魔法少女&仮面ライダー育成計画 〜Episode of Mirror Rider〜 作:スターダストライダー
色々とゴタゴタしてた為にこちらの投稿が遅れてしまいました。待ってくださった方もおられましたので、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回出てくるセリフの一部は、何年か前にコメントをくださった方のものを引用しております。(本人には事前に許可をいただいております)
「(ルーラを返して)」
少し豪勢な民家の一室にて、小学校低学年である坂凪 綾名は正座のまま、ジッと一点を見つめていた。視線の先には、低いテーブルに置かれているスマホが。
「(ルーラを返して)」
それが、綾名にとって宿題よりも最優先の課題だったと言えよう。
先日、訳あって秘密が知られてしまった事もあり、チームメイトであるたまの殺害を強行。結果としてたまの口封じには成功したものの、何故かスノーホワイト率いるチームの反感を買ってしまったらしく、スノーホワイトによって、何よりも大切な『ルーラ』を奪われてしまった。その場ではパートナーであるアビスの判断で撤退を余儀なくされたが、ルーラを手放してしまった代償は彼女の中で大きかった。
その後も粘り強く、マジカルフォンを通じてスノーホワイトにメールを送り続けた。
ルーラを返して。ただその一言だけなのに、一向に返事が来ない。気づいていないのか、気づいているふりをして無視しているのか。綾名には判断がつかなかったらしく、ただ時間を置いて同じ文言を送り続けていた。
一度、ファヴと相談し、スノーホワイトからルーラを返してもらうように頼んだ事はあった。管理者と魔法少女が交渉し、無償で返却、もしくはマジカルキャンディーと交換、という形でも何でも良かったので、とにかく寿命と引き換えに手に入れたものを返してほしい一心だった。
『そんなに執拗に言われても、ファヴにはどうしようもできない事だってあるぽん。勝手に持ち出して返したりしたら、ファヴはみんなから嫌われるぽん。大体、管理をしっかりしていないからこういう事態に陥ったと考えるのが妥当だぽん』
難しい単語も含まれていた為、時たまに首を傾げる綾名だったが、会話の内容からして、ファヴにはこれ以上の期待は出来ないようだ。
が、ファヴの言葉には続きがあった。
『そんなに取り返したかったら、自分で動く事をオススメするぽん。仲間を利用するなり何なり、やり方はいろいろあるぽん。不正に奪われたのだとしたら、同じように自分から動いて取り返せば、なーんの問題もないぽん!』
それを聞いて、綾名は深く考え込んだ。
「(ルーラならきっと、奪われたものは自分で取り返すように命令する)」
かつてはチームとして派閥を作っていたメンバーも、先日のファヴとシローからの報告でアビスが脱落した事もあって、今やスイムスイムだけが生き残っている状況だ。パートナーシステムによる恩恵はまだあるが、レアアイテムはどうだろうか。どの程度有利になるかは分からないが、持っているのといないのとでは、生存率も大きく変わってくるに違いない。
ともあれ先ずは、武器の『ルーラ』の奪還から。その為には、利用できるものは何でも利用する。魔法少女としての『ルーラ』ならきっとそうする。
すでに手は打ってある。後は彼が一時的にではあるが協力してくれるかどうか。その返事があり次第、スノーホワイトからルーラを奪還する。
約束の時間が迫っているのを確認した綾名は立ち上がり、スマホを懐にしまってから、代わりに白のマジカルフォンを取り出す。
「変身」
画面をタップして、綾名の容姿は幼げな低学年少女から、肉質の良いピンク色のスク水を基調とした魔法少女へと即座に変化する。
そして顔を背後に向けて、家にいる両親に、行ってきますと小声で告げて、スイムスイムは魔法を行使して壁に溶け込むように姿を消した。
