魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
hunting 75
その日、リュイはシグナムとティアナと共にアルトが操縦するヘリに乗っていた。
理由は湖があるキャンプ施設にレジスターによる覚醒したアマゾンの反応が確認されたために撃破へ向かっていたのだ。
近隣住民は避難をしているが
リュイ「~♪~♪」
ヘリの中でリュイは紙に何かを書いていた。
ティアナ「あの、シグナム隊長。リュイは何を書いてるんですか?」
シグナム「ん?ああ、あれはヴィヴィオたちへの手紙だそうだ」
ティアナ「ヴィヴィオたちに…ですか?」
シグナム「ああ。少し前にストライクアーツがようやく再開したらしくてな。明日、ヴィヴィオとミウラの試合だったが今日のアマゾン騒ぎで行けなくなったから手紙を書いてアルトに送ってもらおうとしているんだ」
ティアナ「なるほど。友達想いなんですね」
シグナム「まあな。あの子はアマゾンである前に1人の人間の子だからな」
友達のために応援メッセージの手紙を書くリュイを見てそう話す。
アルト《シグナム隊長、ランスター執務官、もう間もなく目的地に到着します。降下の準備をお願いします》
シグナム「もうか。リュイ、こっちに来るんだ。そろそろ降りるぞ」
ヘリを操縦するアルトの報告が聞こえてシグナムはリュイを呼ぶ。
リュイ「うん」
呼ばれたリュイは手紙をさっきまで座っていた椅子に置き、その上に重しとして近くにあった工具箱を置いてシグナムの方へ近寄る。
近寄ってきたリュイをシグナムは抱えるとベルトを出して自身とリュイの体を繋いだ。
目的地に着くとシグナム、リュイ、ティアナの3人はヘリから飛び降りる算段であるのだが変身前のリュイは並の子供くらいの身体能力しか持ち合わせていない為、飛び降りた際に怪我でもされたら大変なのでシグナムが抱えて一緒に飛び降りることになったのだ。
アルト《目的地周辺に到着ですのでハッチを開きますね!》
アルトがそう言うとヘリのハッチが開いた。
アルト《周囲に覚醒したアマゾンの反応はありません》
シグナム「分かった。行くぞ、リュイ」
アルトからの報告を聞いてシグナムは言うとリュイの方を見てに飛び降りることを伝える。
リュイ「うん…あると…びびおたちへの…おてがみ…おねがい…」
シグナムに言われてリュイはアルトにそう伝える。
アルト《まっかせて!ちゃんと皆に届けるから。リュイくんも頑張ってね!》
リュイ「うん…!」
アルトの言葉を聞いてリュイはギュッとシグナムの服にしがみついた。
それを見たシグナムはヘリから飛び降りた。
シグナムが飛び降りるとティアナも続いて飛び降りた。
着地してシグナムは自身とリュイを繋いでいたロープを外してリュイを降ろした。
3人が降りたのを確認するとヘリはハッチを閉めて方向転換すると元来た場所へ戻っていった。
シグナム「どうだ、リュイ。アマゾンは近くにいるか?」
リュイ「うん…こっちにくる…」
アマゾンであるリュイも他のアマゾンの気配(覚醒したかどうかまでは分からない)を感じ取れるので、その気配がこっちに来ていることを伝える。
ティアナ「私たちに気付いての迎撃でしょうか?」
シグナム「分からないが向こうから近づいてくれるなら探す手間が省けた。行くぞ」
向かってくるアマゾンを迎え撃とうと準備をする。
リュイ「まって…!」
準備をしようとした2人をリュイは止めに入った。
シグナム「どうした?」
リュイ「この…かんじ…ふつうの…あまぞん…じゃない…」
「「!?」」
リュイの言葉に2人は驚く。
リュイ「あまぞん…のかんじ…する…でも…いきて…ない……」
ティアナ「それってどういう…」
?「こういうことだ」
リュイの言葉に混乱して質問しているティアナに答えるように3人の前に何かが落ちてきた。
落ちてきたのは内側にびっしり生えた無数の棘がある腕輪―アマゾン達の発信機である『アマゾンズレジスター』であった。
レジスターが投げられた方向を見ると忘れられるハズもない1人の人物がいた。
シグナム「貴様は!!!」
人物を見るなり怒りを露にするシグナム。
3人の前に現れた人物―前にリュイを襲い、1度は深手を負わせた唯一の存在。
リュイと同じアマゾンライダーの1人【仮面ライダーアマゾン シグマ】こと【ネバー】であった。
ネバー「久しぶりだな、小僧。まさかあの傷で生きているとはな」
一度自身が完膚なきまでに倒したリュイにネバーは挑発するような口調で言う。
リュイ「そんなちょーはつに…もう…のら…ない!」
【
リュイ「あまぞん……」
【
ガンマ「ウオォォォォォォォォォォォォッ!!!」
ネバーの挑発に乗らず、リュイは【仮面ライダーアマゾン ガンマ】となり、雄たけびを上げる。
ネバー「へぇ、少しは前より楽しめそうだな」
雄たけびを上げるガンマを見てネバーもアマゾンズドライバーを出した。
【
ネバー「アマゾン!」
ネバーもシグマに変身して臨戦する。
ネバー「楽しめそうだが…今回はきっちり4手で潰してやるよ」
前と同じくガンマを倒す己の攻撃回数を宣言するシグマ。
ガンマ「もう…にどと…まけない!!」
高ぶり、先走りそうになる感情を抑えながらガンマはシグマを睨むのだった。