大切な探し物   作:八代の地面

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言い訳コーナー
風邪を引いてました。前話投稿から1週間後、コツコツ書いてたんですが風邪を引いてから全然手をつけてませんでした。
それを言い訳に部屋の片付けをしてました。
ポケモンしてまs( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン




期待と失望

サイラスによる襲撃事件から二週間後。綾斗とユリスがタッグパートナーを組み《鳳凰星武祭》への出場を決めたと聞いて雅也とウェンディは二人のトレーニングの相手をしていた。

 

 

 

「いやぁ綾斗とユリスが組むとなると当たった時相当骨が折れそうだよ」

 

 

 

「それを雅也は一人で凌いで相手してるんだから雅也も凄いよ」

 

 

 

 

今は休憩中でそれぞれの連携や課題について話していた。

 

 

 

 

「二人にはバレたけどウェンディは攻撃系の魔法が苦手でね。サポート魔法を使って俺が二人相手にする作戦なんだよ」

 

 

 

「私も攻撃魔法が使えれば...」

 

 

 

 

「お、俺が言い出した作戦だから、それに俺の願いのために手伝ってくれてるんだから感謝以外の言葉が無いよ」

 

 

 

「む?そういえば一色の願いは何なのだ?」

 

 

ユリスはその疑問を口にする。

 

 

「俺は...ふむ...」

 

 

雅也が暫くわざとらしく悩むフリをした後、

 

 

 

 

「本戦で二人と戦う時にでも教えようかね」

 

 

 

いつもの企み顔で答えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

「アルルカントかぁ。俺が他学園について知ってる事は皆知ってることだけだし、夜吹の方が詳しいぞ」

 

 

あの後雅也とウェンディがトレーニングルームを去った後、アルルカントの生徒が綾斗達を訪ねて来たらしい。

 

 

(情報屋としてある程度は詳しいが。もしペラペラ喋ろうもんなら綾斗も怪しがるだろうし...ここは夜吹に任せようか)

 

 

 

そう伝えると雅也は食堂へと向かった。

 

 

 

 

その途中、

 

 

 

 

 

 

「落し物〜♪落し物〜♪落し物はどこですかぁ〜」

 

 

食堂へ向かう途中、雅也は何でも屋の仕事としてとある生徒の落し物探していた。

 

 

 

「落しm...なんだありゃ」

 

 

ふと雅也が顔を上げると何やら人が集まっていた。

 

 

 

(あれは綾斗と...刀藤さん?何であの二人が決闘を?)

 

 

 

雅也が見たものは先程教室で別れた綾斗と星導館学園序列一位の刀藤綺凛だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それで序列一位の子と戦って天霧君が負けちゃったんだ』

 

 

 

「うん、やっぱり序列一位は伊達じゃないねぇ。」

 

 

 

 

再開発エリアのアジト

 

 

 

 

 

あの後、綺凛との決闘で敗れた綾斗に事情を聞いた雅也。

 

ユリスに叱られていたようだが綾斗にとって綺凛との決闘はいい経験になっただろうと雅也は思った。

 

 

 

 

『それで十三歳なんだよね?凄いなぁ』

 

 

「シルヴィアも似たようなもんだろ...てか、またこんな遅くに起きてていいのかよ」

 

 

以前シルヴィアから連絡があってから何ヶ月か経った今日。

それ以来何があったかなど互いに話していると気付けばかなり話し込んでいた。

 

 

 

『定期的に雅也君の声が聞きたくてね。ウェンディちゃんも元気かな?』

 

 

 

「ウェンディは今日は来てないよ。今回は俺だけで済ませれたからね」

 

今日雅也がアジトに来たのは鳳凰星武祭に出場する選手のデータ集めの為だった。

 

 

「それに俺の声が聞きたいなら録音でもして流せばよくね?」

 

 

 

『そういう事じゃないよ!』

 

 

「うわっ!」

 

 

シルヴィアがいきなり大声を出したので雅也は驚いた。

 

 

『鈍感...』

 

 

雅也の冗談に本気に怒ったシルヴィアは今度は聞こえないように小さい声で言った。のだが...

