べる。

 

 問題はなさそうだな。

 

 

「ならロアルドロスが狩場から姿を消してもお前に損害はないな?」

「え、いや、そうですけど……。弱らせたりして追いやってもギルドが調べに来る頃にはロアルドロスは戻って来るのでは? 一度縄張りを持ったモンスターが完全に縄張りを捨てるなんて、それこそ命が続く限りは……」

 ヨゾラの言う通り、縄張り意識の強いモンスターは例えその身を追われても自らの縄張りをそう簡単に捨てたりはしない。

 それこそ強力なモンスターから一時的に姿を隠したモンスターでも、その外敵が居なくなれば直ぐに縄張りに戻って来るのだから。

 

 勿論、その縄張りを他の生き物に奪われてしまえば話は別だが。

 

 

「分かったぞアラン。僕達の火竜でロアルドロスを追いやって、ここは僕達の縄張りだと分からせてやるんだな!」

「いや、違う」

「違うの?!」

 間違った作戦じゃないが、それじゃロアルドロス達の根本の問題解決にはならない。

 

 

「ヨゾラ、ロアルドロスは群れのルドロス達と固まって動いてるんだな?」

「そうですね」

 なら、確実だな。

 

 

「カルラ、サクラと一緒に川を下って出来るだけ石ころの転がっていない場所を探して来てくれないか?」

「もう良く分からないから頭を使うのは任せるか。行くぞサクラ」

 そう言うとカルラは絆石を掲げてサクラを呼ぶ。

 

「頼む。見つけたら合図で」

「理由が掴めないけど頼まれた。ライドオン、リオレイア!」

 悪いな、こっちの仕事は俺がしたいんだ。

 

 

「……凄いですね」

「次は俺達の仕事だ。ヨゾラ、ロアルドロスの居場所は分かるのか?」

「大体は。川に沿って進んで来ていたと聞いたので」

 やっぱりな。

 

「それじゃ、案内してくれ」

「えぇ?! き、危険です。相手は人に慣れたモンスターじゃないんですよ?!」

「知ってる。だから、戦いはしない」

「はい?」

 確かに絆合わせの儀式もしていないロアルドロスに俺達の言葉は届かないだろう。

 

 でも、ロアルドロスの事を分かってやる事は出来るんだ。

 

 

「逃げるんだよ」

 人と竜は分かり合える。

 

 俺はそう信じている。

 

 

   ◆ ◆ ◆

 

「居ました、ロアルドロスです。ルドロスも十頭以上。こんな大規模な群れが丸々固まって村を襲ったら大変……」

「そうさせない為のクエストだろ?」

 渓流と呼ばれる狩場。その名前の由来になったここら一帯に流れる川。

 

 

 その川に沿うように、一つの群れが集まっている。

 

 流線型の細長い胴体、後頭部から胴体まで伸びる黄色い鬣。

 群れの他の個体とは明らかに違う巨体を確りと四本の足で支えるそのモンスターこそ、群れのボスロアルドロスだった。

 

 

「ルドロス達は餌を取ってる最中か……」

 ルドロスは彼らの種の雌である。

 雌個体であるルドロスが雄個体であるロアルドロスの元に集まってハーレムを作るのがロアルドロスの生態だ。

 

 そして群れでは基本ルドロスが餌の魚などを狩って、ロアルドロスはそれを頂く。

 今見ているのはそんな光景だった。

 

 

「こうして見てみると彼等も生き物なんだと思い出してしまいます。ただ、私達人間も生き物だから、生き物同士で譲れない物が出来てしまう」

 背の高い草に身を隠しながらそんな光景を見ていた少女が、小さくそう呟く。

 

 俺はそんなヨゾラの言葉を聞いて無意識に笑っていた。

 

 

「そうだな。だから、ハンターがモンスターを狩るのは間違いじゃないんだと思う」

 それは、モンスターが縄張り争いの為に───生きる為に戦うのと同じ事だ。

 

 俺達だって、生き物なのだから。

 

 

「だけど、その気持ちを忘れないで欲しい」

「その気持ち?」

「あのモンスター達も生き物だって事をさ。あいつらだって、この自然に生きる仲間だという事を」

「仲間……ですか」

 きっと、外の世界にはヨゾラのようなハンターもいるのだろう。

 

 だが、モンスターを生き物として見ずに殺すハンターもいるって事を昔ダリアさんに聞いた事がある。

 だから、その気持ちを忘れないで欲しかった。

 

 

