ウルトラマンシンデレラガールズS   作:びーふじゃきーex

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連続投稿パート2!
ウルトラマンなんてなかった!…じゃなくて
今回はヒカルくんがちょいちょい喋るだけ

それでは楽しいライブの開演です!
どうぞお楽しみください





♯6 先輩達の贈り物①

「先輩達から色々学んでください、今日の全てが皆さんにとって貴重な体験になります」

プロデューサーが卯月、凛、未央にそう言うと3人は

「「「はい!」」」

と返事をする

するとガチャンという音が聞こえてそちらを見ると『前川みく』『緒方智絵理』『三村かな子』の3人がパーテーションの後ろから覗いていた

そしてみくはパーテーションに背を向けてしゃがみこみ

「まだ納得いかないけど、今日はみくを倒したみんなに託すにゃあ!」

そしてかな子が

「ライブ、頑張って」

と言い智絵理も

「みんなと一緒に見てますから」

と3人を勇気付ける様に言う

その言葉に凛は頷き、未央はサムズアップをして卯月は

「はい!ありがとうございます!」

と笑顔で言う

 

 

その後、卯月達はバックダンサーの控え室へ行き挨拶をしてから話し始める

「ライブ前の楽屋ってこんな感じなんだ」

と凛は卯月と未央の方向いて言う

それに卯月は

「最初はびっくりしますよね…私…以前物販のお手伝いをさせていただい……」

そこで扉が開いてプロデューサーが

「皆さん、こちらへ」

と言って3人を連れて行く

そして3人が連れて行かれた場所は出演者の楽屋であった

「出演者の方々にご挨拶を」

それを聞いて緊張しながらも3人が挨拶を始める

「こ、今回、バックダンサーとして出演させていただきます島村卯月です!」

「ほ本田未央です!本日はよろしくお願いします!」

「渋谷凛です、よろしくお願いします」

3人の挨拶を聞いて出演者のアイドル達も「よろしくお願いします」と返事を返す

そして出演者の1人である『小日向美穂』が3人に近付いて話しかける

「今日が初めてのステージなんですか?」

それに対して卯月が

「は、はい!」

と返す、すると美穂は

「き、緊張しますよね、私も今朝からずっと緊張していて…」

美穂がそう言った後に今度は『日野茜』が話しかける

「初めまして!今日のライブ、全力で熱く燃えましょう!」

そして次は『佐久間まゆ』が話しかける

「初ステージ…うふっ素敵ですね、わからない事があったら何でも聞いて下さいね」

そして今度は『川島瑞樹』が未央を見て

「あら?あなた、この前会った子ね」

それに未央は

「はい!そうです!」

と返事をする

「今日はよろしくね」

そう瑞樹が言った所で

「おはようございまーす」

と言って美嘉が入ってくる

「おはよう!」

と茜が返しながら、慣れた様子でハイタッチをして拳を突き合わせ

「今日は頑張りましょう!」

「勿論!」

そんな事をしているとそこに美城プロの『今西部長』が恐らく偉い人を連れて楽屋に入ってくる

 

それにいち早く気づいた瑞樹はすぐに立ち上がり

「おはようございます、本日はよろしくお願いします」

と頭を下げる

それに続いて他の出演者達もそちらに向き

「よろしくお願いします!」

と頭下げる

それに少しだけ遅れて3人も頭下げる

(ん?)

顔を上げた時に未央の表情が強張っているのにヒカルは気づいたが

(…………)

何も言わずに黙って3人の様子を見ていた

 

 

 

