インフィニット・ストラトス ただあの空を自由に飛びたくて 作:如月ユウ
そのまま悠人の家に住んでるか、ある程度成長して自分の家に戻ったか読者様に決めてほしいです
活動報告にもありますから確認とコメントお願いします
「素のストライクだと脚部スラスターが足りないから他のガンダムにあるスラスターにして。腕も太く、装甲を厚くしてショルダーアーマーも変更」
インターネットを開いてガンダムの機体一覧を見てニコイチ……使えそうな部分を組み合わせて機体の設計図を作っている。
「……時間経つのがはやいな」
時計を見ると午前7時、食堂が開いている時間だ。眠気覚ましにシャワールームに行き、冷水を浴びてから温かいお湯に変える。
「時間があるときにガンプラで組んでおかないと。設計図だけ完成させても意味はない」
シャワーを止めて身体を拭いて制服に着替えて部屋を出た。
◇
「どのビームライフルがいいのかって?」
「ガンダムの象徴とも言える武器だからね」
食堂で朝食を摂ったあと教室に行き、どのシリーズのビームライフルがいいかシャルロットに意見を聞いていた。
「SEEDとDESTINYしか見てないからどれを選べばいいか分からないかな」
「休みの日にガンプラ持ってくるから見てみる?機体によって色んなビームライフルがあるよ」
「色んなってビームライフルってたくさんあるの?」
「ビームライフル以外にも武器はいっぱいあるよ」
ガンダムにとってビームライフルは切っても切れない存在とも言える重要な物。
ちゃんと選ばないと性能が良くてもデザインが気に入らなくて海兵隊と特殊部隊に大ブーイングされたXM8のような惨劇になってしまう。
◇
「プラズマ手刀って便利な装備だよね」
「癖はあるが慣れればかなり良い物だ」
1組にいるラウラに会いに行き、シュヴァルツァ・レーゲンの装備について聞いている。
「ビームサーベルを腕に付けても良いかなって最初は思ったけど一夏と戦うときはかなり不利なんだよね」
「なんで俺だと不利なんだ?」
「一夏さん、ご自分の専用機はどういう機体かお分かりなんですか?」
「たしか近接特化で」
「違うぞ一夏、悠人は
「零落白夜……なるほど。エネルギー兵器をかき消す能力だったな」
「プラズマ手刀もだけどユニコーンのビームトンファーでもつばぜり合いが出来ないから厄介なんだよ」
白式ってビーム兵器が主力の世代に想定して作られたISかもしれない。逆シャアからはビーム兵器がメインになり始めてF91はビームシールドも開発されてるから未来を先立てして作られたかもしれない。
「腕に銃火器とかはどうだろうか? 牽制としても使えるし、内蔵型なら不要時に仕舞えるから利点はある」
「だけど誘爆が怖いんだよね。内蔵型だと中に空洞が出来て耐久性が落ちるし、整備性にも響く。なにより人に装着するから危ないんだよ」
ポケ戦に出たNT-1 アレックスの腕部ガトリングは不意打ちとしては便利だけど人の身体に装着するから誘爆したら腕がミンチより酷くなる可能性がある。
「ガンダムはコクピットに乗るから腕が壊れても大して問題ないけどISは人が装着するから腕に銃を付けて誘爆でもしたら吹き飛ぶ可能性もある」
「それは危険だな。さすがだ嫁、搭乗者の事もしっかり考えている」
「機体はいくら壊しても替えはあるけど人が壊れたら代えられないからね」
余鈴が鳴って自分の教室に戻って授業が受けて、午前中の授業を終わると昼休みになった。
「悠人は何にするの?」
「僕は」
「はい、ラーメンね」
お昼ご飯を選ぼうとしたら鈴が勝手にラーメンのボタンを押した。
「鈴、なんで勝手に押すんだよ」
「混んでるからはやく行く行く」
ラーメンの食券を二枚取ると腕を掴まれて引っ張られる。
「もしかして怒ってるの?」
「怒ってる? 流石、悠人ね。一夏と違ってアタシの気持ちがよく分かってるわ」
トレーにラーメンが置かれると半円形のテーブルに移動した。
「なんでアタシが怒ってるか分かってる?」
「えっと……休み時間に教室に来なかったから?」
「当たり前よ! なんで1組には行って2組には来ないのよ!」
1組は一夏と箒とセシリアさんがいるから各々の専用機について色々意見が聞けたからで2組は鈴しかいないので周りの女子の視線が痛い程刺さるから嫌なんだよ。
「昼休みにでも鈴と話せるからそれでいいやって思ってた」
「それでも来なさいよ」
「鈴が来れば良い話じゃないかな」
「行くのがめんどくさい」
おい。
「ゆ、悠人君」
声をかけたのは更識先輩で手にはトレーを持っていた。
「一緒に食べてもいいかしら?」
「いいですよ」
座る場所をずらして更識先輩も座った。
「その……昨日の事でお礼が言いたくて」
「お礼?悠人、昨日の放課後はいなかったけど更識先輩と会ってたの?」
「簪のお見舞いに行ってた」