「あ、ルドロスが咥えてきた魚をロアルドロスが食べちゃいましたよ?」

 ハンターとして当たり前の事なのか、彼女は話しながらもモンスターの動向から目を離す事はない。

 ただ、初めて見るであろう不可解な光景にヨゾラは首を傾げながら疑問を口にする。

 

「餌を取るのはルドロスの仕事だからな。基本群れを作ったロアルドロスは自分から狩りをする事はない」

「怠け者なのですか?」

「違うな」

 呆れたような声を出すヨゾラに、俺はロアルドロスの名誉の為に口を開いた。

 

「ロアルドロスの仕事は縄張りや群れそのものを守る事だからな」

「そうなんですか……?」

「その為の巨体と持久力だ。餌を自分で取らないのは、見張りを怠らない為と外敵との戦いの為に体力を温存する為。……まぁ、ハンターにとってはこんな事覚えていても仕方がないだろうけど」

 そもそもカルラ曰くでも、そんな知識は無駄だと言われる始末だ。

 

 絆を深める相手を知る事は大切だと思うんだけどな……。

 

 

「いえ、覚えておいて損はない情報ですよ」

「損はない……?」

 カルラとは違う事を言う少女に、次は俺が首を傾げる。

 

「知恵はハンターの……いえ、人の力ですから。いつかその知識が役に立つかもしれません。それに、覚えたとして自分に損がある事ではありませんし」

 にっこりと笑う少女は、しかしロアルドロスから目を離さずにそう言った。

 それと同時に下流の方角で一つの火球が空に昇って弾ける。カルラの合図だ。どうやらお目当の場所を見つけてくれたらしい。

 

 

「合図ですか?」

「そうだな」

 思っていたより遠いな……。行けるだろうか?

 

 いや、成功させてみせる。

 

 

「それでは、見せて下さい。あなた達の力を……」

「任せろ。……行くぞミカヅキ、左側にブレスだ」

「ヴァァゥッ! グォォァァ───」

 俺の言葉を聞いたミカヅキは、足に力を入れて口から少量の火を漏らす。

 

 

 またの名を空の王者。して、その本領は───

 

「───ヴァァアアッ!」

 

 

「キェェァァッ?!」

 吐き出される火炎が、ロアルドロスの近くで弾け飛ぶ。

 

 直撃こそしなかったが、動物が本能的に恐れる火というエネルギーが突然襲って来た事で、ロアルドロスは大きく身体を捻って悲鳴のような鳴き声を上げた。

 

 

 ───その本領は火。火竜と呼ばれるリオス種が得意とする、火炎による攻撃だ。

 

 勿論、ロアルドロス達を傷付ける為の攻撃ではないが。

 

 

「今だヨゾラ、合図のあった場所まで走るぞ……っ!」

「仕掛けておいて逃げるんですか?!」

「逃げるって言っただろ!」

 驚くヨゾラの手を取って俺は走る。ミカヅキのブレスに注意を削がれていたロアルドロスの正面を通って。

 

 

「キェェァァッ!!」

 咆哮を上げ、突如現れた縄張りへの侵入者を睨み付けるロアルドロス。

 その意図に答えるように、群れのルドロス達が俺達を睨み付けた。

 

 

「そのまま来い! お前達が探してる場所まで俺が連れて行ってやる!」

「しょ、正気ですか?! というか、ミカヅキは?」

「今あいつが出て来たらロアルドロスは他のモンスターに縄張りを襲われたと思ってしまうから、此処じゃ姿を出せない。その点、俺達は突然現れた餌だからな」

「そんなぁ?!」

「良いから走れ!」

 川を下流に向かってとにかく走った。振り向けば走り出したロアルドロスやルドロス達が全力で俺達を追いかけて来ている。

 

 

 モンスターと人とではそもそも歩幅が違う。

 俺達が全力で走ろうが、ロアルドロスは障害物すら物ともせずに初動で着いた距離を一瞬で詰めて来た。

 

 目的地までそんなに遠い訳ではない。たが、それよりもロアルドロスとの距離の方が近い。

 

 

「キェェァァッ!!」

 息が上がる。足が重い。

 

「くっそ……っ」

 想像以上にロアルドロスが早い。もし、あの攻撃をして来たら───

 

 

「グォォォェッ───」

 ───そう心配した瞬間に、ロアルドロスは思い出したように予備動作を始めた。

 速度が落ちて一旦距離が離れるが、その距離が更に縮まったように感じる。

 

 

「来る……っ?!」

「アラン、水ブレスです!」

 分かってる。だが、それを避ける手が俺にはなかった。

 

 

「───クェェァァアッ!」

 吐き出される水弾。圧縮された水を吐き出すロアルドロスの得意技。

 

「……っ?!」

「任せて下さい!」

 運良く外れてくれと願った瞬間、俺の隣でヨゾラが双剣を抜きながら大地を蹴る。

 

 

 跳躍したヨゾラはその身体を回転させ、

 

「はぁぁっ!」

 高圧の水の塊を回転による連続切りで無力化したんだ。

 な、なんだ今のは。跳んだ?!