その後、3人がステージについて確認をしているとスタッフが「通しでリハいきまーす」と言われ3人はステージに上がるためのポップアップに乗る

「頭、気を付けて!」

「結構、勢いあるんで着地のときは気を付けて下さい!」

そのスタッフの言葉に3人はバラバラに「はい」と返事を

返すそして

「3!2!1!」

という声と共にポップアップで勢い良くステージに上がる…

だが、卯月は尻餅をつき、未央はよろけてしまい、凛は着地には成功してるがそのまま一瞬固まったあと2人の方に振り返ってしまい

3人は誰一人まともに踊り出す事が出来なかった…

その後も数回やるが成功はせずに時間だけが過ぎていき、そして時間が無くなってしまう

「もう一回出来ませんか?!」

と卯月が言うが

「これ以上は厳しいですね」

と言って、スタッフは忙しそうに小走りで別の場所へ行ってしまう

「どうしよう…凛ちゃん」

卯月は不安そうに凛に聞く

「わからないけど…せめてダンスだけでも合わせようか」

その凛の言葉で3人はダンスを合わせ始める

 

 

その後、楽屋で食事をとる3人だったが重苦しい雰囲気の中誰も食事に手をつけられなかった

(ヒカルくん…どうしましょう…)

卯月は不安そうにヒカルに話しかけるが

(…………)

ヒカルは黙ったまま何も答えなかった

そんな中でも時間は止まってはくれない、時間は過ぎ遂にライブがスタートされた…

 

「始まっちゃいましたね…未央ちゃん…」

卯月は少し震えた声で言う

しかし、未央は2人の方も向かず反応しない

「未央ちゃん?」

「未央?」

2人が呼んだところでやっと2人の方に顔を向けたが

「…え?」

と気の抜けた返事しか返さない

その様子に凛が

「さっきから全然喋って無いけど、大丈夫?」

「そ、そう?あはは…」

そんな会話をしているとスタッフが入ってきて

「スタンバイお願いします!」

と3人に伝える

「え!?も、もうですか?!」

卯月が慌てて言うと

「はい!お願いします」

と言ってスタッフは出ていく

 

(ん?プロデューサーと…アイドルの子2人とスタッフか?)

ヒカルの人間から逸脱した聴力によりプロデューサーが3人のために何かを頼んでいる声が聞こえてきていた

そしてその会話の内容を聞いたヒカルは

(無口な大男って感じに思ってたけど…あとはこの3人次第だが…)

ヒカルがそんな事を考えていると凛の表情が変わり、そして未央肩を叩き力強く

「行くよ」

と言い、それに対し未央は若干驚きつつも

「う、うん」

と返す

「卯月も行くよ」

「え?あっ、はい!」

 

「大丈夫、本番は上手くいく」

「…うん!」

「はい!」

 

そして3人はステージ裏に行き美嘉の

「よし!じゃあ行こっか!」

と言う声に力強く

「「「はい!!」」」

と返事を返す

すると、そこに

「皆さーん!どうですか?元気ですか?!」

と言いながら茜が、そして美穂も

「出るときの掛け声は決まってますか?」

と言いながら3人の所へ走りよってきた

「か、掛け声ですか?」

卯月が聞き返すと

「あった方が良いですよ!」

「好きな食べ物とかどうですか!私ならホカ!ホカ!ごはーん!!ですね!」

そう美穂と茜は3人に伝える

その言葉に3人で顔を見合わせたあと、凛が少し恥ずかしそうにしながらも最初に叫ぶ

「チョ…!チョコレート!」

それに続いて2人も

「生ハムメロン!」

「フライドチキン!」

3人が顔を見合わせそして手を出し

「「「ジャンケン!ポン!」」」

そして3人が笑顔になる

その3人を見て美嘉は

「オッケー!じゃあ!楽しく!やっろうねー!!」

と言いながら走っていき、その後ろから3人も駆け出しスタンバイ位置につく

「スタンバイOKです!いきます!5秒前!4!3!」

そのスタッフの声から3人の掛け声が重なる

「「「フライ!ド!チキーン!!」」」

その掛け声と共にポップアップが上がっていき3人はステージに飛び出していく

 

3人がステージに飛び出して見えたものは、とても煌びやかな光だった

そして3人は誰一人失敗する事なく着地してダンスを踊り始めることに成功する

 

(よっしゃあー!!)

