自分の事ながら、遅い!
新年明けて最初の月の最終日になってしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
思い返してみれば。
その日は始まりからどこかおかしかった。
「さやかちゃん、それって……」
「ん? あー、まどかも気になる? ……大分濁ってるよね」
学校の屋上で。
さやかは自身のソウルジェムを日に翳した。
初めて見た時は美しい水色だったが、今は墨が混じったかの様に随分と濁っている。
「グリーフシード使ってないからなぁ」
「……マミさんにもらったら?」
「うーん、宣言しちゃった手前、言い出し辛いかな」
さやかは魔法少女になり立ての、最初こそマミからグリーフシードを分けてもらっていた。だが今後も魔法少女として生活をするのであれば、いつまでもマミにおんぶにだっこと言う訳にはいかない。
そんなわけで。さやかは自分で魔女を倒してグリーフシードを得る事をマミに宣言していた。つまりはここ数日は、彼女は自身のソウルジェムから濁りを取っていない状態だった。
「マミさんの目測ならまだ数日は平気みたいだし……もうちょっと頑張ってみるよ」
「そう? でもマミさんに見てもらったのって一昨日でしょ。本当に大丈夫かな?」
「今日一日くらいは平気だよ、多分」
2人はソウルジェムの濁りについて、詳細は知らない。知っているのは、戦っていると濁り、濁りが強くなると十全に実力が発揮できなくなる事。ただそれだけ。
今の濁りがどのくらいのレベルにあるのか。どの程度の支障が出るのか。
一昨日マミに見てもらった時から、どれだけ状況が変わってしまっているのか。
2人は、知らない。
「そう言えば午後の体育、外でマラソンだよね」
「えぇ、ダルいなぁ。……あれ、そういえばルビーは? 随分おとなしいけど」
「今日はいないよ。なんか用事があるって言って、朝早くからどっかに出かけちゃった」
■ まどマギ×Fate ■
見滝原市。
とある喫茶店。
こんな空気が重い会合をお茶会とは呼ばない。間違いなく呼ばない。と言うか、絶対に呼びたくない。
ルビーは眼に見えぬ威圧感をひしひしと全身で感じながら、心の底からそう思った。
「……」
「……」
「……」
「……」
場所は見滝原市内の、とある喫茶店。その喫茶店内部に設置されている観葉植物の影に、ルビーは自身を潜ませると、傍のテーブルで食事をする4人組に聞き耳を立てていた。
いつも騒がしくて、話の中心部にいる事の多い彼女が物陰に隠れるのは、自分の存在がバレると話し合いにならなくなることが予想されるからだ。今いる4人組の内2人からは敵意を向けられ、1人は我関せずで、1人はオロオロするだけだろう。つまり味方はいない。
それにしても、だ。
視線の先では、誰1人として口を開こうとしない。すまし顔の黄色と紫色の2人。明らかに機嫌が悪い赤色。そしていまいち感情が読み辛い木偶の坊。席に座りながらにして、全く話が進む気配が無いのは如何なものなのか。
『聞こえているぞ、ルビー』
『だったら何とかしてくださいよ、このへっぽこ! 唐変木! 木偶の坊!』
ルビーはテレパシーで、うち1人と会話を図った。流石にこの状況は本意では無いのか、返答に窮すへっぽここと衛宮士郎。あまり多弁でない彼にとってすれば、この状況の打開なんてのは高難易度クエストにも程があるだろう。が、そうも言っていられないのが実情だ。
――――巴マミに協力を要請してほしいの。
つい朝方にやって来た魔法少女たちの要請を受け、とりあえずマミとの会合の場を作った。仮病で病欠中のほむらと異なり、健康優良児であるマミは当然学校に行っている。つまりはこの場は、そんな彼女に無理を言い、早退してもらってまでして作った場なのだ。だというのに話が進まないというのはどう言う了見か。
ちらりと士郎はほむらを見た。すまし顔の鉄面皮からは一切の感情が読み取れない。
ちらりと士郎は杏子を見た。不機嫌そうに睨み返される。なんでさ。
マミの方は見ない。彼女は呼び出された側である。彼女を伺う意味は薄い。
このままじゃ、無理だ。
遅ればせながら、漸くそんな結論に行き着くと、士郎は盛大に溜息を吐き出した。無論、実際にでは無く胸の内で。
此処にいる3人に任せていては、全く何も進展しないまま一日が終わるだろう。この現状から脱却するには士郎が動くしかない。
まぁ、というか。そもそもの話。
会合の場を作った張本人である事、この中で年長者である事、そしてこの中で唯一フラットに全員に接することが出来る事。
議題の進行役を誰が担うのが良いかなんてのは、日の目を見るよりも明らかだ。