 

 

「た、助かった!」

「狩技の応用ですが、上手くいきました……っ」

 着地して速度を落とさずに走り出すヨゾラ。

 これがハンターか……。凄いな、全く。

 

 

「ただ、次はありません……」

「大丈夫だ……っ!」

 次は、俺達の番だな。

 

 ブレスが失敗に終わって、ロアルドロスは正攻法で俺達を追いかける事にしたらしい。

 やはり直ぐに縮まる距離。ロアルドロスの息を背中に感じる。

 

 

「キェェァァッ!!」

 サクラに乗って待機しているカルラが見えた。ここだ……っ!

 

 

「アラン……っ!」

「跳ぶぞヨゾラ、手を離すなよ!」

 胸の絆石を握る。この心を伝える、俺の大切な相棒に向けて。

 

 

「ライドオン! リオレウス!!」

 叫び、俺は地面を蹴った。

 

 開かれるロアルドロスの顎。吸い込まれるように時間の流れを遅く感じる。

 

 視界に映るのは鋭い牙。

 恐怖はない。

 

 

 俺はあいつを信じているから。

 

 俺とあいつは絆で結ばれているから。

 

 

 なぁ、そうだろ───

 

 

「キェェァァッ!!」

 振り下ろされる牙。

 

「ヴァァゥッ!!」

 その牙が噛み合うまで瞬き一つ分の時間で、俺達二人とその牙の間に蒼い影が入り込む。

 

 

 ───そうだろ? ミカヅキ。

 

 

「ヴァァゥ!!」

 急に加速する身体。

 地面を感じなくなった足は空に浮き、代わりに俺を支える場所を掴むのはこの右手。

 

 確りと落ちないように姿勢を整えてから、ミカヅキにも手伝って貰ってヨゾラを引き上げる。

 

 

 

「……と、飛んでる。モンスターの背中に乗って、飛んでる……っ?!」

 寸前の所で俺達を攫ったミカヅキの背中。俺達は今、ロアルドロスが手も足も届かない空をミカヅキと共に飛んでいた。

 

 

「す、凄い……凄いです!」

「これが、ライダーの力だ」

 目を輝かせて周りの景色を眺めるヨゾラに俺は語り掛ける。

 

「クォォァァァォ」

 ロアルドロスは手の届かない所に行ってしまった餌を名残惜しそうに睨みつけていた。

 

 だがきっと、そんなちっぽけな物の事を忘れる頃に彼は気付くはずだ。

 自分が探していた場所に、知らぬ間に着いていた事に。

 

 

「で、でも。これでロアルドロスがあの場所に止まるなんて事があるのですか?」

「まぁ、それは見てからのお楽しみだ。一旦降りて、確認の為に観察するか」

「観察?」

「産卵をな」

 

 

   ◆ ◆ ◆

 

「まさか……ロアルドロスがルドロス達の産卵場所を探すために村の近くまで移動していたなんて……」

 渓流と呼ばれるこの地に設置された、ハンターが使うベースキャンプ。

 観察を終えて、今度はサクラの上に乗せて飛んで来た彼女はベースキャンプへと綺麗に飛び降りながらそう言葉を落とした。

 

 

「ルドロス達が卵を産める場所は限られているからな。だが本来はそういった場所に縄張りを作る筈なんだが……何らかの理由で縄張りを追われて、新しい縄張りを探すために村に近付いて来たんだろう」

「そんな知識ばかり溜め込んで、力も鍛えずにライダーになれるのかって話だけどなぁ? 倒した方が早かった筈なのに」

 サクラから降りながら、カルラは不満そうな言葉を落とす。

 

 確かに、知識だけじゃ身体は動かない。

 いつもこういう時、カルラになんと言えばいいか分からなかったが今日俺は答えを教えて貰ったからな。

 

 