「……でさ。俺と手を組みたいって、どういうつもり?」
待ち合わせ場所には、交渉相手でもある、緑色のライダーの姿があった。ちなみに彼のパートナーは呼んでいない。人数が多いと、情報がスノーホワイトらに露見してしまう恐れがあるからだ。交渉は少人数で手短に。これもまたルーラが魔法少女になる為の心得として教えてくれた戦法だ。
「ルーラを取り返したい。その為に、あなたと手を組みたい」
「ルーラ……? それってお前が慕ってたあの魔法少女の事だろ……? 今更死んだ奴の事なんて気にしてどうす」
「ルーラは生きてる。私がルーラであり続ける限り」
「……」
ゾルダは不意に黙り込んだ。それを良いことに、スイムスイムは押しをかける。
「スノーホワイトに奪われた武器を取り返したい。でもその為には、あなたの力が必要。協力してくれたら、あなたの命は奪わない。あなたも生き残らせる。信用するかはあなた次第だけど、ルーラなら協力してくれた人に悪い事はしないから。ルーラは優しい。だから」
「……や、あのさぁ」
そこで口を挟む形で、ゾルダが口を開く。逆に押し黙ったスイムスイムに対し、ゾルダは頭を掻くような仕草を見せながら、淡々と呟く。
「お前さぁ。いつもルーラが、ルーラがって言ってるけど、アイツみたいに普段『駒』って呼んでるような奴等の為に戦おうって心から考えたこと、一度でもある?」
「……?」
「俺、女性には割と厳しくチェックしててさ。魔法少女もまぁそれなりに目を配らせてたわけ。あいつはさ、仲間を駒扱いしてる割には、そいつらの為になるような行動をとってたんだ。そういう意味じゃ、ベルデもやり方はアレだけど、色々とチームを優先してたし」
でも、お前はどうだ?
ゾルダの鋭い問いかけに、押し黙るスイムスイム。
「あいつから色々と教わって今のお前があるんだろうけど、お前は何一つ、ルーラになっちゃいないんだよ。当然だよな。何せお前は、本当の自分を愛してなんかいないからさ」
「自分、を……?」
「俺は自分が好きだから、今の自分がいる。ルーラだって自分が好きだからあぁしてリーダーになってやってこれた。……けど、お前がリーダーになってからチームとしての機能は失い、気がつけばお前1人になった。分かるか?」
「……」
「英雄気取りだったあのライダーと同じだよ、お前は。お前はルーラになろうとした瞬間に、ルーラじゃ無くなった。いきなりアウトだったわけ」
「ルーラ、じゃない? 私が?」
僅かに動揺を見せるスイムスイム。それまでの自分の価値観が否定されている事に、本能的に気づいているのだろう。
「ルーラはルーラ、お前はお前。本当の自分を愛せない奴に、誰かの代わりになろうなんて生き方、やめといた方がいいよ。……さてと、さっきの話の返事だけど、パスさせてもらうわ。そっちの面倒事に巻き込まれるのはゴメンだ。それにもう、今の俺に見返りだなんてほしくもないし」
肩を竦めてゾルダがそう呟いたのを聞いて、ハッとなるスイムスイム。自分がルーラである事を否定されて呆然としていた彼女だが、交渉が決裂した事を悟ると、意識を目の前に向ける。
さすがに交渉決裂までは想定外だったが、こうなると今の自分の戦力が激減してしまっている事を露見された事になってしまう。それが迂闊に王蛇やカラミティ・メアリ側に漏れたら、面倒極まりない。
ならばここで自分が、ルーラが取るべき最善策は……。スイムスイムは身構える。
「……秘密を知った者は、同じ魔法少女や仮面ライダーであっても生かしてはいけない。ルーラならきっと……ううん、絶対そうするから」
「聞き分けのない子供は好きじゃないね! ま、どの道こうなる事ぐらいは分かってたけど!」
ゾルダが腰からマグナバイザーを、スイムスイムはルーラの代わりにアビスセイバーを、それぞれ手に構えて、臨戦態勢に入った。
