モンスターハンター Re:ストーリーズ【完結】   作:皇我リキ

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人と竜の物語 —Devil of a half the body—
心と絆の物語


 シウル村。

 渓流の外れに隠れるように存在するこの小さな村には、特産物もなければ人口も少ない。至って平凡な村だ。

 

 ある一点を除けば、の話になるが。

 

 

「セルレギオス、このカジキマグロを持っておいてくれ。後、鱗を一枚貰うぞ」

「ピギィェィッ」

 若い男性の傍で、一匹の竜が魚をその脚で掴む。

 

 黄金の鱗と、一対の翼。物を掴むのに適した脚が特徴的な竜───セルレギオスだ。

 

 

 モンスター。

 この世界の理にして、生態系を作る生き物達。

 

 俺達人間はその昔から、生きる為に彼等と戦って来た。そうしてモンスターと戦う人々をハンターと呼ぶ。

 時に狩り、時には狩られ。そうしてお互いがお互いと少なからず干渉しながら、この世界は進んでいた。

 

 

 そんな中で、遥か古より昔からモンスターと別の関わり方をする者達が居た。

 

 

 彼等はモンスターと心を通わせ、眠れる力を呼び起こし共に生活する者。人は彼等を───

 

 

「早く行こうアラン。僕達のライダーへの道が開かれるんだ!」

「カルラ! おい待てって。卵は逃げやしない……って、聞いてないなアレは」

 

 

 ───ライダーと呼んだ。

 

 

 

 

 これは人と竜の物語。

 

 

   ◆ ◆ ◆

 

 初めの記憶は赤い光だった。

 

 

 人の悲鳴と、視界を覆う光だけが記憶に強く残る。

 俺はその時まだ四歳だったからか? 恐ろしい記憶からの逃避するためか? その時の記憶はほとんど残っていない。

 

 覚えているのは両親の顔と、隣の家で子供が産まれるという会話———そして、黒い一匹の竜への恐怖だった。

 

 俺の生まれた故郷を襲ったこの竜こそが、後に怒隻慧(どせきけい)と呼ばれたモンスターである。

 その日俺を救ったのがは、ライダーの村に住みリオレウスをオトモンとして連れた男性———ダリアさんだった。

 

 

「アラン、今日から絆石を貰ってお前もライダーになるんだろう?」

 俺を助け育ててくれたダリアさんは、俺の頭に右手を置きながらそう言う。

 左手は彼の傍で気持ちよさそうに眠っている火竜───リオレウスの鼻先を撫でていた。

 

 ハンターの間では、リオレウスを討伐した物は上級者として認められる。

 それはリオレウスというモンスターが非常に危険で強力な生き物だという事を、世界が周知しているからだ。

 

 

 火竜───又の名を空の王。人々が恐れるその竜の鼻先を撫でる。

 こんな光景を外の世界の人が見たら、どう思うだろうか。

 

 

「勿論。俺はダリアさんを超えるライダーになる。その為に今日まで色んなモンスターの事を勉強して来たんだから」

 このシウル村は、古くから人里離れた場所でひっそりと暮らすライダーの村だ。

 

 

 ライダーは、人々とは相容れない筈の竜と心を通わせて共に暮らす存在。

 

 そんな存在は、外の世界から見れば異端なのだろう。

 竜は狩るべき対象だ。それが世界の理。

 

 

 そんな理から外れているのが、俺の育ったこの村。シウル村だった。

 

 

 

「ほぅ、俺を超えるライダーになるか。大きく出たな」

「ダリアさんはリオレウスしかオトモンが居ないじゃないか」

 ライダーは竜と絆を結び、彼等をオトモンと呼んで共に暮らしていた。

 

 

 心を通わせ、絆を深める。そんな竜達───オトモンと共に生きる者。それがライダーだ。

 

 

「だから俺はもっと多くの竜と絆を結ぶ。世界中のモンスターと絆を結んで、俺もダリアさんみたいに誰かを救うんだ」

「そうか、それがお前の夢か」

 髪を掻きながらそう言って、何か考え事をするように顎に手を添えるダリアさん。

 細めた眼を開けた彼は、自分のオトモンのリオレウスと俺を何度か見比べる。

 

 

「一つだけ約束してくれるか?」

「約束?」

 なんの約束だろうか。

 

 彼に背く理由もない。だから俺は返事を待った。

 

 

「これからお前は、初めてのオトモンを手に入れる。初めてモンスターと絆合わせの儀式をする訳だ」

「確りと世話すると約束するよ」

 初めてのオトモンは特別な存在だ。

 

 これからどんなモンスターをオトモンにするにせよ、今日産まれるオトモンはずっと俺の相棒になるに違いない。

 

 

「今日だけじゃない。お前はもっと沢山のオトモンと絆を結ぶかもしれない。そんなオトモン一匹一匹、全ての竜との絆を忘れないで欲しい」

「忘れる?」

 この時俺は、彼が何を言っているのか分からなかった。

 

「良いか? アラン。一度結んだ絆は絶対に切れない。絶対にだ」

 そう強く言うと、彼は自らのオトモンであるリオレウスの頭を撫でる。

 

 既に成体であるリオレウスは、俺達人間と比べて体長が遥かに大きかった。

 そんな巨大な生き物とでも、心を通わせて共に暮らす事が出来る。

 

 その絆は何があっても切れない。彼はそう言いたいのだろうか?

