《完結》【蒼明記・外伝】カメラ越しに映る彼女たち―――   作:雷電p

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 私のこの想いが高まる中――――私の計画が着実に進行し続けていることを確認した。

 

 

 この数日間は、特に蒼一へのアプローチを強めていくことに専念させたので、完全ではないものの私のことが気になり始めている様子が見られるわ。

 

 うふふ、また蒼一が私のことを見つめているわ♪

 ようやく、私の魅力に気付きだした頃かしらね? いいのよ、もっと見つめちゃっても? 触れたっていいのよ?全部あなたに差し出しても構わないわ。 それで、あなたの中を私色だけに染めることができるのならなんだってしてあげるわ。 もちろん、あなたが望んでいることすべてを………ね?

 

 

 

 蒼一と一緒に暮らすことが私たちの関係を大きく発展させてくれたのだわ。 いずれあなたは私以外の女を見ることは無くなるわ。 だって、目の前にこんなにかわいくって、美しくって、あなたに従順な私がいるんですもの。 周りの女が劣って見えるに違いないわ。

 

 だからほら、私をだけを見て――――――

 

 

 触って――――――――

 

 

 

 

 そして、感じて――――――あなたを愛しているこの私の気持ちを――――――

 

 

 

 胸の高まりは日々増して行き、結果が出るまでの時間はすぐそこにあるのだと信じていた―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――けれども

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()が私の計画を脆くも打ち壊して行ったのだった―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

 その日はめずらしいくらいに真っ暗な曇天だった―――――

 

 

 けれど、そんなことは気にも留める必要もなく、朝の出かける前に蒼一の体から出る成分(匂い)を私の体の中に蓄えていた。 抱きついた時に嗅覚を強く刺激するこの匂い―――――塩気を多く含んだ男性の独特の匂いと甘いシャンプーの匂い、それに朝食の香ばしい匂いが組み合わさった蒼一の匂い――――――

 

 私はこの匂いが好き―――――なんと言っても、この家庭的なやさしさがにじみ出てくるような安心感をこうして抱けることが私にとっての幸福だった。

 もっと感じていたい―――――けれども、時間が許してはくれなかった。 結果的に家に帰った時にまた感じるようにすればいいのだと考えたわ。

 

 

 そしたら、私だけの蒼一として感じられるものね――――――――

 

 

 

 

 

 

 私は制服に染み付いた彼の匂いを身にまといながら登校した。

 その一時は、まるで彼が私のことを包みこんでくれているような気分になる至福とも言えるような時間だったわ。

 

 

 

 学校に着くと、すぐに靴を履き替えるために下駄箱を開けた。

 

 

 

 

 

 すると、中から荒々しく破かれた数枚もの紙切れが入っていたの。 何かしら、と不思議に思いつつその中の一つを手にして見ました。

 

 

 

「えっ………?」

 

 

 それを見た瞬間、体から温度がすぅーっと消え失せていくような寒気を感じた。 目を疑ってしまうそのモノに、体が震え始めた。

 

 

 その紙には、大々と赤く太い文字でこう書かれていました………

 

 

 

 

 

 

『死んでしまえ!!!!』

 

 

 

 

「な……なによ………これ………………?」

 

 

 一目見た刹那に私の心を貫き通したその文字に恐怖を覚え、声が震えてしまう。

 これだけじゃない、他にもこのような罵詈雑言が書かれた紙切れを見つけてしまった。 そして、最も戦慄を覚えたのが、私が蒼一にキスをしたあの思い出の一場面の写真――――私の顔を黒いボールペンで破れてしまうくらいにぐちゃぐちゃに塗り潰されていた。

 それらすべてが私に突き付けられたもの――――こんな……こんな仕打ちを受けたのは生まれて初めてだった…………

 

 

 視界もぼやけ始め、めまいでもしているかのように焦点が合わなくなっていた。 そして、耳が遠くなってきていき、周囲の音が聞こえなくなっていた。 あまりにも唐突な出来事に恐怖感情がリミッタ―を振り切ってしまったかのように暴走し始めていた。