「フンッ!」
「……!」
引き金を引くゾルダ。対するスイムスイムは魔法を行使して、弾丸は全て貫通した。もちろんスイムスイムに外傷はない。
「! やっぱり面倒な魔法だなそれ!」
一度、令子が狙われた際にも彼女と戦闘した事があった。当然銃弾は全てすり抜けて、全く歯が立たなかった。パートナーカードである『フューチャーベント』を使えば、打開策もあるのかもしれないが、あくまでランダム仕様だ。確実な一手とは成り得ない。
ならば、正面から戦わずに弱点を見極めるべきだ。そこでゾルダは、近くに置かれていた鏡からミラーワールドに飛び込んで、スイムスイムと距離を離しながらあらゆる攻撃を撃ち込む事だった。スイムスイムも距離を離されまいと駆け出すが、ゾルダの銃撃の方が早かった。ただし、彼女本体を狙ってもいたちごっこにしかならないので、フィールドを利用して、廃棄されている物を撃ち落として、スイムスイムを押し潰そうとする。
スイムスイムの魔法によって、物質は全て体をすり抜けるが、足止めにはなっているようだ。事実、ゾルダとスイムスイムの距離は離されている。
このまま逃亡を図るつもりか。それだけは何とかして避けたいスイムスイムは、事前に持ってきていたもう一つの策を講じるべく、懐から瓶を取り出した。
『元気が出る薬』。ユナエルが購入したレアアイテムであり、これまで一度も使う機会がなかった代物だ。ユナエルの死後、ベルデの管理下にあったそれは、彼の殺害後はアビスの管理下に置かれていた。その彼も亡き今、スイムスイムの手元に残されたそれを使う時が来たようだ。ためらう事なく蓋を開けて、中にあった薬を一錠飲み込むスイムスイム。
「(? アレは……)」
ゾルダも、スイムスイムが何かを飲み込んだを目撃する。
刹那、スイムスイムは接近してきた。ただし今度は、目にも留まらぬ速さで。
「なっ……⁉︎」
仮面の下で目を見開き、マグナバイザーで撃ち続けつつ距離を置こうとするが、向こうの瞬進には敵わない。あっという間に距離を詰められて、アビスセイバーが振り下ろされる。ゾルダは咄嗟にマグナバイザーを盾にして防ぐが、勢いだけは殺せず、地面を転がる。
『SHOOT VENT』
即座にギガランチャーを出して構えてから起き上がるゾルダだが、すでにスイムスイムの姿は見えない。場所は開けているので、隠れるスペースはない。
まさかと思ったゾルダが足を動かすよりも早く、スイムスイムは地面から上半身を出して、アビスセイバーを振るう。
「グァッ……!」
鮮血が辺りに飛び散った。幸いにも切断される事はなかったものの、左足についた傷からは血が流れており、地面に膝をついた。これでは満足に動けない。
スイムスイムは少し下がってから再び急接近する。
『STRIKE VENT』
意地を見せんとばかりにギガホーンを右手に装着したゾルダ。向かってくるスイムスイムめがけて、牛の角を模した鋭い突きを入れる。金属音が鳴り響き、押し倒されたゾルダ。ギガホーンとアビスセイバーが宙を舞っているのが視界に捉えられた。
では彼女はどこにいるのか。その答えは首を下に動かした途端に悟った。
腹の部分に、ピンク色のスク水がめり込んでいる。否、下半身がゾルダの体にめり込んでいる。何が起きているのかさっぱり分かっていないゾルダだが、不意に首が締め付けられる感覚に陥った。
見れば、ゾルダの背中からスイムスイムの上半身が突き出ており、腕を伸ばして後方から彼の首を絞め上げているのだ。
「捕まえた」
「こ、この……! はな、せぇ……!」
ゾルダが無理矢理に振り解こうとするも、めちゃくちゃに振り回す腕も、スイムスイムを貫通しており、掴み所がない。水に触れているような感触が伝わってきている。武器による近〜中距離攻撃はフェイク。本命はこうして直接手をかける事にあったようだ。