 

 

「そんなの、言われなくても分かってるよ」

 絆は切れない。絶対に。

 

 

「なら良いんだ。楽しみにしてろよ? お前とカルラの為の卵は俺とリオレウスが探して来たんだからな。な、リオレウス」

「ヴァァゥ」

 小さく返事をしながら、口を大きく開けて欠伸をするリオレウス。

 昨日の夜遅くまで卵を探してくれていたのだろうか?

「ありがとう、リオレウス」

「俺には?!」

「勿論、感謝してるよ。ありがとう、ダリアさん」

 どんなモンスターの卵なんだろうか。今から楽しみだ。

 

 

「アラン、あなたとここに居たのね。カルラが探してたわよ? 今日は大切な日だってのにアランの奴何処に居るんだー、って」

 背後から突然聞こえる女性の声。振り向けばそこには、まだ若さの残るエプロン姿の女性が腰に手を当てながら立って居いた。

 

「メアリ、すまんすまん。アランにもライダーとしての基礎を教えたくてな」

「カルラはあなたの事もうライバル視してるから、言う事聞いてくれないものねぇ。早い反抗期だ事」

 メアリと呼ばれた女性は、ダリアさんを哀れむような顔で見ながらそんな言葉を落とす。

 彼女はダリアさんの嫁さんで、俺を育ててくれた母親のような人物だった。

 

 

「あ、居た! アラン、今日が何の日か忘れた訳じゃないだろうな!」

 さらにメアリさんの奥から、声変わりのしていない声と共に顔を覗かせる人物が一人。

 

 ダリアさんとメアリさんの子供で、俺と同い年の男の名前はカルラ。

 少し長い金髪と整った顔立ちが少し女っぽいのが、本人のコンプレックスらしい。

 

 そのカルラは、金色の髪が揺れる勢いで寄って来る。

 そうして俺の手を勢い良く掴むと、引っ張ってでも急いで連れて行こうと力を入れた。

 

 

「あらあら、そんなに楽しみなのね」

「家にいないと思ったらこんな所で父さんと話してたのか、アラン」

 リオレウスが居る此処は、ダリアさん一家と俺が住む家の隣にある大きな厩舎になっている。

 流石に人の何倍もあるリオレウスと同じ屋根の下で暮らすには、人間は小さ過ぎるんだ。

 

 

「ライダーの心得みたいなのを聞いてた。カルラも聞いておいたらどうだ?」

「バカ言え、僕は父さんを超える最強のライダーになるんだ。父さんの助言を聞いてたんじゃ父さんは超えられない」

 助言も聞けないんじゃその人は超えられないと思うけどな。

 

 

 あまり人の話を聞かないと言うのが、カルラの悪い癖なんだと思う。

 自分で何でもかんでもやろうとするって言い換えると聞こえが良いけど。

 

 

「アランもだぞ。父さんを超えるんだろ?」

「そりゃ、勿論」

 俺の夢は、世界中のモンスターと心を通わせる事だからな。

 

 

 そうしたら、人とモンスターは争わなくて済むかもしれない。あんな怖い事だって起きなくなる。

 

 

「だったらこんな所に居ないで、早く行こうアラン。僕達のライダーへの道が開かれるんだ!」

「カルラ! おい待てって。卵は逃げやしない……って、聞いてないなアレは」

 さっさと走って行ってしまうカルラ。本当に人の話を聞かない奴だ。

 

 

「二人とも立派なライダーになるわね」

「当たり前だろ。俺達の子供だ」

「いや……俺は───むごぅっ?!」

 下を向いて話そうとした瞬間、大人二人に強く抱きしめられて俺はそれから先を言う事が出来なかった。

 な、何なんだ二人して……。

 

「ばーか、アランもカルラも俺達の子供だ」

「血は繋がってなくても、私達は絆で結ばれているわ。勿論、リオレウスやこれからあなた達が絆を結ぶオトモン達もね」

 そう言うと二人は俺を解放して、優しい表情で見詰めてくれる。

 

 

 そうだな。皆、家族だ。

 

 

「お父さんの言う通り。絆は切れない。これだけを覚えて、儀式の間に行ってらっしゃい」

「お前らの為に必死になって探してきた卵だ。まずはその顔を見てこい」

 こんなに良くしてくれる二人には、感謝しても感謝しきれない。

 だからここは、素直じゃないあいつの分も俺がこの言葉を伝えようと思う。

 

