瑞鳳達囮部隊が北方へ誘引したおかげで半分の勢力になった聖地MI…。
「戻すものですかっ!」
ヒュン!
敵機の爆撃の中で艦積機を発艦させる瑞鳳。予想外の襲撃に混乱していた敵飛行場姫が北方へ誘引されてしまった空母機動部隊を戻そうと通信を掛けたらしい。だが、瑞鳳達はこれを阻止させる。正規空母ヲ級4隻に対してこちらは軽空母2隻に合流した護衛艦娘のいぶきの計3隻。力の差は歴然だ。できる限り聖地MIから離させる瑞鳳達。せとぎり は(頼んだよ。皆!)と思いつつシースパローで迎撃する。
0530 第一攻撃部隊に赤城達が合流。上空での激しい航空戦が開始された。急上昇急降下そしてダダダダダダダと射撃する音に撃墜される敵機や味方機。次々と飛行場姫は戦闘機を繰り出してくる。未だに南にいる大和達に気づく様子は無い。
「敵は完全に我々に集中しています。射撃開始を!」赤城が大和へ通信する。これを聞いた柏木は大和達に砲撃開始を指示した。
「総員、射撃用意!」
大和の掛け声で全員がミッドウェー島へ向けて照準を合わせる。
「撃ち方始め!」
ドドドドォン!
大和の46センチ砲を始めとする対地攻撃部隊の砲が一斉に火を吹く。戦闘機を離陸させようとしていた飛行場姫はヒューンと言う音に気づき南の空を見上げた途端。大量の砲弾の雨が襲ってきた。
ドカドッカーン!!!
凄まじい爆発を起こし、周囲に衝撃波が広がる。
「やった!?」
蒼龍が声を上げるが、飛龍は…。
「いや、まだよ。」
その言葉の通り、ダメージは与えられたが…。未だに健在の飛行場姫。そして上空の敵機が砲撃部隊に向かい始める。
「そうはさせない!」
加賀が弓矢を放つ。加賀機は大和達に向かった敵機撃墜をするために南東へ向かっていった。だが、発艦させた直後…。
ドォン!
と、加賀が水しぶきに包まれた。敵弾が命中したのだ。これにより加賀は中破。流石の正規空母6人でも限界がある。この時点で既に主力部隊では加賀が中破に翔鶴が小破。囮部隊でも龍譲が大破し、いぶきは残存機0。やはり敵勢力は強い。情報を受けた第一護衛艦隊は各艦、ハープーンミサイルを発射し始めた。そしてこの艦も…。
「了解、トマホーク攻撃始め!」
バシュュュユユユ!!!!!
前甲板のVLSから3発のトマホークミサイルが発射された。イージスシステムベースライン8となり、従来の2発誘導から3発誘導になった護衛艦みらい。GPSによる誘導で50キロ離れた飛行場姫の元へトマホークミサイルは飛んでいった。それと同時に対地攻撃部隊の大和達は第二次攻撃を開始した。
ヒューン
第二波が飛行場姫に命中する。そして第一護衛艦隊から放たれたハープーンやトマホークが間髪入れずに次々と着弾。飛行場姫は炎に包まれた。
「シズメェ…。シズメェー!!!」
と言い地面に倒れた。
「…や、やった?」
多くの機体を失いながらも制空権を確保し艦隊は集結していた。(瑞鳳達はそのまま海域より離脱。)
みらい達、護衛艦隊にも一瞬安堵の空気が流れるが…。
「ウオオオオオオオオオ!!!!!!」
突如、ゴジラの叫び声のような声が響き渡った。
「一体なんです!?」
榛名が驚くのも無理はない。あれだけのダメージを与えたにも関わらず、飛行場姫が再び活動を開始したのだ。そしてまた、上空に敵機が現れ…。しかも海中から空母ヲ級が1隻現れたのだ。
「おい、嘘だろ!」
「今までの攻撃は無駄だってこと!?」
と、各艦から声が上がる。その状況はみらいCICでもモニターで確認できた。
「TAO(攻撃指揮官)、トマホーク次弾用意。発射弾3発、続けて打て!」
角松が指示をだしトマホークが再度3発発射される。柏木はみらいの様子を艦橋から見ていた。
(これで決まらなければ…。全滅する!)と、思いながら。
激しい戦闘が繰り広げられるミッドウェー島。攻略に向けて各自奮闘してます。大量の砲弾に巡航ミサイルのトマホークが撃ち込まれた飛行場姫。だが、あれだけのダメージにも関わらず再度立ち上がりました。そこへみらいが新たなトマホークを発射。この戦いはどうなるのか…。この話、実はアニメの最終回辺りをモデルにしています。登場する艦娘は違うところがありますが、戦う艦娘達の応援。よろしくお願いいたします。