「アタシが来たときは面会拒絶って書いてあったわよ」
「僕が来たときはなかったよ?」
破り捨てたのは僕だけどね。
「あのあと話し合って……お互い謝って……やっと昔の私達に戻れたの。悠人君、本当にありがとう」
お礼を言いながら頭をさげた。
二人の仲が取り戻せたなら良かったと思うが僕からしては大賭博のような賭けで運任せはあまりしたくなかった。
あの時、病室を出たのも……。
「それは……良かったですね」
「えぇ……悠人君がいてくれたからよ」
嬉し涙を流す更識先輩の肩を鈴とシャルロットがさする。
暖かい空間になるが僕にとっては苦痛のようなものだった。
◇
「実は打鉄弐式はガンダム試作二号機を見て開発したの」
面会拒絶がなくなって簪がいる病室に行くと彼女から打鉄弐式の開発経緯を聞いていた。
「それ……本当?」
「試作二号機の肩って打鉄に似てるよね? 内部はスラスターも付けているし、ロケットランチャーを載せたタイプも」
打鉄を見てると何処かで見覚えがあるなと思ってたんだよね。よくよく見たら試作二号機と打鉄は似ている部分がある。
「もしかしてガトー少佐が好きなの?」
「そう……ソロモンよ! 私は帰ってきた!」
「ガトー! よくも!」
「貴様に話す舌など持たぬと言ったはずだ!」
「いつまで! 減らず口を!」
エクバのシーンを再現してお互いに笑い合う。
「腰にビームサーベルを付けたかったけど剣道を習ってないから薙刀に変更したの」
「核弾頭はさすがに無理だよね」
「アトミックバズーカはロマンだけど取り回しが悪いから止めた」
ロマンを求めるのは良いけどやはり使いやすさも必要だよね。
◇
「これが全部ビームライフルなのか」
「よく見るとけっこう数あるわね」
「主人公の機体をメインに持ってきたからまだ少ないほうだよ」
テーブルに並べられたビームライフルを眺めている。
休日にガンプラを持ってきて部屋の隅に段積みした箱が置いてある。
「これは剣に見えるけどビームライフルなの?」
「それはGNソードⅡと言いましてGNソードを改良して開発した武器なんです」
GNソードⅡを持っている更識先輩にGNソードを見せた。
「これはビームライフルと実体剣、シールドを合わせた複合兵装でしてエクシアのメインウェポンです」
「見た目からしてGNソードは大きいでしょ? ソードが大きいから取り回しが悪いのが欠点で熟練パイロットと戦うときは不利になった。その欠点を改善したのがGNソードⅡで刀身を回すことでビームを撃ったり相手を斬ることができる」
ソードの部分を付け替えてライフルモードに変えた。肩の怪我が治って無事に退院した簪にもデュノア社の第3世代の機体開発を協力してもらった。
「お姉ちゃんはこれが一番似合ってるかな」
GN-XⅢの武装であるGNランスを更識先輩に渡した。
「これはお姉ちゃんの専用機のミステリアス・レイディの蒼流旋と同じでガトリングをビームライフルに変えた武器だね」
「確かに私にピッタリかもしれないわね」
お気に召されたらしくGNランスを眺めている。
「みんなはどのビームライフルが好き?」
「私はこれだ」
「僕はこれ」
「ランスとこれかしらね」
ラウラはギラ・ズールとジェスタが使っているアサルトライフル型のビームライフル。
シャルロットはストライクやフリーダムが使うビームライフル。
更識先輩はGNランスとGNソードだった。
「実銃らしいデザインが気に入った」
「SEEDが好きだからかな」
「複合兵装は何かと便利なのよ」
なるほど……それぞれ色んな理由があるんだ。
「分かってない……みんなは全然分かってない……」
簪はまだビームライフルを選んでなかった。
「分かってないって?」
「ビームライフルと言えばこれに決まってるじゃない!」
手に取ったのはビームライフルは……。
「ビームマグナムとバスターライフル……」
二つのビームライフルに鈴は呆れと若干引いていた。うわぁ、ロマン溢れるビームライフルだぁ……。
「弾数が少ないけどバスターライフルは数十Kmに及ぶ灼熱の奔流を巻き起こす威力を持っててビームマグナムは余剰熱に触れただけで機体を破壊する威力だよ!」
火力厨乙としか言えない。
「そういえば鈴ちゃんは選ばなかったわね」
「あ~アタシ、ビームライフルはあまり好きじゃないので」
「鈴が好きなのは何なの?」
「もちろんシャイニング、ゴット、ダークネスフィンガーよ!」
うん、そう言うと思ってた。
「小さい頃に見せたGガンダムの影響で好きになったんですよ。あれは格闘がメインのストーリーでビームライフルと言った武器が少ないです」
「あんなのただの飾りよ。殴ったり蹴ったりしたほうが良いじゃない」
「飾りじゃないよ! あれはロマン溢れる武器なんだから!」
「過剰威力で弾数が少ないだけじゃない!」
