雅也が野次馬を追いかけてみると多くの生徒の中心で決闘をしている人物が2人。片方は勿論《華焔の魔女》ことユリスだ。
(しかしそのユリスと戦うとなると一体誰なんだろ?)
気になった雅也は野次馬の中の見覚えのある後ろ姿に話しかけた。
「よう夜吹、朝から熱心にネタ集めか?」
とクラスメートの夜吹に聞いた。
「おぉ一色か。当たり前だろ?あの姫様と決闘、しかも相手もなかなかやるみたいだしな」
「まだ朝だってのにユリスと戦うなんて大したやつだな」
と言いながら雅也はそのユリスの相手を見る。
(あれは...)
生徒達の注目を集めているユリスの相手に雅也は見覚えがあった。
しかし雅也はそれは口にも顔にも出さずにその相手を見ていた。
「すげぇよなぁあいつ。新顔なのに姫様の攻撃を凌いでるんだぜ」
夜吹や周りの生徒が感心している横で雅也は心の中に疑問を持っていた。
(彼は確かクローディアが言ってた天霧綾斗君...確かスカウトからの反対を押し切ってまで欲しかった人だっけか。でもユリスの攻撃を何とか凌いでるように見えるし...いや実力隠しているのか?それとも...)
色んな考えが雅也の中に浮かんできていたその時
「咲き誇れ━━六弁の爆焔花!」
ユリスが火球を出し大技を繰り出そうとしていた。
勿論ギャラリーは巻き込まれたくないので距離を取った。雅也も周りに合わせて下がった。しかし雅也はユリスの技よりも遠方、何かがユリスを狙っているのが見えた。
(狙撃手?ユリスを潰そうとしているのか...この時期だし例の奴等かなぁ。かと言って俺は傍観主義だしねぇ。それに...?)
雅也は戦いに、否、綾斗に視線を戻す。
ユリスの火球がが綾斗目掛けて飛んでゆく。
(さて天霧君。気づいているんだろ?君はどうする)
「爆ぜろ!」
ユリスが火球を爆発させた。その爆風から雅也は顔を庇いつつ
(さぁ天霧君!見せてくれ!)
と心で笑みを浮かべつつ結果を待った。
そして爆風の中から...
「天霧辰明流剣術初伝━━貳蛟龍!」
綾斗が技を出してユリスとの距離を詰める。
そして綾斗がユリスを押し倒して狙撃手の放った矢からユリスを守った。
何やら2人は言い合っているようだが
(やっぱり面白いねえ天霧君。君はどんな話を見せてくれんだ?)
そんな久々の感覚に浸っていた。
(おっと...あんまり長居していると厄介事に巻き込まれそうな予感がするな...)
そして我に帰った雅也はその場を離れようとしたその時
「はいはい、そこまでにしてくださいね。」
厄介事が手を打つ音と共にやって来た。
やっぱ1話書くのに時間掛かるし全然進まない。友人と夜ゲームしたり学校あったりと案外忙しい間に話考えるのタノシイデス(吐血
失踪するかもしれませんが次回を期待しないで脳の片隅に押し込んで年末掃除したときにホコリまみれになって出てきた時にまた読みに来てください。
ここまで読んでくれた方ありがとうございます!