先日、ノーゲーム・ノーライフの映画を見て来ました。映画館って満席になるんですね(驚愕)
今回は短いし次も短いですが、その次は少し気合い入れる予定です。(入れるとは言ってない)
低クオリティですがお許しください!
それでは、どぉぞ
『...私が言いたいこと、分かる?』
「スミマセン...」
『君は昔からそうだったよね?男の子ってどうしてこうなんだろう...』
「うぐぅ...」
雅也は今、お説教を受けていた。
栗色の髪の正直地味な印象なその子は、怒りをなんとか抑えようとしているのが画面越しからでも伝わってくる。それに全く反論出来ない雅也はただただ縮こまった様子でいた。
現在は《鳳凰星武祭》準決勝第二試合の最中であり、多数展開された空間ウィンドウの一つもその様子を映している。
だがそんな事はお構い無しに画面の向こうの女の子、《戦律の魔女》こと、シルヴィア・リューネハイムはお説教を続ける。
そもそも何故画面越しにお説教される事になったのか...
それは僅か数分前に遡る──
「よっし、準決勝突破!」
そう言って控え室に急ぎ足で戻った雅也。決勝進出した割には少し物足りない反応だが今は仕方が無いのかもしれない。
試合終了後、インタビューなどをウェンディに任せすぐに控え室へと戻った雅也はウィンドウを多数展開し、表示された映像を同時に確認する。そこには恐らくフローラが攫われたであろう再開発エリアの映像が映っている。
「情報は幾ら探っても見つからなかった。最終手段ではあるけど目で探すしか...」
レヴォルフの情報を盗み見てもこの件に関する事は見つからなかった。実際に再開発エリアへ行けば隅々まで捜索できるのだが、万が一怪しまれた場合はフローラの身が危ないのでそれは避けたい。かと言って無い情報を探すのは論外だ。
「でも映像で探せる範囲には限界があるし...クソッ!あの時俺がヘマして《孤毒の魔女》にバレてなけりゃ...」
あの日、雅也が油断し彼女に見つかったが為、再開発エリアから撤収せざるを得なかったが、まさかここに来て致命的な傷になるとは思っていなかった。
「畜生...グダグダ考えるな!今は目を使え!何か、何か...」
その時、雅也の目に止まったのは見覚えのある人だった。
恐らく雅也かウェンディでなければ目に止めもしなかったであろうその人はこの状況を打破できる唯一の可能性に思えた。
雅也は携帯端末を取り出しある所へとコールした。
数回コールした後にウィンドウが開きその人物の映像が映し出される。
『雅也、君?どうしたのいきなり?』
「本当にいきなりで悪いんだけど、頼みたいことがあるんだ。受けてくれるか?シルヴィア──」
それから雅也はシルヴィアに誘拐の件を話し、シルヴィアも快く捜索の協力を受けてくれた。彼女の力であれば居場所を特定できるのではという雅也の考えが功を奏し、居場所を特定できた。
後はこれを紗夜やクローディアに連絡すれば事件は解決へと向かってくれるだろう。
「ふぅ〜、一安心一安心」
と、なるハズだった。
『ところで雅也君?今度は私から聞いて欲しいことがあるんだけど』
「ん〜?何かね何かね」
決勝進出を決め、この事件も解決に向かっている。
あぁ万事解決──
『私がこの前言ったこと、覚えてるよね?』
「...ん?」
『準々決勝試合前、無茶しないでって言ったよね』
「...あー、いやでもあれは」
『雅也君』
「ハイッ」
思わず声が裏返ってしまった...
いつも画面の向こうで歌っている彼女からは想像のつかない声が雅也を呼んでいる。
明らかにマズイ。怒ってる。これはぁ、ヤバい。
『少し、お話しようか?』
少し少ししか進まないし更新遅くて、週一とか言ってたけど守れてないしでボロボロダ!
それでも読んでくれている人、1人1人に土下座したい所存で更新して参ります。
土下座してる暇があれば次はよ。という正論を流しつつ次回までしばし待たれよ!
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!