その3人を見て真っ先に喜びの声を上げたのは、1番近くの特等席から見ていたヒカルだった

舞台裏でも3人にアドバイスをした2人がハイタッチをして、そしてプロデューサーも安堵の声を静かに上げた

 

3人の初ステージは、ミスをする事なく無事に踊ることができ、そしてステージは最高の盛り上がりで曲が終了する

「みんなー!ありがとねー!!」

美嘉のその声に対し客席からは歓声とサイリウムを振る光が返される

「ところで今日バックを務めてくれたこの子達!まだ新人なんだけどアタシが誘ってステージに立ってくれたんだー!!……それじゃあ感想でも聞いてみよっかな〜」

その美嘉の言葉に3人は理解が追いつかないのか

「「「え?」」」

という気の抜けた声を出す

しかしそんな事はお構いなしに美嘉は卯月にマイクを向ける

「どう?」

「うえっ?うゎぁぅ…」

マイクを向けられた卯月は慌てて凛の方を向く

慌てている卯月に凛は頷きを返す

そして卯月は未央の方も向くと未央も笑顔で頷き返す

それを見て卯月も笑顔になり、3人は客席の方を向いて

「「「サイッコー!!!」」」

と叫ぶ

彼女達の瞳にはステージから見える景色がとても輝いて見えていた

そうして3人のステージは大成功で無事終了した

 

(光か…これが卯月達の……そうか、だからか…卯月、ありがとう)

ヒカルは何かを確信したようにそう考える

「え?」

少しだけ聞こえてしまったのか卯月が疑問の声を出すが

(気にすんな、それより成功おめでとう)

(はい!ありがとうございます!)

 

 

 

 

 

「全プログラム終了です!」

その声の後、出演者やスタッフ達が

「お疲れ様でしたー!!」

と拍手と共に返す

その中で美嘉が卯月達3人の所へ来て

「お疲れ様ー、初めてにしては上出来じゃん、アタシの見込み通りって感じ?」

その言葉に3人は思い思いに返事を返す

「ありがとうございます!」

「ありがとう!美嘉ねえ!」

「ありがとうございます」

そんな3人に先輩アイドル達もそれぞれ声をかける

「お疲れ様でした!」

「会場すごく盛り上がってましたね!」

「堂々たる初ステージ、かしらね」

「次のライブも、一緒に出られると良いですね!」

そんな先輩達からの言葉に3人はキラキラと目を輝かせている

そしてプロデューサーも3人に

「お疲れ様でした」

と声をかける

卯月はプロデューサーの方に向き、その輝いた瞳で

「プロデューサーさん、あの、今日はステージに立たせて下さって、ありがとうございました!!」

それに対しプロデューサーはただ一言

「良いステージでした」

と答える

そして卯月は凛と未央の方へ振り向き

「凛ちゃん…!未央ちゃん…!」

と泣きそうな声で2人の名前を呼ぶ、そして未央も

「しまむー…しぶりん!!」

と言いながら2人を抱き寄せる

そしてそれぞれ思い思いの喜びの言葉を上げる

「やりました!私達の初ステージ、無事成功しました!」

「なんかもう、全部がキラキラしてた!アイドルってやっぱ最高!!」

「ですよね!ですよね!凛ちゃん!」

「うん!」

プロデューサーは3人が落ち着いたタイミングで再度声をかける

「今日はお疲れ様でした、この体験をしっかり自分の物にしてください」

その言葉に3人はしっかりと

「「「はい!!」」」

という返事を返す

 

(なんか、懐かしいな…)

とヒカルは過去を思い出しながら考える

(懐かしい?って?)

(昔話なら今度してやるから、今は喜んどけって…あらためて、初ステージ成功おめでとう、卯月)

(ありがとうございます!ヒカルくん!)

 

 




シンデレラガールズ要素が99.8%位を占めてるきがするのは多分気のせいではないです
曲名も歌詞も文章に書けないのが地味にキツイ

それでは感想、指摘などがあればお願いします!

では次回《先輩達の贈り物②》お楽しみに!

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