「掠れでもすれば一撃なんだよ!」
「当たらなければどうとことはないわ!」
「あ~はいはい。そこまで」
鈴と簪の間に入って仲裁する。
「お互いにそれぞれ長所短所あるんだから喧嘩はしない」
「それは……そうね」
「うん……悠人君の言う通り」
なんとか喧嘩にはならずに済んだようだ。
「悠人はどのビームライフルが好きなの?」
「僕はこれだね」
ストライクフリーダムの高エネルギービームライフルとウイングゼロのツインバスターライフルを選んだ。
「普段は二挺銃にして撃ったり連結して威力が高いビームを撃てたりしてカッコいいですよね?」
「二挺銃は憧れる。特にリボルバーの二挺銃はカッコいい」
「いいセンスだ」
「いいセンスね」
オセロットがビックボスにやったポーズを簪と一緒にやる。
「いいセンスなのは分かったから。デュノア社の新機体はどうなの?」
「まだ完成すらしてないよ」
素組したストライクをテーブルに置いた。
「他のガンダムと違って改造しやすいから良いけどオリジナルを考えるのってかなり大変なんだよ」
「そう言ってる割にガンプラいっぱい作ってるじゃない」
「素組のガンプラを塗装したやつだけどね」
「どれくらい作ったの?」
「ちょっと待ってて」
待機状態のフリーダムからコードを出してスマホの差し込み口に刺すと今まで組んだガンプラの画像が投影される。
「ガンダムってこんなにあるんだ」
「機体によって装備がそれぞれ違うのか」
「これが全部ガンダムなのね」
興味津々に見ているシャルロットとラウラと更識先輩。
「同じ機体なのにカラーが違うガンダムがあるぞ」
「ガンダムMk-Ⅱのことね。それは白がエゥーゴで黒がティターンズだよ」
「エゥーゴは主人公がいる組織でティターンズは敵組織。ティターンズのガンダムをエゥーゴが強奪して白に変えたの」
「機体を強奪されたら重罪ではないか」
「ラウラが言いたい気持ちは分かる。だけどガンダムを乗ったパイロットはみんな」
「「坊やだからさ」」
「仲良いわね、あんた達」
シャアの台詞を言って格好つける僕と簪に突っ込む鈴。
「そうだ、Mk-Ⅱで思い出した。デュノア社の新機体の武装だけどひとつはバルカン・ポッド・システムにした」
ガンダムMk-Ⅱの武装であるバルカン・ポッド・システムをテーブルに置いた。
「他のガンダムと違って着脱式だからISの機体にも使えると思って」
「基本的にガンダムの頭部にはバルカンが内蔵しているけどMk-Ⅱは頭に被せるタイプなの」
「あとビームサーベルかアーマーシュナイダーを選択出来るようにしてサイドアーマーの中に仕舞えば邪魔にもならないし、不意打ちにも使える」
RGストライクのサイドアーマーを開いて折り畳まれたアーマーシュナイダーを取り出す。
「見た目は普通の装甲に見えるから相手からして武器が入っているとは思わないね」
「悠人君はどういう機体を考えているのかしら?」
「拡張領域に頼らない機体ですね」
僕が考えるデュノア社の第3世代型機体は拡張領域を頼らずに全距離を対応出来る機体である。
「拡張領域は便利なのは認めますけど出すときには必ずタイムラグが発生します。プロの人がはやく出来ても粒子を物体に変換するのには時間が必要です。なら、はじめから装着している武器を持ったほうが拡張領域から出すよりも速いです」
「それは分からなくもないけど」
「ゲームでもあったけどアサルトライフルをリロードするよりもハンドガンを持ったほうがはやかった」
「それってCODだよね?」
「簪もやったの?」
「ゴーストとブラックオプスなら」
「僕はモダンシリーズをプレイした」
「ステンバーイ……ステンバーイ……パンッ!」
「ビューティフォー……」
マクラミン大尉のシーンをしてお互いガッチリと握手した。
「なにちゃっかり手を握っている!」
間に入ったラウラが腕を掴んでしまい、簪の手が離れてしまう。
「前々から思ったが簪は嫁と仲が良すぎる」
「入学してからずっと同じクラス。それに趣味も同じ」
笑っているというより得意気な顔をした簪にラウラがすごい悔しそうな顔してる。
「まあ、嫁のファーストキスは私が奪ったから良しとしよう」
今度は簪がギリッと歯を噛んで睨み付けていた。
「あぁ……もう、喧嘩はしないの」
簪とラウラの手を繋がせた。
「はい、これで仲直り」
「「私は」」
「な・か・な・お・り……っね?」
「「はい……」」
作り笑顔をした僕を見て二人は仲直りしたようだ。
デュノア社のビームライフルですけどかなり迷ってます
一度、決めたら変える事が出来ないので慎重に選んでます
みなさんはどの作品のビームライフルを推しますか?
どうでも良い話ですがセシリアのスターライトMkⅢってシナンジュのビームライフルに似てますよね?
あとネタ満載の話でごめんなさい