大切な探し物   作:八代の地面

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やっと落ち着いて投稿できるようになりました。といっても気分次第なのでいつ失踪するか...
それでいて1話は短い、話は進まない、分かりにくい、の三連コンボ
こんな前書きにもそろそろ飽きているであろうそこのあなた!
逃げるなら今です。


覗く狂気

 

 

 

 

 

 

「やべぇ!二度寝なんかするんじゃなかった...間に合ってくれぇ!」

 

 

 

 

雅也は今、寮から校舎への道を走っていた。

 

 

鳳凰星武祭に出場する事を決めた雅也達はあの後、寮に戻り眠りについた。だが色んな情報量を1日に詰め込んだ頭はいつもより雅也の睡眠を深くしていった。

 

 

 

 

 

 

 

そのため、朝目覚ましの音が聞こえたのだが...

 

 

(ん...うるさいなぁ...あと5分...)

 

そしてまた深い眠りへついたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおお!ギリギリセーフ!」

 

 

 

教室に滑り込むように入った雅也は何事も無かったかのように自分の席へ向かう。

 

 

「いやぁ祈りは届くものなんだねぇ。うんうん思いの力はすごいや。さてさて今日も頑張って授業を「何がギリギリセーフだ一色。」を...?」

 

 

 

 

しかしそれを阻む影が雅也の前に立ちはだかる。よく見るとそれは何かを振り上げているようだ。

 

 

 

「バッチリ遅刻だ一色。いい度胸してるじゃないか。」

 

 

「あ、八津崎先生...おはようございま」

 

 

 

 

ごつんっ

 

 

 

 

 

 

 

「起きてください一色君。起きてくださーい。」

 

 

 

 

ふと、声が聞こえる。聞いたことのある声だがわざわざ自分を起こすのだ。仕事の依頼だろうか、と思い

 

 

「ふわぁ〜〜...」

 

 

 

欠伸をしながら雅也は目を覚ます。

 

 

「いってぇ〜...まだ頭がいてぇよぉ...」

 

 

 

あの後げんこつと説教を喰らった雅也。朝にもらった痛みがまだ続いていた。

 

 

「何でも屋として夜遅くまで働くのは構いませんが、学業を疎かにしてはいけませんよ」

 

 

「あれ?クローディア。なんでうちのクラスにいるのさ」

 

 

その声の主はクローディアだった。

「私は綾斗に純星煌式武装に関する書類を渡しに来ました。」

 

 

 

なるほど、と納得した雅也は辺りを見渡す。

ユリスと綾斗、そして綾斗の幼なじみだという(夜吹情報)の沙々宮紗夜の姿があった。

 

 

「なんだか賑やかだな、なんの話だ?」

 

 

楽しそうな雅也の問い掛けに

 

 

 

「一色には関係ない。関わらない方が身のため」

 

と紗夜。

 

 

「そうだな。一色、お前が来ると話が進まなくなりそうだ。」

続いてユリスが答える。

 

 

「ちょっ、ちょっと二人共。ごめん雅也、今から二人が学園内を案内してくれるっていう話で...」

 

 

慰め混じりに説明する綾斗。

 

 

 

 

「.....で、クローディアは俺に何か用事があるんじゃないの?」

 

 

 

 

涙目で訴えながら話をクローディアに振る雅也。

 

 

 

「えぇ。一色君にはこれから生徒会室に来ていただきます。」

 

 

その訴えを笑顔でスルーしたクローディア。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「酷いやみんな。俺はみんなと仲良くしたいだけなのに...」

 

 

わざとらしく落ち込む雅也。

あれから綾斗達と別れた雅也とクローディアは生徒会室に来ていた。

 

 

「それで一色君、例の襲撃事件。何か分かりましたか?」

 

「あ...スルーですねわかります...。 まぁあんな狙撃できる生徒なんて限られてるからね。」

 

 

 

真面目な表情になった雅也が続ける。

 

 

「その生徒ひとりひとり調べてったけど全員その時間はアリバイがあってね。変だと思って色々調べたらこれが出てきたんだ」

 

そう言って雅也がクローディアに空間ウィンドウを見せる。そこにはアルルカントの擬形体の情報が映されていた。

 

 

「やはりアルルカントですか...」

 

 

「でも肝心の動かしている本人がまだ分からないんだ。人形を操作できる能力者って案外多くて。学園内の生徒であることは間違いないんだろうけど...」

 

 

「アルルカントも黒情報屋を警戒しているのでしょう。その貴方が掴めてないのですから...」

 

雅也の正体を知っているクローディアは少し残念そうに話した。

 

 

 

「今では警備隊にまで目をつけられる始末さ。商売あがったりってやつだよ。困ったもんだよ...昨日も... あ、そうだ。」

 

 

 

愚痴をこぼしかけた雅也は突然思い出したその話題を口にした。

 

 

 

 

「クローディア、俺鳳凰星武祭にでるから」

 

 

「っ!ということは...見つけたのですか?」

 

 

 

先日のシルヴィアとほぼ同じ反応のクローディア。流石に驚いたようだ。

 

 

 

 

「あぁ、やっと動く時が来たんだ。目標はもちろん優勝だけど」

 

 

雅也の表情が緩んでいく

 

 

 

 

「 どれだけ楽しませてくれる人が出てくるか...」

 

 

 

 

 

ついには嬉しそうな表情で話す雅也。

 

 

 

クローディアは雅也のその笑顔を見た瞬間、今まで体感したことの無い嫌な寒気を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなクローディアなどまるで眼中に無いかのように雅也は言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しみだねェ」

 

 

 

 

 

 

 

と。

 




もっと1話の文字数増やして話を進めるべきか...そうだそうしよう。
という訳で次からは多分倍以上になっているかと(死ねる)
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

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