「覚えておいても損はない。現に俺達は戦わずに、危険を伴わずに問題を解決出来た……そうだろ? ヨゾラ」

「あっはは、そうですね」

「はぁ? なんだそれ……?」

 ヨゾラと俺の笑い声が重なる。まぁ、危なくなかったと言えば嘘になってしまうが。

 

 

 俺は、このやり方の方が気分が良かった。

 

 

「ま、まぁ、問題を解決出来ればそれで良いんだろうけどさ。で、どうするんだよこれから」

 暴れ足りなかったのか、不満そうに腕を組みつつも納得するカルラ。

 そのままの態度で続けた言葉は、これからの事についてだった。

 

 根本的な問題はそもそも特産キノコを集められていないのと、ヨゾラにライダーの事を黙って貰わないといけないって事か。

 

 

「ヨゾラ、ライダーの事だが……」

「掟で外の世界に知られていけないというのは分かりますが……私としてもハンターとして一般の人々を守る義務があります。最近、渓流付近の生態系に異常が見られますし……」

 こうなるんだよな……。

 

 さて、どうした物か。

 

 

「ライダーを甘く見るなよ。どんなモンスターが村に来たって僕達の力があれば追い返せるさ」

「ヴァァゥ」

 自慢気に語るカルラの声に従うようにサクラが小さく鳴く。その自身は良くも悪くもカルラの長所であり短所だな。

 

 しかし、渓流付近の生態系の異常か。

 ロアルドロスの件と関係があるのだろうか?

 

 

「そ、それはそうかもしれませ───モンスター?!」

 話している途中で、ヨゾラは何かを感じたのか突然腰の剣に手を添える。

 ハンターとしての感覚か。彼女だけが少し敏感なのか。

 

 

 渓流のベースキャンプで突然感じるモンスターの気配。

 

 ここには普段モンスターが近づいて来る事はない筈だ。そういう場所だからこそ、ここにハンターの為のベースキャンプとして設置されたのだから。

 

 

 ただ、俺達のオトモンのような例外だっている。

 

 決して入れない訳ではなく。

 入りにくく、見つかりにくく、態々モンスターが来ないような場所なだけなんだ。

 

 

 

 だから、明確な意思を持ってさえいれば。

 この場所を知り、入り組んだ地形にモンスター誘導をさえすれば。

 

 モンスターもこの場所に辿り着ける。

 

 

 

「ヴァァァァアアアアアゥゥッ!!」

 風圧が髪を靡かせ、確りと地面を捉えた一匹の竜の脚が大地を揺らした。

 

 

「り、リオレウス……っ?! また人が乗って…………えぇ……?」

 火竜。空の王。その成体。

 

「父さんか」

「ダリアさん……」

 一人のライダーが、その竜から飛び降りる。

 

「お疲れさん、小さな狩り人(ハンター)乗り人(ライダー)……そして火竜()達。……どうだ、俺の村で一杯お茶でもしていかないか? 狩り人さん」

 

 

    ◆ ◆ ◆

 

「なるほど、渓流付近の生態系の乱れか」

「はい。付近の村の避難も、ギルドナイトをしている兄の手伝いでしました」

 壁越しに聞こえるのは、ダリアさんとヨゾラの声。

 

 

 ヨゾラをこのシウル村に連れて来てから、俺とカルラはダリアさんに「ハンターさんと大事な話がある」と言われ、部屋から追い出されてしまった。

 カルラと一緒に窓越しに聞き耳を立てれば、渓流の生態系の異常でギルドから付近の村に避難勧告が出されているという。

 

 ロアルドロスが縄張りを移動していた事と関係があるのだろうか?

 

 

「このシウル村は、掟で外に存在が知られてはいけない。だからギルドの勧告も届いていなかった。しかし、疑問があります」

「ん? なんだい?」

 きっとその疑問は俺達と同じ物だろう。

 

「なぜ、掟を破ってまで私を村に招待したのですか?」

「掟を守るためさ」

「えーと……」

 ダリアさんの返事に言葉を失うヨゾラ。勿論それはこの村の人だから分かるという訳でもなく、俺とカルラも一緒に首を傾げた。

 

 

「ついに父さんもボケ始めたか?」

「そ、それはないと思うが……」

 しかし、いくら考えても答えは出ない。

 彼は何を考えているのだろうか?