「お、お前、体が水に……⁉︎ っていうか、俺の体に潜ってるみたいだな……!」
段々と意識が途切れかけているのか、ゾルダは両膝をついてしまう。
「(そう、か……! こいつの、魔法は……!)」
気づいた時には後の祭り。最初から相性が悪い敵だった事を悟るゾルダ。勝負を決めるべく、腕に力を込めるスイムスイム。ゾルダの筋力が緩み始めている。意識もすでに飛んでいるようだ。もう少し、このまま一気に首の骨を折ってみせる。スイムスイムは勝利を確信する。
「先生ェ!」
どこからともなく声が聞こえてきた。反応に遅れている。ハッとする間も無く、目の前に何かが投げ込まれた。それが光と熱を帯び始めたのを感知して、慌ててゾルダの体から離れるスイムスイム。眩しい高熱と大きなパチパチ音が辺りに鳴り響く。地面を転がったスイムスイムはしばらく目を閉じていたが、静まり返ったのを察して目を開ける。
目の前には煙が立ち込めているだけで、ゾルダの姿はない。逃げられてしまったようだ。唇を噛みしめるスイムスイム。薬というアイテムをフル活用し、現地で采配を振れるようにする。どれ程の時間だけ効力があるのかは分からないが、あらゆる能力が高められるこの時間で勝負を決め切れなかったのは痛手だった。
使ってみて理解したが、『元気が出る薬』は、体の反応、即ち俊敏さを向上させる為のものである一方で、思考回路が大雑把になってしまうようだ。その為、背後からの何者かによる奇襲に気づけなかった。普段ならある程度冷静になって行動できたはずだが、このアイテムは使用タイミングに気をつけなければならないと痛感するスイムスイム。
「(でも、ルーラなら失敗しなかった。次は絶対に)」
『本当の自分を愛せない奴に、誰かの代わりになろうなんて生き方、やめといた方がいいよ』
「(……私を愛するって、何?)」
つい先ほどかけられた言葉の真意が今一つピンとこないスイムスイム。自分は、ルーラに成るべくして生まれた魔法少女。ルーラ以外の何かになるなんて、考えた事もなかった。
それじゃあ、ルーラにならなかったら、自分は周りにとってどんな存在になるのか? そもそも、本当の自分とは何か? なりたかった自分とはどのようなものなのか? 自分の知っている憧れのお姫様は今の自分を見て、どう思うのか?
幼い少女の疑問のタネは尽きない。
「……ッ! ここ……」
「先生!」
眼前に真琴の心配そうな顔が見えてきた。少し目線をズラせば、事務所の見知った天井が見えた。スイムスイムに首を絞められた事までは覚えているが、それ以降の記憶がない。否、聞き覚えのある叫び声が意識の奥底に届いていたような覚えはある。
「……そうか。お前、俺を助けに」
「急に連絡もなしに事務所を離れたんですから、気になるじゃないですか! もう心配かけさせないでくださいな! こっちの寿命が縮んじゃいますよ!」
内緒でスイムスイムに会いに行っていた事にご立腹な様子の真琴。後を追いかけて待ち合わせ場所にやってきた彼女が、スイムスイムに殺されかけているゾルダを助けるべく、魔法を行使して未来アイテム『いつでもどこでもキボウレインボウねずみ花火』を投げつけていなかったら、と思うと生きた心地がしない。
「……で、大丈夫なんですか?」
「まぁ、何とかね。見ての通り五体満足だよ。お前のおかげでな」
そう言って彼女の頭を撫でようと足を動かす北岡。左足に目をやると、包帯が巻かれていた。スイムスイムに付けられた傷の手当てを、彼が意識を失っている間に処置してくれたのだろう。北岡は礼を言って、頭を撫でた。
「それで、やっぱり向こうは初めから先生を……」
「そういうわけでもないみたいだな。こっちが提案に乗らなかったから、情報流出の口封じ、ってどこだろ。ま、こっちには真琴が来てるのを見抜けなかったのが運の尽きだな」
