ジャンヌ・オルタが帰ってきた!〜700万DLに寄せて 作:餌屋
是非前話からお楽しみください。
あれから、邪ンヌが去ってから数時間後。
ロマンとダヴィンチちゃんから召喚システムに変化があったと連絡を受け、備蓄していた聖晶石300個を手に俺は召喚ルームへ走った。
青白く光る召喚サークル。
思わず俺はゴクリと唾を飲み込む。
これまで俺はここで何回召喚儀式を行ってきたのだろう。
何度爆死しても。何度涙を飲んでも。
俺は諦めず、縁を手繰り寄せて仲間達を集めてきた。
...結局育ててくれていないじゃないかという大多数の冷たい視線はこの際無視する。
言いたいのは。
ここで臆するなどあってはならない。
約束したのだから。
信じた世界に裏切られ、しかし自分自身に受け入れられず、この世に存在する事も元は許されなかった、素直じゃなくて、憎まれ口しか叩かないけど、実は相手と仲良くなりたくて、自分を受け入れて貰いたくて、ずっと待っていてくれる彼女と。
「よし、いくぞ...」
俺はいつもの通り30個ずつサークルに投げ入れていく。
10連目、こないか...
20連目...30連目...
元よりこれ位で召喚できていれば苦労しない。
次元の向こうから「50連で邪ンヌ4体にジャック1体手に入れたったwwww」とか通知が来ている気がするが気にしない。
40連目...本家槍クーフーリンが2体並んでやってきた。
ごめんて。ちゃんと星3も育てるから。
50連目...まさか最高位礼装の一つ、カレイドスコープが来るとは。
最近遊びに来すぎですよ爺さん、もう凸2枚目なんですけど。
キャメロットピックアップの時に思い切り引きまくって結果円卓誰も引かなかったの忘れてませんからね。
ん?
金演出?
ま、まさか!!
「ーーーーーーーーー!!!!」
現れたのは巨人。
狂戦士のサーヴァント、ヘラクレス。
初召喚となる大英雄だった。
「今じゃない......」
***
「先輩?調子はどうですか?」
とそこで扉の方から声が聞こえてくる。
「え、あぁマシュか。丁度50連が終わった所だよ」
「オルタさんは...来てくださりそうですか?」
「どうかな...こればかりは神のみぞ知るからね。邪ンヌには顔しかめられそうだけど」
「ふふっ...そうですね」
「さて続きをやるか」
しかしその後も来る気配はなく.....
80連分、合計240個がサークルに消えた。
「先輩.....」
マシュが心配そうに声を掛けてくる。
しかし俺には返答するだけの気力がない。
やっぱりダメなのか。
この世界で直接縁を結べなかった俺に。
彼女を召喚する資格は.........
『...わ、分かったわよ!そんなに言うならあんたが召喚するまでずっと待っててやるわ!だから絶対召喚しなさいよね!!!』
諦めてたまるか...
俺は...
俺は約束したんだ...
「ジャンヌ...オルタ...」
「...先輩?」
「ジャンヌ・ダルクじゃない...ジャンヌ・オルタ....」
俺が望むのは、彼女。
ジャンヌ・ダルクから離れ、もはやただの贋作ではない...真作を超える存在!ジャンヌ・オルタ!
「来い!!!!!!オルタあああああああ!!!!」
そして俺は聖晶石をサークルに投げ入れた。
サークルが稼働する。
光の帯は輝きを増し、そして1枚のカードを作り出す。
カードに描かれるは白い髪を垂らし、全身を拘束されながらも、ただ前を、怨敵を睨みつける目。
「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上しました。
やっと呼んでくれたわね...さ、契約書です」
「...ああ、何だって契約してやるさ」
「勿論、煉獄まで付き合ってもらうわよ?マスター?」
「ああ!愛するお前とならどこへでも!」
「ふふん、良い心がけ...えええええ!?!?/////」
「せ、先輩!?///一体それはどういう意味ですか!?」
「な、なななな////ばっかじゃないの!!!!????突然女にそんな事言うなんてええええ!!!!///(ポカポカ」
「痛い痛い!叩くなって!本当の事なんだからさ!!」
「ほ、本当......〜〜〜〜!!!!/////(ポカポカ」
「先輩〜〜〜!?」
ああ。
やはり邪ンヌは可愛い。
でもマシュも可愛い。
昼過ぎぶりです。餌屋です。
結果的に何とかギリ90連目で邪ンヌの召喚に成功しました。
正直カレイドとヘラクレスが同時に来た時点で半分心折れてました。
主人公の地の文はほぼ俺の心境です。
結構マジでオルタああああって叫びました。
そして召喚直後きたあああと叫びました。
家族にうるせえと怒鳴られました。
解せぬ。
ちなみに「50連で邪ンヌ3体とジャック1体手に入れた」という知り合いは実在のリアル知人の方です。
正直羨ましすぎます。何だその運。
さて念願叶ってお迎えできたのでバンバン育てていこうと思います。
なおQP。
結論:書いて信じ続ければ出る!はず!