「暁美さん。俺から進めていいか?」
吐き出したくなる溜息を堪えて、士郎は議題の進行役に立候補した。勿論、招集依頼者であるほむら自身に伺いを立てる事で、勝手に進める事への文句が出ないよう、予め封殺する事を忘れない。中間管理職的な……と言うよりは、似たような経験を何度もしているような、悲哀をしみじみと感じさせる進め方だった。
「……構わないわ」
「助かるよ。じゃあとりあえず、今回の集まりの目的から整理させてくれ」
無駄に時間を浪費するわけには行かない。目的→結論→背景。速やかに、そして分かりやすく、よどみなく事を伝えなければならない。
ウィークリーマンションでほむらに言われた内容を思い返しながら、士郎は取り出したルーズリーフにペンを走らせた。
「今回巴さんに来てもらったのは、ワルプルギスという魔女を退治する為に、巴さんの力を借りたいからだ」
ワルプルギスの夜。ルーズリーフに書かれたその文字に、マミは眉根を寄せた。
「聞いた事はあるわ。最強の魔女、だったかしら」
「ああ。そう、らしい。俺も直接見たことは無く、彼女たちやキュウべぇから話を聞いているだけなんだけどな」
容姿も、能力も、戦闘方法も、何も知らない。
最強。
その言葉だけ。
ワルプルギスの夜について語れるのは、たったそれだけ。
「しかし困ったことに、そんな訳の分からん奴が、来週にでもこの街に来るらしい」
「……ごめんなさい、衛宮さん。少し話が飛び過ぎかと。理解が追い付けません」
「気持ちは分かる。実のところ、俺も事の詳細については良く分かっていなくてな」
そこでちらりと。士郎はほむらに視線を向けた。
「で、だ。その魔女が来るって言うのは、暁美さんから聞いた内容なんだ」
「暁美さんが?」
一層の不信感。マミの顔に浮かんが表情を言葉にするなら、そうとしか言えないだろう。
それくらいに、マミは顔を歪めた。
「……ワルプルギスの夜は神出鬼没の魔女と聞いているわ。なのに何故見滝原に、それも来週に来ると分かるの?」
「統計よ」
そう言って、ほむらはいつの間にかに取り出した書類の束をテーブルに置いた。前もって用意をしていたのであろう。この場にいる全員が読めるよう、きっかり4束。
士郎とマミは、一つずつ書類を手に取ってパラパラと捲る。杏子はもう目を落としていたのか、開こうともしない。
書類にはワルプルギスの夜の予測進路と、その被害範囲、そして幾らかの対策が記載されていた。中でも予測進路については、統計とは思えぬ正確さで描かれている。見滝原の街を蹂躙するように描かれた進路は、まるで実物を見てきたかのようだ。それは決して、情報や統計だけで、予測できる代物ではない。
「私が開示できるのは情報だけ。これ以上を求めるのなら、当日になって自分の目で確かめて」
すまし顔のまま、ほむらはコーヒーに口を付けた。これ以上言うつもりは無いと言う意思表示。つまりは、それだけこの情報に自信を持っているという事だ。
「……俄かには信じがたいわね。でも、衛宮さんや佐倉さんは信じるのかしら」
「別にアタシは信じているわけじゃない。来ようが来なかろうがどーでもいい。ただ、コイツを倒せば、ほむらが報酬を支払う。それだけだよ」
「これほどの情報に関しては初耳だが、来る事に関してはキュウべぇは否定しなかった。来る事だけは間違いないと見ていいと思う」
2人の言葉を聞き、マミは考え込む様に視線を落とした。無理もない。幾ら何でも、情報が急すぎる。
だが仮にほむらの情報が正しければ、与えられている猶予はたった一週間。
準備は勿論の事、そもそもの情報の真偽を問うにしても、あまりにも短すぎる。
「つーかさぁ、士郎は戦うつもりか?」
行儀悪くストローを咥えたまま、杏子は士郎に視線を向けた。
「士郎はアタシ――つーかほむらたちと違って、ワルプルギスの夜と戦う必要性なんてねーんだろ。なんか一緒に戦うみたいだけど、何で? イギリスに帰んねーのか?」
杏子の疑問は尤もだ。マミもそう言えば、という感じで士郎に視線を向ける。
「帰るに帰れない事情が出来た。俺もルビーもな。ワルプルギスの夜を放っては帰るわけに行かないんだ」
「ふーん……まぁ、事情は知らないけどさぁ。アタシたちと違って、士郎は回復的なモンねーだろ。イイの喰らったら死ぬぞ?」
「期日までに何とかするさ」
「……ハッ、物好きなこった。そんな簡単に命捨てるのかよ。馬鹿じゃないの」
「捨てやしない。懸けるだけだ」
あっそ。自分から聞いたくせに、つまらなさ気に言葉を吐くと、杏子は天井を見上げた。これ以上は会話をするつもりは無いらしく、ご丁寧に目まで瞑っている。