 

 

「モンスターは恐ろしい」

 ふと、ダリアさんが口を開く。

 

 それは、世界の理だ。

 この世界に生きる者なら、誰もが知っている。

 

 

「そうですね」

 それを一番良く知っているのは、モンスターと命のやり取りをする彼女達ハンターだろう。

 確信を持った返事が、部屋の中から聞こえてくる。

 

 

「君は、そんなモンスターと共に生きるアランやカルラを見て初めに何を思った?」

 優しく問い掛けるダリアさん。彼女が何を思ったか? それは、俺にでも簡単に想像がついた。

 

「……失礼かもしれないですけど、恐怖を感じました。ただ単に、恐ろしかったです」

 正直な言葉。ヨゾラがそう答えるのを聞いて、分かってはいたのに俺は何故か胸が苦しくなる。

 

 モンスターは恐ろしい。確かにそれは事実だ。

 だけど、それだけじゃない。俺はそう思っていたから。

 

 

「正直で嬉しいよ。そうだな、そう思うのが普通なんだ。恐怖の対象であるモンスター。そのモンスターと共に生きるという事は、俺達も恐怖の対象になりうる。さて」

 そこでダリアさんは一旦言葉を切る。少しの間沈黙が続いたかと思えば、俺達が聞き耳を立てていた窓の扉が突然開かれた。

 

「お前達はそんな事思ってないだろうけどな。外の人間は違うんだ」

「ゲェ……」

「バレてたか……」

 ニッと笑いながら俺達に話し掛けるダリアさん。

 彼は俺達の身体をそれぞれ片手で持ち上げると、部屋の中に入れて椅子に座らせる。

 

 

「二人共?」

「悪いな、二人が居ると君が本音を言えないだろうと思って追い出しておいたんだ。まぁ、もうその必要はないが」

 そういう算段だったのか。

 

 

「ヨゾラ、怖かったのか?」

「ヨゾラさんだぞ、アラン。彼女はお前達より二つ年上なんだから」

 え。

 

「別にそのくらいならどうでも良いだろー?」

「カルラ、父さんはお前をそんな子に育てた覚えはないぞ?」

「知らないし」

 反抗期だ。

 

 

「あ、いえいえ。私は気にしませんよ! むしろ堅苦しいのは苦手なので」

「ほら、ヨゾラもそう言ってるし」

「父さんはお前の将来が心配だよ……」

 まぁ、その気持ちは分かる。

 

 

 ただ、本人がそう言っているのだ。俺も呼び捨てにさせてもらおう。

 

 

「それで、ヨゾラ。さっきの事なんだけど」

「……ごめんなさい。怖かったです。ミカヅキに触れる、その瞬間まで」

「で、でも───」

 申し訳なさそうに言葉を落とすヨゾラ。そして俺がモンスター達の事を弁明するために口を開く前に、ダリアさんが口を開いた。

 

 

「アラン、それにカルラも。良く聞くんだ。外の世界ではな、それは当たり前なんだよ。俺達の常識の方が、外の世界ではおかしな事なんだ。……分かるな?」

「そんなの分かってるって。な? アランも分かってるだろ?」

「俺は……」

 分かってはいる。分かってはいる。

 

 

 でも、理解しようとする度に俺の脳裏にはミカヅキや皆の優しいオトモン達が映り出すんだ。

 

 

 

「アランって、優しいんですね」

 優しい?

 

 

「そうだな、アランは優しい。……でもな、皆が皆アランみたいに優しい訳じゃないんだ。それに、優しければ優しい程モンスターを怖がったりもする。……それだけ、モンスターは危険な一面が目立つんだよ」

 ダリアさんは優しくそう言って、俺の頭に手を乗せる。

 

 

「分かった」

 外の世界か。

 

 世界中のモンスターと絆を結んで、色んな人を助けたい。そんな夢が、少し遠くなった気がした。

 

 

「分かれば良いんだ。それじゃ、初めの質問に戻るか? どうしてヨゾラちゃんをここに連れて来たか、だったな?」

「はい」

 カルラじゃあるまい、まさか消すとは言わないだろうけど。

 俺もカルラも気になって、ダリアさんの言葉にそっと耳を傾ける。

 

 

「君は知ってる通り、モンスターは怖い。君はそれを確りと分かっている。そうだろ?」

「はい。……ハンターですから」

「同時に、君はモンスターと分かり合えた。違うかな?」

「それは……」

 続いたダリアさんの言葉に、ヨゾラはたじろいで俺達を交互に見比べた。

 

 彼女はミカヅキにもサクラにも乗って、ロアルドロスの事を知っていて損はないと分かってくれた。

 だから、きっとヨゾラは分かり合えた筈だ。

 

 

 ミカヅキ達と、絆を結べた筈だ。

 

 

 

 