「ありがとう。父さん、母さん」

 俺は今日、ライダーになるよ。

 

 

   ◆ ◆ ◆

 

「これが、絆石」

 紫色に薄く光る二つの石が、俺とカルラに手渡された。

 

 

「同じ絆石はこの世界に二つと無い。無くさぬよう、壊さぬよう、大切にするのだ」

 シウル村の村長は俺達二人を温かい目で見ながらも、確りとした声色でそう語る。

 

「これがモンスターを操る絆石……。一体どんな原理なんですか?」

「む、絆石はモンスターを操る能力なんぞ持ってはいない」

 絆石を掌で転がしながら質問するカルラに、村長は目を細めてそう返事をした。

 なら、この絆石とは一体何なのだろうか?

 

 

「絆石は生き物の心に反応するだけよ。お互いの心を繋ぎ、絆を結ぶ事しか出来ぬ」

「それじゃ、どうやってモンスターを操るんですか?」

 続く質問に、村長は俺達を見比べてから無言で祭壇へと歩いて行く。

 そうしてから手招きをすると、俺達が歩いている間に二つの大きな卵を祭壇に飾った。

 

 

「絆だ」

 さっきの質問の答えを、端的に短く俺達に伝える村長。

 それ以上は答えずに、彼は赤と青の、人の顔よりも大きな卵を撫でる。

 

「絆?」

「絆石は心を結ぶ為の物。モンスターを操る道具ではない」

 なら、ライダーはどうしてオトモンを自由自在に操る事が出来るのだろうか?

 

 

「心と心が通じ合えば、竜も思いのままに動いてくれるのだ」

 その疑問に答えるように、村長はゆっくりと口を開いた。

 

 

「勘違いするでないぞ。我々は竜を操っているのではない。竜と絆を結び、竜は信頼たる己がライダーに従っているだけなのだ。絆石は、我々の気持ちを竜に伝える手助けをする為の物に過ぎん」

「それが……ライダー」

「絆を結んで、信頼して貰えればモンスターは言う事を聞いてくれる。そういう事ですか?」

 そんな簡単な物なのだろうか?

 

 つまりは、そこに信頼関係さえあれば絆石だって要らずにモンスターは人と分かり合えると言っているような気がするんだが。

 

 

「ふぉっふぉっ、そういう事よ。まぁ、考えるより感じた方が早い。今ワシが言った事は頭の隅に置いておけば良い。……ただし、忘れるでないぞ」

「はい!」

「分かりました」

 俺達の返事を聞いて満足したのか、村長は二つの卵を寄せて来る。

 どうしてだろうか。その赤と青の卵から、声が聞こえるような気がしたんだ。

 

 

 早く此処から出たい。その卵の中に居る筈の竜が、そんな事を思っている。なぜかそう感じる。

 

 

「ふぉっふぉっ、良い兆しじゃ。さぁ、卵は二つ。ライダーも二つ。選ぶが良い。己が運命を託す、初めてのオトモンを」

「カルラ、どうする?」

「僕は赤が良いんだけども……アランは?」

「奇遇だな。俺は青が良い」

「それじゃ」

 二人でなんの問題もなく同意して、お互いに赤と青の卵の前に立つ。

 

 もう少しだけ、待っていてくれ。

 

 

「それでは、絆合わせの儀式を行う。二人共、絆石を掲げるのだ」

 村長の指示通り、俺達は掌に乗る絆石を卵に向けた。

 

 途端、絆石と卵が同時に少しだけ小さな光を出す。

 これが絆の光なのか?

 

 

「……うむ。では、己が名を卵に伝えよ」

「我が名はカルラ……」

「我が名はアラン……」

 感じるような気がする。

 

 

「聖なる絆石よ」

 目の前にある卵の中で眠る生命の声が。

 

 

「カルラ、そしてアランとの……眠りし御霊の絆を結びたまえ」

 俺に会いたいのか……? そこから出たいんだな。産まれたいんだ。

 

 

「いざ新生の時」

 俺もだ。俺もお前に会いたい。顔を見せてくれ。

 

 

「目覚めよ!!」

 俺のオトモン……っ!!

 

 

 

「グァァゥッ」

 次の瞬間、ヒビが割れ始めていた卵から一匹の竜が顔を覗かせる。

 蒼色の攻殻。その次に卵の殻を破ったのは小さいけど立派な翼だ。

 

「グァァゥァ? グァゥ」

 俺を真っ直ぐ見詰める小さな竜は一対の翼を広げ、二本の脚で弱々しくも確りと尻尾を支えに立ち上がる。

 そうして首を伸ばすのは、俺の顔を覗き込むためなのだろうか? 大きな瞳は真っ直ぐ俺に向けられていた。

 

 

「リオレウス……亜種」

 その姿は、小さくても紛れも無く火竜───空の王リオレウスだった。

 だが、ダリアさんのリオレウスは赤色の甲殻をしている。それに対して、産まれてきたリオレウスは薄い蒼色をしていた。

 