「スイムスイム。要注意人物ですね」
そう言ってコーヒーを淹れにキッチンへ向かおうとする真琴だが、不意に立ち止まって引き返し、懐から緑色のカードデッキを取り出した。
「スーツを洗う時に預かってたんです。これ、お返しします」
それを一旦は手に取る北岡。が、その表情は優れない。怪我をした左足とカードデッキを交互に見合い、そしてスイムスイムや王蛇、カラミティ・メアリなどとの一件を含め、これまでの事を振り返り始める。
しばらくの沈黙の後、北岡は口を開いた。
「……なぁ真琴」
「? はい」
「俺。なんかライダーとか魔法少女同士の戦いが、虚しくなってきちゃったよ」
「……?」
「短時間だけど、このまま残りの人生を謳歌するのも、それはそれでアリかなって」
「! まさか……!」
ゴクリと息を呑む真琴。北岡の言葉の真意を理解したからこそ、足が思うように動かない。そんな彼女も、北岡が咳き込み始めたのを見て、慌てて駆け寄る。
「先生!」
「あぁ大丈夫。ちょっと埃が入っただけだよ」
普段から、清潔な身だしなみを好む彼の口からは出ないような言葉を聞き、黙り込む真琴。事実、口を抑えていた右の手のひらからは、少量ではあるが赤い液体が滴り落ちている。
「ま、なんやかんやでここまで生き残れたわけだしさ。悲しい事こそあれど、俺はもう満足してる。お前1人を残して逝くのは心苦しいけど、もう疲れたんだよね、俺。ま、お前なら俺がいなくても、1人でメシ食っていけるだろ」
「先生……!」
「いつまでもここにいちゃ、巣立ちなんて出来やしないぞ。ここを出て、美味しいものたくさん食べて、彼氏作って、家庭を作って……。色々やりたい事やれば、人生悔いなんて基本残らないしな」
「……私、は」
返答に悩む真琴だが、意を決して告げる。
「先生がいなくなる瞬間まで、ここでバイトさせてください。その後の事は、その時になってからまた考えます。家事全般のスキルも、ようやく身につき始めた所でしたし、もう少し修行を積ませてくださいな」
「……やれやれ。励ましのつもりで言ったのに、しょうがない奴」
「お互いしぶといですからね」
「ま、さっきも言ったけど病気がどうこうとかじゃなくて、この戦いがバカらしく思えただけだしな。ここらで手を退くのアリだな、うん」
北岡は自分をそう納得させると、パンと両手を叩く。
「よし、それじゃあライダー引退記念と称して、先ずは令子さんを食事にでも誘いますか。どこか景色の良い所なかったかなぁ〜」
わざとらしくそう呟いて、机の上の雑誌を手に取ろうとする北岡だが、ポトリと落としてしまう。手に力が入っていなかったからだ。真琴の表情に陰が見え始めた。
「……参ったなぁ、力が入らなくなってきたか。ま、すぐに治るだろうな。それより真琴。コーヒー淹れにいく途中だったろ? とびきり高い豆の方で頼むよ」
「は、はい」
そう言って背を向けてキッチンに向かう真琴。彼女の姿が見えなくなった所で再び咳き込む北岡。その手のひらについた血の量は、先ほどよりも多い。自分の体の事だからよく分かる。きっと数日もしないうちに、心臓の鼓動は止まる。
これで良かったのだ。自分らしく最期を飾る。戦いに巻き込まれ、儚い夢を抱いたまま生き絶えるよりも、こうして人知れず人生の幕を下ろす生き様も、自分らしさが表れている。
それ以上に、北岡自身も驚いている事もある。
「……結構、もったほうだよな」
椅子に座った北岡は、ガラス張りの窓の外の世界に目を向ける。太陽の光が強すぎるのかは定かではないが、ほぼ白一色だった。
ビルドも大円団で終わり、いよいよ始まった、平成最後の仮面ライダー『ジオウ』。続きが気になるところですね。
初回にて、ゲイツの変身者、明光院ゲイツが仮面ライダーナイトこと秋山連に似てたと感じたのは、私だけではないはず……。