「……きっと、少しは分かったと思います」

「そんな君だから、村に連れて来たんだ。モンスターの怖い所も知っていて、モンスターと分かり合う事の出来る君になら分かるんじゃないかな? この村が素直に避難勧告に従えない理由が。ハンターを呼ぶ事も出来ない理由がさ」

 そう語るとダリアさんはお茶を飲み干して、コップにもう一杯を注いだ。

 そのついでに俺達二人分のコップも用意して、悩むそぶりを見せるヨゾラの言葉を待つ。

 

 

 

「……モンスターを連れて外の世界に避難は出来ない。そして勿論、共に生きるモンスターを置いて行く事も、彼等を殺すのが仕事のハンターを呼ぶ事も出来ない」

 静かに言葉を落とすヨゾラ。俺は深く考えた事もなかったけど、彼女が言った言葉が全てだった。

 

 

 

「そういう事だ。だからヨゾラちゃん、この村の事は忘れてくれないか? 君だけでもこの村の事を分かってくれたのなら、それだけでも俺達は嬉しいんだ」

「私はまだ十四です。ハンターとしても、人としても未熟者です。でも、この村に掟が……ルールがあるみたいに私にも自分が定めたルールがあります。この村の事を忘れて、危険なのも分かっているのに放置する事なんて出来ません!」

 彼女は机を叩きながら声を上げる。コップが揺れて水が溢れる程に、彼女の肩には力が入っていた。

 

 

「ヨゾラちゃん……」

「だから、一人にだけ相談させて下さい。……相談相手は私の兄です。ギルドナイトをやっていて、口も硬くて───というか全然喋らないので安心出来ます。きっとモンスターの事も分かってくれる筈です!」

 身を乗り上げて力説するヨゾラ。ギルドナイト?

 

 

「なるほど……。参考までに、そのギルドナイトさんはこの村を知ったらどうすると思う? 誰もが君のようにモンスターと分かり合える訳じゃない。君の兄さんが俺達を怖がらない保証はないだろう?」

「それなら心配ないです」

 自身たっぷりな言葉にダリアさんは「ほぅ」と言葉を漏らした。そんな自信が何処から出て来たのか?

 

 

「私の兄は物凄く強いですから」

 そして、笑顔で彼女はそんな言葉を落とす。なんだその理屈は。

 

 

「はっはっはっ、なるほどな! よし、分かった。君に任せよう」

「は? そんなんで良いのかよ!」

 軽いノリで許してしまうダリアさんにツッコミを入れたのはカルラだった。

 勿論俺もカルラの意見と同じでダリアさんの答えを疑問に思う。さっきまでの話は何処に言ったのか。

 

 

「実際の所、この村でも渓流の異変は感知してるんだ。ハンターズギルドで犠牲が出ているのも知っている」

 何故か俺に視線を合わせて口を開いたダリアさんは、さらにこう続ける。

 

「あの時と同じ竜が近くに居る。アラン、お前の故郷を襲った奴だ」

 目を細めてそう言うダリアさん。だけど、俺にはなんだかピンと来る話じゃなかった。

 

 

 その頃の記憶は殆どない。あるのは黒くて大きい、ただ怖いと感じた竜の姿だけだ。

 ただ、それを思い返すだけで背筋に寒気を感じる。この感覚はなんだろうか。

 

 

 

「だから正直、村長もどうしようか悩んでた所なんだよ。俺達だけではその竜に対抗出来ないかもしれない。最悪、村を捨てる事になるってな」

「は? なんだそれ!」

 声を上げるのはカルラ。ライダーを誇り高く思っているから、自分達ライダーが対抗出来ないと聞いて黙っていられなかったのだろう。

 

「……怒隻慧」

 重い声でダリアさんが呟く。どせきけい……?

 

 

「その竜の名前だ」

「そのイビルジョーの事をご存知なんですか?」

 驚いたように聞いたのはヨゾラだった。イビルジョー?