 

 

 

 

 無音の世界――――――

 

 

 以前、体験した死の世界に似たような状況にまた陥っていたようだった。

 雑音がまったくと言うほどに聞こえなくなったこの世界―――――全身の震えも、包み込むような寒気も、ますます強くなっていく一方だった。

 

 

「うっ……………!!」

 

 

 ま……また、胸が苦しくなってきた…………息が……し辛くなってきた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっはようございま~す! 真姫ちゃ~ん♪」

 

「――ッ!!!?」

 

 

 胸の苦しみで倒れそうになっていた私に、無音の世界を破壊するかの如く、実に陽気な声が耳元に届いてきた。

 聞こえてきた方に顔を向けると、そこにはニヤついた表情を見せていた洋子の姿が目の前にあった。

 

 

 

 

 

 どうして洋子がここにいるのかしら………?

 

 

 洋子を見た時に感じたことがそれだった。

 朝の通学だからという理由なのだろうか………? けど、いつも洋子の姿は見てはいたけど、私の方に向かって来て話を掛けたことは一度もなかったわ。 なのに、どうして今日はそうしてきたのだろう………?

 

 

 

 

 はっ―――――!!

 

 ま、まさか………私が下駄箱に入っていたこの紙切れを見てどんな反応をするのかを見ていたのかしら?! と言うことは………洋子が私の下駄箱に…………?! 写真も一緒に入っていたし、あの時、洋子が撮影して送りつけて来たとでも言うのかしら―――――!?

 

 

 次から次へと、様々な考えが交差していくうちに、洋子が見せているあのニヤついた表情が、今の私のことを嘲笑しているようにも見えてしまう…………

 

 

 早くここからいなくならないと…………!

 

 

 戦慄する気持ちを抑えながら、私は下駄箱に入っていた紙切れをすべて手に握りしめて、それを自分のポケットに仕舞いこませた。 そして、洋子から数歩少し離れた。 何をするのかわからなかったから…………

 

 すると、私の撮った行動に疑問を抱いたのか、首をかしげるような仕草を見せながら尋ねてきました。

 

 

「何かありましたか? 何か問題でもありましたら、私に相談してもいいのですよ?」

 

 

 洋子はああ言ってはいたが、その本心がまったく読み取れない。 それが怖かった。 この時ほど、人の気持ちがわからない時ほど怖いと感じたことは無かったわ。

 

 

「い……いいのよ………洋子には関係ないの…………」

 

 

 そう投げ捨てるかのような言葉だけを残して、この場所から立ち去った。

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

 教室にある自分の席に座っても内心、穏やかになることはなかった。

 あんなものを私に送り付けられたのよ、落ち着けるはずがないじゃない!!

 

 この不安な気持ちを抑えるかのように頭を抱える。

 

 

 

(――――――――――)

 

 

「っ―――――!!」

 

 

 クラス内で聞こえてくる雑音に思わず体がビクついてしまう。

 

 あの話声は、私のことを話しあっているのかしら…………

 あっちから聞こえてくる笑い声は、私のことを笑っているのかしら……………

 私の方を見てニヤついているあの表情は、私のことを嘲笑しているのかしら……………

 

 

 犯人は一体誰なの……? 誰がこんなことをしてくるの………? 分からないわ………誰がやっただなんて………

 

 同じクラスの人………?

 他の学年の人………?

 それとも………μ’sの誰かが…………?!