 

 蒼色のリオレウス、蒼火竜は滅多に見つかる事がないリオレウスの亜種。

 そんなモンスターが初めてのオトモンになるなんて、どれだけ運が良い事か。

 

 

 

 ふとダリアさんの言葉を思い出した。

 

 ──お前とカルラの為の卵は俺とリオレウスが探して来たんだからな──

 

 俺達の為に、態々こんなに珍しいモンスターの卵を探して来てくれたのか。

 

 

「リオレウス亜種……」

「グァゥァ?」

「お前が……俺のオトモン、相棒か。……宜しくな」

 ダリアさんには、感謝しても仕切れないな。

 

 

「おい見てくれアラン! 僕のオトモン、リオレイア亜種だぞ! はっは、凄い!」

「ヴァァゥ」

 俺の隣では、やはりというかカルラがリオレイア亜種を孵化させていた。

 竜を抱き締めて喜びを表現するカルラ。桜色の綺麗な甲殻が少しだけ彼の手から覗いている。

 

 

「立派なリオレウス亜種とリオレイア亜種の誕生だ。……さて、これから二人のライダーとしての生活が始まる訳だが。……どうだ、そのオトモンに名前を付けてみては」

「名前?」

「ニックネームという奴だ。リオレウス亜種やリオレイア亜種じゃ呼び難かろう」

 確かに、呼ぶ時に亜種まで口にしていると呼び辛いかもしれない。

 

 

「ニックネームか……。うーん……どうしよう」

「ふぉっふぉっ、そう難しく考える事はない。そのオトモンをまずは家に連れ帰り、共に暮らしながら考えると良い」

 そう言うと村長は、儀式は終わりだとでも言わんばかりに松明の火を消す。

 

 清めの儀式や村長の昔話を聞いてからの、絆合わせの儀式だったからか儀式の間である洞窟の外は既に日が沈んで居て、綺麗な星空が広がっていた。

 

 

「忘れるでないぞ。この日結んだ絆は永遠に切れる事はない」

 言い残すように洞窟の出口でそう言って、村長は静かに儀式の間を後にする。

 

「一度結んだ絆は切れる事はない、か」

 ゆっくりとついてくるリオレウス亜種を見詰めながら、俺はその言葉の意味について考えた。

 ダリアさんも同じ事を言っていたな。

 

 

「アラン、ニックネーム決めたか?」

「いや……。カルラは?」

「綺麗な桜色してるからサクラだ」

「そのまんまだな」

「良いだろ!」

 まぁ、分かりやすい方が良いよな。

 

 

「グァゥ」

 弱々しくも俺の隣に立つリオレウス亜種。

 俺はそんな竜を見届けてから星々が輝く空を見上げる。

 

 そんな俺に従うように、リオレウス亜種は一緒に空を見上げた。

 星々の中でも、一際輝く大きな星に目が引き寄せられる。

 

 

 その星は日によって形を変える不思議な星で、月と呼ばれていた。

 

 毎日毎日、月は形を変え続けて色々な姿を見せてくれる。

 代わり映えのない毎日なんてないとでも言うよに、様々な形で人々の毎日という物語を彩るのが月だった。

 

 

 そんな月の今日の形は三日月か。

 

 

「ミカヅキ。お前の名前は、ミカヅキだ」

「ヴァァゥ!」

 気に入ってくれたのか、リオレウス亜種は───ミカヅキは俺の足に頭を擦り寄せてくる。

 

「なんでミカヅキなんだ?」

「絆を結んだ今日が三日月だったから、だな」

「そのまんまじゃないか」

「良いだろ?」

 俺がそう言うとカルラは何がおかしかったのか声を上げて笑い出す。

 賑やかになった俺達のライダーとしての生活が、今日から始まるんだ。

 

 

   ◆ ◆ ◆

 

 それからというもの、俺の生活はリオレウス亜種───ミカヅキと生きる為の物になったいた。

 

 

 まだ牙も生え揃ってないミカヅキの為に肉を噛んで柔らかくしてから吐き出し、餌をやる。

 小さくても俺より食べるものだから、俺は大量の肉を噛んでは吐いて噛んでは吐いてを繰り返すハメになった。

 

「もう生肉なんて噛みたくないんだけど!」

「我慢しろカルラ、俺を超えるんだろ?」

 後は歩く練習をしたり、それが出来るようになると走る練習をする。

 

 時折翼を羽ばたかせるのは、本能的に飛ぼうとしているのだろうか?

 生まれた時から空を飛ぶなんて事は出来ないらしい。それは、人が生まれた時から歩けないのと一緒なんだとか。

 

 

 そして、時が経つと牙が生え揃って俺達が肉を吐き出す事はなくなり。

 気が付いた頃には俺達より体重が重くなって、背負ったり抱き上げたりする事が出来なくなった。

 

 

 モンスターは俺達と比べて成長が早いのだろうか?

