魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
シグナム「はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
シグナムのレヴァンティンの斬撃がグレイビートルアマゾンを斬り裂いた。
グレイビートルアマゾン「グギャアァァァァァァァァァァァッ!?」
斬られたグレイビートルアマゾンは悲鳴を上げながら後ろへ飛んで距離を取る。
リュイ「し、しぐ…まま…」
声を震わせてリュイはシグナムを見て呼ぶ。
シグナム「良かった。怪我は無いようだな」
怪我が無いことにシグナムは安堵した。
グレイビートルアマゾン「グゴガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
雄叫びを上げたグレイビートルアマゾンは背中を開いて薄茶色の羽を出して高速で羽ばたかせて体を浮かすとシグナムとリュイに向かって突進してきた。
シグナム「リュイ!」
突進してくるグレイビートルアマゾンを見てシグナムはリュイを空いていた手で抱えると左に跳んで回避した。
回避されたグレイビートルアマゾンは2人がさっきまでいた場所の床に激突した。
グレイビートルアマゾン「グガゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
瓦礫を退かしてグレイビートルアマゾンは雄叫びを上げる。
雄叫びを上げるグレイビートルアマゾンは2人の姿を捜した。
シグナムとリュイは近くの飼育員用の通路に逃げ込んでいた。
丁度隠れられる壁まで来てシグナムはリュイを降ろした。
シグナム「リュイ、怪我やどこか痛いところはないか?」
リュイ「だい…じょうぶ…」
シグナムに聞かれてリュイは答える。
リュイ「しぐまま…ごめん…なさい…」
急に涙を流して謝り出すリュイ。
シグナム「リュイ…」
リュイ「ぼくが…こわくて…たたかえないから…しぐままに…」
本来なら自分が戦うハズなのだが未だにシグマによる恐怖で戦えず、その分シグナムに負担を掛けてしまっていることにリュイは気付いていたのだ。
その言葉を聞いたシグナムはリュイの頭に手を置いて優しく撫でた。
シグナム「リュイ…私は大丈夫だ。私はアマゾンと戦うことを負担とは思ってなどいない。ましてやお前が変身出来ずに戦えないことを責めたりしない。誰にだって恐怖心はある。私だってある程だ」
リュイ「しぐまま…」
シグナムの言葉を聞いてリュイの心に光が射し始めた。
グレイビートルアマゾン「グガゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
リュイ・シグナム「「!!」」
の声を聞いて顔を少し出すと2人を捜して辺りを破壊しているグレイビートルアマゾンがいた。
シグナム「奴め…ここを絞ってきたか…」
破壊しているグレイビートルアマゾンを見てシグナムは覚悟を決めた。
シグナム「リュイ、お前だけでも逃げ…」
シグナムが言いかけた時、リュイが飛び出した。
シグナム「リュイ!?」
リュイの行動にシグナムは驚いた。
グレイビートルアマゾン「グルルルルル……」
飛び出したリュイを見てグレイビートルアマゾンはヨダレを出した。
シグナム「逃げろ、リュイ!今のお前は…」
リュイ「だい…じょうぶだよ…しぐまま…ぼくは…もう…にげ…ない…きょうふ…からめを…そらさない…」
シグナム「リュイ…」
【
アマゾンズドライバーのアクセラーグリップを捻り、両目のような赤い部分コアユニット【コンドラーコア】を作動させ、発する特殊パルスによって、アマゾン細胞を刺激し、細胞を活性化させる。
リュイ「アァ゙~~~ッマァ゙~~~ッゾォオオオオオンッ!!」
【
シグナムの言葉で勇気を貰ったリュイはガンマに変身した。
ガンマ「しぐまま…いっしょに…たたかおう…」
シグナム「あぁ…分かった、共に行こう。リュイ!」
ガンマ「うん!仮面ライダー…アマゾンガンマ!」
シグナム「烈火の将 シグナム!」
「「hunting start!!」」
グレイビートルアマゾンの出現を聞いてフェイトとなのはが部隊を率いてきた。
フェイト「1班は周辺地域の立ち入りを制限を!
なのは「2班は私と突入準備!」
『はっ!』
フェイトとなのはの指示を聞いて局員たちは動く。
そしてなのはが2班の局員と共に突入した。
「執務官!」
フェイト「どうかしました?」
「それがアマゾンの反応が無くなったとヤガミ部隊長から連絡が…」
フェイト「え?」
なのは『フェイトちゃーん』
アマゾンの反応が無くなったと聞いてフェイトが驚いているとなのはモニターで連絡を入れてきた。
フェイト「なのは、丁度良かった。はやてからアマゾンの反応が無くなって連絡が…」
なのは『うん、それ知ってる』
フェイト『知ってる?なんで?』
なのは「だって、あれ」
連絡をしていたなのはが避けるとモニター越しに壁を背にした気持ち良さそうに互いに寄り添って眠っているシグナムとリュイがいた。
近くの柱にはドロドロの黒い液体があった。
眠っているシグナムとリュイと黒い液体の姿を見てフェイトは全てを察してなのはと笑ったのだった。