 

 

「その子の村を襲った竜の名前だからな。村とギルドの伝をしてる奴が言うにはそんな名前なんだろう?」

「はい……」

 怒隻慧───イビルジョー。

 

 

「俺でも、そいつとはやられないようにするのが精一杯だった。生存者を確保する事に集中してたのもあるが、それがなくて全力で戦っても勝てるかどうか分からなかったよ」

 その生存者が俺なんだろう。俺の頭を撫でるダリアさんの表情は少し険しいものだった。

 

 

「だから、竜と分かり合えた君が信じるハンターを俺も信じようと思う。村長には俺が話を付けておくから、その彼と話をさせてくれないか?」

「良いんですか!」

「君の熱意に負けた。そして、俺もこの村を護りたい」

 そう言ってダリアさんはヨゾラに手を伸ばす。ヨゾラはそれに応えようとするが、小さな手が伸びきる前に思い出したようにダリアさんの手が引いた。

 

 

「……あの?」

「一つだけ条件がある」

 真剣な眼差しで語る彼に、ヨゾラも真剣な表情で首を縦に振る。

 

「君にも出来るなら協力して欲しい。そして、家の子供達と仲良くしてやってくれないか? 今日みたいにクエストの手伝いとかさ」

 そう言って、俺達向けて片目を瞑るダリアさん。

 それを聞いて心が踊るような提案だと思ったのはカルラだけじゃない。

 

 

「はい、勿論です!」

「お、狩りに参加出来るのか?!」

 飛んで喜ぶカルラ。それを見てダリアさんは優しく微笑む。なんというか、父親の顔だ。

 

 

「カルラ、アラン……これからもよろしくお願いしますね!」

 こうして、俺達は出会う。

 

 それからは、俺にとって忘れたくても忘れられない日々が続いた。

 

 

 オトモン《竜》を連れて、ヨゾラ(狩り人)のクエストをこなしたり。

 

 

 皆で川に出かけたり、魚を焼いたり。

 

 

 絆技の練習を皆でしたり。

 

 

 絆合わせの儀式を行い、俺の新しいオトモン——ネルスキュラ——絆を深めたり。

 

 

 ミカズキとサクラの火球で花火をやってみたり。 

 

 

 忘れられない、大切な思い出。

 

 本当に忘れたくても忘れられない思い出。

 

 

「アレがヨゾラのお兄さんか?」

 ヨゾラと出会って数日後、村に白いコートを着たハンターの男が現れる。

 

「君がアキラ君か」

「……そうだ。妹が世話になっている」

 伸ばされる手に答えたのは、紺色の髪を短く切ったこがね色の瞳の男だ。

 あの人がヨゾラのお兄さんか。ヨゾラと違って静かだな。

 

 

「普段は静かな人なんですけど、狩りになると吠えます」

「いやなんだそれ」

 モンスターかよ。

 

 

 

「で、僕達はどうする? あの人は村長達と話するみたいだけどさ」

「話を聞こう」

「またバレちゃいますよ?」

 ダリアさんは鋭いからな……。あのアキラさんという人も只者じゃなさそうだし。

 ただ、それでも───

 

「俺達も村のライダーだろ? カルラ、世界一のライダーになるのに大人達だけに任せて良いのか?」

 ───俺だって、ライダーだ。

 

 

「言ってくれるじゃん。分かった、その話乗った」

「ヨゾラは?」

「仲良くしてやってくれと言われましたから」

 決定だな。

 

 

 それじゃ、盗み聞きと行こうか。

 

 

「でも大事な話だからって洞窟まで行っちゃったぞ? あんな所、直ぐに足音でバレちゃうよな」

「確かにそうですね。見付かったらカルラを置いて犠牲にしますか?」

「あのさヨゾラ、僕にだけなんか辛辣じゃない?」

 仲良くなって来た証拠じゃないか。

 

 

「そのためにあの時必死に卵を探してたんだ。同じ失敗を繰り返さないためにな」

 そう言ってから俺はオトモン厩舎に入り、俺の新しいオトモンに手を伸ばす。

 

 

「力を貸してくれ、ネルスキュラ」

「ギギギッ」

 影蜘蛛───ネルスキュラ。四本の脚とさらに頭部に鋏のような器官を持つ現在発見されている唯一の鋏角種だ。

 

「その虫ケラでな───うわぁ?! なんだこれ糸?!」

 悪口を言ったからか、得意技の糸で巻かれるカルラ。自業自得だぞ。

 

 

「少し前に産まれた子ですよね? 随分と大きく育って……」

「この手のモンスターは成長が早いからな。さて、このネルスキュラにライドオンして洞窟に向かうぞ」

「はぁ? なんで僕が虫ケ───あっ、辞めっ、苦しいっ!」

「カルラ……」

 カルラはサクラ以外にも触れ合った方が良いな。

 

 

「ネルスキュラは少しの間だけ隠密移動が出来るオトモンなんだ。これで暗い洞窟の中ならバレずに近付ける」

「なんだそれマジか」

「凄いですね!」

 驚く二人の前で、俺は絆石を光らせる。

 心良く俺を背中に乗せてくれたネルスキュラは、俺の気持ちを受け取って二人の近くで腹を降ろした。

 