 産まれて一年経つ頃には俺達より大きくなるサクラとミカズキ。

 

 

 そうした生活が続き、突然その日はやって来る。

 

 

 

「そろそろライドオン、するか」

 ダリアさんのその言葉に、俺とカルラは朝食をこぼす勢いで机に手を叩きつけた。

 遂にその日が来たのだと。これまで共に世話をして来たオトモンにライドオンするその日が。

 

 

「まずは俺が手本を見せる。まぁ、そんな大した事じゃないがな。これまでの生活でお前達とオトモンの間には確りと絆が結ばれた筈だ。それを信じれば良い」

 そう言うとダリアさんはブレスレットになっている絆石を空へと掲げる。すると絆石が光りだした。

 

「ライドオン! リオレウス!」

 そうして声を上げると、隣に居たリオレウスがその背中に乗りやすいように姿勢を低くする。

 飛び上がるダリアさんがリオレウスの背中に付けられた鞍に乗ったのは、その次の瞬間だ。

 

 

「ヴォォァゥッ!」

 ダリアさんがその背に乗ると、リオレウスは翼を広げて声を上げる。

 

 これが、ライドオン。

 絆で結ばれた竜と心を通わせ、その竜と共に戦うライダーの力だった。

 

 

「簡単な事だ。まだサクラもミカヅキも小さいから乗るのも難しくないだろう? 後はな、絆石に気持ちを乗せてオトモンに伝えるんだ。そうすればオトモンは俺達の気持ちを受け取って、答えてくれる!」

 いつか村長が、絆石は俺達の気持ちを竜に伝える手助けをする物だと言っていたっけ?

 

「さぁ、二人共やってみろ!」

 そう言われ、俺はペンダントになっている絆石を握る。

 カルラはブレスレットになっている絆石を掲げ、俺達は目を合わせてから頷いて同じタイミングで口を開いた。

 

 

「ライドオン! リオレイア!」

「ライドオン! リオレウス!」

 俺達が声を上げた瞬間、絆石が光りを放ちそれに答えるように二匹の小さな火竜は腰を落とす。

 この背に乗れと、そんな事を言っているかのようにミカヅキと眼が合った。

 

 

「ミカヅキ……。俺を乗せてくれるか?」

「ヴァゥッ!」

 小さく鳴く竜は、まるで急かすように俺に近付いて来る。

 そうだよな、俺達は絆で繋がっているんだ。

 

 俺はもう一度、心の中で唱える。

 

 ライドオン、と。

 

 

「ヴァァァゥッ!」

 その背に乗ると、ミカヅキはまだ飛べないのに翼を元気一杯に広げた。

 嬉しいんだな? そんな気持ちが伝わって来る。

 

「ははっ、やった。これで名実共にライダーだ!」

「ヴォォゥッ!」

 カルラとサクラも上手くいったようだ。まぁ、心配なんてしてなかったが。

 

 

「二人共上手く出来たようだな。良いか? その感覚を忘れるなよ」

 これがライドオン、か。

 

「それじゃ、空を飛ぶ練習をするか」

「ぇ?」

 素っ頓狂な声を上げたのはカルラだった。俺自身も、いきなりダリアさんは何を言いだすんだと驚いたが。

 

「いや、そもそもミカヅキもサクラもまだ飛べないと思うんだが」

「そりゃ、飛び方を知らないからな」

 ダメじゃないか。

 

「いや、自分が飛べるという事を知らないと言った方が良いか」

 飛べる事を知らない……?

 

「アラン、本来火竜……リオス種の子供はどうやって飛ぶ事を覚えるんだったか覚えているな?」

「親が飛んでいるのを見たりして……だったか。サクラもミカヅキも親が飛ぶ姿を見た事がないから、自分が飛べるという事を知らない」

「なら、どうしたら」

 知らない事は出来ない。当たり前の事だが。

 

 

「教えるんだ。この絆石で! 絆石は心の発信機だ。心と心を繋ぐこの石があれば、オトモンに俺達の気持ちを伝える事が出来る。伝えるんだ、お前は飛べるってな」

 心を伝える……。

 

 

 絆石には不思議な力がある。

 

 でもそれは、モンスターを操る力ではない。

 

 

 竜と絆を結ぶ為の力だ。

 

 

 

 俺はお前ともっと色んな所に行きたい。空の王リオレウス。お前と、星に───三日月に届くような場所まで飛んで見たい。

 

 

「ミカヅキ、お前は飛べるんだ」

「ヴァァゥ?」

「飛ぼう」

 絆石を握り、気持ちを込める。

 

 

 

 思い描くのはいつか見た、ライダーと火竜の姿。

 

 

「───飛べ、ミカヅキ!」

「ヴァァァゥッ!!」

 次の瞬間、ミカヅキは翼を大きく広げて翼を羽ばたかせた。脚で地面を蹴って、身体が中に舞う。

 そこからは一瞬だ。地面がどんどん遠くなって、雲が近付いてくる。

 

 飛んでいる。ミカヅキと一緒に、飛んでいる!