 

 

 

「一応言っとくが聞こえてんぞ。俺はそこらのご老人や難聴系主人公じゃないから」

 

 

 

『そこは聞こえてないふりをしてよぉ...』

 

 

 

「思ったことを口に出して伝えれるのはシルヴィアとウェンディくらいだしな。それに」

 

 

 

 

 

 

 

「...気持ちは分かってるつもりだから」

 

 

少し照れくさそうな声で雅也は言った。

 

 

 

『...うん!』

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

「それじゃ、そろそろ切るぞ〜」

 

 

 

『うん!またね!』

 

 

 

そういって通話を切った雅也は、開きっぱなしの空間ウィンドウを閉じて部屋の電気を消した。

 

 

 

「さて俺も寮に戻るかぁ」

 

 

 

コートを着て雅也はアジトの部屋から出た。

 

 

 

いつも通り慎重に、入り組んだ道を進んでいた。その瞬間、

 

 

 

 

ぞわりと

 

 

 

 

後ろから何か嫌な物が迫ってくるのを感じた。

 

 

 

(なんだッ!?)

 

 

突然、煙のようなもので出来た腕が大量に襲いかかってきた。雅也は間一髪という所でその腕を躱しきった。

 

 

 

(危なかったぁ...こんな量の星辰力...一体何者なんだよ...)

 

 

 

冷や汗を拭って雅也は攻撃の飛んできた方を見る。そこには1人の人間がこちらを見つめて立っていた。

 

 

 

 

(あいつは...《孤毒の魔女》!)

 

 

 

 

 

そこにはレヴォルフ黒学院序列一位 オーフェリア・ランドルーフェンが先程の煙を纏わせていた。

 

 

 

 

「なぜ俺を襲う?」

 

 

 

「仕事だからよ」

 

 

 

そう言ってオーフェリアは再び雅也に攻撃する。

 

 

雅也の頭にはレヴォルフの生徒会長の事が浮かんでいた。

 

 

 

(ディルクか...俺を潰しにきたのか?それとも...っと!)

 

 

 

が、その考えごと大量の煙の腕が雅也を薙ぎ払おうとする。それもギリギリで躱す雅也。、すると、雅也の足元に僅かに生えていた植物が突如として枯れだした。

 

 

 

(あれが瘴気か、とんでもないなぁ。でもここでやられる訳にはいかないからね!)

 

 

 

オーフェリアから距離を取ると雅也も星辰力を集中させる。

 

 

 

(この狭い通路なら躱せないだろ!火竜の咆哮!)

 

 

 

雅也の口から炎のブレスが放たれる。狭い通路を炎が埋め尽くし辺りは火の海になった。

 

 

オーフェリアはそれを瘴気で自身を覆うように防いだ。そして炎が収まったところでオーフェリアは雅也へと視線を移す。だがそこには雅也の姿は無かった。

 

 

(喰らいやがれ!火竜の鉄拳!)

 

 

 

攻撃を防がれると予想していた雅也は、ブレスを放ってすぐに上へ跳躍し、その炎によりできた上の死角から攻撃した。

 

 

しかしそれすらもオーフェリアは瘴気の腕をぶつけて雅也の攻撃を押し返す。

 

 

「ぐあッ...」

 

 

 

想定以上のパワーに雅也は吹き飛ばされた。空中で態勢を立て直すが攻撃した際に瘴気に触れすぎたのか、少しよろけてしまう。

 

 

 

(流石はシルヴィアに勝っただけのことはあるか。出し惜しみしてる場合じゃ...)

 

 

 

 

「今こっちからでけぇ音がしたぞ!」

 

 

 

 

 

少し離れたところから第三者の声がした。その声は雅也の望んだ展開だった。

 

 

 

 

 

(警備隊...やっと来たかぁ...)

 

 

 

 

雅也は最初から時間を稼いで騒ぎを嗅ぎつけた警備隊を呼び、その隙に逃げるという作戦だった。

 

 

 

 

(逃げるは恥だが役に立つ、ってね。命懸けの鬼ごっこで逃げない奴はいないさ。ここはありがたく...)

 

 

 

 

雅也はしてやったと思いオーフェリアの反応を見た。だがその表情は雅也にとって忘れられない、昔の記憶と確かに同じだった。

 

 

 

 

(なんでこいつがこの顔してんだよ、その顔は...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




コツコツやると前に何書いたか覚えてないんですよねぇ...
だから1話で矛盾点や誤字とかが出てくるんです_○/|_ 土下座
いつの日か星武祭を年内とか言ってた馬鹿はどこの誰でしょうか。
あとひっそりTwitterしてます。詳しくは活動報告をお読みください。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

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