 

 

 いえ、そんなことないはずよ………そんなことはない……………

 

 

 

 

 

 

「おっはよー!!! ま~きちゃん♪」

 

「おはよう、真姫ちゃん♪」

 

 

 独りでに何かを必死で否定するような自問自答を繰り返していると、気付かな合間に凛と花陽が来ていた。 どうやら、挨拶をしに来てくれたようだったので、「お……おはよう………」とぎこちない感じに受け答えた。

 

 

「どうしたのかにゃ? 今日は何だか、いつもの真姫ちゃんじゃないみたいだにゃ……?」

 

「そうだね………どこか具合でも悪いのかな? 今から一緒に保健室に行く?」

 

 

 私の様子に気が付いたのだろうか、2人揃って心配そうな表情を浮かべて気遣ってくれているようだった。

 

 

 けど、私はこの2人のことを信用してもいいのだろうかと不安になる。

 2人は、今こうして私にこうした表情を浮かべて入るけど、その内ではどんなことを考えているのだろうか…………? 自分たちが用意したあの紙切れ出、こんな状態になった私を見て嘲笑っているんじゃないのだろうか………?

 

 

 分からない………分からない…………そう考えると、もう誰もが私の敵のように思えて仕方がなかった。

 

 

 この2人にも気を許してはいけないわ………

 

 

 

「い……いいわよ、別に………ちょっと寝不足なだけよ。 問題はないし、もし必要なら私だけでもいけるから………」

 

「そうなの? けど、無理しちゃだめだからね!」

 

「もし辛くなったら声を掛けてね」

 

 

 そう言って、2人は自分たちの席の方に帰っていった。

 

 

 気をまったく許すことができなくなった私は、そのままどんどん負のスパイラルの深みへと沈んでいった………

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

 授業中も考え続けていた………

 私に対してこうしてくるのは誰なのかと………

 

 

 前の席に座っている人………隣………後ろ…………?

 

 

 だめだわ、考えれば考えるほどわけがわからなくなってくる。

 まわりを見回しても見方はいない………敵が誰なのかも分からない…………

 

 

 だめ……!! クラスの全員が敵にしか見えなくなってきたわ……!!

 

 孤独の渦の中に陥ってしまったかのように、疑心暗鬼になりつつあった…………

 

 

 

 

 

 

(bbbbbbbbb………)

 

 

 そんな時、携帯が震えだした。

 取り出して中を見てみると、洋子からメールが一件来ているのを見つけた。

 

 

 どうしよう………。 一瞬、開くことを躊躇った。 洋子はあの紙切れを下駄箱の中に入れた張本人かもしれないのよ? 簡単に信用することができない。 けど、それならばどうしてメールなんかを送ってくるのかしら? 放っておけばいいのに…………

 

 そうした疑問がそのメールに興味を持たせ始める。

 そして私は、躊躇いながらもそのメールを開いて読んだ。

 

 

 

 

『少しお話しがあります。 次の時間のベルが鳴る前に2年生の女子トイレに来てください。 私は後から来ますので、先に一番奥の個室で待っていてください』

 

 

 なんなのよ、これは………?

 その内容に少し疑問を感じていたが、それに添えるように合言葉と次のような文も書かれてあった。

 

 

『真実をお話し下さい。 あなたに協力したいのです』

 

 

 その文に私は心が揺れ動いた。

 協力……今、私の中で求めていた言葉の一つ―――――私の味方になってくれる人が誰なのかを探していたところに、この言葉は私に勇気を与えてくれる。

 

 もしかしたら、洋子は私のために…………

 

 そうした1つの希望が見えてきたような気がした。 そして、決心することが出来たわ。

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

(キーンコーンカーンコーン♪)

 

 

 次の時間のチャイムが鳴り終わった。

 

 今、私は洋子に言われたとおりに2年生のトイレの中で待っていた。

 花陽たちには、体調がすぐれないから保健室に行くと言って教室を後にしてきた。 そのまま、私は2年生の教室がある階に来て例のトイレに向かった。

 

 

 一番奥の個室の中で待っていると、扉を叩く音が聞こえてくる。 と同時に、「目」というあらかじめ決めていた合言葉が聞こえてきた。 その声を聞いて、洋子だと確信すると「耳」と言って返事をする。

 

 そして扉を開くと、確かにあのニヤついた顔をした洋子がそこに立っていた。

 