 

 

 

「アラン! 僕とサクラも飛べたぞ!」

 少しだけ後に、カルラとサクラが俺達の近くまで飛んで来た。

 

「やったぁ! これで僕も本当に立派なライダーだ。サクラ、ありがとうな───ぅぉおお落ちる落ちる?!」

 サクラの頭を撫でようとしたカルラがバランスを崩して落ちそうになるが、サクラが翼で確りとカルラを支えてなんとか難を逃れる。

 一瞬肝が冷えた。ビックリさせるなよ。

 

 

「……雲が近いな」

 空に手をかざす。それでも、太陽に手が届く事はない。

 アレはどれだけ高い所にあるのだろうか。星に手が届くまで飛ぶ事は出来るのだろうか?

 

 

「ヴァァァゥッ」

 そうしていると、ミカヅキが声を上げた。

 何か言いたげなそんな声を。

 

「……っと、なんだ?」

 もっと飛べる? そう言いたいのだろうか。

 

 

「よし、分かった……。もっと高く飛ぼう。今の俺達じゃ届かないかもしれない。でも、今の俺達でも出来る限り行けるところまで行こう!」

「ヴァァァゥッ!!」

 声を上げ、更に翼を羽ばたかせるミカズキ。小さくなる大地、一緒の高さにいたカルラすら掌よりも小さくなっていく。

 

 

 

 雲に手が届く気がした。

 

 頭上を覆う白い煙。近付くと何だか薄く見えるんだな。

 

 

「……凄いな、お前」

 こんな所まで来れるんだ。

 

 

「ヴォォゥ」

「俺とお前なら何処までも行ける。そう思うよ」

 一緒に行こう。

 

 

 

 何処までも。

 

 

 

 いつまでも。

 

 

「クエスト?」

「あー、クエストって言うとハンターっぽいな。ライダーの修行の一環と捉えれば良いぞ」

 ライドオンを成功してから暫くして。俺達は、ダリアさんにクエストに行って来いと言われた。

 

 

 ライダーの修行の一環?

 何をすれば良いのだろうか。

 

 

「渓流まで行って、特産キノコを十個取ってくるんだ。オトモンと一緒にな」

「渓流ってモンスターが居るんじゃ……。それに、ハンターも」

 声を震わせるカルラの言う通り、渓流はハンター達の間で狩場として登録されているような場所だ。

 ハンターはギルドからの依頼───クエストでモンスターを狩る存在。モンスターと共に生きる俺達とは正反対の生き方をしている。

 

 

「モンスターやハンターに上手く見つからないように行動する為の修行みたいな物だからな。モンスターはともかく、ハンターに俺達の存在を知られてはならない。分かるよな?」

 ハンターや、外の世界の人達からすれば俺達は異端の存在だ。

 ライダーの存在を外の世界に知られてはいけない。どのライダーの村にもこのような掟があるらしい。

 

 

「俺も隠れた所で見てるから。まぁ、空を飛ぶ練習も兼ねて行って来い」

 笑顔でそう言うダリアさんは、俺もカルラも同じ表情で撫でてから背中を押す。

 

 俺達のオトモンの方へと。

 

 

「ライドオン! リオレイア!」

「ライドオン! リオレウス!」

 

   ◆ ◆ ◆

 

「見つかったか? アラン」

「ダメだな……見付からない。カルラは?」

「僕もダメ」

 俺達がダリアさんに頼まれたクエストは、特産キノコというキノコの納品だ。

 特に珍しいキノコではないのだが、中々見つかる気配がない。

 

「他を当たるか」

「当てはあるの?」

「モスを探す」

「……モス?」

「特産キノコはモスの大好物なんだ。だから、モスが居るところには特産キノコがある可能性が高い」

 聞いてくるカルラにそう説明すると、彼は目を細めて「へぇ……」と興味なさそうに返事をする。

 

「ライダーにとってモンスターの生態は重要な事なんだから、カルラも確りと勉強したらどうだ?」

「してるしてる。飛竜の知識とかはバッチキさ。でもそんな弱っちぃモンスターの知識なんて持ってても意味ないだろ? オトモンにする訳じゃないんだから」

 まぁ、確かにそうかも知れないが。

 

 だけど、なんとか興味を持って欲しい。

 飛竜以外のモンスターにだって沢山魅力はあるのだから。

 

「それに僕はサクラと世界一のライダーになるんだ。他のモンスターの事を考えてる暇はないね」

「お前なぁ……」

 難しそうだ。

 

 そうやって真っ直ぐ物事を考えて、そのまま口に出来るのはカルラの良い所だけども。

 

