いろんなことがありすぎて全然手を付けれませんでした...
今回は急ピッチで仕上げた為、短すぎるとは思いますがリハビリがてらに。
それではどうぞぉ
準々決勝控え室──
雅也の携帯が着信を鳴らした。
「はーい、こちら世界中が注目しているであろう準々決勝の控え室でーす」
「分かってるよ雅也くん。準備は大丈夫?」
雅也の携帯からはシルヴィアの声が聞こえた。
「バッチリ...と言っても相手が相手だしね。どれだけやっても完璧にはならないよ」
「相手は同じ星導館の刀藤さんと沙々宮さんのペアだったよね」
「苦戦間違いなし。でもそんな事は大会に出るって決めた時から覚悟してたさ」
「...無理しないでね」
彼女のいつもの明るさが消える。それを心配させまいと雅也は少し大きめの声で話す。
「大丈夫だよ。もうあの時みたいなガキじゃないんだから。っと、ウェンディが待ってるからもう切るぞ」
「うん...応援してるからね!」
そう言って雅也は早々と通話を切って控え室を後にする。
シルヴィアの優しさが、心配が雅也には痛いほど分かっている。故にそれを断つためにも勝たなければならない。
(無理するな...か。願いが叶えば無理しなくて済むだろうけど、せめてあと三試合は許してくれよ...)
心の中で申し訳なく思いながら会場への廊下を進んでいると、ウェンディが先に待っていた。
「雅也さん、大丈夫ですか?」
「皆心配してくれるのはありがたい事なんだけど俺ってそんなに危なっかしいかなぁ」
軽く落ち込む素振りを見せる雅也にウェンディは笑顔で頷く。
「はい。シルヴィアさんから雅也さんのことを見張っててと頼まれましたから!」
「見張り!?俺は犯罪者か何か!?」
「それくらい危なっかしいという事です。シルヴィアさんも私も心配なんです」
「とは言ってもここまで来たら皆無茶しないと勝てないだろうからね。そこは目を瞑ってね」
会場の騒がしい音が近付いてくる。
「あの、雅也さん!」
「ん?」
突然呼ばれた雅也は首だけ後ろを振り返る。
「あの...えっと...」
雅也は彼女が喋るのを黙って待つ。
どうした?と急かせば焦ってしまい逆効果になる。そのくらいの事は分かる、雅也は彼女の事を理解しているつもりだ。
だから雅也は彼女を信頼している。
しかしウェンディは諦めた様子で声を絞り出した。
「すみません...なんでもないです...」
「そ、そっか」
正直、その答えは意外だったので少し戸惑ってしまった雅也は、咄嗟にフォローを入れる。
「ん〜、あんまり思い詰めたら駄目だよ?あと3回勝つだけ。俺はそう考えてるから」
「それじゃあ頼りにしてるよ!」
「...はい!」
そう言ってウェンディと雅也は試合会場へと入っていった。
本当にいろんなことがありすぎました(映画見たりアニメ見たり野球観たり一狩り行ったり)。それも落ち着き今日に至る訳ですが。
いつも後書き前書きでGUDA-GUDAしてたのも忘れてしまいました。暫くは短いとは思いますがリハビリに週一くらいで書いていこうと思いますので。これからも宜しければ読んでいってください。
それではここまで読んでくれた方、ありがとうございました!