 

「予定通りに来ていただきありがとうございます、西木野 真姫ちゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

―― 

――― 

―――― 

 

 

 しばらくの間、私と洋子はそこで話をした。

 

 洋子が求めていた答えと、私の求めていた答えを照らし合わせるために―――――

 

 

 

 そして、分かったことがあった―――――

 

 

――――洋子は私の味方なんだということが―――――

 

 

 

 それを確認することが出来た。 それが私にとって一番求めていた答えだった。

 

 そして、もう一つ分かったことは、私にこんなことをした犯人は複数人で、さらに蒼一に何か関係のある人物なのだと洋子は言う。 その情報は正しいのか、洋子自身も定かではないとは言うものの、私の場合は大方そうじゃないかって言っていた。 だから、洋子は私に蒼一との過剰な接触を控えるようにと言ってきた。

 

 初めは出来ないことだと反論したけど、洋子の試みに無意識に反応してしまった私のことを省みて、やらざるをえないと感じてしまった。 だって……この手で洋子のことを襲おうとしていたのだから………それが私に向かってきたとなると恐ろしかったからよ。

 

 それに、洋子を傷つけようとしたことに負い目を感じていたのだから…………

 

 

 

 だから、今日から洋子が言った通りの行動に出てみた。

 

 蒼一に触れたい………感じたいという気持ちが湧き上がるように出てきたけど、幸いにも練習中に洋子が来てくれたため、洋子を見て自分の高まる感情を抑えられた。

 

 

 やれば出来るじゃない………我ながら感心してしまったわ。

 

 

 

 練習後に洋子のところに行き、今日の私の様子について聞いてみたら、よかったと返事をしてくれたわ。 そう言われてようやくホッとした気持ちになったわ。 それから、洋子に家での接触は大丈夫なのかを聞いてみると、誰も見られない場所ならいいのではないか?と言ってくれた。

 

 

 

 

―――――ドクン――――――

 

 

 

 

 

 それを聞いて、抑えられていた感情が高まり始めだした―――――

 

 

 

 

 

 

 

 この日は蒼一と一緒に並んで帰った。

 いつもは少し間隔を開けたり、私が先に帰ったりと一緒に並んで帰るということが無かった。

 

 どうしてなのかしら………どうしてこの時にだけ、そうしてくれるのかしら………?

 おかげで私は………わたしは…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………蒼一のことをこんなにも強く感じていられるじゃない!!!

 

 

 

 

 感じる………感じるわ………蒼一から出てくるいろいろなモノが私に伝わってくるわ!!

 言葉、視線、体温、匂い、感情………あぁ、私がいつも感じているモノを今こんなにも強く感じているわ!! ああっ!! だめだわ!! 隣で一緒に歩いているだけで、私の頭がくらくらしちゃうわ! 胸の高まりも蒼一に聞こえちゃうくらいに大きく鳴り響いちゃっているんだわ!! だったら聞いて欲しいわ、私のこの鼓動を―――この気持ちを――――!!!

 私のあなたに対するこの熱い気持ちを十分に感じちゃって!! 私もあなたのことをもっともっと感じちゃいたいから早くあなたの気持ちを私に伝えさせて!!!

 

 

 

 鎖で繋がれていた感情が音を鳴らすように砕け落ちていくような気がした。

 自分でも歯止めが利かないほどに暴走し始めているんだってことがわかる。 けど、それを抑える術も知らないし、それを抑えたいという気持ちも働かない…………

 

 あるがままに――――ただ流れに身を任せるほかなかった―――――――

 

 

 

 帰路に着いてからの私は狂っていた―――――

 

 玄関の戸を開けて中に入った瞬間に、私は蒼一の体に抱きついた。

 

 

 感じる感じる感じる感じる感じる感じる感じる感じる感じる……………

 

 私の中に蒼一が入り込んでいくようなそんな気分を味わっていた。 溜まっていた情欲を留まることなく垂れ流すかのように、私は感じた―――――

 

 あぁ!!! 堪らない!! 堪らないわ、この感じ!!