「モスを探せば良いのか?」

「そうだな。カルラは空から探してくれないか? 俺は周りを見て回るから」

「分かった。行こうかサクラ、ライドオン!」

 絆石を光らせると、カルラはリオレイア亜種に乗って空に飛んで行く。さて、俺達も探すか。

 

 

「行こうかミカヅキ」

「ヴァァゥ」

 ミカヅキには乗らずに、木々の間を歩いていく。視界を一点にせずに視野を広げる為だ。

 

 

「見つけたら教えてくれよ。食べたらダメだからな」

「グォゥ……」

 俺の言葉に目を細めて明らかに姿勢を落とすミカヅキ。目の前でモスなんて食べられたら困る。

 

「帰ったらカジキマグロを一緒に釣りに行くから」

「ヴァァゥ!」

「っとと、よせよせ。嬉しいのは分かるから」

 俺に頭を擦り寄せるミカヅキ。火竜なのにミカズキの鉱物はカジキマグロだ。

 ただ、この状況はライダーを知らない人間からすれば───どこからどう見ても襲われているようにしか見えなかったのだろう。

 

「……ヴァァゥ」

「ん? どうしたミカヅ───」

 俺がミカヅキに声を掛けた瞬間、一つの影が木陰から飛び出して来た。

 

 

 しまったモンスターか?!

 

 そう思ったのは束の間。

 

 

 

「危ない! 伏せて下さい!!」

「───は?」

 次の瞬間聞こえて来たのは女の声。

 

 飛び出して来た道着のような着物を着た少女は、腰に付いた二本の剣を抜きながら俺を押すようにミカヅキとの間に割って入る。

 

 なんだ? ハンター?

 

 

「大丈夫でしたか? もう安心です。私があなたを守ってみせます」

 赤が入った紺色の髪を左側でサイドテールに結んだ少女は、こがね色の瞳を俺に向けてこう口を開いた。

 

 しまった。ハンターに見付かるなんて。

 

 

 いつか村長が言っていた「ライダーは外の世界の人間に存在を知られてはならない」という言葉を思い出す。

 

 

「り、リオレウスなのですか? こんな色の。それに小さい?」

 だが、起きてしまった事を今更どうこうする事は出来ない。

 それに今は目の前の危機を脱出するのが先だ。

 

 このままだと少女が灰になる。

 

 

「さ、さぁ早く! この先に真っ直ぐ行けば安全なベースキャンプがあります。私が歩いて来た時はモスの一匹も居なかったので安全です。私の合図で走って下さい!」

 とても親切にそう言ってくれるのはありがたいのだが、俺にとってはミカヅキと離れる事の方が危険な訳だ。

 所で気になる言葉を落としたな。モスの一匹も居ない……か。

 

 

「お、落ち着いてくれ。大丈夫だから」

「全然大丈夫じゃありません! モンスターは怖いんです。私達みたいなちっぽけな存在は簡単に殺されて───」

「グァァゥッ」

「───しまっ?!」

 俺に振り向いて力説する少女の後ろでミカヅキが鳴き声を上げる。

 小さな威嚇の声だ。地面を削る足は、今すぐにでも飛び出せるよう確りと大地を踏み込む。

 

 

「落ち着けミカヅキ、勘違いだ。勘違い」

 俺は驚いて腰を抜かした少女とミカヅキの間に入って、その頭を撫でてやった。

 

 気持ちよさそうに眼を瞑るミカヅキとは逆に、信じられないと言いたげに目を見開く一人の少女。

 

 

 なんとか少女の危機は脱したが……。さて、どうするか。

 

 

 

「あ、あなたは……一体」

 ミカヅキと俺を見比べながらそんな言葉を落とす一人の少女。

 

 手から落とした二つの剣はお互いが違う形をしている。

 その剣は何をする為の物か。

 

 

 狩り人。モンスターを討伐する存在。

 

 俺達乗り人とは正反対の存在。

 

 

 その剣は、命を狩る物だ。

 

 

 

「グァァゥ……」

「とりあえずソレ、しまってくれないか?」

 その二本の剣の片割れを指差しながら俺はそう言う。

 

 ソレは危険な物だ。

 

 

 いくら人に慣れていると言っても、ミカヅキに俺達の常識は通用しない。

 

 だがソレが自らの命を危険に陥れる物である事だけは、本能的に分かってしまうのだろう。

 

 

 生き物───モンスターは本能に従順だ。

 ソレが向けられれば、モンスターはその良し悪しや意味に関係無く生き延びようと最善を尽くす。

 

 だからモンスターと狩り人は戦ってしまう。分かり合う事が出来ないでいる。

 

 

「だ、だって……」

「良いから。モンスターも死にたくないんだ。お前もそうだろ?」

 少女は目を細めるも、渋々といった感じで立ち上がってからその得物を腰にしまった。

 

「あなたは一体何者なんですか……」

 後退りしながら、少女はやはり俺達を見比べてそう問いかけてくる。

 さて、この質問にどう応えるべきか。

 

 

 ───答えは決まっていた。

 

 

「俺は、乗り人(ライダー)だ」

「……らいだー?」

 俺は、世界中のモンスターと絆を結んで色んな人を助けたい。あの日の一人の乗り人と竜のように。

 

 だから、外の世界に存在を知られてはいけないという掟は俺にとっては邪魔だったんだ。

 もう起きてしまった事は仕方がない。なら、これからどうするかが重要じゃないのか?