 

「ぼ、僕も乗って良いのか……」

「良いよな、ネルスキュラ」

「ギギッ」

「もう悪口言うなよ?」

「も、勿論さ」

 さて、三人も乗せてかなりギリギリだけど。俺のネルスキュラなら大丈夫だ。

 出来るよな、ネルスキュラ。

 

 

 洞窟の入り口に着いてから、ネルスキュラに隠密移動をしてもらう。思った以上に足音が立たなくて、俺自身もビックリしてしまった。

 

 

 

「す、凄いなネルスキュラ。へぇ……」

 感動を口にするカルラ。これで、サクラ以外のオトモンにも興味を持ってくれるだろうか?

 

「こりゃ、世界一のライダーになるなら他にも強い力のある奴を仲間にしないとな」

 お、好印象。

 

 

「僕も何か新しいオトモンを探すか」

 そう言ってくれただけでも、今日ネルスキュラの力を見せた甲斐があるって物だ。

 

 

 

「───この近くの村が襲われた?」

 そうやって洞窟を歩いていると、ダリアさんの声が耳に入る。

 

 聞こえてから俺はネルスキュラに止まるように指示して、二人にも声を出さないように目で諭した。

 

 

「……そうだ。二日前、小さな村だったがハンターも居た村が全滅した」

 聞こえたのはアキラさんの声。全滅? 全員死んだという事か……?

 

「そのハンターってのは?」

「上位クラスが三人。死体も見付かっていない」

 その会話を聞いて、脳裏に何か光が映る。

 

 

 赤黒い光。そして思い出す、血と肉の匂い。

 

 

 吐き出しそうになるのをなんとか堪えて、その続きを聞いた。

 

 

「この村の事情を踏まえても、留まる事は勧められない。……ここには子供達も居るだろう?」

「君の力を借りる事は出来ないのか? 凄く強いハンターさんなんだろう?」

「この村に居続ける訳にはいかないんだ。……勿論、俺が居られる時は全力を尽くすが。……妹も世話になっているしな」

 強いハンターというのは、こんな人知れぬ村をずっと守っていられる程暇じゃないのだろう。

 それでも、村の事を理解して力の限りは尽くす事を約束してくれる彼はヨゾラの信頼通りの人物だった。

 

 

「やはり、難しい問題だな。村長、お考えは?」

「……うむ。未来ある子供達を、掟に縛らせて殺す訳にも行くまい」

 重い声で村長が話す。俺達にライダーを辞めろって言う気じゃないだろうな……?

 

 

「……人は、時代の流れには逆らえん。もし来るべき時が来れば、子供達だけでもこの村から逃さねばな。……その時はギルドナイトの君の力を借りたい」

「……責任を持って保護します」

 ふざけた話だ。

 

 

 俺達だって、ライダーなのに。

 

 カルラも同じ気持ちなんだろう。強く握られる拳がそれを物語っている。

 

 

 

「僕も、アランみたいに新しいオトモンを手に入れて強くなる。……イビなんたらだろうがなんだろうが、この村を襲う奴は僕がやっつけてやる……っ」

 その日を境に、俺もカルラもライダーとしての修行に以前よりも必死に取り組んだのだった。

 




少し長くなってしまい、申し訳ないです。
過去編をやる上で一番書きたかったのはこのお話ですね。もう少し進めたかったのですが、お察し下さい。

ネルスキュラですが、本来のライドアクション(ストーリーズ本編にてモンスターにライドオンした時に使える能力)は隠密移動ではなくツタ登りです。
ダウンロードコンテンツで手に入れられるネルスキュラが隠密移動のライドアクションが使えるのですが、それに気が付いたのはほぼ書き終えた後でした()
創作だし、まぁ、多少はね?


さてさて意味のない会話を少々。
モンスターハンターワールドなる作品が発売決定しましたね。5は無いのか。
期待と不安がマチマチですが、まぁなんだかんだ言って買うしやると思います。それにしたって、もう少し発売を待って欲しかったんですけどね(´・ω・`)

まぁ、新作が発表されるという事はモンスターハンターの世界───ワールドはこれからも続いて行くという事。そんな世界での一つの物語として、今後もこの作品を楽しんで頂ければ幸いです(上手く纏めたつもり)。


さて、次回はついに奴の登場。作者のメンタルは持つのか、乞うご期待。

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