 くるわ!! 私の中にじんじん入っていくわ!! やっぱり抑えることなんてできないわ! こんなにも、嬉しくって、楽しくって、気持ちいいことを止めろだなんて出来やしないわ!!

 頂戴! もっと頂戴!! あなたをもっと感じさせて!! 私をあなた色に染めあげて頂戴!!!!

 

 

 

 

 無我夢中になってしまった私はもう制御しきれなかった―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 翌日――――

 

 下駄箱の中には、何も入ってはいなかった。

 洋子がそうしてくれたのか、それとも、洋子の言った通りのことをしたからなのか、その理由は分からなかったけど、入って無かったことに安堵をおぼえる。

 

 

 洋子に感謝しないといけないわね。

 

 

 

 

 その日の放課後―――――

 

 私は洋子にお礼を言うために連絡を入れることにしてみたの――――けど、いくら連絡しようとしてもまったく繋がらない。 変ね、と思いながらも私はその足で洋子がいる教室へと向かった。

 

 でも、そこにもいなかった。

 だったら、広報部の部室にいるんじゃないかしらと思い立って行く。

 

 

 けれども、そこにもいなかった。

 

 

 変な胸騒ぎがする―――――洋子に何かあったんじゃないかって考え込んでしまう。 私のせいで何か変なことに巻き込まれているんじゃないかって思ったりもした。

 

 いえ、そんなことがあるはずがない………あるはずが……ない……………

 

 完全に否定しようとする私の中に、否定しきれない何かが居座っていることに気が付くと、急に自信を失ってしまう。 これで洋子に何かあったら全部私のせいだ………やっぱり私は悪い子なのかしら…………

 

 

 揺れ始める視界の中、壁に寄り添って安定を保たせようとする。

 けれど、体が保てても心が持たなかった。 誰かに支えてもらいたかった…………

 

 

 

 

 

 

 

「あっ! 真姫ちゃん♪」

 

 

 廊下の向こう側から特徴的なやわらかい声が聞こえてくる。

 その方向に顔を向けると、彼女の姿がそこにあった。

 

 

 

 

「どうしたの、真姫ちゃん? もう練習が始まっちゃうよ?」

 

「ことり…………?」

 

 

 実に陽気な表情を浮かべて立っていたのは、あのことりだった。

 

 

 

 

 

 

 

【監視番号:18】

 

 

 

【再生▶】

 

 

 

 

(ピッ)

 

 

 

『あ、そうだ! ごめ~ん海未ちゃ~ん、ことり、ちょっと用事思い出しちゃったから先に行くね?』

 

『そういうことでしたら仕方ないですね。 先に行っててください』

 

『ありがとね♪ ああ、それと………』

 

『洋子のことは任せて下さい。 あとは、私の方で処理させていただきますから………』

 

『さっすが、海未ちゃん! よくわかってるんだね♪ それじゃあ、くれぐれも誰にも知られないように―――――――ヤっちゃってね♪』

 

『ふふっ、任せて下さい』

 

 

 

 

 

『――――さて、ことりは行きましたか………』

 

『……うっ…………うぐぐ……………』

 

『おや、まだ反応がありましたか。 意外と丈夫なのですね』

 

『………あ………う……………』

 

『ですが、虫の息と言ったところでしょうか………いいでしょう。 苦しみが続くのは耐え難いものがあるでしょう―――――今、楽にしてあげますよ――――――』

 

『おやすみなさい―――――洋子』

 

 

 

(ガシュ!!)

 

 

 

 

(―――――プツン――――――)

 

 

【停止▪】

 

 

 

(次回へ続く)

 





ドウモ、うp主です。

ヤンデレってこんな感じなんですかね?

みなさんのイメージ通りのものだったりするでしょうか?


次回もなかなかな内容になっています。

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