 

 

 

「ライダーは竜と絆を結びし者。竜と心を通わせて、共に生きる者だ」

 自信たっぷりと、いつかダリアさんが言っていた事と同じ言葉を落とす。

 きっと目の前の少女はライダーの事を知って、俺達の在り方に感動するに違いない。

 

 モンスターとそんな関わり方があるんだと。

 

 

「すいません。何を言っているのかよく分かりません」

「あれ?」

 ただ、返って来た少女の言葉はそんな物だった。

 当たり前の事。外の世界では、モンスターは討伐する対象。少なくとも共に生きる存在ではないのだから。

 

 だからこそ掟がある。

 

 

「グァァゥ……」

 心配そうに俺を見詰めるミカヅキが、小さな鳴き声を上げた。

 

 俺は間違えたのだろうか?

 

 人と竜は相容れないのだろうか?

 

 

「ふふ……でも、素敵な考え方ですね」

 そう思った瞬間だった。少女が俺達を見ながら柔らかい笑みを浮かべる。

 

「私は狩り人をやっているヨゾラ・ホシヅキと言います。この辺りに出没するようになったロアルドロス並びにその群れを狩猟するためにこの地に足を踏み入れました」

 そうしてから少女───ヨゾラは、俺に籠手の着いた手を伸ばして来たんだ。

 

 

「……乗り人さん、あなたが何者かは正直分かりません。ですが、あなたの事は少し分かった気がしたので、もう少しだけ分かり合いたいと思います。あなたのお名前は?」

「アラン……。アラン・ユングリングだ」

 俺はその手を取る。分かり合うと言った少女の言葉の意味を考えながら。

 

「こいつにも……ミカヅキにも挨拶してくれないか?」

 彼女の手を離した後、俺はミカヅキの頭を撫でながらそう提案した。

 人と竜だって、分かり合える筈。

 

「り、リオレウス……ですよね」

「あぁ、リオレウスの亜種だ」

 少女は恐る恐るミカヅキの鼻先に手を伸ばす。

 

 ミカヅキはミカヅキで知らない人間が気になるのか、彼女を覗き込むように首を下ろした。

 その口が開かれる度に、少女の手が反射的に引く。

 

 それでも、彼女はミカヅキの目を真っ直ぐに見て少しずつ手を伸ばした。

 

 

「あの……」

「ん?」

「この子の名前は?」

「ミカヅキ」

 その名を聞くと、ヨゾラは意を決したように喉唾を飲み込んでからその表情を変える。

 

「宜しくお願いします、ミカヅキ」

 純粋な笑顔。素直な気持ちのこもった言葉と共に差し伸ばされた手が、ミカヅキの鼻先を撫でる。

 

 気持ちが良かったのか目を細めるミカヅキは、ただ彼女にされるがままに身を委ねた。

 

 

 

「凄い……。生きたモンスターの身体。息がかかって、動いてる」

 我を忘れたかのように言葉を漏らす少女は、引き寄せられるようにミカヅキにその身体を近付けて行く。

 

 

 人と竜は相容れるのか?

 

 そんな答えに手を伸ばしていた俺と少女は、懸念事をお互いに忘れていた。

 

 

「おーいアラン! モスなんて何処にも───って誰だそれは?!」

「ヴァァゥッ!」

「───っ?! リオレイア?!」

 頭上から降りてくる、もう一人のライダーとそのオトモン。

 

 ただ、少女にはそれが獲物を見つけて降りてきた一匹のモンスターにしか見えなかったのだろう。

 

 反射的に構える双剣に驚いて口から火を漏らすミカヅキ。その火に驚いて飛び退いた少女は表情を歪めて地面に腰を落とす。

 

 さて、この状況どうするか。

 

 

 俺はミカヅキの事を抑えながら、たださっきの光景を思い出して無意識に笑っていた。

 

 

 人と竜は分かり合える。

 

 そう確信出来たからだ。




無事投稿する事が出来ましたね。モンスターハンターRe:ストーリーズ第三章開幕でございます。

いきなり過去篇です。ほ、ほら一応二章の終わりにそんな伏線もあったじゃない?
一応三話ほどの過去篇を予定しております。この辺りで突っ込むのがベストかな、と。


とりあえず第三章始まりました。これからもごゆんぬりとお付き合いして頂くと嬉しく思います。
Re:ストーリーズを宜しくです。

ではでは、またお会い出来ると嬉しいです。

感想評価の方お待ちしておりますよl壁lω・)

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