「先に言っておくけど、助けるつもりは無いわ。……いいえ、そもそも助けるなんて、そんな余裕は誰にもない」
「ああ、分かってるさ。そこは自分自身で何とかする」
ほむらの言葉は冷徹だが、彼女なりに士郎の身を案じた故の言葉だ。それを分かっていて、なお士郎は我を張った。士郎とて、今更退くには皆に深入りし過ぎた。彼女たちを見捨てて逃げる事は出来なかった。
それに……恐らくだが。今の現状については勿論、士郎がワルプルギスの夜の退治に首を突っ込む事を、大師父は見越している。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。
現存する魔法使いの1人にして、無数の平行世界の観測を行う、士郎にとっての大師父。
彼が選定し、観測した世界は、全て事実となる。例えその結果が、どうしようもなく救いの無い破滅に至ろうともだ。
ならばこそ。彼はワルプルギスの夜が来ることは勿論、ルビーや士郎がその退治に手を貸すことを見越した上で、この街に2人を派遣したのだろう。
士郎にはそう思えて仕方が無かった。
「俺の事は気にしないでくれ。死なない様に上手く立ち回るさ」
投影魔術による遠距離からの狙撃。身を護るための楯。言葉の通り自身の耐久性能は一般人そのものでも、立ち回れるだけの手段はある。
どーだか、へっぽこ。脳内に響く
言ってろ。そう士郎は返した。この期に及んで彼女と無駄な言い合いをするつもりは無かった。
■
マミが協力をするかは、結局持ち越しとなった。
状況は理解したが、整理をしたい。1日ほしい。
そう言って、彼女は席を立った。恐らくキュウべぇにも事を確認するのだろう。
去ったマミ。それから、3人とも同時に飲み物を飲み干して。
それで会合はお終い。
「たっだいまでーす! マイラブリーマスターまどかさーん!」
会合の内容さえ把握してしまえば、あの場に留まる意味もない。
という訳で。マミが立ち去った段階で、残りの事は士郎に任せて、ルビーはまどかたちの元へと戻っていた。あのまま残っていても、戦闘方法の確認とかの話になるだけだろう。となれば、ルビーに益のある話は殆ど無い。それどころか万が一にでも存在がバレてしまえば、強烈な敵意を向けられかねない。
そんなわけで。さっさと喫茶店を退散すると、ルビーはまどかの魔力を追って学校へと戻った。
時間は授業も終わったアフタースリー。放課後の時間帯。
さやかと一緒に歩くまどかの姿を見つけると、ルビーは迷うことなくその彼女へとダイブした。
「わわっ!?」
一方でダイブされたまどかは、いきなりの事に驚きを見せつつも、ルビーが落ちない様にと両手で優しく包んであげる。温かで柔らかなその両の掌を、これでもかとルビーは堪能した。
「まどかさん、温かい……あぁ、ここがアルカディアだったんですね……」
「てぃひひ……」
何をルビーが言っているのか分からず、困ったようにまどかは笑った。それでもルビーを拒絶する様子は微塵も見受けられない辺りに、彼女の性根の優しさが良く分かる。将来ダメ男に引っ掛からないか心配になるレベルの博愛ぶりだ。
「相変わらずだね、ルビーってば」
「さやかさんも、お元気そうで何よりです!」
「昨日会ったばかりじゃん。元気に決まってるっしょ」
さやかは変わらぬルビーの様子に呆れを隠さない。昨日の今日だと言うのに、もっと言えばまどかに至っては今朝からの今なのに。ルビーは毎回毎回一々が大げさなのだ。
「どこ行っていたの? ちょくちょくいなくなってるけど」
「ひ・み・つ、でーす。A secret makes a woman……あー、何でしたっけ? 要は女の子は秘密を着飾って美しくなるもんですよ。さやかさんってばぁ、詮索は野暮ってもんですよ~」
「はいはい……」
何時もの調子で、それでいて全く自身の事を言うつもりの無いルビーの言動に、さやかは溜息を吐いた。ルビーの秘密主義なんて今更である。わざわざ無理を通してまで聞き出そうとする気は起きなかった。
「ところで、お2人はこれからどうするつもりで?」
「んー、魔女探して退治しようかなって」
「魔女退治、ですか……」
「そ。なんかねー、そろそろグリーフシードが無いとマズそうなんだよね」
そう言って、さやかは懐から自身のソウルジェムを取り出した。
水色の面影の薄い、黒く染まりつつある、そのソウルジェムを。
「あれ? さやかちゃん、昼より濁ってない?」
「んー? そう、かなぁ?」
日に翳す。言われて見れば、そう見えなくもない。元々濁っていたせいもあり、確かな事は分からないが……まどかが言うのであれば、きっとそうなのだろう。
