フラっぴーです!
今回は放課後です!
それでは本編どうぞ!
七海side
ううん。頭が痛い……。確か花村君に天殺龍神拳を放ったのは覚えているけど、あの後どうなったんだろう。とりあえずここはどこなんだろ。目を開けると教室ではなかった。
「あ!目を覚ましましたよ」
「よかったですわ!」
「ここは?」
「ここは保健室よ」
罪木さんとソニアさんと先生が心配しながら駆け寄ってきた。でもなんで私は保健室にいるんだろう?先生になんで私が保健室にいるのか聞いてみた。
「あの薬から一番早く回復した紫藤君が、七海さんを運んだのよ。他の人は弐大君が運んだわ」
「紫藤君が」
そうなんだ。後でちゃんとお礼を言っとかなきゃ。
「お、目が覚めたみたいだな。気分はどうだ」
保健室に紫藤君が入ってきた。紫藤君の手には救急箱があった。
「紫藤さんはずっと七海さんの看病をしていたんですよ」
「え…」
「ちょ!?ソニア!言わなくていいから!!」
「あら。本当のことですわよ」
紫藤君がずっと看病をしてくれたんだ。嬉しいなあ…
「そ、それよりも七海!あの技凄いな!ええと天殺龍神拳だっけ」
「うん。あれはゲームの中で一番好きな技なんだ」
(七海さん。凄く楽しそうね。あ、そうだ)
四人で話をしていると外にはもう夕日がでていた。楽しい時間はあっという間だなあ。
「さてと、そろそろ帰るか」
「私達は先に寮に戻ってますね」
「ま、また明日」
「先生はまだみんなの看病をしているわ」
「「わかりました。それじゃあさようなら」」
私達はそのまま保健室を後にした。この後日向君のところに行って3人でゲーセンに行く予定だ。あ、そうだ。紫藤君に言わなきゃいけないことがあったんだった。
「紫藤君」
「ん?どうした?」
「私が倒れた時、保健室に運んでくれたんだよね。あと、私の看病をしてくれてありがとう」
「き、気にするな…俺が好きでやっただけだ。(やばい!心臓がバクバクしてる!落ち着け…落ち着け!)」
紫藤君が顔を赤くしながら言った。なんで顔が赤いんだろう?まあいいや。あ、そんな事を考えていると日向君がやってきた。
「お待たせ!」
「よし。じゃあ行くか」
私達はゲーセンに走りながら向かっていった。それはまるで夕日に向かっているみたいだった。それだけでも私は楽しかった!
ゲーセンに着くと、紫藤君は3人でできるゲームを見つけた。テトリスかあ、よし!私負けないよ!
「テトリスは得意だからな。七海にも勝つ自信があるぜ!」
「俺最下位かも……。帝人と七海に勝てる気がしない…」
「負けないよ!」
10分後……
「やったー!勝った!」
「まさかテトリス無敗の俺が……」
「実力の差がありすぎる……」
テトリスは私が一位で紫藤君が二位日向君が三位だった。やっぱりみんなでゲームをするのは楽しいな!その後私達は色々なゲームをした。外を見るともう真っ暗だった。
「そろそろ帰るか」
「ああ。二人は寮だよな。俺はこっちだから、またな!」
「おう!」「うん!」
私と紫藤君は日向君と別れ、寮に帰っていた。その道中私は紫藤君と話しながら帰っていた。
「今日は楽しかったな」
「うん!」
「やっぱり七海は笑ってる顔が一番だな」
「え!?」
「え?ああ!口に出てた!?」
「う、うん」
なんだろう紫藤君に言われたらなんだか胸が締め付けられる気分になったり顔が熱くなったり凄くドキドキする。今日私が倒れた時からずっと……。それまでは何もなかったのに……これが好きって事なのかな。それから沈黙が続いた。そしてその沈黙を破ったのは私だ。
「ねえ、明日も一緒ゲームしよ」
「え、ああいいけど」
「約束だよ」
そして私達は寮に着き自分の部屋に戻った。私はベッドで寝転びながら紫藤君のことを考えていたらまたドキドキしてきた。
「明日が楽しみだな」
そう囁いて私は着替えて、食堂に向かった。
はい!
なんかだんだん恋愛中心になってしまってる気が……。
七海だんだん自分が紫藤に対する思いに気づいていきました。
まだ完全に気づいてはいないんですけどね。
これからどうなるんでしょう。
次回第7話お楽しみに!