「さやかさん、グリーフシードは?」
「え、無いよ。言ったじゃん。だから魔女を退治しに行かないといけないんだって」
「予備は、一つも?」
「だから無いって」
急に真剣味を帯びたルビーの言葉。しかしそれに気づかず、さやかは言葉を重ねた。
「マミさんに一昨日診てもらった時は、数日は大丈夫って言っていたし。今日入手できれば平気でしょ」
「……無いのであれば、先にマミさんに頂くのはどうですか?」
「何言っているさ。マミさんのグリーフシードはマミさんのものでしょ。私がもらっちゃマズイって」
「でしたら……お借りして、後で魔女を退治して入手したのを返すのはどうですか?」
「いやいやいや、いつまでもマミさんにおんぶに抱っこってわけには行かないでしょ」
「ですが……」
「大丈夫だって。ルビーは心配性だなー」
さやかからすれば、何故ルビーがここまで心配するかの方が分からない。濁り切るまでに時間はあるのだ。それまでに魔女を退治して入手すればいいし、それができなければ改めてマミにでも頼めばいい。
ルビーは尚も何か言いたげに言葉を詰まらせる。だが数秒の逡巡の後、不自然過ぎる程の明るい声で彼女はさやかを肯定した。
「もう、なら、仕方ないですねー。ちゃっちゃと魔女見つけちゃいましょう!」
「お、やる気出た? 良いね、行こう行こう!」
知らないのであれば、知らないままでいい。隠し通せるのなら、隠し通したままでいよう。
内心に抱いた様々な思いを封じ込めて、ルビーは明るく努めた。
そうとも。今ここでルビーが事を強いれば、2人はソウルジェムの真実に気が付くかもしれない。そしてそれは、彼女らを絶望へ叩き落とす要因となりかねない。
ならばこそ、隠す。言葉にはしない。表に出すわけにいかない。
子供の責任は、大人が負うもの。大人が戦うべきもの。
子供に責任を強い、あまつさえその命を散らせるなど、あってはならない事なのだ。
「あ、で、ルビー場所分かんの?」
「えーと……とりあえず工業団地方面行ってみますか? それか、国道方面」
■
此処からの事は、わざわざ言葉にするまでも無いだろう。
数多の平行世界がそうであったように。
まるでそうなることが定められているかのように。
辿った道は異なれど、行き着く結果は同じ。
まるで収束するかのように。
その結果に、行き着く。
結論から言えば、さやかは魔女を退治した。
苦戦し、何度も身体をいたぶられながらも、魔女を倒すことが出来た。
さやかが魔法少女となって、僅か1週間程度での戦果。
師匠がいるとは言え、
勿論、グリーフシードも入手した。これでソウルジェムに溜まった穢れも、綺麗に消せることが出来る。
だが。一体何の因果か。
疲労によるものか、それとも安堵によるものか、あるいはその両方か。
穢れを消して一息ついたその直後に。
彼女のソウルジェムは、掌から下の国道へと落ちた。
幸いにもソウルジェムは道路では無く、偶々その下を通った軽トラの上に落ち。
ああ、良かったと。安堵するも束の間。
さやかはその身体から力を失い。
慌てて支えたまどかは、さやかから一切の脈を感じ取ることが出来ず。
困惑から互いに顔を見合わせる事しかできないルビーとまどか。
そして――――
「あー、マズイねぇ」
暗がりから出ていた、一匹の白い獣。
「幾ら何でも、まさか自分を落とすなんて、油断し過ぎだよ」
奇妙なほどに、綺麗で、汚れの無い白い体毛。
「まぁ、どうやら1人、事の重大性を知ってさやかに向かっているのがいるみたいだけど」
爛々と輝く赤い眼。
「次があれば、さやかに気を付けるように、君たちからも言ってほしい」
話している内容が、直接脳内に響く様な。
そんな一貫した無表情さの、獣。
「頼んだよ。まどか。マジカルルビー」
おまけ
※解散後のほむらと杏子と士郎
「腹減った、メシ行こうぜ」
「メシって、早いぞ。まだ16:00じゃないか」
「良いじゃねーか。士郎だって血流して足りねーだろ。肉食おーぜ、肉」
「……私はワルプルギスの夜に向けて話し合いができるなら、何処でも良いわ」
「っしゃ、決まりな。食べ放題だ、食べ放題!」
「何が決まってんだよ。そもそも、金はあるのか?」
「あるだろ、士郎が」
「たかる気か」
~中略~
「っ! 用が出来たわ。行くわよ、杏子」
「はぁ? ちょっと待て。まだ〆が……」
「急ぐわ。国道沿いよ。見滝原と風見野の境目」
「お、おい、待てって……だぁ! 士郎!」
「いや、待て、何がなんだか……て、おい、何で変身――――」
――――カシャッ